西方見聞録...マルコ

 

 

麻生君のこと - 2008年09月27日(土)

 
 ひとつだけ、これだけは忘れないでおく。麻生太郎の顔を見るたびにわたしはこのの最終章を思い出す。ずっと忘れずに思い出し続ける。

 


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次は1000年後 - 2008年09月23日(火)

9月21日から23日
特別史跡平城宮跡第一次大極殿正殿(だいごくでんせいでん)復原整備特別公開(第7回・最終回というのが、西大寺の平城宮祉公園で催されたので、最終日のこの日行ってきました〜。

 まず西大寺の奈良ファミリーのJUSCOのパン屋さんで昼ごはんのパンを買って、平城宮祉公園の芝生でバリバリ食べ、またもやバトミントンをした後(バトミントンブームだな我が家)、大極殿の工事状況を見せてくれるってのでひとまず大極殿へ。



で、中に入ります。5階建てくらいの高さまで工事用の階段を登っていきます。すごい人出で、1000人くらいで工事現場みたいな階段登るんですが、この足場や階段、こんな重さ想定してないよね?こわいよ〜。


でも、大極殿のてっぺんの屋根部分を目の高さで見られるってのは完成しちゃったら出来ないオコナイです。屋根を背中に家族で記念写真とかとっちゃいました。
お、目の高さの屋根、個人ブログですばらしい写真を発見。↓

ttp://shunjudo.cocolog-nifty.com/blog/2008/09/post-9c0c.html




で、そのあと、せんとくんの着ぐるみショーとか



古代瓦つくり体験とか↑(もちろん瓦の構図ははせんとくん)↓




 あと天平衣装着付けとかもしました。天平衣装は休憩所の一角で着付けたのですが見てた通りすがりのおじいさんが、衣装を着て写真を撮り終えたあめでおさんに「あんた、よかったよ。とても現代人とは思えない風貌だ。」と褒めてんだか褒めてないんだかわからないけど、古代史マニア的には褒めてるんだろうな、というお言葉を賜りました。

 さらにあのだだっ広い平城宮祉公園でスタンプラリーもやってたので、がんばってスタンプポイントを経巡り、せんとくんシールシートをゲットしました。万歩計が14000歩も記録してしまった!

 帰りに奈良ファミリーに再び寄って、お団子を買って帰りました。どうでもいいけど奈良ファミリーのJUSCOフェアトレードコーヒーや熱帯林保全コーヒーがたくさん売ってて感心しました。



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鹿を触りに - 2008年09月13日(土)

 これまで鹿が怖くて、奈良公園に行っても鹿の群れに遭遇するとパニックを起こして、泣きながら走って逃げようとして鹿に囲まれもーどーしましょー、というかんじだったおKさんが鹿恐怖症を克服したようです。そうすると彼女は何事にも調子に乗りやすいヒトなので「ねー鹿をさわりに奈良公園に行こうよ〜」というリクエストを出し始めたので、ある秋の晴れた日、我が家は鹿を触りに奈良公園に繰り出しました。

 この日はテキトーもコンビにお結びもってってそんで東大寺の講堂あと、という小説のほうの鹿男の主要な舞台でお昼を食べてバトミントンをしました。しばらくバトミントンをした後、二月堂へとむかいます。




で、途中、入江泰吉の写真で有名な二月堂裏参道の脇の側溝にたくさんの沢蟹を見つけます。↓ちょっと写り悪いですね〜


しばらくかにを見て遊んでいると韓国からの観光客のお兄さん達が「なにみてるの?あ!『け』だ!」というので「韓国でこれは『け』っていうの?日本では蟹って言うの」と微妙に国際交流し、子どもも「けー」と発音してみるとお兄さんらは「伸ばさず短く言うんだよ」とワンポイント韓国語レッスンをしてくれました。



 ほほ〜なんとアライグマが沢蟹食べちゃってるそうです。1号さんはアライグマを見たくて、「夜まで粘ってアライグマみよ〜よ〜」と無茶な注文を出します。二月堂の脇でアライグマと沢蟹が食物連鎖してたとはこれは驚き。



で、念願の鹿。おKさん腰が引けてます。鹿も腰が引けてます。
この後、飛火野(ドラマのほうで鹿男の舞台になった場所)でしばらくバトミントンして帰路に着きました。





 あまった鹿せんべいを国立博物館のバス停近くにいた鹿にやろうとするとおなか一杯でいらないといわれました。そうですか。

 その後JR奈良駅まで戻ると今日は妥女祭らしくて時代行列が粛々と猿沢池に向かって出発したところでした〜


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ぽにょ - 2008年09月07日(日)

 ちょっと昔の話ですが、過去日記。

 あめでおさんがいない休日、ちかくの映画館に崖の上のポニョを見に行った。いろいろ評判でお母さんの危険運転とか、台風の日に子ども二人を置いて職場に帰っちゃうお母さんとか、人の子の親が見ると目を覆う、といううわさをあっちこっちで聞いてたので、まあそれはそんなに気にならず、あ〜これがその評判のシーンね。という感じで見ました。

 なんかデボン紀の魚が泳いでるので、危険運転はもうファンタジーってことで気にしないことにしましたよ。(車の運転と縁を切ってしまったので無感覚になってるのかも)

 でもさ、あのラスト怖くなかった?男性なんか恐怖を感じる幕切れのような気がしたんですが、そいう話はあんまり聞かないね。ネタバれなので、少し行間空けます。未見でこれから見る予定の方はここまでにしとくことをお勧めします。

























で、ラスト。
ぽにょはそーすけくんとキスして人間になって話は終了します。
ぽにょはそーすけ君の未来の嫁としてあの家で今後養われるんだよね。そんで男(そーすけ)の心が揺らぐと、海の泡になっちゃうんですよね。ぽにょぱぱはそれを心配するけど観音様なぽにょままは「へーきへーき、どーせ私らもともと海の泡だし」ってさすがもと海の泡、人知を超えた感想を述べます。

、、、じぶんのこころが揺らいだら海の泡になってしまう許婚を5歳のときに得てしまうって、、怖くない?自分がよそ見すると海の泡になるかもしれないカノジョ、、、。考えようによってはホラーだと思うんですけど。(どの程度のよそ見でアウトなのかな?)


 でも波に乗ってそーすけに会いに行くポニョは良かった、人を恋うる心の高まりがとても感動的(感動だけでは愛は一生持続しないとか、そういうことは言うまいよ)。

 あとぽにょぱぱの人生の前半生が気になったので、今度、海底二万里読んでみようかな、と思いました。

 ディティールの描写おもしろかったけど(でも子どもが見たがらなかったら映画館までは行かなかったな、多分)、ラストの「愛と責任」に慄然としながらエンディングテーマのぽーにょぽにょぽにょ♪の唄を聞きました。


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おいしいコーヒーの真実 - 2008年09月05日(金)

 
 1日平日を休むことにしたので、自分にごほうびということで、朝から国際美でモディリアーニ展と塩田展(塩田展は2度目。モディリアーニはお初)をみて、東京から塩田展を見に来たぱるたさんとジュンコさんとランチをすべく、心斎橋のベトナム料理やアンゴンで、塩田展の仕掛け人のAkikoさま、ランチの女王様なみなみさん、今度一緒に信貴山行こうねのトモタローさん、それからタイに行ったきり3年戻らなかった花嫁コンバさんと集いました。
 で、午後からはおいしいコーヒーの真実と言う映画を第七藝術劇場にて観ました。

 で今回はこの映画の感想なのですが、

 ふむ。

 2時間座って消費者として映画を楽しむのが映画鑑賞だと思ってると面食らうかも。あんまりエンターテイメントしてません。データーの出し方も割りと断片的で、あとで独自にデータを検証したほうがいいところもあります。

 そういう意味で本当にスタートボタンを押すための映画で、作者もそれを狙ってるらしく「詳しくは下記のサイトをご覧下さい」って最後にテロップを出します。

 でも私にはおもしろかったし、アフリカの自助努力とそれを打ち砕くWTOルールに注目した監督の姿勢に共感します。

 話しの軸になるのはタデッセさんというエチオピアのコーヒー農家をまとめて、中間業者を省くことでコーヒー農家の利益を確保するために奮闘するおじいさん。

 そのおじいさんのこちら側にはコーヒー生産地、向こう側にはコーヒー消費地の皆様がつながってるのをさまざまな地域からのロケで見せて行きます。

 とにかく先進国のヒトがコーヒー1杯を飲んで、そのうちアフリカ農家が受け取るのは3円から9円(と映画にはありましたがパンフレットによると日本の場合は1杯400円のコーヒーを飲んだ場合、タンザニアのコーヒー農家の取り分は1.7円、21世紀初頭のコーヒー危機以降は0.4円だそうです。)と低価格。途上国では普通に働いても生活の維持が難しい状況が示されます。

 あと映画では、21世紀はじめのコーヒー危機以降のコーヒー価格の低落から話が始まっていますが、それ以前、途上国の独立と同時に石油につぐ世界第二位の国際取引がされているこのコーヒーは投機的な投資の対象となって、価格が乱高下し、コーヒー農家はその乱高下する価格にずっと振り回され続けていました。(もちろん価格が高くなったときは商社は買い控えて近代的な倉庫に貯蓄されたコーヒー豆を使うので農家は取引の機会自体を失い、徹底的に買い叩かれるのだという話も聞きます)そういう部分も補足的に知っておくと、21世紀初頭のコーヒー危機の意味も違って感じられるかもしれません。

 わたしが興味深かったのはWTOのメキシコ・カンクン会議でいかに貿易ルールにおける途上国の不利が形成されるか迫ったところ。密室個別会談を開放してどの国の代表が何を言ったか、情報公開するのがまず第一歩、と感じました。

 またエチオピアの生産者と輸出業者が左右にすわってコーヒーの買い付けをする場面があるんですが生産者の身なりと輸出業者の身なりの違いに同じ国にいながら消費者に近い側と生産者との間で生じてしまう断絶におなかがぎゅっとしました。


 で、この映画のメッセージの核は以下の3つの場面のように思いました。「支援は要らない、公正な貿易のルールがあれば自立できる」とWTOで語るアフリカ、マラウィの通商代表。援助物資を受け取った、帰り道に「こんなに一生懸命働いても物乞いをしなけりゃ生きられない、こんな世の中の不条理を子供に見せなくてはならないのがつらい」と語るエチオピアの農民。そして最後にアメリカから送られる食糧支援の小麦粉の映像をバックに語られる「アフリカの国際貿易におけるシェアが1%増加するだけで、現在アフリカ向けに行われている国際支援の総額を上回る富がアフリカに回る。そして現在のアフリカの国際貿易へのシェアの低さは1次産品の価格抑制が原因」と語る場面。

 先進国に求められているのは支援という免罪符を買うことではなくて、国際貿易ルールを公正にして今ある搾取を辞めることなのだろうと思います。
 
 しかし、1次産品の価格抑制の原因として先進国の農業補助金の存在が指摘される場面もあり、「搾取をやめる。」という根本的な問題解決の複雑さも感じました。
 
 対処療法としてはフェアトレードへアクセスが手っ取り早いですが、WTOのあり方、それに代わる枠組みとしてのFTA・EPA体制のあり方についても注目が必要かな、と思いました。

 またスタバがフェアトレードコーヒーを発売始めるなど、企業はこうしたイメージに敏感なので、そういう企業努力をちゃんと注目して評価すべきは評価すべきなのでしょうね。


 コーヒー問題についてのお勧め教材はユニセフが開発して日本ユニセフ協会が日本向けに訳出したものをさらに現場の学校の先生用に使いやすく改訂したこちら→http://www.dear.or.jp/book%20coffee%20new.html
の教材がお勧めです。


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このご恩は(10年くらいは)忘れません - 2008年09月04日(木)

 さて本日は泥縄不完全燃焼で提出してしまったD論の(3ぶんの2の)原稿への主査様からのコメントをいただく日。ここで「まあ来年おいで」とかもしかしちゃったら「おとといおいで」と言われる可能性の激高の会合をしたんです。そんで、おKさん連れてさきにいえをでるあめでおさんに「来年おいでって言われたらどうしよう」と玄関先で不安を打ち明けると

「ええよ、ゆっくりおやんなさい」

とのご託宣。

あ〜そうだね。何も失うものなんかないんだから、それでもいいんだ、とすごく気がラクになりました。

思えば今を去ること12年前、あめでおさんが博士号とるとき、博士号取れたら結婚、取れなかったら、もう1年お預けってことで一杯プレッシャーかけて申し訳なかったよ。あの頃は私がやくざな高校非常勤講師してときどき遠隔地のあめでおさんを邪魔して見舞って経済的にも支えてるつもりだったけど、D論生の保護者としてはいまいちだったよね。

この夏、家事負担地図を大幅に塗り替えて支えてくれたことを感謝するよ(ところでどうして君の作るご飯は夏でも湯豆腐とかチゲ鍋とかなのか、口にはださないけどワタクシ以下メンバーはみんな疑問に感じているよ)。あとプレッシャー除去装置としての機能にも感謝するよ。博士号取ったらさっさとJICA専門家試験受けて海外に高飛びするとか言わずに次のディケイドはこの地でできる事を探してやっていくよ。その次のディケイドがどうなるかはちょっとわかんないけどさ。


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