short story


2005年07月27日(水)


「仰ぎ見た空」


靴下を脱ぎ
上着を放り投げて
わーっと言いながら倒れこみ
笑い転げた。

あの場所。


2005年07月26日(火)


「流れてる時間と僕」


とうとう僕は
あの時のあの人と同じ年齢になり
あの頃、理解できなかったあの人の考えも
少しは分かるようになった。

今であればさして重要ではないことも
当時の僕には大問題で
どうしてあんなにも。って思うくらい
八方塞がりだったのは
仕方のないことかもしれないね。

僕の知るあの頃のあの人に
僕は追い付き追い越して
そして時折は思い出しては
少しばかりも僕と共に生きてくれたことに
静かに感謝する。


2005年07月22日(金)


「名前と言葉」


どんなことでも
一気に全ては変わったりしなくて
もしそう感じて戸惑うなら
途中をどっかに忘れちゃっているんだ。

何がどう伝わったか
ちゃんと分かっていられるよう
時折、あの言葉を
ひっそりと心の中で呟いた。


2005年07月15日(金)


「君の行く先」


ゆったりと流れる
小さくて可愛らしい雲に
私だけの名前をつけ
心の中でひっそりと呼ぶ。
そんな風に私は
人々と出会ってきた。

あっちの空から
あっちの空までの
短い間だったけど
君のことは忘れないよ。


2005年07月11日(月)


「義務と欲求」






義務ではなく欲求。

それ以外のことは
また別の話。

僕の弱いところを見せます。
あなたにだからこそ。




2005年07月07日(木)


「駆動」


見て欲しい視界がある。
それを言いたくて笑った。

僕は自転車のように動く。
伝わった力で動く。
一回り。二回り。

徐々に速度を増しながら
ふらふらと
危なっかしいけど
風がひんやりと。
風がふわりと

風がとても
気持ちいい。


2005年07月04日(月)


「散策」


今は雑踏の中に
あなたの姿を探す必要がない。

たくさんの窓の前を
二人は歩いて
切り取られた景色だけを
残していった。

日常という素晴らしさは
なんて私を幸せにするんだ。

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日記才人