【復活!】ダイエットなDIARY
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帰ってきた。
長野から帰ってきた。
数日ぶりに帰ってくると、猫がなつきまくり。
帰ってきて、シャワーを浴びた後、TVS(テレビ埼玉)をつけると『巨人の星』をやっていたので、思わず観てしまう。
床の間の掛け軸があり、そこには一言、「根性」と書いてあった。
さすがである。
細かいところも笑いが仕掛けてあるのだ。
さて、今回の調査であるが、まず最寄り駅から私鉄とJR八高線という一時間に1本の超ローカル線で群馬県の高崎まで行った。
高崎では、女子トイレを初体験(笑)し、そこから新幹線で長野まで出る。 長野からはトヨタレンタリースで手配されていた車に乗る。
そこから松代町の妻女山、高速に乗って高山村、小布施町、豊野町、また高速に乗って、丸子町へ。 ここの鹿教湯(かけゆ)温泉でこの日は宿泊。
翌日は、東部町、北御牧村、立科町、長門町、武石村、和田村、浅科村、と回り、臼田町で宿泊。不老温泉である。
3日目は、佐久町、八千穂町、小海町、北相木村、南相木村、南牧村、川上村、と回り、八ヶ岳高原スカイラインで小渕沢から中央高速、長野道を経て坂井村へ。その後、青木村の田沢温泉へ宿泊。
4日目は青木村を回り、麻績(おみ)村から長野道、上信越道と乗り継ぎ、長野で車を返し、新幹線で帰ってきた。
走行距離、約700キロ。
1日1万歩以上はラクショーで歩いている。
今日の体重 63.6kg 今日の体脂肪率 20%
3食食べて、おやつも食べて、お酒も飲んでも体脂肪は減っている。 これをみてもかなりの運動量であったことがわかる。
山深い信州の村々を巡っていると、なんか別の国に迷い込んでしまったかのようなカンジである。
1日数本の村営バスとかしかない場所で、しかも冬場は雪に埋もれる。
どうやって生活しているのだろうとか思ってしまうほどだ。
調査なので、一生のうち、もう二度と来ないだろうと思われる奥地とかへも分け入ってゆく。
いい経験であった。
しかし、デリケートなオレは、老人二人と同室なのがちょっとキツかった。
一人はイビキがかなりすごく、もう一人は、なんか「ひゅるひゅる」いってる。
初日は、二人がそんな音を出すとは知らなかったので、真ん中の布団に寝たのである。
左を向くと「グガー。グガー」とうるさいので、たまらず左を向くと「ヒュルヒュル」攻撃だ。
しかも時々「クチュクチュ」という音もしている。
グガーグガー
ひゅるひゅるひゅるひゅる〜
グガーグガー
ひゅるひゅるひゅるひゅる〜
クチュクチュクチュ
オレ「・・・・・・」
グガーグガー
ひゅるひゅるひゅるひゅる〜
オレ「・・・・・・・・・(来た事を後悔し始めている)」
グガーグガー
ひゅるひゅるひゅるひゅる〜
クチュクチュクチュ
オレ「・・・・・・・・・・(あきらめの境地に達している)」
クチュクチュクチュ〜
クチュクチュクチュ〜
二日目からは、「あ、夜遅いから端でいいっすよ〜」とかいって、出来るだけ離れた部屋の隅へこっそりと自分の布団をしいたことはいうまでもない。
つうことで今、田沢温泉にいる。昨日泊まったのは不老温泉といって、ここでは携帯がつながらなかった。御岳頂上でもつながったのに。いまどき珍しい秘湯である。調査は順調で、明日帰る予定だ。続きは帰ってから書く。
長野調査初日である。今、老人二人に挟まれて寝ている。朝、経由地の高崎駅でトイレに行ったら清贈テ中で、隣の女子トイレに行ってくれという。かなり限界だったので、まよわずに女子トイレでうんこをした。女子トイレ初体験をした。特に変わったところはありませんでした(笑)。
といっても、もう今日であるが。
前に書いたように調査へ行ってくる。
まず、八高線で高崎まで行き、そこから新幹線で他のメンバーと合流し、長野へ。
駅でレンタカーに乗り換える予定である。
つうことで、しばらくは携帯か、モバイルによる長野からの更新になります。
今回は、余裕がありそうなので本当に更新するかも(笑)。
ではまた。
台所のリフォームもほとんど終わりそうだ。 なんかスゲー疲れた。
ホームセンターのペットコーナーで猫のおもちゃを買って来た。 ダミーの小さなネズミである。 結構よく出来ている。 120円。
前にもいくつか買ったのだが、見向きもされなかった。
しかし、これには食いついた(笑)。
しばらく興奮して遊んでいたが、やはり1時間ほどで飽きてしまったようである。
ネットを彷徨していると、いろいろなページをお気に入り(ブックマーク)へ入れておく。
大量になると、ファイルの整理も大変で、めんどうなので放っておくとすぐにどこに何があるのかわからなくなる。 で、結局、また検索しなおした方が早い(笑)。
Internet Link Agentというソフトがあるが、これが便利で愛用している。 ログも残るしね。
http://www.osk.3web.ne.jp/~goronyan/winprg/sub.shtml
上記URLで入手可能。 フリーソフトである。 ただし対応OSはWin系のみである。
早朝は、ネットがすいていていいねえー。
またもや朝の5時に目がさめている。 猫と一緒に目覚めている(笑)。
寝たのがおそらく1時ごろだから4時間睡眠だ。
きっと昼頃急激に眠くなるのであろう(笑)が、早朝の空気はすがすがしい。 マイナスイオンが出まくってるカンジだ。
昨日は残っていた壁貼りの仕事と電気の配線をちょっと整理した。
夜は、来週月曜から始まる調査の下調べと準備をする。 調査地はまた長野である。 4泊もする。 レンタカーで、今回は北部(北信というらしい)を中心に市町村の神社やお寺を回る。
あとは各地の名物と温泉とビールの生活だ。
ここ数年、こんなことばかりやっている。
かなり見聞が広がったハズなのだが、片っ端から忘れていくようで、すべては遠い霧の中である(オイオイ)。
そんなこんなで、昨日は休みなく働いた気がする。
「赤影Red Shadow」を早く見に行きたいのだが、世間の夏休みが終わるのを待っている。 混むのはイヤなので、平日の午前中を狙って観に行くつもりだ。 公開後、あまり話題にもなっていないので、駄作の気配がとっても濃厚! しかし、ノスタルジーだから、あくまでも観に行くのである。
このあたりは、きっとチャリエンやミッション・インポッシブルなどを観に行くアメリカの中年たちと同じ心理ではないだろうか(笑)。
今日の体重 63.0kg 今日の体脂肪率 21%
働いてるのでアル。
ここ数日、肉体労働にいそしんでいる。
といってもバイトをしているわけではない。 家庭内労働である。
先週、キッチンのリフォームをしようということで、家人とホームセンターへ行き、キッチンの流しやガス台、吊り棚、レンジフードなどを注文してきた。 同時に、展示処分品の物置などが異常に安かったためこれも注文してきた。
さて、注文したのはいいが、庭にはすでに、今これを書いているプレハブとか、他の物置とかもすでにある。 新しいのを設置するためにはスペースを作らなければならない。
で、木を切ったり、庭を掘ったりの労働があった。
ただでさえ無駄飯食いと思われているので、こういう労働には付き合わなければならない。
家にはいつのまにか、高枝切りバサミや、太い枝を切る「ふと丸」とかがある。 父親がテレビショッピングで買ったのである。 彼はテレビショップが好きなようで、家には通販グッズが結構ある。 電動リクライニングベッドや腕時計セットだ。 メディコロチェアはオレが買ったのだが。 やはり血は争えない(爆)。
木を二本切り、整地をして、なんとか狭いながらも物置スペースを作った。 スコップとかも二種類常備されている(笑)。
久しぶりにスコップを握った。
で、昨日からはキッチンの壁貼りである。 壁貼りといっても、壁紙を貼るのではない。 化粧板を貼るのである。 化粧板といってもベニアのような板だ。
当初は水性ペンキで塗装する予定であり、昨日、買って来てオレが塗ってみたのだが、やはりペンキ塗りは素人には手におえないということが判明した。
で、なんと今日の午前中、台風の中、夫婦で板を買いに行ったようだ (オレは寝ていた)。
こうして昼前頃から台所の壁貼りが始まったのである。
これが大変であった。
オマケに、作業をしていると、遊んでいるのかと思って猫が夢中でじゃれついてくる(笑)。
自分でやると経費的にはものすごく経済的であるが、かなり大変だ。
これに夜の9時までかかった。
気がつくと、いつのまにか台風もどこかへ行ってしまっていた(笑)。
そういえば、このキッチンや廊下のフローリングなども、数年前自分たちでやったので、かなり慣れているといえば、慣れている。
手際は悪いが、出来栄えはまあまあである。
久しぶりに労働で汗をかいた。 仕事を終えて飲むビールがまた格別である。
しかし、このおかげで体脂肪率は20%から21%をキープしている。
話は変わるが、夏休みだからか、NHK教育では、毎日アクターズ・スタジオ・インタビューを午後10時から毎日やっている。
最近の楽しみの一つである。
最近、物忘れがひどくなっている。 まずさっきまで考えていたことの固有名が思い出せず、会話の中で「ほらあれだよ」とか「それ」とかの指示語が増えてきた。 さらに「あのそれ」とか「そこのそれ」とかのように、指示語ばかりの二重使いなどもやってしまうありさまで、相手には何の事やらわからない。
人の名前もなかなか覚えない。よほど印象的な人でないと覚えない。 映像として顔などは記憶しているが、名前が覚えられないのである。
もちろん、オレの脳が衰えてきたことも原因のひとつではあろうが、本当は気力の問題だということも知っている。
「覚えない」のは、「覚える気(力)がない」のである。だから「覚えられない」のである。
海外に行っている時もいつもそうである。 簡単な名前ならいいが、イギリスの大学にはヨーロッパ各地からの留学生。アジア各地からの留学生。アフリカ、南アメリカ等さまざまな人種・言語の学生が集まってくる。 簡単な名前ならいいが、中には日本人には発音できない名前もある。 聞き取れない名前は、まず絶対に覚えられない。
最初のうちは失礼だから覚えようとしたが、そうしたことがあまりにも頻繁であるため、覚えられなくてもどうでもよくなってしまった。 あきらめたのである。 名前がなくても、対面状況であればyouでいいので会話には支障はない。
もっとも、相手も同じと見えて、自己紹介したあとにすぐにスペル(つづり)を言うのが癖になった。 たとえば、「ケンタです。ケイ・イー・エヌ・ティー・エイ」などというのである。 スペルが分かると結構覚える。 日本でも、名刺を渡されたりして、相手の名前の漢字を同時に見せられると忘れにくいというのと同じ原理である。
しかし、この場合も言ってくれたスペルを聞き取れない場合には同じことである(笑)。
しかも、実際の会話でははっきりと発音しないことが多いし、省略形や慣用的な言い方がある。 たとえば同じ文字が二つ続く場合、ダブルなんとか、という言い方をする。 ssのことを「ダブル・エス」というのである。 これが実際には「だぼえす」と聞こえる。 「びぃいーあーだぼえすいーぇむえぃあー」と聞こえたら、これはBerssemarだと分からなければならないのである。 こんなのはまだマシな方である。
そんなことを経験しているうちに、どうしても覚えなくてはならない大切なこと以外は最初から覚えないくせがついてしまった。
・・・・などと長々と言い訳を書いてきたが、実はさっきまで小一時間ほど家の中で財布を探していた(爆)。 月に一回は財布を捜している気がする。 これはスペルとは関係ないので、やはり脳の衰えなのかもしれない。 ううむ。
猫はすっかりよくなった。 眉間にまだキズがあり、天下御免のムコーキズ状態であるが。
しばらくは外へ出さないようにしていたが、ちょっと留守にしていたら猫脱走(笑)。 なんと網戸を開けるワザを覚えたらしい。 二階の網戸で、そこから樹を伝って下までおりてしまう。
3時間後無事に帰還した。
子供の頃、何度か引越しをした。 小学校5年の時にも転校をした。
転校をすると、それまでの人間関係がご破算になってしまい、一からやり直すことになる。 風俗慣習、言葉も少し違う。 流行っている遊びや、同じ遊びでもルールがちょっと違っていたりする。 ギャグのセンスも違う。 喧嘩の強さや運動能力による暗黙のヒエラルキーも違う。 プチ・カルチャー・ショックである。
大学で社会学を学び、そして今でもその延長線上にいるのであるが、ああした子供の頃のプチ・カルチャー・ショックの経験が、良くも悪くも身についていることがよく分かる。
先日、ある電話があった。
出てみると、小学校の時の、転校元のクラスメイトからだった。
一瞬、なんかのセールスなのでわ?と思ったが、すぐに思い出した。 めずらしい苗字だったので覚えていたのである。
小学5年生の時以来だから、実に25年ぶりである。 半世紀だ。
一度会おうということになった。
ぢつは、オレは結構やんちゃな子供で、ケンカとかよくしていた。
電話の相手は、ものすごくデカイという記憶ぐらいしかない。 小学生で75キロもある巨漢である。 「デブ!」とかいって、乱暴をした覚えがある。
その彼から25年ぶりの、突然の電話だ。
復讐かも?
もうドキドキである(笑)。
会って見ると、それほど太ってはいなかった。 つうか、普通で、体格がいい、というぐらいだ。 それでも高校の時には100キロを超えていたという。 柔道部だったそうだ。 現在の体重は75キロで、高校卒業後、トレーニングで減量したのだという。 すげー。
焼肉やへ行った。 ビールを飲みながらいろいろ昔話に花が咲いた。
しかし、不思議である。 10歳か11歳頃の、要するに子供の顔しか浮かばない。 そして、名前を聞いても顔が浮かばないもの達もいる。 人間って、名前の方を結構覚えているものだということが分かった。
中学を卒業後、父親の実家のある福島の高校へ進学したそうだ。 高校を卒業後、東京の専門学校へ行った。 エンジニア関係のところだそうだ。 そこを卒業後、トヨタへ入った。 ヤクルトの古田と同期だったそうである。
トヨタでは営業にまわされてしまい、どうしても機械相手の仕事がしたかったので、帰郷し、いくつかの食を経た後、現在の食品製造機械のメンテナンスの職にあるということである。 出張が多く、日本各地の工場を頻繁に飛び回っているそうである。
10年程前、白血病で奥さんに先立たれ、子供は母方の実家にあずけている。 小学6年生の女の子だそうだ。
なんか、25年という歳月を感じさせる話である。
半世紀ぶりの再会は面白くもあり、また自分の乱暴さを改めて突きつけられたような恥ずかしさもある。 そういえば、友達に怪我をさせたりして、親と家まで謝りに行ったことなんかも何回かある。
やった方のオレはぜんぜん覚えていないが、やられた方はしっかり覚えているものである。 まるで教科書問題のような状態だ(笑)。
いつかクラス会をやろう、ということになったが、懐かしい反面、ある意味、恐怖もある。
昨日は夜の10時ごろ寝てしまった。
で、朝の5時ごろ起きている。 正確にいうと猫に起こされたのだが。
猫はオレの部屋のドアを開けるワザを覚えたらしい。
燻蒸以来、最近、掃除ばかりやっている(笑)。
昨日は一日中洗濯しまくった。 とくに、カーテンである。 レースのカーテンは漂白もする。
以前アパートで一人暮らしをしていたときは、大量に洗濯すると干す場所がすぐになくなってしまいすっきりしなかったが、実家にいるのでそのようなフラストレーションはない。
遮光カーテンを洗ってしまったので、朝の自然光で目がさめる。 自然光は体内時計をリセットする効果があるようだ。 早朝の自然光を感知して、睡眠ホルモンから、覚醒ホルモンへ切り替わるらしい。
この調子で朝型人間になれるだろうか。
埼玉県の吉川市でガラガラヘビの目撃例があったらしい。 ペットが逃げたのか、故意に捨てたのか。
いやあ。夏も盛りですねえ。
昨日は、急遽、家の大掃除が開催された。
家具やカーペットなどを移動し、畳を外して外へ干し、床下に防虫剤などを散布し、また畳を入れ、バルサンを焚いて燻蒸し、最後に掃除をするというフルコース。
燻蒸中は、家人は買い物に行き、オレと猫はプレハブの部屋へ非難である。
手伝ったのであるが、かなりの労働である。 汗ダラダラだ。
おかげで、シャワーを浴びた後、体脂肪率を計ったら21%である。
猫は順調に回復している。
猫といえば、古代エジプトやローマでは崇拝されていた。 瞳の形が変化することから、月の女神の使いであるとされたり、その性格から「自由」の象徴であるとされていたらしい。 エジプトでは猫のミイラが大量に発見されているし、アイルランドでは神殿のレリーフとして残されている。
ヨーロッパへのキリスト教伝来以降、猫にはネガティヴなイメージを持たされた。 キリスト教は一神教であるから、それまで各地にあった民間信仰は魔女や呪術とされ、否定された。 猫は「自由」の象徴から、「怠惰」の象徴になってしまい、さらには悪魔の使いとなってしまったのである。
猫は、エジプト・リビアからインドを経由し、中国に伝わった。 シルクロードである。
日本に猫が伝わったのは、「仏教」と関係がある。 仏教の経典は紙の巻物であり、それがネズミにかじられないように船倉に猫とともに入れておいたというから、6、7世紀のころである。 「唐猫(からねこ)」といわれていたらしい。 仏教説話集である『日本霊異記』(822年)には猫の記述が出てくる。 その後、やはり超自然的な力と関係付けられ、長生きした猫は猫股という一種の妖怪になるとされたらしい。 14世紀の『徒然草』などにはこうした記述が出てくるそうだ。
鍋島の猫騒動は講談や芝居のネタとして広く行き渡っている。 これは17世紀だから、猫の持つ魔性は、江戸時代には一般化していたのであろう。
犬が従順さや社会性の象徴であることに比べ、猫のもつ不可思議さは魅力であったのであろう。 夏目漱石も、『我輩は猫である』のモデルにした猫の死後、墓を建てたりしている。
それにしても、「自由」の象徴から「怠惰」の象徴へという価値観の逆転は、なにか教訓めいていて興味深い。
もっとも、猫自身にとってみれば、そんなことにはぜんぜん興味なんかないだろうが(笑)。
おかげさまで、抗生物質が効いたのか、猫のけがは順調に回復している。 化膿もないようである。 今日、二度目の診察にうちの人が連れて行ったが、医者の見解でも大丈夫だそうだ。
ひと安心である。
なんか、ダニに食われたようだ。
左足の膝の横。 関節の、曲げるとしわになるあたりである。 ここに赤くなっているところが4つある。
蚊とちがって、毒性が強いらしく、かゆみがしつこい。 「液体ムヒ」とか「ウナコーワ・クール」とかを塗ってもだめである。
そこで「キンカン」を塗った。
これが効く。 キンカンは、その強烈なアンモニア臭が主張しているようにかなり効くのである。 しかも、しみるように効くのである(笑)。
どうして、こんなに「効く」のであろう?
成分表を見ると、「ムヒ」などがステロイド系、つまり副腎皮質ホルモン剤を中心に構成されているのに比べ、「キンカン」はアンモニアである。
つまり、ステロイドが炎症を抑えることでかゆみを抑えるという方法なのに対して、「キンカン」は、アルカリ性溶液によって酸性の毒を解毒するという方法なのである。
RPG風にいえば、防御系と攻撃系との違いであろう。
さらに、「キンカン」には、他にも「トウガラシチンキ」とか「朝鮮人参チンキ」とか、「よく訳が分からないが、なんか効きそう」と思ってしまう成分が入っている(笑)。
チンキ?
「チンキ」って、なんか怪しくない?
なんとなーく怪しげな雰囲気ぢゃない?
そもそも「チンキ」ってなんなのだろう?
昔は、その色から「赤チン」と呼ばれ、頻繁に使われていた「ヨードチンキ」を思い出す。 その後、実は身体にわるいとかいって、なんかすっかり姿をみなくなったが、あの「赤チン」の「チン」は、ヨードチンキからきているハズである。 つまり、チンはチンキなのである。
ではその「チンキ」ってなんだ?
調べてみると、これはオランダ語であった。 「チンキテュール(オランダtinktuur)」の略であり、意味は「アルコール溶液の総称」ということである。
薬剤、あるいは効き目のある物質を使いやすくするためにアルコールで溶かしたものを指すらしい。
江戸時代の先進科学であった蘭学とともに入ってきた言葉で、「丁幾」という漢字まである。 今回のタイトルにしておいたが(笑)、読めた人はいただろうか?
「チンキ」が「チンキテュール」の略であることは分かったが、なぜ「怪しげ」で「効きそう」なのだろう?
おそらく、それは、こうした西洋医学のもとは、基本的には錬金術や魔術であるからだ。
人工的に黄金を作り出すといわれる物質である「賢者の石」や、最終的には不老不死や、ホムンクルスなどの人工生命を作り出そうとしている錬金術師。
あるいは、ヨーロッパの民間医術師であった魔女たちが、グラグラと煮立った大鍋にトカゲとかを入れているイメージである。
こうした怪しげなものが淘汰され、やがて西洋医学を生み出し、それが蘭学として日本に輸入され、現代医学の母体となっている。
そうした歴史の痕跡が、「チンキ」という言葉の、「怪しさ」にはまとわりついている。 「チンキ」は、錬金術や魔女のイメージを引きずっている言葉なのであろう。 で、「なんか効きそう」とか思っているオレがいる21世紀の日本である(笑)。
怪しげ、ついでに、前に書いた低インシュリンダイエットのデータがネットで公開された。日本テレビのサイトにある「特命リサーチ200X」のページである。
実家には一才ほどの猫がいる。 もともと妹が飼っていたのであるが、出産育児になってしまったので、実家にいるのである。
白いメス猫である。 避妊手術は受けている。
妹は東京にいるので、その間はマンションの室内で飼っていた。 それが、半年ほど前から埼玉の実家にいる。
田舎なので自然がいっぱいである。 最初のうちはびびっていたらしいが、春頃から、外へ行くようになった。
室内にいる頃は、たまに家の中に迷い込んでくる虫を夢中で追いかけていたぐらいが、田舎は自然がいっぱいである。 今では毎日、トカゲを取ったり、もぐらをとったり、スズメをとったりで、田舎を満喫である。 ビバ!自然! そう思っていることであろう。
しかし、自宅周辺はすでに野良猫の勢力地図が確立していた。 うちの猫はテリトリーの侵犯者である。
時々、他の猫に追いかけられて必死で逃げ帰ってくることがあった。 避妊手術をうけているので、さかりもない。 交尾も拒否するのであろう。 そうするとオス達にも受けがよくないようだ。
昨日は鼻の上、目と目の間にかなり深い傷を負って帰ってきた。 出血もしている。 回復のためにひたすら寝ている。
顔面が異常に腫れてきた。 アンパンマン状態である。
抗生物質はあったが、人間用である。
そこで動物病院へ連れて行った。
これが一苦労である。 外出用の檻のようなカゴへ入れ、車に乗せていくのであるが、泣き喚き続けだ。
昨日は夕方から豪雨だったので、車を止めて動物病院へ行く間にびっしょりである。
動物病院の待合室にはさまざまな動物がいる。 犬やおっきなネズミみたいなのや訳のわからない動物もいるので、うちの猫はさらにびびりまくりである。
やっと順番がきて診察台にのせると、不思議なもので、静かになった。 まな板のうえの鯉とはいうが、観念したのか。
キズは、おそらく他の猫のツメによるもので、さきほどの箇所に穴があいている。 顔が腫れているのは白血球が集まり、ばい菌と戦っているからだそうだ。 傷口を消毒し、抗生物質の注射をしてもらった。
化膿止めの飲み薬を出してくれた。 今日は注射をしたので、明日から飲ませてくれとのこと。
さて、一晩たって、薬が効いてきたのか、かなり腫れも引いてきた。 しかし、抗生物質を切らすといけないので、薬を飲ませる。
普通、動物は薬なんか飲まない。 しかも粉薬である。
そこでバターに薬を練りこんで舐めさせることにした。 ぜんぜん舐めない。
舐めないが、口の周りに塗ってやると、猫はふき取ることが出来ないので仕方なく舐め取っていた。 とてもイヤそうな顔である。 昨日から、猫的には、オレは悪者である。
ちょっとよくなると、もう外へ出たがっている。 玄関のところで、「出してよ〜。外へ出してってば〜」とないている。 しかし、当分、外へは出さないということが、昨夜の家族会議で決定している(笑)。
このまま化膿せずに治ることを祈る。 レトリックではなく、マジで祈っている。
そんな最近である。
今日は久しぶりに電車に乗った。 電車は嫌いなのでめったに乗らないのだが、明らかに電車の方が便利なところで仕事の打ち合わせがあったからである。
東武東上線の某駅で待ち合わせ。 相手は70歳を越えた先生である。
失礼のないように、時間の15分前に着いたのだが、先方はすでに待っていた。 ううむ。 さすがは、日本の防衛産業に携わる巨大企業のOBである。
打ち合わせは昼の寿司屋と、その後の喫茶店である。 寿司もにぎりの最高級のセットで、コーヒーも専門店なのでキューバとか頼んでしまう。 「若いから一人前じゃ足りないだろう。どんどん頼みなさい」とかいわれたが、さすがにそれは断った。 そもそも、通常の昼の時間にはまったくハラなど空いていないのであった(笑)。
お勘定は、当然のようにおごられてしまう。
いつかおごる立場になりたいものである。
この前木曽から帰ってきたばかりであるが、今月末にはまた調査で長野へ行く。 3泊か、もしかすると4泊するかもしれないというアバウトな計画がオレ好みである(笑)。
昨年からやたらと長野づいている。 長野は広い県なので、調査をやってもやっても、なかなか終わらないのである。
「調査→温泉→ビール」という日課を3、4日続けることになる。 結構、身体を使うので、ダイエット的には問題はない。 これまでの経験からそれは分かる。
今、外は雨が降っている。 ガンガン降って欲しいものである。
関東限定だと思うが、NHK総合では首都圏ネットワークという番組がある。 夕方の6時から一時間の番組で、首都圏のニュースや話題を主にした番組である。 このキャスターである女子アナの滝島雅子さんのファンなので、毎日欠かさず観ている。
そして、いつも途中で寝てしまう(爆)。 気がつくと他の番組になっている。
番組があまりにも面白くないからである。
あらゆる毒気を抜ききったような番組構成で、夏休みのせいか、非常にPTA的、あるいは健全な保護者会的な番組なのである。 もっとも滝島さんを観ているだけなので余計番組の内容に注意がいかないのかもしれないが(笑)。
NHKのサイトによると、滝島さんは年齢的にはオレよりひとつ下なのだが、はるかに大人である。 やはり結婚しているからだろうか。 上品なミセス系だ。
オレ的には理想の奥様像なのであるが、こういう人とはかつて接点がなかったし、これからもないかも。
何が違うのか? 住む世界が違うのだろうか?
一体、旦那はどんな人なのだろう。 努力目標として(笑)、一度観てみたいものである。
つうか、滝島さんの特集番組を作って下さい。>NHK 衛星の受信料も払いますから。
体調が悪かったのでひかえていたが、今日から筋トレを再開した。
昨日アイスを食いすぎて、今日はハラが痛くて目がさめた。 速攻でトイレである。
子供がやたらと殺される世の中になった。 自殺者も3万人を越えているらしい。 犯罪率もうなぎのぼりで、景気はますます悪化していく。 どんどん悪い世の中になる。 日本はもうだめかも。
自然界とは、弱いものが生き残れない世界だ。 魚とかはやたら卵を産む。 孵化して稚魚になった時点でほとんどが食べられてしまう。 成魚になる確率はものすごく低い。 どんぐりの実も、さまざまな条件がうまくいって、発芽して成長できる確率は5万分の1程度だという。
この国の人気者である現総理は「痛みをともなう改革」とかいっていて、それが抽象的であると批判されてもいる。
「失業者がどんどん出て、若い人の就職先はなくなります。リストラや倒産が多くなり、中高年の自殺が多くなります。景気が悪くなるので、盗難、強盗などの犯罪はますます増えます。老齢者の年金はカットされ、安心した老後はありません。子供はたくさん作らないと生き残る確率が低くなります」
などと具体的に言うことなどできないであろうが。
もちろんすべてが首相の責任であるわけではない。
社会が自然界のように弱肉強食になってしまうのは、その社会の文化や文明自体が衰えているということなのかもしれない。
かつて滅びていったさまざまな文明のひとつのように、現代文明もこうして滅びていくのかもしれない。
なんてな。
ハラ具合が悪いせいかちょっとネガティヴな日記である。
なんかここのところ涼しくて、寝冷えしたのか調子がわるい。
執筆する気力もなく、額にはひえぴたシートを貼っている(笑)。 食欲もあまりない。 あまりないのだが、ソフトクリーム系のアイスが夜中に食べたくなり、調子がわるい時に食べたくなるということは身体が求めているということだと思うので、コンビニへ行ってきた。
で、アイスを二つも食べたので今度はちょっと気持ち悪い。 オレは子供か?
相変わらず、まったりと地方局のテレビなどを観ている。 やたらと観ている。
今日のGTV(群馬テレビ)はすごかった。 上沼恵美子のトークショウで、ゲストが田代まさし。 その他にも岸辺シローや大隅ケンヤとか。 根掘り葉掘り田代にいきさつを聞きまくり、シローとかがコメントするという人民裁判的番組である。
今、朝の4時近くだが、夏休みなので教育テレビが延々とやっている。 おそらくBBCから買ったものであろうと思われるドキュメンタリーをやっている。 動物の生態とか、森林とか、ギリシア文明とか。 それを延々と観ている。 ためになるのかならないのか分からないところがいいのである。
教育テレビといえば、留学前に教育テレビの英語番組をよく観ていた。 当時は塾の講師を毎晩やっていたので、毎日のようにある数種類の英会話番組をすべて留守録しておき、深夜、仕事から帰って、一杯飲みながら繰り返し観るのである。 いわば酒のつまみである。 テキストは買わない。
そして番組にはNHK的ジョークやコント満載である。 しらふですべて見るのはつらいので、酒を飲みながら観るのである。
これを約一年ほど続けた。
ひとつのプログラムは3ヶ月で終了するように作られている。 3ヶ月あたりから効果が出てくる。
リスニングを鍛えるためにはテキストがない方がいい。 まず、スペル以前に、聞いたままで覚えるのである。
たとえば、This is the rose.という文章は、最初の頃は「ザザザロー」とか聞こえるハズで、まずその音を、そういうものとして覚えなくてはならない。 そのあと、各単語に分解して認識できるようになればいいのである。
幕末から明治の頃の日本人は、当然テキストがなかったのでおそらく聞いたまま覚えたのだろう。 そのせいか、この当時できた外来語は、発音的には正確である。
「メリケン粉」などの「メリケン」はおそらくAmerican(アメリカの)という言葉からきているのであろうが、語頭のAにアクセントはなく、canも「ケン」と発音されるので、「ァメリケン」がなまって「メリケン」になったものである。
「アメリカン」と「メリケン」。
おそらく「メリケン」の方が米語らしいし、充分、現在でも通じる。
トンカツなども、まあ、「トン」は別として(笑)、「カツ」という言葉はcutletからきている。 「cutlet カットレット」の複数形「カットレッツ」→「カツレツ」 となったのであろう。
ついでにいえば、「メンチカツ」の「メンチ」も、ひき肉をあらわす「ミンチmince」の、より米語的な発音である。
たしか中島らもが書いていたが(うろ覚え)、「わたふる」という言葉がある。 戦後、米兵のオンリーさんが結婚してアメリカへ移住した。 彼女たちは、おそらく英語教育などを受けてはいないので、すべて実践的に身に付けたのである。
そんなある女性の「わたふる」の解釈は素晴らしかった。
「滝のそばに行くとな、水しぶきがただよって、綿(わた)が降っているように見えるやろ。まるで夢の世界のようにきれいやろ。だから滝のことを『わたふる』っていうんやで」
「わたふる」は、water fall、つまり「滝」のことである。 ウォーター・フォールなどとたどたどしく言うよりも、「わたふる」と言ったほうが現在でも立派に通用する米語であると思う。
国を捨てて、米兵の妻として、みたこともなく、言葉も通じないアメリカの大地へ移住した女性たち。 あるいは明治の文明開化の中で、歴史に痕跡も残していないような庶民たち。 名もなく、学もない、こうした人たちの、労苦の中からつかみ取られた実践的な知恵に、戦後日本の英語教育は足元にも及ばない。 ぜんぜんダメである。
ちょっと教育っぽい日記になりました。
昨日の日記を書いたあとに、TVSではすごいのをやっていた。 タイトルが「プロジェクトseX」という(爆)。 これがなんと池袋の風俗店がスポンサーの一種のお色気番組だった。 NHKの「プロジェクトX」のテーマ曲(中島みゆき)の流れる中、性感マッサージやファッション・ヘルス、イメクラなどの風俗店の店名、営業時間、料金などの情報と、おっぱいを出したオネイチャンの映像が次々に流れてゆくというものだ。 なんともストレートな、午前零時からの番組である。 つうか、番組なのかCMなのかも定かではないが、終わりがあったから番組なのであろう。 番組後、最初のCMがJARO(広告審査機構)だった点もポイントが高い(笑)。
久しぶりにウォーキングへ行った。 新しいコースを開拓した。 プール帰りの小学生の集団とすれ違う。
帰宅後、夕食はうなぎが手べたくなり、近所のスーパーで買ってきた。 一尾300円という激安。 多分中国産。
午後9時前というおこちゃまな時間に寝てしまい、朝の5時に起きて、今これを書いている。 雨が降っていてとても涼しい。
岡本綺堂を読み終えてしまった。 前にも書いたが、夏休みに最適な一冊だ。
イタリアの医師がついにクローン人間の作成を始めるそうだ。 無精子症のカップルのためだそうだ。 クローンと子供はちょっと違うはずなのだが。
「特命リサーチ200X」によると、低インシュリン・ダイエット法というのがあるらしい。 いろいろあるなあ。
とりあえず、ウーロン茶とアミノ酸は続いている(笑)。
それにしても地方局の番組は面白い。
今日はGTV(群馬テレビ)では、なんと「アタックNo1」をやっていた(爆)。 しかも午後7時のゴールデン。
オレでさえ幼稚園ぐらいの時代のアニメである。
今見ると、なんか動きとか顔の表情とか怖いっす(笑)。
TVS(テレビ埼玉)でも、県知事が延々と対談する番組があって、しかもそれが知事の自慢話ばっかりになっていて誰も止める人がいないというすごいのがあった。 スタジオ内のどことなくしらけた雰囲気がなんともいえないテイストである。 ああいう老人にはなりたくないものである、と思わせる反面教師的番組だ。 これもゴールデン(爆)。
両方の局の番組構成にはある共通点がある。
1)競馬や競輪、オートレースなどの番組が多い。しかも数時間やっちゃう。「ホースニュース・馬」という情報番組もある(笑)。 2)テレビ・ショッピングが多い。特に日曜だったせいか、競馬、ショッピング、競馬というオセロ状態。それも東武百貨店とかデパートが番組を持っている。 3)スポンサーにローカル色が出ていて、その垢抜けなさがなんともいえず懐かしい。 4)アニメがやたら古い。8月から新番組として「フランダースの犬」とかが予告されている(爆)。「アタック〜」の他にも「巨人の星」をやっている。まだ、スポ魂アニメ時代だ(笑)。 5)世間のことにあまり関心がない。ニュースも県内に限定されていて、首相の靖国問題とかにはまったく無関心である(笑)。 6)女子アナに華やかさがない。 7)お色気番組がない。
TVS、GTVとも大体、このような傾向がある。
スポンサーといい、TVショピングの多さといい、地方局とは、テレビというものがエンタテインメントや報道のための公器であるなどという前に、ひとつの商売であるという事実を認識させてくれるすぐれものである。
みなさんも、UHFアンテナをたてよう。 そこにはきっと未知の世界が待っている。
UHFのアンテナをたてた。 ここらではTVSとGTVと放送大学をみることが出来る。
え? TVSって、何だって?
モチロン、「テレビ埼玉」である(爆)。
そしてGTVとは「群馬テレビ」のことである。
もともとこの辺りは、特にNHKの電波が弱く画像が悪いので、その対策のためにUHFのアンテナを立てたのである。 埼玉では、VHFの電波を中継してUHFで飛ばしているらしい。 もちろん他の民放もUHFで受信できる。
それはともかく、ローカル局の番組はなんともいえない味がある。 そもそもスポンサーがバス会社だったり、観光地のロープウェイ会社だったり、旅館だったり、酒屋だったり、中古車屋だったりする。 中古車屋は一時間の番組まで持っているのだ。 いったいいくらで番組が作れるのだろう?
今夜は、「群馬テレビ開局30周年記念番組」を観てしまった。 「利根川水源の探検」とかいう番組である(うろ覚え)。
利根川水源への学術調査隊のドキュメントである。 地味な番組だったが、これが面白かった。 最近山づいているせいか。
ダムから沢、渓谷をどんどん遡ってゆく。 夏でも溶けない雪渓が谷をふさぎ、スノーブリッジとなっている。
調査隊は悪戦苦闘しながら、ひたすら遡ってゆくのである。
最後にたどり着いたのが、三角雪渓という、夏でも凍っている雪。 一辺3メートルの三角形をした雪渓が、山の谷あいに存在する。 そこからの雪解け水の一滴一滴が、坂東太郎といわれる利根川の水源なのでアル。
で、番組は、そこであっさりと終わる(笑)。 しかし、そんな終わり方もなんだか感動的でさえある。
BSのアンテナはすでに設置してあるが、あまり面白い番組はやっていない。 これからしばらく、ローカル局が面白そうである。
今日の体重 62.6kg 今日の体脂肪率 20%
山へ行って体脂肪率が減ったのだが、その後ウォーキングにもいかず毎日ダラダラしている。 その割には、なんかキープされている。 登山ダイエットはリバウンドがないのかも。
木曽御嶽山へいってきた。 木曽節で有名なオンタケサンだ。 なんじゃらほい。
八王子から中央高速に乗り、諏訪湖を過ぎて長野道へ入る。 一つ目の塩尻インターで高速を下りると、そこからは国道19号線を50キロほどひたすら南下する。 国道脇にはそばと漆器の土産屋が目立つようになる。 道の両側には緑の深い山が迫っている。
木曽福島を越え、県道20号へ入る。 山沿いの道だ。 山を切り通した卵形のトンネルの幅は狭い。 王滝川という渓流の水源に向かって車は上ってゆく。
木曽ダム、牧尾ダムなどを過ぎる。 牧尾ダムは御岳湖というダム湖になっている。 車を止め、しばし景観を楽しんだが、今年は降雨量が少ないせいか水量は4分の1ほどで、ひび割れた湖底があらわになっている。
泊まったのは山荘森本というところ。 いくつかある御嶽山の登山口のひとつである王滝口ルートの、これが3合目あたりにある。
そこで1日目の宿をとり、翌日の登山にむけて就寝する。
ぢつは前日、夜型人間のオレは1時間ぐらいしか寝ていなかった。 そのまま長距離のドライブでここまでたどり着いたので死にそうに疲れていた。 これは爆睡できるだろう、と思っていたが甘かった。
デリケートなオレは、同室の先輩のイビキで眠れず、後輩たちの部屋へ非難したが、そこでも後輩のイビキで眠れず(笑)、安眠の地を求めて夜中に宿をさまよっていた。 時刻は朝の3時ごろである。
結局、荷物部屋にしている狭い部屋を見つけ、かってに布団を引き出して寝た。 いつ眠りに落ちたのかは分からないが、午前4時ごろであろう。
で、6時に起床である。
登山スケジュールは朝早いのである。
朝食後、宿で作ってもらったおにぎりを持ち、車に乗り合わせて、一同出発。
登山は7合目までは車で行ける。 途中、清滝、新滝などの滝があり、それらは修験などの修行の場ともなっている。 滝行である。 更衣所になっている小屋などもある。
7合目のスタート地点の標高は2089メートル。 頂上は3067メートルである。 高度にして約1000メートル、つまり1キロであるが、飛ぶことの出来ない人間は垂直に上がるわけではないので実際のみちのりは3キロある。
日ごろからウォーキングをしているので歩くことには慣れているが、それは平地での話である。
甘かったっす。
一応人が通れるようにはなっているが、ほとんど岩場のような登山道を登っていくのはものすごい大変であった。
火山のため山肌は基本的に岩場である。 角度にして40度近い斜面だ。 顔をなでるような岩肌が続く急斜面を登っていくのである。
森林限界を超えているので、高度2500メートル辺りからは森林はなくなる。 生えているのは背の低い高山植物だけである。 また、火山なので硫黄の噴気により高山植物さえ生えないところもある。 いわゆる地獄谷というところである。
足場の悪さのほかに、もっとも困ったことは酸素不足である。 高度2800メートルぐらいまで、ふらつきながらやっと登ったのである。 酸素濃度の薄いところで運動をすると、いわゆる高山病の軽いヤツになる。
一度に登れるのはせいぜい10メートルほどである。 そこまでくると目がまわってくるので、その場で数分間やすまないことには次を踏み出す気力が出ない。
霊山なので白装束の巡礼者の人たちがたくさんいる。 みな高齢の人たちであるが、彼らに次々に抜かされてしまう。 しかし、張り合う気にもまったくなれない。 おしゃべりも出来ない。 いっぱいいっぱいである。
呼吸も、普通にしていると酸素がぜんぜん足りないので、2回吸って1回吐くカンジでやっていたが、それでもぜんぜん足りないので3回吸って、2回吐くようになった。
酸素に対する飢えを知る。
おまけに歩き出す前から、二日間にわたる睡眠不足と運転ですでに疲れている(笑)。 ほうほうの体(てい)という言葉は、「這う這うの体」と書くらしいが、ほんとに這うように登っていった。
自分ひとりだったらきっと途中であきらめて帰ってきたであろう(笑)。
日差しが強い。 Tシャツは汗だくである。 空気が薄いということは、日光に対するフィルターも薄くなるから紫外線量が圧倒的である。 後で写真をみると、露出していた顔も腕も真っ赤である。
汗をかくので当然水分が失われてゆく。 持参してきたペットボトルの500mlの水はたちまち尽きる。
用意してきた地図によると途中に「一口水」という湧き水スポットがあるらしい。 そこで山の新鮮な水を補給できると思っていたが、実際にそこまで登ると、水は干上がっていた。 岩の上には金属性のひしゃくがむなしく置いてある。
ダム湖が干上がっていたのを見たときに、そこまで考えるべきであったのである。
この時点で9合目付近。 標高は3000メートルに限りなく近い。 水を補給できないことを知って、危機感120%である(笑)。
山肌には霧のような煙のようなものが絡みつくように昇ってくることがある。 これに取り囲まれると涼しい。 硫黄臭もしないので火山の噴気ではない。 きいてみると、これが登山でいうガス、つまり雲である。 雲といえば、空にある雲であるが、高山なので雲の上まで出てきてしまっているのである。 これに巻かれると、水蒸気なので涼しいが、一瞬視界がまったくなくなるので危険である。 ガスが晴れて、下を見ると切り立った崖だったりするので、もう、オレの中の危機感はレッドゾーンを振り切れてる(笑)。
しかし、この9合目あたりから身体が軽くなってきた。 なんだか呼吸も楽である。
面白いもので、高地での活動に、ついに身体の方が慣れてきたのである。 ビバ!順応!
あるいはあまりの苦痛のため、脳内快楽物質のドーパミンが出まくったのかも。 ランナーズ・ハイと同じである。
ともあれ王滝頂上(標高2938メートル)にたどり着いた。 3時間ほどかかったので、1キロにつき1時間かかった計算になる。
頂上には神社がある。 「御嶽神社頂上奥社本宮」である。
ここで昼食にする。 ここには売店の山小屋があり、飲み物なども売っている。 ペットボトルのウーロン茶を買う。 500mlで400円というぼったくり値段であるが、背に腹は変えられない。
あと100メートルほどで剣ヶ峰の頂上(標高3067メートル)であり、それももう見えているのだが、断念した。
これが王滝頂上から剣ヶ峰へいたるところである。
二の池などを見てまわる。 これは古い噴火口に水がたまってできた一種のカルデラ湖である。 付近には、高度のために雪が溶けず、万年雪が凍りついている。
身体を休めると、急速に汗が冷えて寒くなってくる。 長袖を着込む。 歩き出すと、汗が出てくるので脱ぐ。 夏の高山はそんな状況だ。
見下ろす眺めは最高である。 そして、よくもこんなところを登ってきたなあという感慨も深い。
帰りがまた大変であった。 下りは、呼吸は楽なのであるが、岩場を下るために膝や足首などが悲鳴を上げる。 オレのいたグループ以外には、だんだん誰もいなくなり、時刻も夕方6時ごろになってしまい暗くなる。
ガスとかにも巻かれて、すっかり遭難しそうである。 帰りも3時間ぐらいかかったと思う。
万歩計を宿に忘れてしまったので登山での歩数は計測できなかった。 くやしいかぎりである。
下山後、温泉で体重を計ったところ1.8キロが一日でおちていた。 高度が高いと常に深呼吸をしている状態、つまりあらゆる動作が有酸素運動になるので、脂肪の燃焼もはやい。 帰宅後、体脂肪率を計ったら20%だった。
そして、今、これを書いているのは二日後であるが、まだ足が痛いのである。 日焼けで顔もヒリヒリしている。
このダイエット日記中、もっとも過酷な1日であった。
もう、当分、山はいいっす(爆)。
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