さよなら黒板
先生、友達
お元気で
長女の受験日の朝、
まず電車通学の次女を 最寄り駅まで車で送った。
普段 たっぷり5分は待たされる交差点が 珍しく車も少なく、
しかも 信号は青だったので、家からあっという間に
着いてしまった。
こんな日もあるんだねえ、と笑って 次女を降ろした。
帰り道も、
信じられないことに 信号が すべて青だった。
短い距離に やたら多く設置されている6個の信号が
見事に 全部青だった。
7個目の信号までも、私が通過する時、青に変わった。
その日の新幹線で、長女は他県の受験会場に向かった。
昨年 せっかく入った地元の大学をやめたい、と 言い出してから
何度 説教をしただろう。
「アンタは なぜ、そんなに自分に才能があると信じられるの???。」
きつい言葉を投げた。
「自分の才能を信じること」、それが「才能」の第一歩だ、と
誰よりも知っている私が、親の立場で 上から見下した。
なにより 遠くに 出したくはなかった。
青くつらなる信号を見た時、長女は受かるだろうと予感した。
そしてその通りになった。
長女は それを見てはいない、
私だけが見た 青い信号の列は、長女にではなく 私に 言っていたのだ。
「 LET HER GO! 」と。
そうだね、もう これ以上 引き留めては いけないのだね。
新しい町に、新しいキャンパスに、
青い滑走路は、どこまでも伸びていくのだろう。
税務署は 長蛇の列だった。
私は番号札660番、30分ぐらい待っただろうか。
最初の待合室で、番号順に10人ずつ集める係りの人は、
かなり カリカリしていた。
私の担当の方は 優しかった。
「もうちょっと申告、早めにお願いしますね。
3月1日だと がら空きなんですよ、わたしらも困るくらい。
昨日は、1500人来ました。
こう混んでると、わたしらもついカリカリしてしまうんですよ。」
隣の席では、おばあちゃんが、昨日の担当のお若い署員を
捕まえて
「アタシは 昨日のでは納得できない、絶対に納得できないよ!」
と 文句を言っていた。
ご苦労さまです。
書類を提出して、心 晴れ晴れ
途中の駅ビルで、一人で 芽吹き屋のおしるこを食べた。
お昼を食べていなかったのは、長女の大学の合否の結果が
税務署に向かう前に まだ届いてなかったから。
午後3時近く、やっとメールが来た。
「ウカタ」
落ち着いて ちゃんと打てばいいのに。
去年入った大学をやめて、受験し直した長女の長い冬が
やっと終わった。
カクテイシンコク
明日の最終日に提出です。ゼイゼイ。
混んでるだろうなあ・・・
シジミ画像で お楽しみください。
「悪魔の子」「デビル」って感じもしますが・・・
2005年03月13日(日) |
秋田のストリートミュージシャン |
駅のコンコースにBGMが流れているのかと思ったら、
キーボードのストリートミュージシャンが
地べたに座って、片足を立て、
美しい音楽を奏でているのだった。
演奏をしながら 時々顔を きろっとあげて、
通行人をにらむその目つきが 芸術家のように鋭く、
カメラを向けたら
やはりきろっと睨まれた と思った。
申し訳ないので、お金を入れたら、
さわやかに「ありがとうございます。」と言ってくれた。
手焼きのCDも売っていた。
秋田の人々は優しく、おじちゃん、おばちゃんも 向かいのベンチに
腰掛けて 真剣に聴いていた。
お札を入れていくおじちゃんもいた。
寒かろうに、
自分の作品を世に問いたい、世に出したい。
若い人の80パーセントは、その気持ちで出来上がっている。
大勢のお若い人が、漫画に音楽に映画に あらゆる分野に挑戦して
そして日本の文化が できている。
消耗されることなく、翻弄されることなく
どこまでも 自分を信じて進んでください。
名前を聞いておけばよかった。
帰りに駅に行ったら、もう姿がなかった。
秋田は、車で何度か行っているが、新幹線で行ったのは初めてだ。
大曲で進行方向が 逆になるのが 面白かった。
前に向かって座っていたはずのが、いつの間にか後ろ向きに
なっているのだ。
引き込み線で、バックするのだろうね。
大昔、特急「はつかり」に乗っていた時のことを 思い出した。
私の隣の人と、前の座席の二人が家族だったらしく、
いきなり、ぐるんと前の座席を回されて、
私はよその家族と顔突き合わすことになった。
座席についた小さなテーブルで仕事をする予定だったので
憮然とした記憶がある。
そこで にこやかに談笑に交じる度量はなかった。
東京まで6時間、私は ずっとむっつりしていったのだろう。。
盛岡〜上野は、6時間もかかった。
今は2時間半。
盛岡〜秋田は、新幹線で1時間半である。
降りてすぐ、新幹線「はやて」の終着駅八戸と似ている、と感じたのは、
たぶん設計者が
同じなのかもしれない。
新幹線「こまち」に 乗った。
新幹線の窓の外は 真っ白な雪景色、
冬枯れた山も立木も 白く薄ぼやけていた。
気温が上がって10度以上になると、予報で言っていたが
残念ながら 予報ははずれ。
秋田は小雨で、かなり寒かった。
バス停でバスを待つ、という行為をしたのは、何十年ぶりかも知れない。
小雨の中、傘もなかったのだが、さすが旧城下町。
すぐそばの豪邸の漆喰の壁に、りっぱな屋根がつらなっていて
その軒先を借りて バスを待った。
由緒ありげな
和菓子屋の店舗が多いな、と感じたのは、私が甘党だから?
旧藩主 佐竹の殿様は、お菓子が大好きだったのだろう。
実際 秋田駅には 「佐竹の殿様」という和菓子も売っていた。
岩手の「くずまき高原牧場」の乳製品は 美味しい。
「飲むヨーグルト」は、特にオススメです。
酸味がなく、さっぱりとした極上のヨーグルトです。
駅ビルの駐車場に入ろうとしたら
その「くずまき高原牧場」の搬入車が停まっていた。
2トン車のボデイ全面に描かれた 緑の牧場の絵と横にのびた文字は
『場牧原高きまずく』と 読めた。
きまずくして どうすんの!!!??
今年度の子供会の幹事長(一番えらいPTA)に
クジで当たった方は
大変な引っ込み思案の方で、
みんなのリーダー役が、大の苦手、という方でした。
行事も、それぞれ役員を割り振って、リーダーの責任を分担して
とにかく、人の影に、影に・・という方でした。
行事には、幹事長のあいさつとか、注意とか、いっさい無く、
6年生の愉快な男子まかせで、マイクを預けっぱなし、という感じ。
当然、一部の親からは、厳しい苦情も出ました。
それで、彼女も悩んだり・・・という一年だったのですが。
終わってみたら、最後の卒業・進級・入学を祝う会も
子供まかせで、すごく楽しかった!!と、娘の弁。
そうだったのか・・・
親(オバハン達)の出しゃばらない子供会こそ、
子供会の理想の姿だったのね。
子供会最後の年になって、それがわかるとは・・・・皮肉なものです。
来年度の役員さんたち、よろしくお願いします。
昨日の長崎国際テレビの夕方のニュースで
福山さんの本 新刊本「ばってん生きとっと!」が紹介されたようです。
私の電話インタビューも流れたことでしょう。
聞くことができないのが、残念。
長崎の皆様、よろしく〜。
岩手では
ママーズ制作の子連れママ情報誌「もりもりマップ」第2号が
本屋さんで 好評発売中です。
私のインタビュー記事が4ページにわたって掲載されています。
岩手の大手書店で、売ってます。
よろしくお願いします。