西方見聞録...マルコ

 

 

唐招提寺 うちわまき - 2011年05月19日(木)

 うちわまきとは何か!

 まあなにもいわずにこの動画をみてくだされ。

 わかりましたか?わかりませんね。それでは関連サイトから説明をコピペしてまいります。


 このサイトによると、鎌倉時代の唐招提寺の中興の名僧、鑑真の再来と謳われた覚盛上人が修業中に蚊にさされているのを見かねて弟子僧が蚊を叩こうとしますが、覚盛上人は弟子を制止し、「生きとしいけるものはなんらかの施しで支えられている、蚊に自分の血を与えるのも菩薩行である」と言ったと伝えられています。
 覚盛上人が亡くなった後、上人の教育を受けた尼僧たちが「これでせめて蚊を追い払って下さい」霊前にうちわを供えました。そのうちわを仏教の教えを聞きに来た人に授けたことに由来します。今では命日にあたる5月19日にうちわまき会式(中興忌梵網会)が行われるようになりました。

 おお、いつも静かな唐招提寺、本日は静に燃えています。



 で、国宝「鼓楼(ころう)」の上からじゃんじゃんうちわが撒かれるて善男善女が拾いまくるという楽しい祭りなんですが、まあ、いつも落ち着いた静かな唐招提寺とは思えないほどたくさんの人が来ますのでけが人が出るといけないということで、朝の9時にうちわ撒き参加券が100枚限定で配られます。それをもらった人しかうちわひろいには参加できません。

 で1時から覚盛上人の法要の儀式&舞楽奉納(またもや南都楽所様でしょうか?)が行われ、午後3時にうちわを撒くと言う行事が始まるわけです。

 マジにうちわまきに参加したければ、9時に唐招提寺にGOで参加券をGETすべきなのですが、私はなんか書きかけの論文がうまく脱稿できずにまごまごしていたのでこの日は3時に間に合うように2時に家を出ました。ちかい!>唐招提寺
 予想通り、参加券の配布は終了しておりました。



 はいはい、じゃあまあ、観ましょう、うちわまき。おお〜この人出、いつも静かな唐招提寺と同一寺院とは思えません。



 で、各界の有名人がうちわにいろいろ書いてくれてます。近鉄のキャンペーンガールの竹下恵子、南都銀行総裁、マルコが昔瀬戸内少年野球団の演劇で演じさせていただいた主人公の祖父、大滝秀治のうちわもありました。





 あんぱんまんのやなせたかしのうちわを写真に取りました。



 で、3時を前に100名の参加券を持った人が「鼓楼(ころう)」の北と西に待機。それ以外の衆生はこれから何が起こるのかどきどきと見守ります。



 プレスも固唾を呑んでおります。


 で、ええっと坊さんが赤い札を見せました。『万国の労働者立ち上がれ』と檄を飛ばしているわけでなく、コレはうちわの抽選会ですね。うちわは5000本用意されています。そのうち200本が撒かれ、さらに1000本が抽選で赤い抽選券を持った人に贈られるのです。



 私の抽選券は緑だったのではずれ!となりで赤い抽選券もらってたおば様に写真を取らせていただきました。うらやまし〜。残りの3800本のうちわは1本1000円で販売されます。



 はい、で、うちわ撒かれます
 最初の動画にもある場面ですね。



 抽選にも外れたので、私はすごすごと1本1000円でうちわ買いました。魔よけだそうです。魔をよけたいと思います。



 つうわけで、久しぶりに大和路漫遊シリーズでした!


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転置 - 2011年05月13日(金)

 ちょっと過去日記になっちゃいましたが転置展いきました〜

 若手現代アート作家5名の競演なんですが、、、異世界に迷い込んだようなおもしろさがありました。

 まずエントランスでビーチチェアに寝転んで空を見上げる作品があるんですが、そこでまず寝転んで開放されて、現世から転置界へ移動を果たすかんじがします。

 5人なりの迷路を楽しみました。

 わたしは吉村熊象さんの不可解さが後を引きました。卒業制作でメッセージ性のある日の丸アートを作ったと聞き、ぜひそっちも見たくなりました。そして今回の熊象さんはひたすら自分と町に向き合っていたような。

 また本を削り続ける森末さんの情熱とか。

 展示最後のカフェで作家の人のインタビュー映像が見れます。この解釈と解釈されるものの間の静かな対決のような映像も見ものでした。

 寡黙な作家さんが「いいこといった!」と思って映像にしたら「そこはカット」とだめだしされたという、お話が印象深かったです。わかりやすい解釈を拒む、難解の海の中にある自分の真実を大切にしたい作家と世界と作家の橋渡し・通訳をして大衆と芸術を結びたい展示プロデューサーの静かな葛藤を見る思いでした。

 22日に終わっちゃいますがまだの人で不思議空間に迷い込むのが好きな人はぜひ!

 そんで21日はイベントもあるのですね。がんばってください>関係者の人。

 


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ジャイアン・ワールド - 2011年05月08日(日)

 米軍によるオサマ・ビン・ラディン殺害に関してらいむさんがミクシのほうでこうんなふうに米国内の世論の高い支持(アメリカ人の8割がビン・ラディン殺害は「正しい判断」と受け止めている)を紹介しつつ、それって変じゃん?と疑問を呈しておられた。そのコメント欄に、どらちゃんがアメリカ様を「世界のジャイアン」と形容されていますが、ホント、カレの論理で世界が回ってるジャイアン・ワールドを生きているよね、私たち。

 今回の武力行動について、国際法が専門の板友mamiたんがツイッタで下記のようにまとめてくれたましたのでちょっくらご紹介。

第1のツイート

第2のツイート

第3のツイート

 今回の武力行使が国際法上どう位置づけられる可能性があるのか、今後、検証されていくのでしょうが、「自衛権の行使」になるのかな?

 なるほど911はアメリカ国内に激しい被害をもたらし、そうしたテロを根絶するための「自衛権の行使」として今回の武力行使があった。ではその論理で行くと、同じく激しい被害が生じているアフガンやイラクの人々もその被害が繰り返されないよう暴力の根絶を目指して、自衛権の行使としてホワイトハウスを急襲して武器を持たない「中の人」を処刑するのは「正しい判断」ということになってしまう(テロと戦争は違うって言うんだろうけどイラク戦争は国連決議を経なかったし、開戦理由の大量破壊兵器はなかった。あの武力行使の国際法上の正当性ってものすごくあやしい)。

 ジャイアンがそれをして、のび太がそれをしないのはなぜだ。

 片方にはそれを行使する腕力があり、片方にはそれがないからだ。

 ではもしのび太にも腕力が備われば、それを行使するのは、アメリカ流のロジックでいえば『正しい行為』となってしまう。のび太が今後首尾よく貧困削減に成功し、経済発展をなし、正しい民主主義政権が生まれ、その結果反米政権が誕生して、軍備を拡充することは『正しい行為=ホワイトハウス襲撃』への道にもなる。

 ジャイアンはジャイアンでいるために(つまり、ホワイトハウスを襲撃されないために)のび太の経済成長や社会の成熟を阻害し続けるしかない道へと歩みを進めようとしている。

 それはなんと言うか非常にゆがんだ世界のように思う。

 そんなゆがんだ世界にならないためにジャイアンがすべきことは、今すぐにオサマ・ビンラディン殺害における自らの非道を謝罪し、国際法廷において裁きを受けることだ。

 ひどいいじめをした子どもは少年期を脱するとき、その自らの行為を後悔し、改めて、初めて大人になれるのではないのか。それとも私たちはずっと子どものままのジャイアンの歌声やら暴力におびえる世界、つまり、暴力が暴力を制する世界で生きていくしかないのだろうか。

 私は大人になりたい。とても切実に。


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ナリスとレムスにお願い - 2011年05月06日(金)

 中原の王国パロが一夜にして新興勢力のモンゴールに滅ぼされ、国王・王妃が殺されます。その後、残存勢力が必死に国家再興を目指すわけですが、亡命中の第1位王位継承者の14歳の王子レムスが、すでに成人に達して国民的大人気の美貌の宰相にして第3位王位継承者アルド・ナリス様に「国家再興の秘策」を授けられる場面があります。えーっと、いきなり意味不明な話から始まりましたが、栗本薫著、グインサーガのプロローグのクライマックスあたりでの話ですな。

 んで、その大胆な秘策を実行すれば、パロの再興は可能になる。しかし自分の王位継承の最大のライバルであるナリスの授けた策を14歳の王子が受入れ、かつ実行できるか?この王子は王位継承者として足るのか否か、ナリスがレムスをテストする場面でもあるのですな。

 で、秘策でも奇策でもなんでもいいから策があるならナリスは「策はある」とかマスコミに言ってないで、こっそり策をレムスに授けてやった上で、実行できるように全力挙げてサポートするべきだし、レムスも誰の策であろうともとにかく受け入れて、「将来の脅威」とかもうそういうこといってないで総力体制でとにかくそこの原発にむけて仕事してください。

 亡国のふちに瀕してまで、将来がなくなろうとしているこのときにまで、権力闘争しているんじゃない!

 自民党も原発政策で散々美味しい汁ススって今のこの状況を丹念な準備でもって作っておいて、政権党でないからって、高いところから民主党批判してないでください。協力するから谷垣を総理にしろとか寝言言ってないで。


「じゃあ自民の人を総理にするから協力体制を組みましょう。総理を河野太郎で一つよろしく」といってみてよ、菅直人。

 しかし誰がやってもうまくなんていかない状況だと言うのはだれにでも分かるくらいのピンチ。せめて足引っ張り合ってないで協力して事に当たってください。首相がダメだから、「批判しておろす」んじゃなくて「合力して状況を少しでも改善」してほしい。この期に及んでこの状況を政争の具にし、焼け太りを狙った人の名前は30年くらい記録して絶対投票しない。30年間こういう体制で投票し続けられるのか謎だけど。

 って何の話だっけ。

 


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雨の日を狙え(信貴山のどか村):黄金日記2 - 2011年05月01日(日)

さて、 本日は、1日中雨、という予報でございました。しかし1号さんの部活がお休みで今日はほとんど唯一、家族でレジャーができる一日。さて、どうすべえ。我が家の近くには農業公園信貴山のどか村というのがございます。しかし、これまでGW中は激混みということで敬遠しておりました。しかし本日は雨。そこで、きっと世の人は雨を理由に行楽をあきらめたのではないかという予想の元、我が家はこの「のどか村」に参上いたしました。

 のどか村までは直線距離ですと10キロばかりですが、公共交通機関で行くと地域の交通の要衝の王寺まで出て、ぐるっと回って、バスと電車とバスとバスを乗り継いで、かなり遠回りしていくことになるのです。1家4人分の交通費は約3000円になります。そこでタクシーを呼ぶと、お値段は3000円と変わらないのに、のどか村までぬれずにドアtoドアで行くことが可能です。タクシーで観光地に行くってちょっと贅沢な感じですが場所によっては公共交通機関より安くいけるので、良いかもしれませぬ。まあ、マイカーのある家はこういう計算って無縁かもしれませぬが。




 で、雨を避けてまずはのどか村内の温室へ。ここでどこに行くか、地図を見てきめて、まずは陶芸館を目指しました。




 陶芸館ではいきなり飛び込みで、絵付け教室を訪ねました。私たち以外はお客さんはいなくて、大変歓迎されました。午前中唯一のお客さんとなった模様です。



 私はこの湯飲みの絵付けをしました。(ちなみにバックは黒で塗りました)子らは皿とか鳩笛とか、あめでおさんはお茶碗に奈良絵っぽい絵を描いておりました。
 絵付け教室のお姉さまによると、今日は早くから雨という予報が出てしまったので、予約はゼロ。でも5月3〜5日はそれなりに予約がはいているとのことでした。むふやっぱ、雨の日を狙って正解。



 さて絵付け教室で1時間ほど絵付師になりきっているうちに雨がやんだので、ヤギ羊牧場へ。





 そんでバーベキュー屋さんで肉食って、そういや忘れてたけど結婚記念日だったね、なんてGW中に結婚記念日であることを思い出すことに成功しました。(本当の記念日は4月28日なんですが、その日私はフィールドワーク行って飲みに行って、家にかえったのは午後11時過ぎでしたわ。でもGW中に思い出せれば『結婚記念日を忘れなかった』ということにしてもらえる、という、ファミリールールがあるのでした。あめでおさんのほうも忘れていたようですが、まあお互い記念日には淡白なのでファミリールール的に期限内に記念日を思い出せてよかったです)



 雨上がりの公園で遊びます。なんか浮遊感を楽しむ、ちょっと危険目で安全で安心なまちづくりのために撤去されまくった一昔前の遊具の充実した良い公園でした。

 写真には撮りませんでしたが、そしてトライしませんでしたが「卵拾い」とか「苺狩り」なんかもできます。良い遊び場です>のどか村。




 最後、夕方、ゲート近くから写した写真。奈良盆地が一望にできるなかなか美しい風景です。このころになると他の人も雨がやんだことに気づいて、少し人出が出てきました。でも連休中とは思えない空きっぷりでした>のどか村。

 そんなわけで、空いてて快適な、そして1号さんが参戦してくれた、この連休中唯一の家族レジャーとなりました。


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