あなたが 私とは全く関わりのない人生を 歩き始めたことは知っています。 時が教えてくれます。 日、一日と。 目覚める度に。残酷に。
だから 私もあなたを忘れます。 思い出にさえも残さないようにと それはもう必死で忘れます。 これ以上 あなたに淡い期待を抱いて待つのは つらいのです。 ごめんなさい。 もうつらいのです。
お願いですから 忘れた頃に 電話などしてこないように。 私の名を呼ばないように。
死にもの狂いで忘れるのですから 私にそう決意させたあなたは もう私には触れないように。
さようなら。 あなた。 私の中のあなた。 もう二度と 触れないように。
笑い掛けることはないでしょう。
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