
重荷になるとまで言われて 大人しく引き下がったのは 呆れたとか ショックだったとか そういうこともあるけど 一番の理由は 二人の溝を再確認したこと。
僕らは全てが合わないと 知ってはいたけど その中にあって 唯一僕らを支えていた 愛情の表現とか 気持ちの確認とか そういう大事な部分までも 僕らは違い過ぎた。
僕にとってはごく当たり前の 感情表現でさえ 君にとっては重荷だったり 君がなんとも思っていなくても その気まぐれさが 僕には苦痛だったりする。
それでもなんとかやってこれたのは 一体なんのおかげだったのか 今考えるともう分からない。 思い出せない。
でも、もういい。 安心していい。 もう君を抱こうとは思わない。
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