short story


2006年07月25日(火)


「幸福の定義」







時計の針が何周かして
グラスの氷が解けて
手紙が一通書き終わるまでの時間に
これから先、
何十年か続く人生の中で
私がこうして過ごす幸福な時間が
ある程度ですが
定義されたような気がします。






2006年07月05日(水)


「正しい手順」







正しい手順。というものが
この世のあらゆる作業に存在し
解を手に入れるために
僕らは常に選択を行うが
それが踏むべき最適な道とは限らない。

今、置かれている現状が
過去の結果と選択によって導かれた
ただひとつの解であり
単純にその解が今の自分にとって
好ましいか好ましくないかの違いしか持たない
ということに他ならないからだ。

この世の全てに絶望し
見えない世界を手繰り寄せ
自分というものを根底から組み替えた
あの時の手順が
今の私が存在するための
正しい手順だっただけなのだ。






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日記才人