英国人の彼女 6年間の遠距離恋愛の末、イギリスに嫁いできました。ロンドンで息子と3人で暮らしています。
index|day before|day after
週末は、首都から来るまで4時間ほどのところにある英国大使館の別荘に行っていました。車で1時間=50キロでご計算下さい。
別荘がある湖は、この国で唯一泳げるところです。他の湖や川には住血吸虫という寄生虫がいるので、決して手足を浸けてはいけないと言われています。まあ地元の人は、その辺の川で水浴びしてますけど。
英国大使館の敷地に入る前に、隣の米国大使館の別荘の敷地の中を通るのですが、これがもう、さすがアメリカ。首都にある大使館の中も、アメリカをそっくりそのまま持ってきたという感じですが(映画館もあるという噂)、この別荘も地面を全部平らにならした上に芝生を敷き詰め、バレーボールのネットなんかが立っていたりします。キャンプサイト風にアレンジしてあるのですが、ちゃんとテントを立てるところはコンクリートの土台とトタンの屋根が用意されていて、雨に濡れる心配もありません。なんのためのキャンプなのかはよくわかりませんが、とにかく小綺麗。この国らしさのかけらもありません。
それに引き替え英国大使館の別荘。自然大好き、鳥大好き、動物大好きなイギリス人仕様なだけあって、ほぼ自然のまま。ハイエナは夜になったらうろついているし、ヤマアラシも普通に出歩くらしいし、一見草ぼうぼうですが、大自然のまっただ中という開放感を味わえます。野ウサギも3回ほど見掛けました。ふかふかしてそうで、むちゃくちゃカワイイの。
で、夜はバーベキューしたり、キャンプファイヤーしたりするのですが、何がいいって、火をおこしてくれたり、後かたづけしてくれたりする使用人がちゃんとここにもいるのですよ。さすがに洗い物は自分でするのかと思っていたのに、気がついたら全部洗ってあるし。君たち甘やかされすぎ、と思いつつ、しっかりお世話になってきました。外交官ってなんて楽なの。
写真をフォト日記の方にアップしましたので(更新が反映されるまで少し時間がかかるようですが)、宜しければどうぞ。
誕生日プレゼントには、この国の模様の入った箱を貰いました。ずっと欲しかったんだけど、ただの箱のくせにむちゃくちゃ高くて躊躇していたもの。前に一緒にギャラリーに見に行ったときに「これ欲しいんだよねえ」と言ったら、「どの柄が一番好きなの?」と妙に熱心に聞いてくるから、きっとくれると思ってたのです。実は。うれしーなー。
ディナーも作ってくれたし、花束もくれたし、シャンパンも用意してあるし、音楽も照明もしっかりセッティングしてあって、かなりロマンティックな雰囲気が演出されて、さすが、と。
一番嬉しかったのはカードで、愛情のこもった、素敵な文章でした。宝物です。
今日知ったこと。「少林サッカー」という映画が話題になっていたのは知っているのですが、ずっと「小林(こばやし)サッカー」だと思っていました。字面でしか見たことがなかったもので。小林という名前の少年がサッカー通じて人間的に成長する話かと思っていましたわ。「少林」は「少林寺」の少林ですか?
2003年08月21日(木) |
Birthday Girl |
Birthday Girlとして、朝から甘やかされている遙です。おはよう、といいながら、ベッドまで紅茶を運んで来てくれるし。かなり素敵。昨日覚えた日本語「オタンジョビ オメデト」はあまりにも外国人の日本語!といった感じで、嬉しいというよりおかしくて笑っちゃうけど。
昼休みに急いで食料品を買いに行って、仕事が終わったら料理に励むらしいです。何作ってくれるのかなー。楽しみ。
誕生日プレゼントもくれるらしいです。まさかくれると思ってなかったので、昨日「プレゼントもあるしね」と言われてびっくりしました。この間、モザンビークに行ったときに、アフリカンアートのお店でいろいろ買ってくれたんですよね。アフリカンアートって大好きなんですけれど、小さいナイジェリアの櫛とかが1つ3万円くらいするから、なかなか買えなくて。素敵ー欲しいーでも買えないーーーと小さな店内をうろうろ行ったり来たりしていたら、じゃあ「早めの誕生日プレゼント」として買ってあげるよ、と、ナイジェリアの櫛、モザンビークの箱、マリのお面なんかをいろいろ貰ってしまったのです。
え、だってもう誕生日プレゼントくれたじゃない?と聞くと、あれは「早めの誕生日プレゼント」でしょ?まさか誕生日にプレゼントがないと思ってたの?うわー、じゃあ黙っていれば、すごいサプライズだったってこと!?なんてことだ!と、ひたすら後悔していました。
何をくれるのでしょうか。どうせ変なものだろうけど。←クリスマスプレゼントにリコーダーとレシピの本を貰った人。
明日は誕生日です。8月21日なので、ハ・ニ・イと覚えろ、と代々の彼氏に強要・・・じゃなくて教養してきた甲斐あって、誕生日には元彼たちから、「いい加減忘れたいのに今年もやっぱり思い出してしまった。誕生日おめでとう」という可愛くないメールが届きます。
と、いう話をダーリン(仮名)にしたら、「じゃあ僕もハニイと覚える!」と息巻いていたけれど、アナタ8をハチと読むことも知らないくせに。ハチ・ニ・イチと呪文のようにつぶやいていましたけれど、いつの間にか「ハッチービッチー」になっていました。
誕生日のディナーは彼が腕をふるってくれるようです。何が好き?と聞かれたので、とりあえず米と答えたら、じゃあリゾットにするぞー!と料理の本を凄い勢いでめくっていました。カワイイやつめ。
昨日、1週間ぶりにダーリン(仮名)に会いました。朝ににメールで「1週間考え抜いて、僕たちの将来についてアイデアが浮かんだ。今夜相談しよう」と入ってきていて、アイデアって何!?(また訳の分からないことを言い出すのでは・・・)と仕事が手につかない程緊張して1日を過ごしました。
仕事が終わってすぐに家に帰り、最後の荷造り。もうほんとめんどくさくて、かなり適当に段ボールに放り込んだだけなので、また1ヶ月後、日本に帰るときに荷造りし直さないといけないのは必至。我ながらアホかと思いますが。一度にしてしまえば済むことなのに・・・。まあ、とりあえずダーリン(仮名)の家に完全に引っ越すことができたので、良しとしましょう。
そして例の「アイデア」の話。なるべく先延ばしにしたかったのですが、向こうはもう会った瞬間から「我ながらナイス・アイデア!」といった顔で話したくてうずうずしていたので、しょうがなく聞くことにしました。
彼の提案は、わたしは修士号を取った方が将来のためにいいため、この9月で大学院に戻る。でも彼は10月になったらすぐに会いに来るし、その後も大学院が休みのたびにこの国やイギリスで会おう。「旅費は全部僕が出すし、アルバイト等で長期の休暇が取れないんだったら、君の生活費も僕が出す。」だそうです。
微妙・・・。まあ、それしかないんだろうけど、(要するに遠恋しよう、ということで、別に何も新しくないと思うんだけど、)ヨーロッパな感覚でバカンス、とか言ってますが、日本でそんなに頻繁に1ヶ月単位の休暇が取れるとは思えません。いくら学生とはいえ大学院生なので、長期休暇には確実に集中講義が入ってくるし、修士論文も書かないといけないし。そんなに上手く行くのかなあ。
しかも、「きっとこのプレッシャーがなくなれば、結婚とかもすぐにすんなり決心できると思うんだ。」とか言ってますが、いったん日本に帰れば、大学院辞めて彼と一緒に住むなんて思えないでしょう。修士取るまで待って、と言いつつ、結局いつの間にか別れてしまうんじゃないかと思うんですよね。悲観的すぎる、と彼は言いますが、この国と日本で遠恋なんてできると思えないんだもん。電話1分300円よ?この通信状況(もちろんインターネットはダイアルアップ接続☆)では、ビデオチャットなんてもってのほかで、1日1通程度のメールのやりとりがせいぜい。それだって、しょっちゅうサーバがダウンしているようなところです。
それにそもそも、もうイヤなんですよね。遠恋。どうして今日はメール来ないんだろう、とか考える自分もイヤだし、だからといって1日や2日メールが来なくたってどうってことないわ、と思えるほど強くないし。全く相手の状況がわからないと、いろいろ考えて勝手に自分で精神的にすり減ってしまうのです。
それに、何か落ち込むようなことがあって、誰かに支えて欲しいときに一番支えて欲しい人がそばにいなくて、だからといって別の人を代わりにするわけにもいかなくて、こんなんやったらいったい何のためにつき合っているんや、と思い始める自分が簡単に想像つきます。忍耐力ないですし。彼が好き、という恋愛パワーでしばらくはがんばれると思いますが、いったいいつまで続くのやら。
と、始まる前から、あーきっともうダメねー、と思っているわたし。今すぐ結婚というリスクは大きすぎて選択したくない、という彼と、この先遠恋というリスクは大きすぎて選択したくない、という私。どっちもどっちなのでしょうね。
荷造りがイヤになったので、友人の家に遊びに行って、ピザを食べながらビデオを観ました。
「Kate & Leopold」という、メグ・ライアンの映画。今ネットで調べたら、「ニューヨークの恋人」という邦題がついていました。19世紀の公爵が、現在にタイムスリップしてきてメグ・ライアンと恋に落ちる、というそれだけと言えばそれだけの映画ですが、友人も私もとにかくラブストーリー!ラブストーリー!!という気分だったので、陳腐なストーリーにもけっこう満足してしました。
で、それを観ながら友人が、「やっぱこういう(公爵のような)完璧なマナーと教養を身につけた人って、タイムスリップでもしてこない限りいないよねえ」と言っていたのですが・・・。
・・・のろけてもいいですか?
白馬の貴公子を演じるヒュー・ジャックマンの紳士ぶりが、うちのダーリン(仮名)そのものなんですけどー☆
うちの彼も、眠くなったら抱きかかえてベッドまで運んでくれるし、週末ダラダラ寝てたらフル・イングリッシュ・ブレックファストの朝食を作ってくれるし、ドアも絶対開けてくれるし、馬にも乗れるし(しかも彼のマイ馬は白馬☆)、花の名前と花言葉も詳しいし、フランス語もしゃべれるし、身長は190センチ以上あるし、洗い物もしてくれるし、ヒュー・ジャックマンには負けてませんよ。
そういえば、ダーリン(仮名)とつき合うかどうか(そして前彼と別れるかどうか)悩んでいたときに、後輩に「いくらダーリン(仮名)が白馬に乗った王子様でも、わたしなら確実に幸せにしてくれるブタに乗った前彼(仮名)を選びますね!」と断言され、そんな例え方せんでも・・・ブタってあんた・・・と思ったことがありました。
前彼だって、国連で働くそこそこいけてる男で、ブタに乗ってる、と断言されるほど酷いわけではなかったのよ。もてるわりには、誠実と背中に書いてあるような人でしたから、この人と一緒にいれば、きっと幸せにしてくれるんだろうな、と(プロポーズの返事は保留しておきながらも)信じることができました。
でもね、白馬の王子様が現実に現れてしまい、且つ目が悪いのかなんなのか、どうやらわたしにkeenである(このKeenの適当な日本語訳がイマイチ分からないのですが)という状態であることに気がつくと、例えこの先後悔することになっても王子様についていく!!もうこんな出会い、きっと一生ない!!と思ってしまったのです。
我ながら、いい選択をしました。
思いっきりのろけて幸せ気分になったところで、今日はそろそろ寝ることにします。日記っていいですねえ。では、お休みなさいませ。
もうすぐ離任なので身辺整理に忙しいのですが、2年前に8000ドルで買った車が7500ドルで売れましたー。嬉しいーー。2年間を500ドルで乗ったと考えると、いやほんと得した気持ちです。あまりの嬉しさにダーリン(仮名)にメールで報告したところ、
Dear Second-hand car salesman,
Good news! I am very impressed. Selling second hand cars in the UK is a highly lucrative and disreputable trade. You could make a lot of money. The trade is generally run by dodgy, smooth talking cockney types. I have always lost thousands.
という返事が返ってきました。ぷぷ。カワイイ。いかにも騙されてそう。
来週月曜には家を完全に明け渡したいので、週末はずっと荷造りです。めんどくさいぞ。
---------
荷造りに飽きたので、また日記更新。しかし寒いです。ヒーター売っちゃったし。暖炉はつけてるけど、暖炉のない部屋はむちゃくちゃサムイー。
荷造り以外してなくて、特に新たな話題もないので、ダーリン(仮名)とつき合ってビックリしたことなど。
1.家の中で靴を脱ぐ。 (カナダではみんな履きっぱなしだった) 2.甘いものが好きすぎ。 (自分が食べたいときに、チョコレート欲しいんじゃない?と私に聞くのはやめろ) 3.物を大切にしすぎ。 (ゴミ?、というような物も絶対捨てない) 4.寝るときに下半身モロだしなのは何故だ。 (Tシャツ1枚しか着ない)
また思い出したら付け加えます。
昨日、公邸にご飯に呼ばれて、日本酒とかあり得ないものがいっぱいあったのでちょっと調子に乗って飲み過ぎてしまったんですけれど。
家に帰ったら、ダーリン(仮名)に電話してしまいました。アホかわたしは。あー、後悔、後悔、後悔。飲むと必ず自制心がきかなくなって、彼氏に電話している気がします。もう最悪。
別に、電話してはいけない、ということもなかったのですが、とりあえずお互いの将来について考えよう、という趣旨で会わないことにしてるのに、電話で話してどうする。
でもね、彼はかなり寂しがっているようです。ふふ。あと、金曜の夜、遊びに行くのーと言ったら、けっこう嫉妬してました。これはかなーり嬉しかったです。まさか、嫉妬とかいう感情があると思ってなかったし。そりゃ、人間やねんから嫉妬くらいするやろうと思うでしょうが、ほんと、感情の起伏がほとんどない人なんですよ。ダーリン(仮名)って。自分でもよくEven Temperだと言ってるくらいで、いつも穏和。怒ったり、気分を悪くしたりしているところなんて、まず見たことがありません。そのダーリン(仮名)が嫉妬だなんて。どうしちゃったの、という感じです。(明らかに嬉しがっている。)
昨日の晩ご飯は、納豆ご飯(生卵入り)とサッポロ一番(塩)でした。一日にこんなに日本のものを食べるなんて、なんという贅沢でしょうか。罰が当たるかも。米、納豆、インスタントラーメンと、材料がこの国では手に入らないものばかりで、全て旅行の際などに海外から持ち込んでいるのです。しかも納豆は冷凍状態で輸送する必要があるので、ある程度のテクニックと気遣いも必要。その上、すんごい高いし。
こうして、入手に苦労する分、手元にあると、もったいなくてなかなか食べられなくなっちゃうんですよねー。朝から、今日は納豆食べよう、と気合いを入れないと、やっぱもったいないし今度にしよう・・・と自分でフェードアウトしてしまいます。
ちなみに、この国で生卵食べてるのは、どうやら私くらいのようです。お腹、異常に丈夫なんですよ。インドより酷いと噂のこの国で、ほとんどお腹を壊したことがありません。世界中どこでも生きていけるよ、と太鼓判を押されています。
1人でいると、将来についていろいろ考えます。彼といると、どうしても一緒にいたいという気持ちが強くなってしまうから、自分が本当に人生で達成したいものは何なのかがわからなくなってしまうんですよね。早く修士号を取って国際機関かどこかで仕事を見つけたいというのと、早く結婚したいのと、別のキャリアに向けて勉強したいのと。いったいどれがプライオリティ高いのか、よく見極めないといけないな、と思います。
国際機関で働く、というのは、高校時代からの夢でした。しばらくは外交官になる、というのと平行した夢だったのですが、周囲に外交官になって人が多くて、彼らの話を聞く限り日本の外務省ではあまりやり甲斐のある仕事ができなさそうだと思い始め、さらに今大使館で雑用係として働いてみて、外交官はもういいや、と。国際機関もあまりいい評判は聞きませんが(恐ろしく官僚社会らしいし)、でもまだ実力重視な面もあるんじゃないか、と淡い期待をいだいています。それにずっと法学、それも国際法、それも国際公法という普通は食べていけない分野を専門にしているので、このままでは国際機関か外交官くらいしかなれるものがないんですよね。
結婚は・・・したいなあ、と思います。家族や家庭というものをあまり知らないで育ったのもあって、単なる憧れの面が強いのですけれど。きっと家庭ってあったかくて、家に帰るのが楽しくなるんだろうな、とか。
ずっと、自分にかかるプレッシャーが大きくて、固い大学の固い学部に入って、いい仕事について、というのが生まれたときからのデフォルトでした。本当は、手に職系の仕事にずっと憧れていたんですけれど。料理人とか、美容師とか。画家とか。(母はかつて画家でした。)けれど、自分にかかる期待が多きすぎて、専門学校に行きたい、とは、間違っても言えませんでした。まあ、私立の大学や専門学校に行くようなお金がなかったのもありますが。
彼に、いつか料理の学校に通いたいな、と言ってみたところ、全力で賛成してくれて。この人なら、わたしが何をしても、どんな仕事についても、必ずApproveしてくれるんだろうな、と思うと心が温かくなります。こういう人と一緒にいれば、何でもできるような気がします。
この年になって、誰かに支えて貰わないと新しい道が進めない、というのもどうかと思いますが。それでもやっぱり、いきなりキャリアを変えるのは怖いです。
なんというか、わりと1人をエンジョイしている遙です。悪くないかも。まあ、しばらくしたらさみしくなるのでしょうが、今のところは卵かけご飯となめたけ茶漬け、というようなダメダメ夕食(でも大好き)を取ったあと、ずっとネット、というような生活がけっこう懐かしくていい感じです。ダーリン(仮名)も溜まりに溜まった新聞を読んだりして、それなりに過ごしているんじゃないかな。
今日の晩ご飯は納豆チャーハンにしよう。ふふふ。
明日の夜は大使公邸にお呼ばれだし、土曜と日曜は友達と遊ぶつもりだし、まだ何もしてない家の引っ越し準備もあるので、けっこうすぐに1週間が過ぎそうです。あーはやく1週間過ぎないかな。(ヤッパリサミシインジャナイカ)
大学院に問い合わせたら、やっぱり合計4年以上在籍できないらしいんですよね。私立だったら、学費さえ払えば延長できそうなんですけど。こういうとき、国立は融通が効かない。別に何年いようとかまわないと思うんですけどねえ。これで修論が落ちたら、自主退学決定やん。大丈夫なのかなあ。わたし。
そんなわけで、こちらに残る、という選択肢はほぼなくなりました。Unless・・・ イヤ、もうそういう希望的観測は止めたほうがいいですね。
ちなみに、以前、彼に「彼氏と一緒に住みたいから大学院を辞めますとは、日本の土壌では言えないよ」というと、「やっぱりPlanet Japanだねえ。イギリスだったら、普通に受け入れられるよ、それ。そんなのばっかりだし。」と言っていました。価値観の違いは大きいようです。
何となくモヤモヤとした気持ちで過ごしています。今日から1週間は、自分の家に帰って引っ越しの準備。その間、ダーリン(仮名)とは会わない約束をしました。そういう期間も、必要だと思うのです。わたしはダーリン(仮名)が出張中の時などに、1人で1週間過ごしたりしていますが、彼はその間も仕事で1人の時間を楽しむどころではないみたいですし。1人になって、いろいろ考えるのもお互いいいんじゃないかと思います。
どうせあと1ヶ月で離ればなれになるのに、このタイミングでわざわざ「会わない週間」を作らなくてもいいような気もしますけれど。でも2人とも、こういう時間が今、必要なんじゃないか、という結論に至りました。
今朝別れてからまだ数時間しか経ってないけれど、もうすでにちょっとへこたれそうですが。
引っ越しのために家に帰るはずなのに、1人で居たくなくて、やたらと沢山遊ぶ約束を入れてしまいました。早く会いたいような、彼がどんなことを考えて1週間過ごしたのか知りたくないような。
ダーリン(仮名)の当地での任期は来年の8月までなんですが、その次のポストの応募がもう始まっているんです。イギリスの制度は日本とほぼ同じで、海外2回と国内1回を繰り返すのですが、(厳密に繰り返すところが日本とは違いますが・・・)彼はここが2巡目の海外1回目なので、次も海外ポストが選べます。手元に届いた資料は、今の階級のものと、一つ上の階級のものがあって、どちらから選んでもかまわないようです。
彼は出世欲がゼロな人なので、今のままでいいかなー、仕事もそっちの方がおもしろそうだし・・・という雰囲気が漂っています。確かに、今の階級だと、政務とか、経済とか、一つの分野に特化した仕事ができて、彼には合っているみたい。一つ上の階級だと、中規模公館のDHM(Deputy Head of Mission)か、小規模総領事館の総領事というポストが多く、そうなるとマネージメントが仕事の中心になってしまい、何かに打ち込むことができなくなってしまうようですし。でも、この先もずっと外務省にいるなら、出世しなくても食べていければいいと思いますが、彼は次のポストを最後に転職する予定でいますし、それならば多少仕事が合わなくても、DHMかHMを経験しておいた方がCVに箔が付くと思うんですよね。彼もそれは気になっていたようで、結局話し合いの結果、今回は全部昇進狙いで応募して、ダメだったら次回今の階級で応募するという戦略を採ることにしました。
昨晩、わたしがBBCクッキングに夢中になっているのを横目に、ダーリン(仮名)は希望ポストを表にして、職務内容だとか、赴任日だとかをかき込んでいたのですが、後でその表を見てみると、ちゃんと「遙」欄があって、わたしが行きたいところと行きたくないところにチェックできるようになっていました。ちょっと、というか、かなり嬉しいな、と。
トリポリとルアンダ、それとニューデリーをクロスアウトしておきました。途上国の方が好きですけど、この僻地に2年住んだあとは、どうにも先進国が恋しいのです。
ところで、こういう応募のこともBiddingというのですね。ちょっとおもしろいな、と。
2人で動物図鑑を見てたんですが。ほら、エコ派だから。わたしたち。
うちの犬を追いかけ回したCivet Catについて調べて、そのうちに話題は動物の子供の呼び方について、に移ってゆきました。
英語って、動物によって子供の呼び方が違うでしょう?犬はパピーで、猫はキトゥンで、熊はカブで。これがけっこうおもしろくて、象もカブで、サイもカブだったりするんですよね。ブタはピグレットとか。ピグレットって響きが可愛くて、ダーリン(仮名)に、「わたしのこと、今日だけピグレットって呼んでもいいよ」と提案してみたり。
日本語では動物によって呼び方が違ったりしないんだよ、最初に「コ」をつけるだけ。ドッグはイヌだからコイヌ、キャットはネコだからコネコ、と説明すると、「ふうん」と言ってしばらくしてから、ぽつんと「コハルカ。」とつぶやいていました。使い方ものすごく間違っているけれど、ものすごくカワイイ。
もう毎日寝不足で。
わたしの犬を彼の家に引っ越ししたのですよ。土曜日に。うちの家は、高い壁に囲まれた一軒家で、うちの犬はそこで使用人5人に囲まれ、今までぬくぬくと育ってきたんです。ところが彼の家は、飼い犬や野生動物が闊歩する巨大コンパウンドの中。
一昨日は、隣の家の犬に庭中追いかけ回されました。
昨日は、Civet Cat(一見アライグマみたいな外見の、獰猛な野生動物)に庭中追いかけ回されました。
いつ悲鳴が聞こえるか、と、心配でゆっくり寝ていられません。
ていうか、うちの犬、シェパードなんですけど。しかもオスなので、めっちゃ大きいんですよ。座ったら、耳がわたしの腰より上にくるくらい。(ちなみにわたしの身長は170センチ弱)隣の犬も、Civet Catも彼の3分の1くらいのサイズなのに、なんで追いかけ回されることになるのか。口だって、相手の顔を一飲みできるくらい大きいし、それを食いちぎられるくらい牙牙なんですよ。なのにこの気の弱さ。ダーリン(仮名)は、いじめっ子な犬になるくらいなら、いじめられっ子の方がいい、と言っていますけれど、別にどっちにもならなくていいと思います。普通で。
我々の感覚では、大きい犬を例える時に、「オオカミみたい」と言うのが普通な気がしますが、こちらではたいてい「ハイエナみたい」というようです。
index|day before|day after
|