西方見聞録...マルコ

 

 

4月総括 新学期あわわ 2012 - 2012年04月30日(月)


 さて新学期も始まってずいぶん経つが新学期あけましておめでとうございますなのだ。

 1号さんは中3でおKちゃんは小4になった。

 おKさんは小2、小3と新卒の先生が担任だったが久しぶりのベテラン先生の担任にあたった。1号さんは中1の時新卒の先生が2人1号さんの学年に加入して、その新卒Aの先生と新卒Bの先生がかわりばんこに担任になったため、ことし3年目の新卒Aの先生に担任してもらうことになった。

 団塊の世代が抜けきるまで学校は今新卒の先生でいっぱいだ。ベテラン先生にあたるというのはなんだか珍しい現象になりつつある。

 でも新卒の先生にとっては生涯で最も懸命な時代、その懸命エネルギーを惜しみなく子供たちに降り注いでくれているんだろうから、新卒の先生というのもそう悪くないのかもしれない。

 さて、マルコは今年も漂泊の吟遊詩人として非常勤講師兼研究者ときどき2児の母で生きていく所存。昨年はちょっと執筆系の仕事を主にしたため、あんまり教壇に立っていなかったんだが、それだと優雅ではあるが貧乏になることが分かったので今年は目いっぱい非常勤講師系の仕事をいれて、人並みに稼ぐ年にしようと思う。そんで大学は3大学4キャンパスで5コマ教えて、そのほか某教員派遣会社に講師登録したり、いくつかの府県の非常勤講師登録をしといたところ、某公立高校で非常勤講師として教壇に立つことになっちゃったんである。なんとケニアから帰ってきた直後にちょろっと立って以来の16年ぶりの高校の教壇である。新卒じゃないけどかなり懸命エネルギー発散させてるかも。

 大学生よりウケがとりやすく、また真面目に話を聞いてくれるのが高校生という印象。スタンドプレーは求められないけどしっかり基礎を教えるということが求められているよう。

 また5月からは某教育委員会に雇われて謎の業務も開始するのだがそっちは今のところ、ちょっと内緒。

 そんなわけ新学期家族のメンバーそれぞれにお疲れなわけだが、おKちゃんが4月のお誕生日祝いに「ハンモック」を所望してくれたので、これ↓を廊下において家族メンバー順々に寝っ転がってお疲れを取ってます。

 あわわな新学期にハンモックはいいぞ〜。

 それではあわわな新学期はそろそろ新緑の時期へと移っていきますがみなさん疲れたら適当に熱転がりながら駆け抜けていきましょうぞ。

 





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仏生会2012 - 2012年04月08日(日)




 春ですね〜
 そんでお釈迦様が「天上天下唯我独尊」とかぶちかましながら生まれてきたお花祭りですね〜

 つうわけでおkさんとあめでおさんと法隆寺のお花祭りに行きました。

 過去にも2003年2007年に行ってますな。




 んで今日は日曜だってこともあり結構な人出で、読経の間、会場の細殿で待つのも大変なので、いったん無料休憩所で甘茶をいただきます。
 
 無料休憩所でたところで、お、いつもの僧侶の行進の先導の行者様に遭遇。
「そろそろ読経終わりますか?」と聞くと「あと10分くらいですかね〜」とのこと。そんで彼らのお役名は「武先(ぶさき)」ということを、法隆寺在住10年目にして知ることが出来ました。ええ、私がファンを公言しているメガネの行者様から教えていただいたのでございます。




 で、読経を終えたお坊さんらが、武先さんを先頭にハイ並んで並んで。

 


 そんで出発。
 



 このあと我が家は門前でバトミントンしてから家に帰りお昼ご飯にしました。

 仏生会 毎年4月8日午前10時から大体11時頃まで@法隆寺細殿にて


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耽溺新学期前夜ー成均館 鑑賞記 - 2012年04月06日(金)

 エーっと新学期ですね。皆さん疾走してますか?

 去年の今頃は私は突然無風状態にふっとび、大層安穏としていたのですが、安穏は続けると赤貧になることがわかったので、またしばらく疾走してみようと思い、今期は可能な限り非常勤講師とか学習支援員とか仕事を詰め込んでみました。

 そんで4月のはじめはなんだか疾走前夜のどきどきの不安を紛らわすように、そしていとなんちゃんが悪魔のように貸してくれたトキメキ☆成均館スキャンダルに耽溺いたしました。

 しかしこのタイトル、、恥ずかしいので、以下、成均館、と記述します。

 そんでこの話は女子の学び、もしくは主体的に生きることへの渇望とか、女子による「男の園」潜入記とかいろんな読み方ができると思うのですが、私は下記の2点で思うところを述べて行こうと思います。

1)主人公の原則主義男子のマイノリティ視座を学ぶ旅としての物語
2)性的な消費対象ではなく「中身」を愛されたい女子の渇望

てなかんじで。

1)
 本作の主人公男子は副首相で政界の多数派の長老の息子でその上大変優秀で、成均館という科挙受験予備生として王立研修機関で学んでいるという、これ以上ないほどマジョリティの王道にいる人です。で彼は物凄い原則主義者で原則に照らして不正なことは一切許さないという人物に描かれてます。その原則に忠実であろうとするのは強大な権力を持ってしまっている自分が権力の濫用を抑制し、弱者のために「いいひと」であろう、とする志、のためだ、と男装の女主人公に指摘されます。

 物語の進展とともに、政界における多数派と少数派の軋轢にのみ焦点を当てていれば、各派の融和を謳う王の下、原則の正しい運用で、正義の実行はできるのですが、原則を誠実に運用しているだけでは正しい対処が出来ない(つまり原則の想定外の)困窮者の不利、女性差別、身分差別を友の問題として主人公男子が経験することで、弱者にはなれないながら、弱者の視点で世の中を見る視覚を男主人公が身につけていく物語運びがされます。

 そんな中、男装の女主人公を「男」であると信じた男主人公は自分はゲイなんではないか(ゲイであることは儒教社会では主流にいられないほどのマイナス、として描かれます)、あるいは犯罪加害者の息子なのではないか、という決定的な自己のマイノリティ性を覚悟する場面があるのですが、「な〜んだ、ほんとはゲイじゃなかった、犯罪加害当事者の息子じゃなかった。よかった。」という物語の回収がされるのは少し残念なところ。

 特にゲイに関してはヨリム先輩のキャラクターを本格的ゲイとして造形して、ゲイでナニが悪い、おかしいのはそれを許さぬ制度だ、と描くことも出来たのにな〜と少々残念でした。女性差別に関しては女性を貶める身分差別を大枠にしている制度の問題をしっかり描いているので、とくに。(ヨリム先輩に関しては両班至上主義の問題という論点を含んだキャラクター設定でそちらもストーリーが未回収で終わっていることを公式ガイドブックにて脚本家は嘆いていましたな。)

 犯罪加害者に関しては、直接父親がその陰謀に関わっていなくても構造的な責任は免れない、としていたけどね。

 構造の歪みはマジョリティの側にいては見えにくく、マイノリティ側に身を置き世の中を見ることによってはじめて見える。主人公が視座を移動させることでその構造の歪みを可視化していく物語でありました。

 2)男装の女主人公を男と思っているのに恋して(そして自分はゲイだと思い込んで)しまう男主人公、ってのはなんていうのかな、女を性的に消費しないで「体の外装じゃなくて、内面(心とそこから発せられる言葉)を見てそして恋してくれ」という切なる女願望を満たしていますな。
 また妓生(キーセン)のチョソンが、自分に欲望を抱かない(実は女性の)主人公に恋するくだりは、そんなに性的欲望を向けられるのは苦痛か、女達よ、と切なくなりました。そして、私はまったくそのとおりだと思います。

 この点を男である監督と女性である脚本家の間で認識のずれがあるな〜と感じる場面がありました。監督は公式ガイドブックのP.90 にて男主人公が男装の主人公の唇の動きにむらむらするシーンを自ら演出した、とインタビューに答えています。そこはね、いらなかったですね。脚本家は同じガイドブックのP.86で「男女の感情などではなく(中略)人間対人間として互いに信頼しあっている」ことから生じる愛が「男装した女性の登場するラブストーリーの感動」と述べていますが、男はメスを求め、女は人間でありたいというもう古代から繰り返している男と女の愛の需要と供給のすれ違いをまざまざと見せていただきました。


 最後に、ラストの主人公二人の就業について。

 私だったら特に女性主人公については、公ではなくて私塾(寺子屋みたいな)の教員にして物語を終わらせたと思います。私塾の教員として学問をすることを禁じられたカテゴリーの人々に人間らしく生きるための学び、を提供する姿を描けばいいのにな、と思いました。

(作中、学問とは何かと言うことが様々に描かれるのですが、『学ぶことは生きること。』『学ぶことは世に問いを立てること。』などちょっとうろ覚えですが、金言多数でした。)

 とにかく本作をはじめ名作韓流ドラマは、見出すと止まらない物凄い引きの強いドラマなので、やっぱり老後とか子どもが中学生になったあととか、もうちょっと余暇が確保できるようになってから耽溺しないと身が持たないと思いました。それにしても老後が楽しみです。


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友が来たりて笛を吹く 2(奈良公園界隈編) - 2012年04月05日(木)

 はいそんでは引き続き動物学者と歩く大和路行ってみたいと思います。
  
 鹿を見て、ここがフィレ肉と示すニルス夫氏。


 
 東大寺の入り口でさりげなく線香を刺すお盆を持ってる奇獣(言われなかったら気づかなかったざます!)


 
 大仏よりも脇のチョウに「これテングチョウだ〜!」と興奮するニルス。



 害獣アライグマアナウンスににわかに興奮するニルス夫氏。


 
 これがアライグマの足跡だよ〜、と教えてくれるニルス夫氏。これは絶対私ども素人にはわかりません!は〜眼福眼福。



 とつぜん道に人だかりが



 なんでだか知らないけど狂言が舞われていました。不思議空間ですなら公園。



 春日大社的ショット。



 でまあ、ニルスと私は昼酒飲んじゃいました。お銚子を半分こしたので適度に楽しむ理性的飲酒でした。



 そういうわけでたいへん私もいつもと違う奈良の見方を教えてもらえて楽しかったです。今度は九州行くぞ!


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友が来たりて笛を吹く 1(法隆寺 斑鳩界隈編) - 2012年04月04日(水)

 九州からニルスさんが春休みを利用してあそびに来ました。

 法隆寺南大門で待ちあわせして、まあまずは門前の松本屋さんで柿うどん。



 そんで法隆寺境内を案内して歩きます。お客さんを何度案内して歩いたかわからん境内ですが、しかしお客さんによって眼の付け所が毎回違うので楽しいです。ニルス夫妻@動物系の研究者さんは法隆寺の数々の建物の瓦にのってる動物とか鬼系、蓮なんかもありの造形が面白い!奇獣ワンダーランドだ、と喜んでました。ふーん。そうなのか、今度奇獣ワンダーランドとしてもう一度お寺を見てみよう〜。




 聖徳太子の飛鳥までの遠距離通勤を支えた黒駒と調子丸像。この黒駒像のまたぐら覗き込んで「黒駒はオスだね〜」とのたまったのもニルスさんが初めてでした〜



 んで百人一首がマイブームなニルス娘ちゃんのリクエストに答えて龍田川へ。 


 
 さむくなっちゃったからお近くの喫茶店ベビーフェースプラネットでお茶して、夜はうちでご飯を食べました。ニルスはあめでお氏とも同級生なのでなんか昔話をしましたが、ニルス夫氏が害獣駆除系に強い人だったので、家の屋根裏にいるねずみ、もしくはイタチ、もしかしたらミニブタについて話を聞いてもらいすごく我が家的には盛り上がったのでした。


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