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携帯電話は、必要としないから持たない、電子レンジ、電気炊飯器、トースター、ポット、ジャー以下、家庭に当たり前にあるものが我が家には無い!。車もない、自転車もない、風呂はあっても、台どこに、お湯がでる装置がない、ホーム炬燵がない。全部必要がないからない。 そう言うことから、別に速いだけのインターネットは、必要ないとおもっていた。ところが最近そうもいかなくなった。ネット上に第三の画期的な放送局が正式開局しつつある事を知った。スカイパーフェクTVにながれるらしいが、またそのためにパラボラアンテナを増やすなんぞまっぴらである。 画期的な放送局とは「チャンネル桜」 といい、ついぞ大手新聞、マスコミの記事にしようがない(電通・博報堂が牛耳るコマーシャルがんじがらめからくる、時間帯の切り売りに対処できない。-思えば、相撲の三度仕切も、テレビの都合であった-)、討論番組や、北朝鮮問題、日本の歴史の本当のところをビデオで見られる。日本の伝統文化、茶道、武道、芸能など網羅している。 どうしても行けなかった、平成15年8月7日に熊本で開かれた、日韓歴史大討論 - 歴史・交流・未来について- 出席者 金完燮(親日派のための弁明著者)、占部賢志(大宰府高校教諭)、西尾幹二(電気通信大学名誉教授)の全内容がネットで見られるとわかって、飛びついた。‥が、なんと現回線では遅すぎてコマ切れになり、数十秒すると、バッファ中とかなんとかで映像が止まってしまう。 これはかなり待っている間に疲れる。 という訳で、仕方無しに、ADSL環境にする事にした。 もう、そう言う環境にあるなら、ぜひつないで、渡部昇一さんや、西村眞悟さん、そしてこの討論会を聞いて見てくれ。 きっと今までのマスコミがながしていた情報(特に我が日本のことに関して)がおかしいと言うことに気がつく。日本のためにこの画期的な放送局を支持する。 上のリンクがこちらのフレームからはなれないので、「チャンネル桜」の住所を下に記しておきます。 「チャンネル桜」 http://www.ch-sakura.jp/
1985年6月の誕生日、スペインマドリッドの* カサ・ボティンにいた。ここは日本人アメリカ人他の観光客の集う料理店で、乳のみ豚の丸焼きが名物だった。北京ダックよろしく、かりっと焼けた皮を食う。今思えばこの豚がどういう種類のものだったかは闇の中。そのスペインの豚の話。 普通、スペインの生ハムは、ハモン・セラーノ(セラーノは山と言う意味で「山のハム」白豚)と言われて、この生ハムは、イタリアの生ハムプロシュートより、塩味が穏やかで、噛みごたえがあって、向こうにいるときはかたまりを買って、旅先を持ち歩いて、ナイフでそぎ切って食べていた。それほど美味い。 このスペインの生ハムの中でもハモン・イベリコ(黒豚)は幻の部類にはいる。生ハム全生産量の内2%しか生産されない。この豚のすごいところは、脂身が毒ではないところである。 イベリア半島原産のこの豚が、ワインのコルクの材料になる、コルク樫の森に放牧され、ドングリを食べて育つために、脂身に、オレイン酸、ビタミンB群、ビタミンE、抗酸化物質が多量に含まれて、悪玉コレステロール(LDL)や中性脂肪を減少させ、善玉コレステロール(HDL)を増やす作用があり、血栓や動脈硬化を防ぐ効果がある。俗に、脚のついたオリーブ ともいわれている。 …と前置きをしておいて、先日、贔屓にしている、レストラン・ルラションのシェフから、スペインのイベリコ豚をメニューに出すと、メールをもらった。 肝臓がフォアグラの人間が、脂身が全体の半分近く占め、おまけに、赤身の中までさしが入っているような豚を食うなんぞ、とんでもないと考えるのがふつうだけれど、上に書いたように、足のついたオリーブといわれております。喜んで昨日行って参りました。 最近の豚は、沖縄(沖縄の人の長寿は豚食と関係が多分ある)・奄美・九州の黒豚を除き、鶏肉との間で、鶏肉ならと思って食っていると、鶏肉がカロリーが高く、豚が水っぽく味が薄いという、逆転現象がおこっている。 さて、食ってみた。この豚は、噂に違わず、しっかり噛めて美味い!! これの生ハムが食べたくなった。フランスの牛肉内臓は今輸入禁止で、スペインのハムなどが今年の3月当たりから日本に入って来ている(月刊畜肉ニュース)ようなので、やがては食べられるかもしれない。 肝心要のイベリコの脂身、こくがありすぎて、いくらオリーブと呼ばれていても、ふだん粗食の身には、ちょっとたべられなかった。骨はしゃぶった。 これにスペインのフミーア(Jumilla)産で、アメリカのバーカじゃなかったワイン評論家パーカーが近年異常な点数をつけて、一躍表舞台に躍り出た、カーサ・エルミタ(caza de la elmita)の2001年の赤ワインがよくあった。 多分パーカが評価したのは、ここのボデガ(醸造所)が、アメリカの樽とフランスの樽を使い分けている事が、愛国心の琴線にふれたためではないだろうか。 少し割高だけれど、レストラン ルラシオン(堺町姉小路南西)で イベリコ豚がたべられる。うまいで! * ヘミングウェイが通った店として知られ、代表作『日はまた昇る』にも登場する。酒蔵を改造。地下は、ワイン貯倉庫の雰囲気を残している。
最近、ながらくやめていた、魚をさばいて食卓にのせる事をまた始めた。きっかけは徳島鳴門の一本釣りの漁師を知ったせいである。京都の錦市場で、それなりの季節の魚を一匹買おうとすると、かなりな額を出さないと本当に良いものは手に入らない。 それに、とった時に絞めてあるわけでもなく、そんなことなら、一流と言われる日本料理店でいいものを少し食った方が、どれだけいいかわからない。そういうことで、家ではほとんど生魚は食べないようにしていた。 インターネットで出会って、キチヌ(黒鯛)を送ってもらい、前日に久しぶりに、出刃包丁を研いで魚到着に備えた。届いて、少し腕はなまって思うように包丁が動かなかったが、無事三枚におろし、あらは棒塩して小一時間置いて、塩を落とし、湯にくぐらせて霜降りにし、羅臼の昆布を敷き、うしお汁にした。 刺身はまだちょっとあたらし過ぎて、皮を残し塊のまま冷蔵庫にて一泊二日させてからいただいた。 京都のだいどこ錦市場では、すだちが一個100円したり、わさび一本2000円したり、すだちなど産地出身者はそれを見て、ばっかじゃなかろか、あほかいな!という気分になる。勿論買うわけがない インターネットで本当にありがたいと思うことは、全国に散らばる、山葵や米栽培農家の百姓・漁師などと出会えたことだ。大抵は誠実な人達である。 いい魚が手に入ったのをきっかけに、一本釣りの天然のハマチ(* 死後硬直があった)とまるあじも送ってもらった。養殖物の油が浮くようなものではなく、これもいい酒と本当に相性がいい。庭で鳴くこおろぎ合唱団を聞きながら、酒はすすむ。 酒と言えば、酒もネットで、貴重なものが手にはいるようになり、こんなに口福でいいのだろうかと、世間(世界)様に申し訳ないが、日本に生まれてよかったなぁと、あらためて思うのである。 あらでとっただしの残りで、うどんを作ったら、これがもう上質のお吸い物の中にうどんが入っているようで、感涙ものであった。 徐々に流通革命が確実におこると、なかば確信している。本日も、ネット上で見つけた微生物関連商品を開発している会社から、一個人のたん譚の家に電話で御用うかがいがあった。* 死後硬直…活魚は生きているものを含めて死後硬直までの魚をいい、鮮魚は死後硬直から柔らかくなって腐るまでを言う。死後硬直に関係し分解されたATP はやがてイノシン酸といううまみ成分(カッオ節のうまみ)になる。死後硬直ののち細胞中の酵素の働きでたんばく質が分解されると自己消化(熟成)が進み、柔らかくなってくる一方でアミノ酸やペプチドなどのうまみが生まれて来る。
ちょっと前、生まれて初めて人間ドックに入った。病院は病人が行く所で、ちょっとしたことで診てもらいに行く所ではないと思っているので、ついぞ足が向かない。 向いて行っても、運ばれてくる急患や待っている病人を見ていると、こっちまで病人なってしまいそうで気が滅入る。 そういう事もあって、烏丸御池のビルの最上階にある、こぎれいな人間ドック専門のクリニックに家人と共に入った。 ここなら、少なくとも本当の病人は来ない。 いろいろ調べられて、最初の問診 医者 「中程度の脂肪肝(そのいう、フォアグラ)です。」 たん譚 「はぁ」 医者 「お酒はのみますか?食生活はどんなふうです?」 たん譚 「はい、主に、ビールワイン酒などの醸造酒ですが、酒は毎日飲みます、食生活は一日二食です。」 と言った途端、 医者 「それがいけない!二食だと夜にドカ食いする、すると寝るまでに燃焼しきらずに寝てしまい、それが内臓に脂肪としてたまり、内臓脂肪になる…二食はいけない、今の世の医者の90%、三食とるというのは常識です」 たん譚 「かってNHKの番組で早稲田の学生、慶応の学生数十人を一日二食と三食のグループにわけて一ヶ月近く実験して、知能テストと体力テストをして、出た結論は、知能テストは朝食べない方にいい結果が出て、体力は午後からの体力差が朝抜き組にはバテという結果が出た、これからも、朝から肉体労働などの人は朝飯は必要だけれど、頭を使う人達は必要ないという結果でした、家では、頭脳は糖分を必要とするので糖分(チョコ又は和三盆糖ひとかけ)と水を摂取しています、昼・夜は素食で、玄米飯が基準で、みそ汁と野菜。魚・肉はほとんど食べません、」といった。 さらに、 たん譚 「脂肪肝は、食生活のせいではないと思うんですけど…」控えめに言った、ある事実があるので、なかば核心していたが、そういった。 医者「いや!だって君、げんに脂肪肝になっているぢゃないか」 たん譚「はぁ、でも…」と言いかけたところで、血液検査の結果待ちでと言うことで、次の人と交代した。持ち合いで待っている間に、家人も同医者に診てもらって、待合いに戻ってきた。 さて、再び呼び出しがあり、また、診察室へ入った。医者が豹変した…。 医者「脂肪肝はお酒のせいですね」 たん譚「え?」 医者は家人を診て驚愕したにちがいない。一日二食で、常にここ何十年同じ物を食べ、生活してきた家人が肝臓になんの問題もなく、むしろ痩せ気味の症状?の診断があり、世のダイエットなんていう言葉とは全然無縁で、おまけに善玉コレステロールが、上限の基準値をはるかに超えて多く、さらさらなのである。(遺伝的な物もあるかもしれないが) たん譚も、善玉は基準値真ん中だが、脂肪肝にもかかわらず、尿酸値が基準値以下なのだ。医者は首をかしげる。が、これは別に不思議な事ではない。 家人と同じように外食もし、食べる量も、二倍三倍とはかわらない。 決定的な違いは酒を沢山飲むか、たしなむ程かだけである。 昔からある食養生の知識にそって暮らしているものに、戦後のアメリカ型の栄養学などを妄信した医者がそれを基準にものを考える事が多いせいである。基準値だって、薬屋が上げたり下げたりすれば、それを元に医者は投薬するのだから、いい加減なものである、かくて、医学が発達しても、病人は減るどころか増える一方なのがそれを示している。 しかし、医者と料理屋の親父を怒らせてはいけない。かって、生意気な料理評論家が食べにきて、あまりに腹が立つので、皿に唾を吐いて出してやったという恐ろしい話を聞いたことがある。医者に嫌われたらそれどころではないゾ!桑原、桑原。 *毒素の排泄量は一日一食の人が最も多く、次いで二食、毒素の排出がすくないのが、医者のすすめる三食である。昔からのデータがある、こうして、体に残留した毒素がやがて病気を引きおこす。