short story


2002年11月17日(日)


「類似点」



全ては道筋立っていた。
向かうべき所へ向かい
言い訳など許さない。

もがく仕草は千通りでも
分かりにくいあなたの悲しみに
私は気付く。

どうしようもない時も
なにかを欲する時も
まるで全てを終わらせたいような
そんな衝動さえ
見せないようにと笑う事は
私にだって耐えられない。

私では駄目かと
私が傍にいても駄目かと
そう思って言葉を飲み込むわたしは
どうしようもなくあなたと似ています。

今はどこか道の途中。



2002年11月08日(金)


「条件」


珠に浮かぶ。
霞に散る。

吸い込まれてゆく
平面の混沌と
熱を冷ます
風という名の安息。

時間というものさえも
後ろから押し寄せる
微塵の雪に
太刀打ちできない。

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日記才人