うさぎ日記
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梅雨の晴れ間で青空が広がる。 月末が土曜日なので、銀行へ行ったり書類を出したり。
母は昨日から2泊3日のショート。 此処は、管理が行き届いている。 「上履き、歯ブラシコップ以外は手ぶらでどうぞ。」 というのも衣服やリハパンやオムツも施設で用意したものを全員が使ってくれるほうが管理がしやすいからであろう。 優秀なひとにありがちの冷たさに似た雰囲気をどこか感じさせる施設である。 そのぶんやることはどこからもクレームがつかない程度には、やっていてくれるのだろう。 私は「過不足ない整然さ」が好きなので、こういう施設は嫌いではない。 ただ責任問題への発展を苦慮してか、 「・・・などなど、不慮の事故には、責任を負いませんが、それでもいいですか?いいですか?」と、くどいほど念をおされると、なんだか利用するのが不安になってくる。 リスクを考えれば、そういう対応になるのも仕方ないのでしょうね。
何かと毎日遊んでくれるデイと違って、 ショートでの日中の過ごし方は、年に何回かある特別行事以外は、坐ってテレビを見ているだけ。ということになるようだ。
介護認定変更願いが審査会で認められて、 母の介護度を「要介護4」に変更する通知が来た。
これで、最近自費で支払っていた分が少し介護保険を仕えるようになる。 介護度が高くなるとサービスの単位も上がるので、金銭面では喜ばしいほど負担が減るということでもないようです。 家族としてのしんどい思いをどこかで解ってもらえて、励まされたような気持ちになりました。
頑張ります!
その後母への嫌悪感は対処法をみつけたので、かなり楽になりました。
母の行状は、母の名誉のために具体的に書けないことが多々あります。 が、ひとつだけ。
寒い間は、外へ出る事がなかった母が、最近ともすれば、家の外へ出て行こうとする。 気をつけてはいるのだが・・・。
「おばあさんが一時間半も外に立ってみえますよ。」 と、近所のひとが仕事場まで知らせに来た。 急いで自宅へ戻ると、母は家から20メートルぐらい先で、知らない男性にしがみついていた。 一時間半を立ちつくし、そろそろ立っていられなくなったところへ 男性から声をかけられて、くずおれるように縋りついたらしい。
ケアマネさんと相談。 *徘徊マットを玄関に置く。 *デイうらしま(仮称)の日は、延長を頼む。 (ただし、デイうらしまは、延長は自費でしか受け付けない。) の2案を呈示された。 どちらにしようかしら。
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今年もワックスフラワーが咲いた。
母のいない夜、母のいない朝。 もったいないことに、清々しい。 母一人子一人、自分が母を疎ましく思う時が来るなど想像もできなかった。 認知症症状を見せる母を疎ましく思うようになってはじめて、 世の中で親を疎ましく思うひとの気持とはこんなものか、とわかった。 親を疎ましく思うことは、なんと苦しいものだろう。
母と共にいる時は、親を疎ましく思うことへの罪悪感と、 母が見せる狂態への抑えようのない嫌悪感がないまぜになって、どうしようもなくなってくる。 ココロヲ閉ジレバ、ナニモ感ジナイサ。
母が居ない日曜日。 掃除、洗濯。 家庭菜園の手入れ。 いただいたアジサイの鉢を地植え。 気になっていたシンビジウムを植え替え。 玄関、リビング、床の間、トイレ二か所の花を活けかえ、 母のおやつに小豆羹をつくる。 などなど。
予定していたことはほぼできて、 7時半、夕食を食べ始めたところへ、ドアのチャイムが鳴り、母が帰宅。 え?! 帰宅は8時のはずでしょ?!
しかたない。食べ始めた夕食をあわてて冷蔵庫へしまって、玄関へ飛んで行く。 母は、日曜日は夕食をデイで食べて帰って来るのだが、私が食べているのを見たら欲しがるだろうし、母の分の用意はない。 今日は夕食抜きだけど、ま、いいか。
例によって、入浴したかどうかわからない母。 頭髪の様子を見れば、洗ってもらったのかな? Tシャツに糸くずがいっぱいついているところをみると、タオルむしりに熱中して過ごしたのでしょう。
テレビを見て、お茶を飲み、トイレのお世話をして就寝していただく。 8時半。
今日の反省。 まだまだ時間の使い方が悪い。 今日の感動。 BS。エベレスト街道、エベレスト・ビュー・ホテル ヒマラヤの山々の崇高な姿。 簡素で贅沢なホテル。定員24人。創始者は日本人。 明日の目標 時間を大切に。 母に親切に。
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2012年06月23日(土) |
人生いろいろ施設もいろいろ |
母は土日一泊二日で「デイきんたろう」へ出発。 「デイきんたろう」は仮名ですが、「きんたろう」にしたのは、 施設管理者がまだ30代の男性であるから。 御迎えには、この男性か、もうひとりのこれまた30代の元ヤンキー?という雰囲気の男性が来られる。 女性のスタッフも、失礼ながら元ヤンキー?という雰囲気のかたである。 しかし、強面のヤンキーには案外優しい心根のかたが多いようで、 母のタオルほぐしも「ずいぶん頑張ったねー」と おおらかに気の向くまでさせてくださっているようです。 なので毎回古タオルをほぐし用にバッグに入れている。
母は、このほっそりとしてお洒落なイケメンの施設長がお気に入りで、 御迎えが彼だと解ると、顔がぱーっと笑顔になる。 もう一人の御迎え男性だとぶすっと無表情。 こういうところは、若い美女に弱い世のジジィと同じ。 人間、そんなものだ。
一泊の夜は、殆ど寝ていない。と報告が来るが、スタッフルームに入り込んでいるようなので、孫のような若い男性女性に何かと相手をしてもらうのが楽しいのではないか、と、私は睨んでいる。 ひと恋しいのでしょうね。 家では、デイから帰って来ると、私の仕事が終わるまで独り。 夜の食事が終われば、あとは自室で寝るだけですから。
そんな風に、此処で過ごす時間を母は楽しんでいるようなので、結構結構なのですが、 此処が残念なのは管理がイマイチなところ。 トイレ誘導がキチンをされていないのか、母は毎回おシッコの臭いをぷんぷんさせて帰ってきて、全部脱がせて着替えさせるまでおシッコの臭いがする。 入浴したはずなのに、頭髪が臭い。 持たせた下着やタオルが、時々帰って来ない。 私は御世話になっている施設に寄付したと思って、何も言わない。 母も持たせたズボンを汚してしまって、施設に置いてあるズボンを履いて帰って来たことがあった。 母の下着もタオルも誰かの役に立っていることでしょう。
いろいろ「あれ?!」というところはありますが、母が笑顔で過ごしてくれているのが一番。 細かいところは、気にしない。気にしない。 で、いのかな?
今日の反省 昼間の時間の使い方が下手。
今日の感動 テレビで紹介された長谷川等伯の龍虎図
明日の希望 明日こそ時間を有効に使う!
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2012年06月22日(金) |
山を越えたら・・・。 |
今日は、月に一度の受診日。
先日、介護認定変更願いのために行った血液検査の結果を聞く。 栄養状態、肝腎機能正常。コレステロール値良好。 血圧も管理状態がよく、血糖値も問題なし。と。
主治医が「行動のほうは変わりありませんか?新しい行動は増えましたか?」 と、問うたので 「新しい行動は増えてませんが、前からの行動が激しくなったということはあります。」 と、答えた。
「これが山を越えますとね、動けなくなりますから、楽になりますよ。 山を越えるまでの辛抱です。 大変ですが、頑張ってくださいね。」
はぁ〜。 山はどこらにあるのか・・・未だ見えない。
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このところ、母とのバトルが続いて・・・疲れています。
原因は、母の無意味な作業。
タオル、テーブルセンター、衣服。 布、ニット手当たりしだい、少しでも指先に引っかかるところがあれば、 一本、一本、糸を引き抜く。 形が無くなるか、指先が痛くなるか、母の気がすむまで作業が続く。
タオルもテーブルセンターも、衣服も、母の作業の対象になるものとして、毟られても良いものしか出さないようにして対処してきた。
がっ! 敷布、布団も毟りの対象になってしまった。 朝になると、ベッドも周りは糸くずが文字通り山となっている。
何とか、止めてもらおうと、「ダメ!」と言っても、毟っている手を叩いても、止めない。
認知症のひとは、おおかたが母のような、無意味な拘りの作業をひとそれぞれに持っておられて、家族は私のようになんとか止めさせようと苦慮されているようだ。 そして止めさせようとする努力は、どこの家でも一様に徒労に終わる。
寝具毟りをどうしても止めようとしない母と私のバトルも、私の完敗でゴングが鳴りました。 しかし、なんとかせねば、家の経済が・・・。
やぶれ、かぶれの私は、母が大事にしまいこんでいたセリーヌのブランケットを取り出し 「これ!もう捨てようと思っていたから、好きなだけ毟ってもいいからね!」 と、母のベッドに広げました。 すると母は、はっ!とした眼つきでセリーヌのブランケットと上掛けをなでています。 たぶん、誰かに頂いて「あのひとがこんなに高価なものを下さった。」 と、思い入れの品で、認知症になるまで、勿体なくて使えずにいたのでしょう。 いったい、何年前、何十年前の製品?というくらい古臭いデザインで、新品のままに経年変化しているものです。
明けて今朝。 母は布団毟りをしていませんでした。
何なの?! 私の買ってきたタオルケットやシーツは毟っても、誰かから貰った品ものは勿体なくて毟れないんかい! などと思うことは止めましょう。 腹が立って来るので。
布団毟りがこれで止まってくれたら、万歳です。
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2012年06月07日(木) |
介護の日々にも花は咲く |
ここ2,3日母の具合は、とても良い。 心が帰って来たような母を見ると、 「ああ!やっぱり此処にいるのはお母さんだ!」 と、思う。
そうでない時は、 「母だったひと」・・・。
私はひとりのひととして、「母だったひと」の御世話する。 母だったひとの長い人生を思いながら、御世話する。 砂利がぎっちりと詰まったような時間が流れて行く。
此処に居るのは、やっぱりお母さんだった。 と、いう母に出会う時は、砂利の中に咲いた花を見るようです。
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母が土日、一泊二日の御泊りから帰って来る日曜日の夕暮れ。
風が爽やかです。
母が昔、 「お姑さんが実家へ里帰りして帰ってきて、 道の向こうに姿が見えると お前は、ばーっちゃん!ばーちゃん!!と頭を振って 駈け出して行くけど、 私は、あーあ。帰ってきたか。やれやれ。 と、思ったものだよ。」 と、私に言っていたことを思います。 その時の母の気持ちは、今の私の気持ちに似ていたのかもしれない。
午後8時。 「デイくまさん」で夕食を済ませて母は満面の笑みで帰宅。
ヘルパーさんの報告は 「昨夜は殆ど寝ておられません。 今日の昼間も殆ど寝ておられません。 なので、お疲れかと思います。」
はぁ〜。 「たぶん、想像ですが、 金曜日に認定変更のための調査がありましたので、 もしかしたら、皆で相談の上、施設に入れられた。 もう、家に帰れない。と思ったのかもしれませんね。」 と、事情を説明しておいた。
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2012年06月02日(土) |
追いかけられるより、追いかける。 |
毎日、毎日・・・。 忙しい。 しなければならないことばかり。
ふと思った。 そうだ!
追い込みをかけられるから、苦しいのだ。
これからは、 仕事に追いかけられるのではなく、 仕事を追いかけよう。
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