時々日記
DiaryINDEX|past|will
お付き合いをしていた人と、お付き合いを辞めました。
それは突然の出来事で、とある事情で、その事を信じられず、飲み込めず 全てが辛く、悲しく、苦しく、悔しく、痛くて、死にそう。 どん底まで堕ちた。
あたしの周りで、あの人を知っている人達に 状況を説明したメールを送ったり、話したりした。 数人から「会えなかったから?」と聞かれた。 ビックリした。 「会いたい」「会えない」「寂しい」と 周りにそんなにも漏らしていたのだろうかと思って 思い返してみると、やっぱり漏らしていて。 指摘されるまで気付かなかった。
彼女と2人で事情を聞いた時、あたしは頷いたりしていただろうか。 何かをつぶやいたりしたのだろうか。 もう一人の彼が話す内容を、あたしの心と耳と頭はそれを拒否して 右から左だった。 だから実は殆ど覚えていない。 だから、いまだに理由を理解していない。 改めて聞き返しても、理解出来ないかもしれない。 理解などしたくないのが本音だと思うのだけれど。
愛しているのに。 あたしの事を、好きなのだろうか。 愛しく想ってくれているのだろうか。 そんな事は聞かなくても分かっていた。 一度も聞いた事が無かった。 それ程愛されていた。 それがあたしの勘違いだったとしても、あたしは嬉しかった。 それなのに。
誰かあたしを殺してくれないかと思った。 きっと死んだら、会いに来てくれるだろうから。 そこまでしても会いたかった。 理由も無く誰かを殺したいと思っている人が、この世の中には沢山居るのに どうしてあたしの周りには居ないのだと思った。 銃で仕留めてくれてもいい。 刃物で切り裂いてくれてもいい。 遠くからハイスピードで迫って轢いてくれてもいい。 毒物を飲ませてくれてもいい。 首をしめてくれてもいい。 もし殺してくれるなら、ありがとうと言って笑って死ぬのにと思った。 だけど、自殺する勇気なんてものは、チキンなあたしには無かった。
全ての記憶を消してしまいたい。 だけど、絶対に忘れたくない。 この矛盾は一体何なのかが分からない。 分かりたくもないのかもしれない。
音楽が聴けない。 恋愛の歌ばかりで、あの人を思い出してしまうから。 聴いてはいなかったのに、思い出すのはCoccoばかり。 焼け野が原・雲路の果て・水鏡・熟れた罪・Way Out・かがり火・夢路 どしゃ降り夜空・風化風葬・星に願いを・わがままな手・裸体…。
夜、眠る事が出来ない。 あの人の夢を見るから。 ある日の夢の中で、いつものように手を繋いで歩きながら 「今の状況はさぁ、もう、終わりって事なのかなぁ…。 あたしはさぁ、まだ、恋人さんの事、好きなんだよ。」 と、あたしはあの人に語り あの人は、何か言いたそうな、困ったような顔をしていた。 ある日の夢の中で、後ろから抱きしめられて、肩に優しくキスをくれた。 その感触は、目覚めてからも残っていて。 でも、横にあの人は居なくて。
本を読んでも、映画を見ても、テレビを見ても、全く頭に入って来ない。 途中で、あの人の事を想ってしまうから。
職場の窓から、車で走りぬけるあの人を見かけた。 もう、あたしを見て手を振ってくれない事が悲しくて 仕事中だというのに、涙が止まらなかった。
毎日泣いて、胃が痛く、食欲も無く、時には嘔吐をし 寝れず、寝ても夜中に起きてしまう。 白髪デビューをしてしまった。 そして、更に増え続けるそれに、更に堕ちる。 急激に体重が落ち、流石に命の危険を感じた。 このまま死ねたら最高なのにと思ったのだが このくらいで死ねる程、やわな体でもなかった。 しかし、誰も助けてはくれないので、医者に縋った。
そして、髪を切った。 自分史上最高に似合ってない。 史上最高に不細工。 その日、切り過ぎた髪に、不細工な自分に 今までの事に、終わりそうな事に 悲しくて悲しくて、ボロボロに泣きながら帰った。
その翌日、想いを送った。 最後の悪足掻き。 その翌日、届いたという通知が届いた。
これで、無理矢理に終わらせようと思った。 「終わったんだよ」と、自分に言い聞かせる事にした。
夜中に大泣きしながら、あの人と撮った写真を ハサミでじゃきじゃきに切った。 この手で二人の間にハサミを入れる事が、物凄く辛かった。 貰ったアクセサリーも、キスをした後に捨てた。 冷たくて硬い感触が、物凄く辛かった。
しかし、いまだに、あたしの中では終わらない。 あの人のぬくもりや、唇や手の感触や、声や笑顔が あたしの中から消えてなくなるまでは、とてもじゃないけど。 いまだに夢に見るのです。 起きると、同じ感触が体に残っている。 心と体は、まだ覚えている。 いつ忘れるのだろう。 忘れるのだろうか。 凄い考えたけど、きっと忘れないのだろうと思った。 だから、忘れてはいけない事とした。
あたしは、これからもずっと、あの人が大好きで これからもずっと愛していくのです。
どうやっても嫌いにはなれないし、忘れる事も出来ない。 あたしに出来る事は、ただ、愛して生きていく事だけ。
今までは、あたしの中の1位から100位まで、あの人だった。 それが無くなり、100位以下のものを、急に1位には持っていけない。 心に穴が開いたとか、からっぽだとかっていうのは、こういう事なのだろう。 あの人と出会う前のあたしは、一体何をしていたのだろう。 これから、何をすればいいのだろう。 全く分からない。
あの日から、毎日の時間の進み方が遅い。
それでも、9月はやってきた。 あの人から初めてメールを貰った9月。
そして、10月がやってくる。 あの人と初めて2人で出掛けた日。 恋人になる事を決めた日。
そう思い出しながら、これからの日々を送るのだろう。
あの人も思い出してくれるのだろうか。 あの人は、あの時あたしを、どう思っていたのだろうか。 あの人は今、あたしの何かを思っているのだろうか。 あたしはこれから、他の誰かを愛するのだろうか。 あたしはこれから、他の誰かに愛してもらえるのだろうか。 あの人はこれから、他の誰かを愛するのだろうか。 お互いに、これから幸せになれるのだろうか。 あの人からの答えを聞く事はもう出来ないのに そんな事を思いながら、これからの日々を送るのだろう。
友達に、気分転換に色んな所に誘って頂いたり 美味しいものを食べさせて頂いたりしてるのに あの人にも教えてあげたいな。 隣に居たら、なんて言うかな。 なんて考えていました。 凄い失礼だよね。 ごめんなさい。 周りの優しさにも答える事が出来ない自分が、ふがいなくて 物凄く申し訳ない気持ちでいっぱいです。
本当は会いたい。 寂しい。 過去と今の気持ちや、終わった事を教えて欲しい。 でも、もう叶わない。 それでもあたしは、強い罪悪感と強い後悔の念に囚われる日々。
あたしも同じ事を約束します。 ちゃんと向き合って、秘密にして、愛の言葉を言います。 もう「会いたい」と「寂しい」と、困らせる言葉は言いません。
もしも願いが叶うなら、誰かあの人に 「ありがとう」と「ごめんなさい」と「愛しています」を伝えて下さい。
|