short story


2001年09月29日(土)


「誓い」

その質問には
あなたの側にいることで
答えているつもりです。


2001年09月26日(水)


「ありのまま」

そんなあなただからこそ
いいんです。


2001年09月24日(月)


「心に感触」

君のその
すべすべしたところに
くちづけたい。


2001年09月21日(金)


「雫」

光の帯。
乾いた葉。
一本道の風。
それに含まれる雫は
あなたからの言葉。

飲み干そう。


2001年09月19日(水)


「光跡」

そう。
僕らはいつも
眩しがってばかり。


2001年09月17日(月)


「壊れた時計」

止まった時計を見上げて
そう言えば壊れているのだったと気付く度に

待ってはくれないものを追いかけて
僕は生きてゆく。


2001年09月14日(金)


「せめて知っていて」

突然に崩れ去る足元。
全てが一様に
世界から解き放たれ
消失する。
あがきなど
塵一つ分も意味を持たない。
誰か。
誰か。


2001年09月12日(水)


「語られない遺志」

いつも
どこでだって
心の底から。


2001年09月10日(月)


「夜と僕の色」

月夜に透ける雲。
黄金色の濃淡。
雨上がりの匂い。
その色は夜。

僕は優しさでなければならない。


2001年09月07日(金)


「生への渇望」
降りしきる雨の中
わたしが見たものは
一つの命の終わりでした。

苦しみもがいて
それでもまだすがり付こうとする
弱々しい命。

なぜ素直に終わりを受け入れられないのか
わたしには少し不思議だったけど
その命が軽い痙攣と共に最後を迎えた時

わたしは
生への渇望が断ち切られる瞬間を
記憶へと焼き付けたのです。

雨が強まることは
ありませんでした。


2001年09月05日(水)


「オルゴール」

ある物語に出会いました。
とても短いけれど
なんとも言えない魅力を持つ
不思議な物語です。
それを読んでわたしは
オルゴールが欲しいと思いました。
この殺風景な部屋に
ひとつだけ
あの世界から持ち込んだ
かわいらしいものを。と。


2001年09月03日(月)


「諦らめなさいな」

私があなたを好きでいる限り
私から目を逸らそうとしても
それは無駄なことですよ。

例え、二人が恋人同士ではなくても
私はあなたにとって特別な人間になるのです。

ほら。
すでにあなたは
私の術中。

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日記才人