夕べは、イマージュのコンサートが長崎でありまして、いってきました。 そうです、あの、癒し系CDを元にした、全国ツアーのあれです。 CDに曲が入っている人が、あの人もこの人も、でてきてしゃべって演奏するという、かーなーり、豪華なコンサートでした。
実は、このコンサート、当初、いく予定ではなかったのです。 いやあのCDは好きで、持ってるから、いきたいのはいきたかったんですけれど、体力と気力と、何よりも時間がなくて…。 この忙しいときに、二時間半も、時間をとられるか、とか、思って…。 …心が、けっこうすさんでたかもなあ。
でもまあ、いろいろありまして、指定席の、すごくいい場所のが手元にやってきたというころもあって、いかざるをえなくなったのでした。
コンサートについての詳しい感想は、今現在、時間がないので、省きますが、いってよかったと思いましたです。いいコンサートでした。 それと、半強制的に、二時間半、「仕事ができない状況」におかれるというのも、いい気分転換になったようですね。会場からでたときは、音楽の力も相まって、「仕事がしたい私」が復活していましたから。
でも、帰りに、夜の道を歩きながら、「音楽って、消えていくんだなあ」と、ふと思うとさびしくなりました。一度鳴った音楽は、それっきりで、二度と帰らないんですね。 録音しても、同じものじゃない。演奏もだけど、そのときの空気や、居合わせた人々の顔ぶれが、また戻ってくるものじゃないから。 そのとき一度きりしか生まれ得ないものを、救いととるか、儚いものととるかは、人それぞれなのでしょうが…。 ある意味、人の一生と似ているかなあ、なんてことを、ちょっと思いました。
で、今日は、K社のH氏が長崎に用事があって来たので、打ち合わせして、お食事して、お茶しました。おみやげの交換もしたのだ〜♪ ありがとうございましたです。 今年は、「マリリン」をもりあげましょうね!
そうそう。それと今日は、monakaさんが、ふいに長崎に来たので、引き続きあって、お散歩&夕食をいっしょにしたのでした。 楽しかったですねえ、monakaさん。 出会ったときは、高校生だったあなたが、今は立派な高校教師になって…とかいって(笑)。 また、お話ししましょうね。
#monakaさんは、パソコンに詳しい人で、今日も、いっしょにパソコンやさんにいったのでした。 最近私は、クリエの新しいの(PEG−NR70)にひかれてるのですが、お店の店頭にある当該の品が、どうみてもフリーズしてるので、ふたりで、「ああ、リセットかけたい〜かけたいよう〜」と、呻吟したのでした。 でもやっぱ、店頭のクリエはねえ(笑)。勝手に再起動させるわけにはねえ(笑)。
今日は、結局、仕事はせずに、人と会って一日が終わったわけですが、これはこれでよかったかな、という気もしました。何より楽しかったし、それに、人と会うと、自分も元気になれるしなあ。 いい一日でした。
#あ、担当編集者Hさん。歩道橋にいたあの猫ね、夜に通りかかったら、もういなくなってました。無事、ねぐらにかえったんだと思いますよ。
前回の日記の続きですが、とりあえず、ゲランの新作の桜の香水は、ちょっと想像してたよりも華やかで大人っぽかったので、購入は見合わせました。 でも、「いい匂い」ではあるので、お出かけように買っちゃおうかな〜と、気持ちが揺らいでいるのも事実。<ふだんつけるには、ちょっと重い…かも。
桜の花(八重桜)が満開な様子をイメージした香水らしいのですが(桜の成分も入っています)、ピンク色で、かなりゴージャスに咲き誇る桜…かなあ? あれは、洋画の誰の絵でしたっけ? 有名な外国の画家の絵で、奥さんに和服着せて描いた絵があるでしょう? あんなイメージなのです。それか、日本人なら、モデルの山口小夜子かなあ? 日本人にとって、桜というと、どこか「死」とか「永劫回帰」とか、そういうイメージもあるものですが、「ガイジンさん」にはないのであろうか? どこまでも華やかで、あでやかな桜なのでした。
そういえば、アナスイのスイラブ(蝶々の形のボトルに入った新作)も、興味あるんだけど、まだ匂い嗅いでない〜。 アカネヒメ3が終わったら、見に行こうかな?
そんな私のこのごろのお気に入りは、OPのジュースなのでした。 こういう桃っぽい、甘い香りが好きなのです。 こないだイブ・サンローランのオピウムのミニボトルを、好奇心から買ってみたのですが、「こりゃだめだ〜気分悪くなる〜」と、永遠に封印したくなってしまった…。 年齢的にいえば、オピウム使ったって、悪いことないのになあ。 でも私には…アダルトすぎました。ははは。夜の香りですね☆
いいんだもん。私には、ロリータ・レンピカとグランサンボンと、フルール・ド・オーがあれば。アモーレ・ミオと、レベルドリッチ2とハリーポッターがあれば。
#とか、いろいろ香水の名前を書いてますが、実は私は、香水に本格的にこり始めたのは、つい最近の、ばりばりの初心者さんです。 ただ、私には、「カタカナの単語を意味もなく覚えてしまう」とか、「脳内デジカメこと恐怖の直感像」とかそのへんの全然役に立たない特技があるので、その気がなくても、本やサイトを見ているうちに香水の名前とボトルデザインを、いつのまにか覚えてしまうのでした。
…いや、覚えたからって、自分が楽しいだけで、なんの意味もないんだけどさ。 とりあえず、今の段階で、香水やさんで、「一見詳しい人」のふりをして店員さんと会話ができるのは、便利といえば便利かもしれない…。
#ちなみに桜の香水。その後、ポーラに「サクラ・ガーデン」というものがあるときき、近所のお店に行ってみましたが、私はいまいち…。作り物っぽい感じを受けたかなあ? でも、サクラ・ガーデンは、ゲランの桜香水よりも、こっちがいい、という人もいるので、好き好きあるようですね。 あとは、いま、カネボウの「にほひ桜」を、さがしているところです(笑)。 もう、桜も散ろうとしているというのに…。
2002年03月28日(木) |
つかの間の休みは駆け足で… |
今日、昼に、ルルー6を一行程終わらせて、翌朝便でポプラ社に返しました。 あの原稿は、このあとゲラになり、二回やりとりして、本になります…。 今回は、創元推理文庫に入ってそうな、ちょっと枯れた味わいの、ゴシック調ホラーです。どうでもいいけど、巻が進むごとに、グレードあがっていくなあ(^^;) いいんだろうか? <注>グレードとは、読者対象年齢のこと
いやはや、長い戦いだった。私にしては、仕上がり速度が劇的に遅かった…。 仕事が速いのと、直しの必要がない(原稿の完成度が高いから)のが、自慢じゃないけど、私の「売り」だったのに。 反省…。ごめんなさい、ポプラ社Nさん。
そいで、郵便局を出たあと、「よし、ちょこっとだけ、自由時間だ!」と、心に決めて、街にでました。 長崎駅前〜海沿いの複合商業施設のビル×2〜浜の町(繁華街)という、いつものお散歩ルートを歩きました。天気もいいし、暖かいし、いいお散歩日和。 今日のお散歩には、とりあえずの目標がありました。 1.ゲランの春の新作香水、ラブリー・チェリー・ブロッサムを見る。<嗅ぐ? 2.今時はやりのベルトを買う。ロマンチック・ボヘミアンっていうのでしたっけ、今年の流行。あれにつきもののベルトを、一本はほしくって。 3.あとはだらだらと、石でも見る。本屋にも行く。喫茶店に行く。すべてを忘れて、マンボウのように、のったりと街を漂流する。
…それで、目標にはすべて、到達したのですが…。 あう。だめだ。疲れと眠気が襲ってきました。 続きは、明日にでも、元気があったら書きます。
ていうか、本当に疲れてるんだなあと思ったのは、いつも打ってるiモードのメールがね、親指動かすのが面倒なの。こりゃびっくりでした。 まあ、とりあえず、今日の私は元気です。 でも、たぶんほんとは、三日くらいでいいから、携帯もパソコンも持たずに、人里離れたところにでもいって、静かに寝たり美味しいもの食べたりしたら、元気になるんだろうなあという感じがしますね。 でも、三日あれば、90枚くらいの原稿一本くらいは、確実に書けるとか思うと、多分、私はよほどの理由がない限りは、そんな「休むためだけに」旅行に行くというのは、実行しないでしょうね。 …そうか。「休養」というのは、最高の贅沢なのかもしれないな。
うう。早く仕事を終わらせて、のんびりとサイトの更新をしたい…。 ある意味、私にとっちゃ、それが一番の現時点での実行可能な休養なんだけどなあ。
私はこれで、病院に通っていた時期があります。
なんていうか、ストレスがたまると、息ができなくなるんですね。 寝不足もてきめんに来る。 内臓がどこか変なわけじゃないです。心の病気。
えーっと、ここで<注意>。
以下は過呼吸症候群を持っている人は読むと、まじで発作を誘発する危険があるので、読まないでください。おねがいね。 私も、人の症状の話きくと、息苦しくなるんで…。
起きているときに、息苦しくなる分にはよいのです。 けっこう深呼吸で治ったり、他に気を逸らすと大丈夫だったりするから。 でも、寝ているときに発作がでると、苦しいよう〜。 夢の中で、やばそうだな、息苦しいな、と思うと…。 おきても、息ができないのが持続してたり。恐怖映画の世界なのだ。
症状を自覚しだしたのは、最初が多分、歯医者さんで治療を受けていたときで、そのときは、親不知を抜くための麻酔をうったあと、歯医者さんが歯科衛生士さんとなにやら喧嘩している声を聴いたとたん、なぜかそれは私が歯医者さんを怒らせたからのような気がして、その瞬間、息ができなくなったのでした。 今までで最大の発作は、やっぱりあのときだったんだと思う。 とにかく、息を吸っても、肺にたまらないというか、息苦しさが止まらない。 顔がこわばるし、手は冷たくなる、脂汗は流れる、でも気は遠くならない(ここがみそで、辛いところ)、死ぬかと思った。 でも、「大丈夫、大丈夫」と、お医者さんたちに励まされ、そのうち酸素マスクをあてられて、復活したのでした。どうでもいいけど、酸素はぬるくてまずかった。もっとこう、清涼なもの、を想像していたのに…。 (ここで、不思議なのは、普通、過呼吸症候群って、二酸化炭素が足りなくなってなる〜んだと思います〜はずなのに、どうして酸素吸入できいたかってことなんですが。<人につっこみをいれられたことあり 「これで大丈夫」という暗示で治ったのかなあ、と、自分では思っています)。
でも、そのときは、私は麻酔の副作用で、具合が悪くなったのだと思っていました。それからずうっとそう思っていました。
が。 次の発作がでたのは、父親が死んだ一年か二年あとのことです。 うちの父親は、食道癌で死んだのですが、最後は、腫瘍が喉をふさいで窒息死するだろうと知人の医師から予告されていました。それは苦しいだろうと。 私たち家族は、怯えながらその日を待っていました。実際、父は、死の間際、いつも喉のあたりを気にして、もうろうとした意識の中で、喉のあたりをゆるめるような仕草をいつも繰り返していたのです。
結果的には、父は、衰弱死のような形で、文字通り「眠るように」息を引き取ってくれたのですが(家族の誰もが、その死に気づかないような、静かな別れでした)、それはよかったのですが…。
父の死のあと、少しして、私はしっかり、癌ノイローゼになってしまいまして。 それは生前衝突することが多かった父との、複雑な関係のせいもあったんでしょうけれど、残された家族が等しく煩ったノイローゼの、その中で、私のが一番、症状がひどくなって長引いてしまったのです。 過呼吸症候群のおまけもついてねえ…。
過呼吸症候群では、普通、死にません。 んなこと、本読んでわかってます。 病院でカウンセリングだって、受けてます。 でも、苦しいものは苦しいんだよう〜。
当時、二週間に一回病院に通いました。 「軽い薬です」といって薬局にもらいに行った薬が、実はけっこうな強い薬だと薬剤師さんにきいて、びっくりしたこともあります。 病院は当然のように、心療内科。 待合室では、わけもなく腕をくるくる回し続ける若者がいたり、拒食症の女の子が、家族と談笑していたり(「今日ね、先生が『今日こそはごはん食べられるよ』っていってくれたの。私も何だかそんな気がするの」「それはよかった。じゃあ、これから、レストランに行こうね。ね?」「うん。今日は、本当に食べられる気がするの」)、異様に笑顔でいろんな人に話しかける人がいたりしました。 ので、わたしは今も、心の病気で病院に通う人には、偏見を持っていません。 つーか、私自身、病院に行ってなかったら、やばかったと思うし。
当時、本気で食べ物が喉にとらなくなってね。 つっかえるし、つっかえそうで怖くて食べられないし。 そんなこんなで、胃カメラを二回か飲んで。 耳鼻咽喉科のカメラも飲んで。<こっちのが胃より辛いです! で、胃の病院で、心の病気だと断言されたのでした。 心の病院に行く気になったのは、当時、『心療内科医涼子』という、佳作のテレビドラマが放映中だったからで、まあ、当時はいろいろ、賛否両論あった作品なのですが、少なくとも私は、あれで助けられた…。病院の扉を叩く気になった。 心療内科にいっていなかったら、未だに私は、カメラを飲み続けていたのではないかしら? そうしてそのうち、何か事故があって死んでたかもなー。
七転八倒していたそのころに、『はるかな空の東』と、『シェーラひめのぼうけん4〜海賊船シンドバッド』を書いていたのでした。いろいろ影を落としているのが、わかる人にはわかると思います。 癌ノイローゼと、過呼吸が書かせた二冊。<いいきるとなんだかなあですが まあ、何事も、ネタになっちゃう作家だともいえる…。 よくいえば、転んでもただでは起きないという奴ですか?
先週末に、ひとつささやかな人間関係のトラブルが生じまして、今、ひさしぶりに、ささやかな息苦しさ勃発中です。ちくしょー。病院に行くひまなんかないぞう。大体私の行きつけの病院は、いつも異常に混んでるんだから〜。 深呼吸でごまかせ、深呼吸。
まあ、でも、最近、私自身が人にストレスを与えちゃって、同じ病気持ちのその人を入院送りにまでしちゃっていたことがわかったので、これもまわる因果は糸車、と、黙って受け止めている私です…。私は神経が細い割に天蚕糸のように丈夫だから、入院なんてことまでは悪化しないからなあ。 その人には、本当に悪いことをしました。 症状の大変さがわかるだけ、私も辛いです。ごめんなさい。 (と謝っても、その人は、<注意>をちゃんと読んでるなら、ここは読んでないはず。…いやまて、ちょっと、読んでたら、だめですよ!)。
好きな人たちのことも忘れ、友だちのことも忘れ、サイトのことも忘れて、お仕事をしないといけない状況になっています。
ので、私からの連絡がなくても、心配しないでくださいね。
ただ、何か悩んでいる人、私じゃないと答えが出せないようなことで困っている人がいれば、なるべく早めにメールや掲示板に、お返事をお出しすると思います。 どっちにしろ、メールも掲示板も、目を通していますので…。
では、しばしの別れを。
身近に風邪引きが数人いて、最近それぞれとあったから、誰から移動してきた風邪の菌かは不明…。
んで、お仕事も立て込んでいるので、メールや掲示板へのレスが遅れることもあると思います。すみません。 (おれんじさん。メールありがとうございました。メールではなく、お手紙を書こうと思っていますので、もう少し時間を下さい。ここ数日、日に何度も、おれんじさんのことを考えています。お体を大切になさっていて下さいね)。
ほんとは、「シェーラ10」関係の更新をしたりとか、台湾版「風の丘のルルー」のことを書いたりとか、いろいろホームページもいじりたいんだけど、ちょっとお仕事が一段落するまでは、後回しということで…。
とりあえず、今は、「風の丘のルルー6」を完成させることと、「アカネヒメ3」の第一稿を仕上げることが、緊急の課題であります。緊急…四月上旬くらいまでには、どっちもかたづけなきゃだなあ。
ひさしぶりに、背中にカイロはっちゃった。 もう春だと思っていたのになあ。 さむいよう…。
2002年03月20日(水) |
喧嘩屋と例外と春の宵 |
ここ数日、日記が止まっていたのは、大切な用事のために、ちょいと東京は西新宿まで、旅行していたからです。
心配してくださった「日記愛読者」の方々、えーその、いきなり消えてしまって(そんなふうにみえたらしい。そういうメールもきた)申し訳ありませんでした。 ただ単に、旅行用のPCFIVAに、WEB日記の書き込みようのパスワードをいれてないから、旅行中は書き込めなかったというそれだけのことだったんですってば。 ……でもまあ、今回は、旅先で仕事しながら寝込んだりしてたので、日記を書く時間は、どのみちなかったかなあ? 寝込みつつ、大事なときは起きあがり、おいしいお寿司や、おうどんは、人のおごりで食した私♪ お友達の作家さんの打ち合わせにまで顔を出して、きれいな原画を見ちゃったり。 みなさま、その節はごちそうさまでした! 桐矢さん、Nさん、占い関係のマニアックなおしゃべり、楽しかったですね。あ、そうだ、Nさん、約束の香水、今日、送りましたから。 産経のT記者さま、小峰のIさん、おうどん、美味でした〜。 Meatianさん、やっぱり私には「レッスルマニア」は許し難いものが…。
で、旅が終わったあと、長崎空港まで弟一家が迎えにきてくれてたのですが、いろいろ車内で話すうちに、「お姉ちゃんってさ、日記だと一見優しくていい人ふうだけど、実は喧嘩ずきで性格わるいよねえ。そのへん、若干、訂正した方がいいよ」というので、風邪引きなのにわざわざ迎えに来てくれた、最愛の弟(笑)のいうことでもあるし、ここに訂正します。 (そうそう、桐矢さんにも、同じような主旨のことをいわれてたような…。「おほほ〜。chaykaさんって、実は、喧嘩好きですよねえ♪」って)。
chayka@村山早紀は、一見優しそうですが、喧嘩好きです。 売られた喧嘩は必ず買うまえに売ります。バーゲンセールです。 どうしてこんなにむこうっきが強いのかわかりません。
何日か前の日記に書いた、「蜘蛛の糸」の話ですが、あれも、「その蜘蛛の糸をよこすのだ」とつめよってくる人がいたら、絶対に渡しません。死んでも渡すか、って、亡者だからもう死んでるけど。
なんか、上から高圧的に来られると、反射的に噛むようです。注意。 間違ってることも許せません。そりゃいかんと吠えます。 弱いものいじめは悪魔の所業だ。糾弾されるべきだ。 決まりを守らない人はいけないから、注意しましょう、大人として。 人を傷つけるのは嫌だけれど、正当防衛はしょうがないよね。
そもそも、私自身に、人から好かれようという意識が欠如してるから、どうでもいい相手から嫌われても、痛くもかゆくもない、というのもあるみたいだなあ。 誰からも愛される人気者じゃなくてもいいんだもん。 自分が好きな人たちからだけ、好かれていれば。 読者の人が私に持っているきれいなイメージさえ(なるべく)壊さなければ。
喧嘩屋な性格で、いいたいこといってるのかもしれない。 それで、離れる人は離れていっても、しかたないかあって思ってるし。 でも、友だちは、いつだってたくさんいるよ。さびしくないよ。
だからたぶん、死ぬまでこのままでいくと思う。私の人付き合い。 弱いものに優しく、困っている人には手をさしのべて。少し離れたところから、友人知人を見守って。そうして、こっそりと知らない人たちのために、善いことをしておくの。 で、売られた喧嘩は買い、高圧的な物言いの人のいうことはきかず、偉い人に逆らって、結局自分で損をすると。<おい
でもやっぱり、こんな私にだって、世界にひとりだけは、嫌われたくない人がいるけどねえ。ほんとに、例外的に。 その人だけは、傷つけたくないという、例外の人が。 その人にだけは、ずっとそばにいてほしいという、ほんとのほんとに例外の人。 大切な、お友達。 でも、例外があると、今まで通り自由ではいられないので、ときどき心が痛んだりする。苦しくなることもある。
だけど。 ま、たまにはそんなのもいいかなあと思う、春の宵。 例外の存在はきっと、人生に深みなんてものを与えるんだろう。たぶんね。
東京の春の空は美しく、昼の空も夕方の空も、瑪瑙みたいに澄んだ色で。 てのひらの大きさに切り取って持って帰りたかった。飾り物として。 ずうっとそばにおいておくために。
#「日記愛読者」のみなさま、および、友人知人のみなさまへ あの…必要以上に怯えた内容のメールや手紙は送ってこないでください(笑)。 いろいろ落ち込んだとかなんだとか書きながら、こんなにして書いているうちは、これで発散しているので、大丈夫なんですけど…。 ほんとにやばくなったら、日記になんて何も書かなくなるって。
…あ? それで、みんな、日記が止まったからぎょっとしたわけかい。 しまった。
閑話休題。このごろなにかと占いづいているんですが、今日いきなり、約三十年前に買ったタロットカードが、本棚の隅からでてきたのにはびっくり。思わず占ってしまったら(こら、仕事はどうした?)、なかなかに良い結果がでて、ちょっと嬉しかったり♪
ギリシャ神話のエコーって、最後は声だけになってしまったんでしたっけ? ずっとずっと、どこかの山奥で、誰かの言葉をくり返し続けるという。 声だけが残るの。
私はときどき、体が邪魔で、そんなふうに「思い」だけになれたらいいなあ、と思います。 いろんな好きなものや好きな色や、好きな人や動物たちがいて、でもそのそれぞれに、自分自身が関わっていくのに、なんともいえない引け目のようなものを感じるので…ていうか、好きすぎるとさわれなくなってしまうので。
「思い」だけが、見えない風のようなものになって、ふわふわあたりを漂っていられればいいのにな、と思います。 誰の目にも見えない、さわれないものになって、身の回りの好きなものたちの幸せをひそかに祈っていたいなあ。 ついでにいうと、そういう存在になれると、かすみ食べて生きていけそうで、業を背負わないから、楽そうでいいわ。
…がしかし。 「思い」だけになっちまうと、キーボードがたたけないから、本が書けない。 ので、もしかして、神様が目の前に現れて、「なんでも希望を叶えてあげよう」というなんてことがあったとしても、「じゃ、エコーみたいにしてください♪」とはいえないわな〜。
今日はホワイトデイでした。 お返しで、チョコとか甘い匂いの石けんとか、いろいろいただけちゃって、ちょっとハッピーかも〜♪ エコーにはこういう喜びはないなあ。まだしばらく、人間でいようか。
あ、漫画家のS先生、もしかしてここをごらんになってたら…。 カレンダー拝受しました。すっごくきれいで、かわいくて上等で嬉しかったですう☆ お礼はいずれ、必ず!
風邪気味で、薬飲んだら、眠い〜。 そんな中、とりあえず、仕事一つをいったん終わらせました。 メールで出版社に送って、少し時間をおいたところで、また手を入れる予定。
これからは、また違う出版社のお仕事の続き〜。 あと、通信添削のお弟子さまの原稿を拝読して、友人知人の原稿を拝読して。 大事な手紙を書いて。
さっき、病院にお薬もらいにいったんだけど、例によって、お医者さんと会うと元気になる私なのでした。お医者さん相手に笑顔見せてどうするんだろう、私は。 これが、つい昨日、P社のNさんも同じようなことを書いたメールを送ってきていたので、因果な性格の作家と担当編集者よのう、と、しみじみうなずいたりして。 あ、そういえば、ふたりとも山羊座という共通点が。
…山羊座って、みんなこんなかい?
ああ、とにかく眠いので、今夜はもうお風呂入って寝よう。 今風邪引いて寝込んじゃったら、目も当てられない。
Nさーん、君は元気なのか〜い?
#シェーラひめのぼうけん10の見本、とどきました! 佐竹さんの挿絵が、これでもか、というほど、すごいです。 サウードは美しく(笑)、シェーラとミリアムはかわいく、ファリードとハイル、シンドバッドはかっこよく。 そして。 魔物と闇の魔神は、そーとーに、えぐいです(笑)。
…佐竹さんって、ほんとーに、気持ち悪い怪物関係がうまいですねえ♪ いやさすが。
2002年03月12日(火) |
天使じゃないので野良猫なので |
ここのところ、ひたすら気分はマイナーで、そうすると、もう誰の助けも優しさも邪魔になってしまうのでむしろ毒になるので、電話はほとんど留守電です。メールも内容読んでるだけで、お返事は少しずつしか書けなかったり…。
で、仕事は依然として忙しく、このあともエンドレスで書かないといけない。 これが私の天職だから、手は抜けないし、ちょっとスケジュール遅れ気味だから、まいてまいて、書いていかないと…。 ああ、うちあわせ。うちあわせもしないと…。
一方で、困った人や悩んでいる人からメールが来れば、いそいでお返事かいたりして。いやだって、悩んでる人は辛いから。できるだけのことはしてあげたい。 そうです、私が「蜘蛛の糸」の主人公なら、真っ先に、蜘蛛の糸手から放して、奈落に飛び降りてますね、ははは。誰か代わりに助かってくれ、とかいって。 偽善じゃなく、人が落ち込んでるの見る方が辛いから。 自分が辛いのは、じーっとしてたらいつかは治るものなあ。
でも。 立場が逆で、こっちに手をさしのべてくる人がいれば、「いらない」とはらいのけてしまう、この性格ってなんなんでしょうか? 私がカンダタなら、お釈迦様が蓮の台からのばす蜘蛛の糸さえ、そもそもぶちきってしまうやもしれませぬ。
いいたいのは一言。「ほっといてくれ。じきにたちなおるから」。
ほんとに相手のことを思ってたら、こんなことは考えないだろうと思うのです。さしのべられた手には、感謝して、お礼の言葉で答えるべきのようなきがします。 でも、このへんが、天使じゃない一童話作家である私の限界なんでしょうねえ。
でも、手をさしのべるのがうまい人たちもいる。 毎度、絶妙なタイミングで、携帯にメールくれる友だちAさんのは、心に負担にならないので、感謝して読んでいます…。ありがとうです。 友だちBさんの、長いながーいけれど、あったかくて深くて、かつ、さらっとしたメールも、何度も読み返して、感謝してます。 一方で、友情や思いやりには感謝してるんだけど、こっちに受け止める余力がなくて、もうしわけないけれど、当分連絡しないでほしいと頼んだ友人たちもいる。 とうとう、電話を着信拒否にしちゃった友人もいる。 ……ごめんなさい、天使じゃないというより、鬼ですね、私は。
私には、たくさんのたくさんの、友だちがいて、その多くの人たちが多分、私が「落ち込んでるんだよ」とかいえば、なぐさめて励まして、相談に乗ってくれるんだけど、そうして、喜んでくれるんだろうけれど、でも、なかなかそれはできない。
私はやっぱり、人を慰めて励ます側にまわる方が好きだな。 早く元気になって、もっとたくさんの人に優しい手をさしのべることができるようになりたいなあ。 周りには、幸せな人が、ひとりでも多い方がいいもの。
あのニューヨークのテロの話が、あの日から半年たったので、またニュースに登場するようになってきた。 でもって、今日は三月十日で、東京大空襲の日で、かつて、一晩で十万人が焼け死んだ日だ。
目にくぎを打たれた猫のニュースがあった。 ニュースにはならなくても、道路には捨てられた子猫の死体がある。 毎日、毎日、誰かが死んだり苦しんだりする話ばかり、聞こえてくる。
痛いのも苦しいのも、もう嫌だから、何もききたくないなあ。 誰も、泣かない世界にはならないのかなあ。 ずっと、世界はこのままなのかなあ。
そんなとき私は、膝を抱えて、小さく小さくうずくまってしまいたくなる。 こうやって、小さくなっていったら、消えてしまえないかしら? この世界から。
本当に、痛いのも苦しいのも、もう嫌だなあ…。
現在、メール関係への返事が滞っております…。 すみません、もう少し時間を下さい…。 私も、お返事を書きたいのは山々なんですが、どうしても…。
いただいたメールは、ありがたく拝読しておりますので。
先週末に風邪を引きかけたので、夜の十時くらいから寝る、というのを二日連続でやったら、なんとかおさまりました。 やっぱり、風邪には睡眠時間が効くんですねえ(謎)。
さあ、今夜も、ネットをささっとまわって、早めに寝よう。 …とかいって、今は夜中の二時半だってば(笑)。 定例チャットの後なのです。
仕事がはかどっているので、気分は非常によいですね。 仕事がはかどらないときは、いきながら腐っていくような気がするものなあ。
うん。はかどってるときの、仕事は極楽。 でも。 桜の花が咲く頃には、少し仕事から手が放れているといいな。
2002年03月03日(日) |
疲れたときのパソコンは… |
いや別に、パソコンに限らないんですけど。
疲れたとき、寝る前に、「あ、ちょっとだけ、この作業をしてから寝ようかな?」と思って何かすると、泥沼にはまってしまうということ、ありませんか?
私は、よくあるんです。
今夜の私は、確定申告の書類への記入がひとまずすんで、でも寝る前に、チャットの過去ログ作って〜サイトを見て〜と、ぼーっとしてe−oneの前に座りました。 で、子ども用掲示板の書き込みを見てたら、多重投稿がある。 あ、こりゃ消さなきゃ…。
あ、しまった!
消さなくてもいい書き込みまで、消してしまいました!
大人用掲示板なら、まだ笑って許してもらえるかもしれない。でも、子どもの書き込みは、復旧させなきゃかわいそうでしょう。 で、前に、某Meatianさんから教わったやり方を思い出しながら、IEの一時保存ファイルの中から、子ども用掲示板のHTMLファイルをさがしていたのです。
と、寝ぼけまなこでやっているうちに、e−oneがぎしぎし言い始めました。 そーです、一時保存ファイルをいじっていると、パソコンはなんだか負荷がかかるらしく、おかしくなってしまうんですよねえ。 でも、作業を続けているうちに、画面の時計ソフトが止まりました。 あらら〜と思い、しょうがないので、再起動しようとしたら、画面に見たこともない表示がでるじゃないですか? ちょっと頭の中が白くなったので、よく覚えてないんですが…
白くて細い枠の中に…
「エクスプローラがどうたらこうたらなので、ウインドウズを再インストールしてください」と。
で、終了。電源が切れました。
げっと、思いましたね。 この忙しいときに、ウインドウズの再インストールをしなくてはならないのか! いやそもそも、このe−oneには、いろいろつないでるんで、そのドライバのたぐいも、みんなインストールし直すのか! ソフトも入れ直すのか!
でも、眠たい頭は、ぼーっと思うのでした…。 「ま、それもいいかも〜。このさい使わないソフトとか消しちゃって、身軽な環境にするのも〜春だし〜」
…結局、おそるおそる電源をいれたら、e−oneは普通に立ち上がりました。 念のため、システムファイルチェッカーを使ってみたけど、異常なしです。 再起動してみたけど、普通に立ち上がりました。 で、今、半分目が覚めた頭で、この日記を書いているというわけです。 夜中の二時半…。 ああ、明日は早朝から、税務署に行く予定だったのに…。
あ、子ども用掲示板の書き込みは、うっかり消した書き込みもない方が、内容的にはおかしくないということに気づいたので、よしとしました。 (説明すると長くなるので省きますが、消えた書き込みは消す必要もなかったんだけど、消えていてもおかしくはない書き込みだった、ということです)。
よかったです。
ちょっと最近、人とメールのやりとりをしていて、面白かったことなんですが…。
その相手の人がメールの中で、「あなたの意向を大切にして…」みたいな表現を使っていたのですが、ふと気づいたことがありました。 その人は常に、人の心や気持ちを大切にする人なんですね。 たとえば、「○○さんはあのとき、あんなことをしたいといっていたから、○○してあげたいですね」なんていう優しいせりふを言う人です。
で、一方、私は、人の「意向」とか、考え、気持ちなんてものを考えて行動することはないような気がしたのです。 いやもちろん、それは思いやりがないとか、そういうことじゃないんだけど、なんていうのかな? 私は他人がらみのことで何かをするとき、いつも、なによりも、相手の「立場」を守ることを考えて行動しているような気がする。 相手の立場を考えて、なるべく恥をかかせないように、というのが他人のために対外的に何か行動するときの、軸になっていると思うのです。 で、立場って、「プライド」のこと、なんですよね。
私は多分、自分自身、プライドが大切だから、他人にも私のプライドを大切にしてほしいと思っている。 だから、無意識のうちに、人の立場も大切にしようとするのだと思うのです。他人と接するとき、自分がしてほしいことがでてくるものですからね。 同じように、メールをくれた人の場合、自分の心や、思いを大切にしていて、それを他人にも大切にしてほしいと思っているんじゃないのかなあ、と、思いました。
実のところ、私は粗雑だし、優しくもないし、気むずかしいし偏屈だし、だから、こういう、「優しさや思いやり」を大切にするタイプの人を見ると、「同じ人間だろうか?」と、驚愕したりします。 しかしそれは、相手から見ると、同じことを思うんじゃないかと(^^;)。
いやあ、優しい人間になりたいですね。でも、私には無理そうだわ。 ううう。優しさにはあこがれるけど。 ちょっと肩を落とす三月一日なのでした。
#確定申告、未だ終わらず。なぜって? やりたくないのとだるいから(笑)。もーこのだるさったら、背中にゴリラか何かの着ぐるみ着たおじさんが、のっかってるようなだるだるなのでした…。
カレンダーめくると、三月は二つも〆切があった。どうするよ、村山早紀?
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