西方見聞録...マルコ

 

 

トラの穴からの呼び声 - 2010年04月22日(木)

 さて、この日私は午前中は北摂地方の某大学で、ちょっくり非常勤勤めをして、午後は京都の本務校に阪急で移動する日。朝はJRで大阪を目指し、帰りは近鉄で京都から帰ってくる。つまり行きと帰りとで最寄駅が違うので自転車が使えない日なのである。

 おりしも雨である。

 それでは今日はバスにすべえ、と朝、最寄のバス停へ行くと、おお!斑鳩のフィクサーに近い立場にあられるけど超気さくな某P夫人がバスを待っておられる。P夫人にはこの前ひょんなことから「法隆寺の太子講の会員証」をお借りすると言う大恩を受けたばかりなので、恭しくお礼を述べ、ともにバスを待ちながら斑鳩町の奥義中の奥義『太子講』の仕組みを聞く。

 私たちは「法隆寺友の会」と言う、まあ3000円払えば誰でも入れるファンクラブのようなものに入り、法隆寺の年間パスポートと記念品をいただいているのであるが、どうもそれよりひとつ上級な会員制ギルドが古い斑鳩町民内で密かに組織されているようなのである。それが「太子講」である。

 この存在はうすうす気付いてはいた。古いお家に行くと非売品の法隆寺カレンダーがあり、あめでおさんはそれに気付いて、どの売店でも売っていない、法隆寺カレンダーが内々に配られる組織が存在しているだろうと見当をつけていた。また旧住民の某知り合い様に私たちが法隆寺友の会のメンバーであることを言うと「私たちには別の会があるんですよ。いろいろ義務があるんですけどね」とほのめかしを受けていた。そして決定的証拠となったのがP夫人が貸してくれた法隆寺無料パスポートとしても使える「太子講会員証」である。

 その太子講であるが、年に2回500円の講費を払い、ときどき法隆寺へ労働奉仕をする。その見返りに無料入場パスとお供物が送られると言うのである。

 異常な興味を示して、その話を聞くマルコに

「いかがですか?10軒仲間を新しい住民の方で募って新しい講を結成してみませんか?そんなことが可能かわからないけどちょっとお寺さんに聞いてみて上げますよって」

と、新斑鳩住民による新講結成の提案をいただく!!

 しかし10軒、仲間を募れるだろうか?
真っ先に浮かんだ子ども会執行部友だちの某友人(夫は斑鳩出身で舅姑が近所に住んでる)の名前をあげると「あそこはいずれお舅さんの講をつぐんだからダメ。まったくの新住民で、斑鳩に永住する人で10軒、もしかしたら7〜8軒でもいいかも」とのこと!

 むむ〜むつかしい。その講メンバーは旧法隆寺村5集落の家でなくてはいけないのだろうか。もし斑鳩町全域が対象なら、あの3姉妹の家とかあの黄色い犬の板友さんとか、あめでおさんが職場で斑鳩のよさをとくとくと説いたおかげで斑鳩に家を買っちゃった2軒とか、奥さんが上海に日帰り出張しちゃってるあの家とか、いろいろ思い浮かべる。

 どうだろうか、法隆寺、太子講プロジェクト、進行するのか、夢で終わるのか、そんなことより仕事しろマルコ!なのか。なんだかよくわからないけど胸のときめく春なのであった。

 

 


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「もうひまでたまらん」子どもへの1レシピ - 2010年04月18日(日)

 「もうひまでたまらん」とはおKさんが作文帖(別名あのね帖、どうして関西なのに『あのな帖』でないのか、あめでおさん、真相究明中)のある日曜日の作文タイトルである。彼女はいかにお出かけしない日曜の自分が暇で、それをあの手この手でしのごうとするが、結局暇なので作文を書く、という暇をテーマにした作文を書いたことがあるくらい、暇に弱い。

 大抵ご近所の2学年上の夕焼け番長な女児とつるんでくれて事なきを得ているが、夕焼け番長だって時にはお出かけする。そうするとおKさんはホントに暇暇星人になってしまう。1号さんがおうちにいれば、まあ何とかなることもあるが、1号さんももう小学校低学年の妹に週末の時間を割いてやるほど時間の手持ちは多くない。

 マルコやあめでおさんがそうすると延々とお座敷卓球の相手やオセロの相手をするわけなのだが、このたびあめでおさんが暇なおKさんに1つの暇つぶし解決案を提案し、結構上手く行ったのでご報告。

 それは、新聞紙塗りつぶしごっこ。

 新聞紙面の中から数が多そうな特定の文字を選び、その特定の文字を見つけて色鉛筆でぬらせる、という遊び。どの文字が一番多いかそれで探し出すのだ。ここまでの結果「は」とか「の」とかが多かった。

 面白いらしく、嵌る子供は簡単に嵌る。

 結構楽しい発見もある。新聞1面の最初の3段くらいは「は」の字が圧倒的に多い。しかし、3段目以降、写真があってその下の段くらいになると主語が省略されているからか「の」の字で文章を繋ぐことが多くなり、「は」の字が消えて、「の」の字の出現頻度が増えるのである。

 新聞文字塗り絵、結構楽しいので小学校1年生の文字教材としても、中学校1年生くらいのメディアリテラシー教育にも使えそう。どうだ?


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新生活 - 2010年04月15日(木)

 さていろいろと新年度。 

 1号さんは今週は部活見学週という事で、毎日いろんな部活動を見学に行っている。見学先では竹刀振ったりパーカッションたたいたり、イケメンと評判の先輩を見学したり、いろいろ忙しい。もうどこに入部するか自分でも分けわかんなくなって、全部活を書き出して消去法でコレはダメ、とか言いつつ3つくらいまでにはしぼっている様子。

 おKさんはあいかわらず、野生的にわが道を行っている。

 2児とも担任の先生は新任の22歳のうら若き乙女で、連絡帳に書いてある連絡事項にも緊張感が漂っている。春だのう。

 さて、マルコも本日、新職場に赴任した。

 フルタイムになって一番大きくかわったのは洗濯機を回し始めるのが、朝から前夜に前倒しにされたことと、食事当番がコレまでの月〜木マルコ、金〜日あめでおさん体制からあめでおさん平日2日休日1日、マルコ平日3日休日1日に変更されたことか。

 あと、電動アシスト自転車を買った。最寄り駅が4キロほどこれまでより離れた場所になったので。電動自転車、すごいぞ。なんか加速装置がついたサイボーグ009が自転車を押してくれてるみたいだ。

 で、私もうら若くはないけど、新任の先生で職場でばたばたと緊張してるので、子ども達の家庭訪問担当者を、つまりうら若き22歳の新任の先生方を我が家にお迎えする役をあめでおさんにお任せしようと思うのだが、いいよね?


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一瞬の春その2 - 2010年04月10日(土)

  で、もうひとり、短い桜開花期のような人がいます。1号さん@部活開始前の女です。1号さんが入部を希望している部活動は土日も活動があり、長期休暇も盆と正月以外は休めないという、なんだか凄そうな場所なのでした。
 そんなわけで本日は行く春を惜しむように家族で奈良公園に行ってきました。もしかしたらこんなのんびりした家族でのお出かけはこれからは頻繁には出来ないかもしれないな〜なんて思いながら。




 まずは近鉄奈良駅4階と5階にある「奈良なら館」へ。
 ここは等身大の大仏のての上に乗っかれたり(他にお客さんがいなかったので家族で昼寝しちゃいました)、大仏の鼻の穴くぐりの模型があるので、ここで鼻の穴くぐりを存分に楽しめたり、




 いろんな仏像のレプリカがあるので、ホンモノは撮影できないものも、ココではバンバン撮影できます。
 そのあと、桜小路の文具店で娘二人の文房具品を買ったりしながら、適当にお昼ごはんを食べます。




 そんで、すごい人出だわ〜という大仏殿前鹿ロードを超えて、大仏殿の裏の講堂跡広場でしばらく家族でバトミントンなんかをします。
 そんで人出が落ち着いたかな?というころに大仏殿を見て、いろんな国からの観光客にもみくちゃになって、





 帰ってまいりました。

 思い返せば7年半前の引越しの最初の週末以来、ホントによく奈良公園には通いました。もう家族でこんなに頻繁には通えないのかと思うと、家族の歴史が1ページめくられようとしていることを感じずにはおられません。行く春を惜しむように、来る夏を待望するように、桜吹雪のなかで立ち尽くす4月はじめの私どもでありました。

 


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一瞬の春その1 - 2010年04月08日(木)

 桜がこんなに美しいのは満開に咲き誇る時期がとても短いからなのかと、散る桜吹雪のなかで考えたりしますが、ハイ、新学期です。1号さんは最上級生として君臨した小学校を離れ、新1年生として中学生になり、おKさんはちやほやされた小学校1年生から、もう誰もちやほやしてくれない2年生になりました。

 私のほうは4月半ばから本務校に着任するまえの凪の静けさの中にいます。で、非常勤業務はコレまで7年務めた専門学校も5年勤めた遠方大学も今年はひとまずお休みです。しかし本年度も前期のみ、新しい大学で1コマだけ非常勤コマを持たせてもらってます(関係者のそこのあなた、ありがたいことでございます)。そんなわけで、勤め先一新の春なのです。そんでこの日、非常勤での初日講義がありました。

 う〜ん、今まで教えてた学校よりも、学生が明るいです。

 今まで教えてた子達も専門学校は激ノリだったし、遠方大学も偏差値の割りにいい子が多かったんですが、いずれも最上級生で就職戦線の只中の子達を教えていたので、なんかこう世の中の厳しさと対峙している子が多かったような気がします。今回教えている子達は2年生が主流で就職活動前ということもあるし、それから偏差値も高め大学で世の中に尊重してもらってる感じも、彼らの明るさの源泉かしらと思っています。

 桜舞い散るキャンパスで図書館前の大階段でランチをとり、歌い、笑いさざめく彼らに、何かと抑圧の多かった高校教育を終え、厳しい世間と戦う前の短い春に咲く桜のような華やかさを見る思いでした。

 まあ、これから良い葉を茂らせ、世間様と渡り合える若木となってくれますように。


 



 


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ある解決 - 2010年04月05日(月)

 さて、先月末から、娘二人のピアノ発表会(上娘はこの発表会でピアノを卒業しました〜)、発表会の30分後に兄一家の来訪(すげえたのしかったです!>にいちゃん、ねえちゃん&その息子達)そんで兄一家と一緒に私と娘二人は上京して、TDRに1泊2日で行ってものすごい行列に並ぶと言うよくわからないレジャーに参加し、忍耐力を鍛えられ、そのあとは毎晩宴会をして(1晩目川崎保育園の友と15名位?2晩目中学時代の友人と2人で、3晩目マルコのマイミク様方とサバトオフ17名参加)そんで帰ってきました。

 論文もっていったんですがじぇんじぇん進みませんでした<当然だ!

 で、今日から平常営業でおKさんは学童保育に行ったのですが、学童でおKさんは本日、長年抱えていた悩みを解決した模様です。
 それは保育園時代から覇権争いをしていて、微妙にいつも負けているYちゃんとの関係なんですが、いつもYちゃんに「私がリーダーよ」と言われて、イニシアティブを握られちゃうのがおKさんは結構悔しかったらしいです。それで家で「Yちゃんにリーダーされるのがいやや。リーダーの言うこときかなあかんのが悔しい」と述懐してたところ、姉1号が「なら、『私リーダーよ』って言われたら『じゃあ私はキャプテンよ』と切り替えして、そんであんたも自分のしたいことを主張すればええわ」と見事な6年生(もうすぐ中1)の叡智を授けておりました。

 んで本日、リーダーにはキャプテンで切り返すと言う技をつかって見たら、「何や、それ」とあきれながらもYちゃんはおKキャプテンの主張も聞いてくれたそうで、おKさんは足が地面から50センチくらい浮くくらいうれしかったそうです。

 そのうち、マスターとか、隊長とか、組長とか、偉い人乱立の学童保育所になる可能性もありますが、まあ、それもまたよし。あなたがあなたの人生の支配者で、みんなの人生もそれぞれが支配者なのでうまく調整しながら生きていってください。 





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