英国人の彼女
6年間の遠距離恋愛の末、イギリスに嫁いできました。ロンドンで息子と3人で暮らしています。

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2003年07月31日(木) スーパーマーケット

昨日の晩ご飯は、前菜にアスパラガスのマスタードソース和え、メインはポークステーキとペンネのゴルゴンゾーラソースの予定でした。

仕事の後で職場までダーリン(仮名)に迎えに来て貰い、一緒に食材のお買い物をしました。行くのはいつも、わが国唯一の外資系(といってもギリシャ系だけど)スーパーマーケット。品揃えが豊富なわけでも、品質がいいわけでもありませんが、肉がちゃんとパックになって売っているところも、野菜を洗ってから売っているところもこの店だけで、他に選択肢がないのです。他の店では、牛肉とか牛が全身で天井からつり下がってますし。つり下がってるだけなら別にいいけれど、そこにハエがみっちりたかっていますし。さすがに購入意欲が湧きません。

豚肉やチーズを買って、週末にお絵かきして遊ぼうと水彩絵の具と絵筆も買って、家路に着き、白ワインで喉を潤してから料理に取りかかったのですが。

豚肉腐ってるし。

ゴルゴンゾーラもビックリするほどまずいし。

めっちゃむかつく。

しょうがないから、ペンネの方は、冷蔵庫にあったロックフォールを代用してロックフォールとクルミのクリームパスタ(ちょっととろみがなさすぎだったけれど)に変更。ポークステーキの方は、豚肉がないことにはどうしようもないので、却下。代わりに人参とインゲンをベーコンでくるくる巻いておきました。日本でいえば、お弁当のおかずの定番だと思いますが、イギリスではあまり見掛けないのか、けっこうこれもおいしいねえ(ちょっと物足りないけど)、とわりと幸せそうに食べてくれたので良かったです。

それにしても、この店・・・。競争相手がいないから、むちゃくちゃ高い値段を付けているくせに、まともな食材も売れないなんてどういうことよ。しかも、どんなにむかついてもここしか買い物ができるところがないのが、さらに腹立たしいわ。


2003年07月30日(水) 犬がやってくる

「もう少し考えたい」そうです。帰国の準備があるので、早く決めてくれないとほんとに困るんだけど・・・。


昨日は、彼の上司の家のビュッフェディナーにお呼ばれでした。今までは職場の人のパーティに行っても、どうしても1人よそ者な気分がしてたのですが(まあ、わたし以外は全員イギリス人だし、英国大使館の外交官とその家族ばかりだし、実際よそ者なのですが)、このごろずいぶんうち解けて話せるようになってきて、なんとなく嬉しいです。といっても、わたしもダーリン(仮名)も社交性がないほうなので、こういうfunctionはどちらかと言えばめんどくさくて行きたくないんですけれど。家で2人でビデオでも観ている方がずっと好きです。


それにしてもイギリス人って犬が好きですよね。彼らの興味を引きつける話題と言えば、犬と庭。わたしの飼っている巨大シェパードを、ダーリン(仮名)の家に連れてこようと思っている、という話をしたら、妙に盛り上がってしまって。みんな大きな犬が大好きみたいで、シェパードが我が大使館にやってくる!とかウキウキしてるし。しかもその後、犬を飼うと庭が荒れるか、というもうどうにも心浮き立つ話題に発展し、あまりにも活発な議論が交わされるので、話題を振ったこっちが困ってしまいました。



2003年07月29日(火) いらだち

とにかくブルー。ブルー。ブルー。

はやく決めてよ。決めてるんならはっきり言ってよ。




2003年07月28日(月) ザンジバル

モザンビークから帰ってきました。

目的はダイビングだったのですが、それ以上に魅力的な国でした。海岸線が長いだけあってシーフードもおいしいし。首都は寒くて、トロピカルダイバーなわたしたちは海に入るどころではありませんでしたが、ポルトガルの植民地時代の建物が沢山残っていて、趣がある街でした。でも寒いので北上。タンザニアとの国境近くのペンバ(有名なタンザニアのペンバの方じゃなくて)でビーチリゾートしてきました。ダイビングスポットとしては、紅海の透明度と海の底に広がるお花畑のような珊瑚礁にはおよばないけれど、ずっと見たかったウミガメも沢山見られたし、かなり満足しました。

でもイルカと泳ぎたい、クリスタルクリアな海にダーリン(仮名)と潜りたい、という夢が捨てきれないので、8月末にタンザニアのザンジバルという島に行って来ます。こんなに旅行ばかりしていていいのか、仕事は大丈夫なのか、という疑問が湧かなくもありませんが、どうせ9月末には任期終了なので。有給残して辞めるなんて、もったいないじゃない?


以前訪れたことのある友人によると、ザンジバルは、世界で一番ロマンティックな島なんですって。まあ、世界で一番うんぬんは偏に主観によるものだと思いますが、激しくロマンティックなことは確かなようです。楽しみ。

ま、それまでに別れていなければ、ですけれど。


今週中に別れるかもしれません。別れないかもしれません。


2003年07月10日(木) 旅行準備

今夜の便でモザンビークに発ちます。到着するのは明日の夕方頃かな。けっこう長距離になるので、飛行機の座席を思い切ってビジネスにしてしまいました。彼は仕事だからもちろんビジネスだし、帰りは一緒なのに一人がビジネス、一人がエコノミーっていうのも冴えない話なので。彼は自分のビジネスをわたしに譲る、と言ってくれていたけれど、二人でビジネスに乗った方が絶対楽しいので、奮発することにしました。ビジネスは久しぶりで、ちょっと楽しみです。

モザンビークの首都マプトでは、彼が出張で泊まっているホテルに一緒に泊まるのですが、そこがモザンビークで最高級のホテルらしくて嬉しいな、と。しかも、わたしが途中から一緒に泊まっても、室料の追加料金が発生しないんですって。彼の宿泊費は大使館持ちだし、至れり尽くせり。といっても、彼の方は仕事がめちゃくちゃ忙しいらしく、ホテルを楽しむ余裕もないようですが。今イギリスから大臣が来ていて、彼はそちらの方にかかりっきりになっています。そんなわけで、マプトに着いても日曜まで昼間はずっと一人ですが、それだけいいホテルならプールに行ったり、バーで飲んだりして遊べそうです。夜はレセプションに連れて行かれるのでしょうけれど。夜会服、もっていかないと。あとそれに合う靴と鞄も。また荷物が増える・・・。



ここのところ、仕事がわりと忙しくて全然荷造りができていないので、今日は仕事のかたわら家に電話をかけて、お手伝いさんに色鉛筆を探して貰ったり、運転手に絵筆を買ってきて貰ったり、大わらわです。こういういらないものばかり持っていくから、荷物が多くなるんですよね。そういえば行方不明のセーターとスニーカーも探して貰っておかないと・・・。なぜこんなに在処がわからないものが多いかというと、わたしがだらしないのもありますが、お手伝いさんがどこかに片づけちゃうんですよ。出しっぱなしにしておくと。で、どこに片づけてくれたのかがわからない。使っている部屋にあればまだ分かるけれど、使ってない部屋の開けたこともないクローゼットの引き出しのどこか、とかに仕舞われてしまうと、探しようもありません。結局何かを出したいときは、自分で出すよりお手伝いさんに頼む方が断然早くなってしまうのです。どんどんものぐさになるようで、あまり望ましくないのですけれど。



昨日ダーリン(仮名)から電話がかかってきて、アドレス帳とスペイン語の辞書と虫除けスプレーとダイビングのログブック忘れたから持ってきて!とか言うし。絶対わたしが後から来ると思って、荷造り真剣にしてないな。忘れ物、多すぎ。



2003年07月08日(火) サカナ

なかなか毎日が過ぎません。早く金曜日にならないかしら。

昨日の晩ご飯は出血大サービスのウナギでした。新しく赴任してきた人がおみやげでくれたの。ダーリン(仮名)と食べようと思って、冷凍してあったのですが、我慢できなくて一人でウナギ一匹一気食いしてしまいました。おいしかった。けど、ちょっと生臭かった。あまりにも魚介類を食べていないので(2ヶ月に1回くらい?それもスモークサーモンとか。)、たまに食べると感動もするけど、なんだか生臭いぞ、と。日本人魂はどこへ行ったのか。

うちの国、海ないんですよ。そして海のある近隣国とは軒並み仲が悪い。その上世界最貧国なので、海産物を輸入するほどの購買力がない。食料品店(スーパーとはとても言えない)には、冷凍のエビやティラピアなんかが売っていますが、鮮度に疑問が湧いてなかなか買えません。必然的に、海外に出ると、シーフードばかりに目がいくようになります。

金曜日からのモザンビークもシーフードおいしいはず。楽しみです。


2003年07月07日(月) 寒い

今日は七夕なんですね。こちらには、七夕情緒のかけらもないもので、全く気がつきませんでした。日本は、そろそろ梅雨が明けて蒸し暑くなる頃だと思いますが、ここは今、寒くて寒くて、今日のスタッフミーティングの議題は、オフィスに電気ストーブを買おう!でした。

参事官曰く、「ほら、女性陣(この言い方がおじさんっぽい)なんて毛布かぶってるよ。風邪引いたらどうするの?会計、そこんとこなんとかならないの?」。ちなみに、女性館員Aはユニクロの毛布を体に巻いて出席、わたしはケニアのマサイ族の布を体に巻いて出席。だって寒いんですもの。ジャンプしてよジャンプ、とか言われますけど。

今週末からモザンビークです。南半球だし、やっぱり寒いのでしょうか。ビーチリゾート目的なんですが。


この週末は、ダーリン(仮名)もいないもので、ひたすらダラダラしていました。昼まで寝てみたり。こんなのすごく久しぶり。ここのところずっと読んでいたコリン・パウエルの自伝「マイ・アメリカン・ジャーニー」も、ようやく読み終わりました。コリン・パウエルの、バランス感覚がいいところと、極端に走りがちなアメリカの政府高官の中で、かなりまともな発言を繰り返しているところが好感度高くて、前からどういう人なんだろうと気になっていました。

自伝を読んでみて、特にアメリカの対外政策における目線が妥当なことに感銘を受けました。湾岸戦争についても、イラクに攻撃を加える目的は、クウェートとサウジアラビアの石油確保のため。ただしイランの脅威に対抗するためイラク政権の打倒までは目指さない、とされているところなど。これが「かわいそうなクウェート国民を助けるために人道的介入を行う」とか言われると、いきなりうさんくさくなるのですが、上記目的ならば、実に国際政治の理にかなっており、且つアメリカらしい、と思います。


うちのイギリス人外交官は、過度な民主主義促進派で、独裁者が国民を虐待しているような国には、積極的に軍事介入するべきだ、と考えているみたいなんですね。個人的には。彼もプロの外交官なので、対外的にはイギリス政府の方針通りの発言をしますけれど。

でもそういう民主主義促進って、ある意味宗教だと思うのですよ。それさえ達成すれば幸せになる、それ以外の方法では幸せになれない、と考えるあたり。わたしはマハティールの是非は別にして、それぞれの地域・国において、それぞれの価値観があっていいと思っているし、イスラムだって、キリスト教だって、王政だって、民主主義だって、選択肢の一つだと考えています。もちろん、イスラム国家や、王政、独裁政権の元では、「選択」という作業が、国民側に付随していないことが問題になるわけですが。

だからといって、独裁政権である、ということだけで、民主主義を旗にして他国に軍事的介入するのは合法でもなければ、政策としても弱い、と考えざるを得ません。このあたりは、いつも彼と議論になるところで、そうなると英語力&小さい頃から学校で鍛え上げられているディベート力で負けそうになるのですが、自国民が戦闘で犠牲になる可能性があっても軍事介入するには、やはり強力な国益が絡んでいるはずです。それを「人道的介入」などとオブラードに包んだ言い方をして、その能力のある国家が他国へ介入することは、国際社会の不安定化につながるのではないでしょうか。

もちろん、過去の「人道的介入の事例」に、人道目的が全くないとは言いません。人道目的且つ国益なのでしょう。しかしながら、「人道」が表に出ることで、国益部分が人目につかなくなっている気がするのです。人道的介入はある意味、形を変えただけの伝統的な主権侵害の側面も持ち合わせているのではないでしょうか。


ずいぶんパウエルから話がそれてしまいましたが。そんなことを今日は考えています。



2003年07月04日(金) お泊まり会

ダーリン(仮名)は出張に行ってしまいました。来週の金曜日にモザンビークで待ち合わせするまで、丸々一週間会えません。寂しいな。

例の件は、もういいか、という気持ちになってきました。昔の自分の手帳とか見返しても、「ダーリン(仮名)から連絡なし。相変わらず冷たい」とか、「ダーリン(仮名)から電話こない。もう慣れてきた」とか、「コミットメントするのは嫌いと言われた。ブルー」とかあって、よく考えればそういう人やったんやわ、と。最近あまりにラブラブだったせいで忘れてました。前はよく友達に「短期間のつき合いとしか思ってなさそうやから、怖くて未来の話なんてできひんわ。」って愚痴っていたのに。幸せって慣れるものですね。昔のことを忘れるくらい、最近は全力で愛情を注がれているので、過去はもういいです。


今日の夜は上司とご飯(めんどくさい)、週末はダーリン(仮名)がいなくて寂しいので、友達を家に呼んでビデオ&ワインを飲みつつお泊まり会。そういうのん久しぶりで、ちょっと楽しみです。



2003年07月03日(木) 男なんて

なんかねえ、問いつめる、とかできないんですよね。自分がされたらウザイだろうな、と思うと。軽く遠回しに聞くくらいしかできない。それも自分の立場ならウザイのは一緒ですけれど。

で、また結婚か、日本に帰るか、という話が出て、彼が深く悩みだしたので、ついでに聞いてみました。

「最初のころは、全然真剣じゃなかったのにね。ダーリン(仮名)。どうしちゃったの。」

↑さりげないですか?

それに対して、ダーリン(仮名)からは「最初から長期的視野に立ってつき合うわけじゃないからね。僕たちがこんなに上手くいくと思ってなかったし。」とのお答え。

ビッミョーにむかつくんですけれど。男ってそんなもの?それともイギリス人だから?それともダーリン(仮名)だから?前の彼女だの、テンポラリー彼女だのがいても、とりあえず他の女に手を出して、いくつかキープしつつ様子をみるの?

わたしは、ダーリン(仮名)とつき合うかも、という雰囲気になったときに、悩みに悩んで、連絡だけは取り合っていた前彼とはっきりキッパリ別れたのに。友人みんなから、悪いこと言わないから前彼にしとけ、どうしてもダーリン(仮名)とつき合ってみたいならとりあえず前彼キープしとけ、って散々言われたにもかかわらず、そういうことは双方に失礼だからできないわ、と女気を出したのにーー。

ほんと、どれほど悩んだか今でもよく覚えているくらいです。この人と完全に別れたら、いつか一生後悔するんだろうな、とまで思って、それでも選んだダーリン(仮名)。その決断に後悔はしていないものの、相手がその程度の気持ちだったなんて、やはりかなりショックです。今はわたし1人だろうけれど、将来はどうなるかわかったものじゃありません。


あまりに腹が立って、「どうせ結婚する気とかないんでしょう?だったらはっきり言ってくれない?わたしも帰国の準備があるんだし!」とまで言ってしまいました。彼の答えは、


君は特別だ。別れたくない。自分がこんな風に考えるようになるなんて、思ってもみなかった。今までいろんな人とつき合ったけれど、結婚を考えたことなんて一度もなかった。でも一生の問題だから、そんなに簡単に決断できない。結論がどうなるにせよ、もう少し考えさせてほしい。


どうせ、やっぱり結婚できない、と言い出すに決まっているんですけれど。そろそろワンルームマンション探したり、教授に挨拶メール書いたりしないといけないし、ダメならダメで早く決めて欲しいです。

あー、むかつく。アホ!!!



今月10日は、エジプト旅行及びトルコ旅行で使ったカードの引き落としです。さっき、ウェブで確かめたら引き落とし額なんと40万円。エジプトでのホテル代や移動費は、たいていダーリン(仮名)が出してくれていたので、ほぼ全てお買い物代です。ブランド物を買ったわけでもないのに、40万円っていったいわたし、何にそんなに使ったんだろう・・・。(そういえばフェラガモの靴買ったけど。あ、ダーリン(仮名)のラルフの鞄も買ったけど。)

働かなくちゃ。(10月から失業者。)


2003年07月02日(水) 別れたみたい

なんだか、彼のことが信じられなくなりました。切ない。ほとんど寝ていないのに、朝目覚ましがなる前に目が覚めて、ぼんやり寝る前と同じことを考えたり、気づいたら泣いていたり、これじゃ別れたみたい。

本人不在なんですけどね。出張中で。今夜帰ってきます。会いたいような、会いたくないような。

付き合って3ヶ月くらいまでのことのようだし、メールのやりとりだけなので、そんなものなのかなと思わないでもないけれど、その頃は確かに「この人あんまり真剣じゃなさそう」と毎日不安に思っていたけれど、それでもショックです。つれづれに手帳を見返しても、言葉や行動で愛を感じるようになったのは半年過ぎた頃からだし、別に嘘をつかれていたわけではないんですけれど。こっちも聞かなかったしね。あ、でもまだ続いていたりして。は。何を信じていいのかわからないわ。


2003年07月01日(火) カレー日和

ダーリン(仮名)出張中です。今日の晩ご飯は茄子と挽肉のカレー(日本製のルーを使用した超豪華バージョン)です。うわーい。別にダーリン(仮名)いてもカレーでもいいんですけれどね。でも食べるかどうかわからないし。どうせなら確実に喜んでくれる彼向け料理の方が、作り甲斐があるんですもの。


どうやら、ダーリン(仮名)の昔の彼女、前に電話かけてきた人ですけれど、全然ダーリン(仮名)のことをあきらめてないようです。

先週の土曜日はダーリン(仮名)の誕生日だったのですが、しっかり朝から電話かかってきました。普通、友達関係になっている元彼に、土曜日の朝から「誕生日おめでとう☆」なんて、電話しないと思うのですよ。相手だって一人じゃないんだろうし。メールするとか、カード送るとか、どうしても電話したいなら、前日にするとか、普通、気使うでしょう?

どうにも怪しいと思って、「彼女、まだあなたのことが好きなんじゃないの?」って聞いてみたら、「でも僕は友達と思っているし。」って。何よ、それ。


ダーリン(仮名)は、いかに自分がもう相手のことを何とも思っていないか、について力説していましたが。イヤな感じ。


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