蹴文修記

2007年07月29日(日) イラク×サウジアラビア(アジアカップ決勝)

悔しかった。

イラクのサッカーを見ていて嫉妬を感じた。

どうして日本はこんな闘いができなかったのか。。。

今大会を通じて、コンパクトでスピーディで、
魅力的なサッカーを見せてきたイラク。
体力的な心配があったけれど、ここまで勝ち抜いた。
サウジも日本戦で見せたような鋭い攻撃力が売りで、
楽しい決勝戦を見せてくれるだろうという期待感があった。

でもそれは、無理やり自分の中に作り出した感情。

ちょっと気を抜けば、日本はなぜここにいれないのか、
なんて考えてしまう。イラクと決勝を戦いたかった。

世界一平和な国と、世界一危険な国。
その二国が同じピッチでプレーする。
それで生まれてくる何かを見たかった。
でも日本はその領域まで達していなかったんだろう。

また改めて書きたいけど、イラクの選手に感謝。



2007年07月28日(土) 日本×韓国(アジアカップ)

韓国に負けて、悔しいと思ったのはいつ以来だろ。
日韓共催W杯を経てともに脱亜入欧を目指してから、
いろんなカテゴリーで戦ったけどそんなに悔しいとか、
どうだいまは日本の方が強いんだぜ、とか思わなかった。

そんな気持ちが久しぶりに甦った。

PKであれ、何であれ、負けたのは悔しい。
この試合でも、勝ちたい気持ちが相手を上回れない。
アジアカップという、本番、なのに。

去年チームを立ち上げたばかりという事情はあるけれど、
そんなのは韓国も同じことで、主力の怪我はあちらが多い。

日本の選手は、日本代表として試合に出たいという気持ち
はあっただろうけど、アジア王者への渇望がなかったのかも。
代表選手としてピッチに立つのが精いっぱいで、
相手と戦うことができなかったのかもしれない。

協会も、監督も、選手も、サポーターもマスコミも、
みんな違う方向を見ていた結果だろうと思う。
次の相手がどこでどういうサッカーをするのか、よりも、
誰がピッチに立つのか、監督の発言はどんなもんなのか
に意識を集中し過ぎたのか。

周りがそうだから、選手にも少なからずそれが伝播する。
目の前の相手、以外にも戦う相手がいたのかもしれない。




2007年07月26日(木) FC東京×FCソウル

日韓首都決戦!

たまたま麹町で打ち合わせがあったので、
帰りがけに国立へ観に行こうかと思ってたけど、
雨が降り始めたので現地観戦は断念。

帰宅してからテレビで観た。

つらかった。

アジアカップの熱にやられた直後なので、
見どころもあまりなく…。
現地だと違って見えたのかなぁ。
いや、たいして間違えてはいないはず。



2007年07月25日(水) 日本×サウジアラビア(アジアカップ)

日本の「個」がサウジの「個」に負けた。

「個」が足らないぶん、チーム力でカバーして
走ることで試合を支配していた日本。
でも相手が実力的に同等ならば、モノを言うのは「個」

チームの中で「個」が期待された高原、俊輔、遠藤。
高原は厳しいマークで何もできず。体調悪かったのか?
俊輔は相変わらずマイチームでしか仕事できない。
みんな僕のこと見てくれなきゃやだ、みたいな。。。
遠藤はやっぱり最後まで走れない。仕方ないけど走れない。

ここらへん、すべて期待外れだった。
俊輔はチームにすら入っていなかった。
FK要員としているのだと理解しようとしても、
バイタルエリアでチャレンジする選手がいないもんだから
ファウルすらもらえない。よってノーチャンス。

中澤が、憲剛が、啓太が頑張っても、チームの中。
その枠を飛び出す「個」の力が試合を決めるのだ。

残念ながら、いまの日本人にはそういう選手がいないってこった。
チームとしての力は、もう十分すぎるほどついていると思う。
チーム戦術の徹底度、成熟度は今大会でナンバーワンだよ。
突然変異を待つのか? そんなの十年に一度だし。



2007年07月22日(日) 韓国×イランほか(アジアカップ)

韓国×イラン。

普通ならすげぇ楽しみなカードなんだけど、
今大会の韓国はぜんぜん面白みがなくて、
スター軍団イランもついに噛み合わないまま。

つまんなくて途中で寝ちゃった。
気がついたらPKやってたよ。

サウジアラビア×ウズベキスタン。

サウジすげぇな、あのゴール。
あんなのできるのは日本だけかと思ってた。



2007年07月21日(土) 日本×オーストラリア(アジアカップ)

セットプレーで先制を許し、
そのあとすぐに同点に追いついた。

1年前のリベンジだ。
ここから2点取ってやるぜ!
なんて思ってたけど、選手は冷静だったね(笑)

リスクを取り過ぎることなく、
ずっと試合の支配権をキープし続けていた。

でも相手に退場者が出たことによって、
試合は難しくなっちゃったね。
やつらに守りに専念されたら、ブラジルだって
簡単には取れませんて。

日本チームの成熟度がどんどん上がって行って、
ますます楽しみになってきている。
もう一歩、あとひとつでアジア最強になれる。
あと2試合のうちに、それをつかめるだろうか…。

それにしてもPK、川口はやっぱりすごいや。
実は延長後半、憲剛がPK蹴るようなことに
なったらどうしよう…なんてドキドキしてた(笑)
だって止まってる球はあんまり得意じゃないし…。

ヘロヘロになって交代させられてよかった?
いや、最後まであの運動量で走ってもらわないとね。
どんどん強くなってる。見ていて楽しいもの。



2007年07月20日(金) アジアカップベスト8

残念ながら、グループリーグの3戦目は
あまり観ることができなかった。。。
まあ、仕事もしなきゃいかんしね。

ベスト8が出揃ったので、その品評をば。

=イラク=
初戦こそ地元タイに苦戦したものの、
オーストラリアに勝ち、最後はオマーンと
計算通り?の引き分け。
アテネ五輪ベスト4の選手が多く残っており、
非常にいいチームに仕上がっているね。
準々決勝はベトナムが相手。
なかなか面白い試合になりそうだ。

=オーストラリア=
バタバタしながらも、3戦目で地元タイを破り
順調にトーナメント進出。
その力技は破壊力抜群である。
が、サッカーはしていない。
監督がミニヒディンクみたいな采配をする。
まあ前回W杯時のコーチだから当然か。
でも策に溺れたときには…。

=日本=
まあ、順当にトーナメント進出。
ひいき目を除いても、今大会の出場国の
中で最も洗練された、ハイレベルなサッカーを
見せている。
でもだからと言って試合に勝てるわけじゃない。
グループリーグでギリギリの戦いをしていない
から、土壇場の力が果たして出せるのかどうか心配。

=ベトナム=
開催国から唯一のトーナメント進出国に。
勢いだけではなく、しっかりとホームアドバンテージ
を生かした試合運びをしていた。
でも、準々決勝はタイ、バンコクで試合をしなきゃ
いけない。相手は戦術的にも噛み合うイラクだけど、
同じ東南アジアでも気候が違う場所での戦いはどうか。

=イラン=
個人を見ている限りでは、今大会最も楽しめる国。
そりゃスター軍団、すごいですよ。
個の力で勝ち抜いて行ける唯一のチームだ。
でもいつも言われることだけど、まとまりはない。
歯車が狂ってしまえばそれで終わり。

=ウズベキスタン=
正直、あまり印象がない…。
グループでは中国があまりにも情けなかったので、
勝ちあがってこれただけのような感じがするのだが…。

=サウジアラビア=
チームとしては、日本に次ぐいい仕上がりだと思う。
でもあまり、強さは感じられない。
これから徐々に上げてくるんだと思うけれど。
アジアの中では強いからね。

=韓国=
うーん、今回は、苦しいかもしれない。
主力に怪我人が多いのと、出ている選手に輝きがない。
ただ、勝ち上がるごとに盛り上がってくるチームだから、
これからが勝負だと思うけれど。

てな感じでございます。






2007年07月16日(月) 日本×ベトナム(アジアカップ)

ベトナムが日本に敬意を払いすぎていたのかもしれない。
どこかに、引き分けでもトーナメント進出できる、
という気持ちがあったのかもしれない。

とにかく、この日のベトナムにはこれまでの覇気が感じ
られなかった。ある意味残念だったけど、日本にとっては
好都合だった。

オウンゴールで1点を献上してしまったけれど、
ベトナムとしては自分たちで取った1点ではなかった
のでどこか遠慮気味。

これが日本がいままでアジアで築いてきた地位の力。
相手を委縮させることができる。
かつてはベトナムだって簡単な相手じゃなかったのにね。
それもほんの十数年前。

たまにはこんな楽なゲームもあっていいんじゃないかな。
暑さにはまいっていたようだけど、いい感じで省エネ。



2007年07月15日(日) 川崎フロンターレ×ヴァンフォーレ甲府(ナビスコ)

まさか延長戦とは、ね。

第一戦が2−3で、アウエーゴールルールを
採用しているから延長になるのは3−2のみ。
サッカーで3−2とか2−3はそうそうある
スコアじゃないからね。

でもなってしまったものは仕方ない。
この試合、川崎は現実的に戦った。
上に上がるために。
代表組がいないから、って言われないために。

普段は憲剛にボールを預け、みなが動き出す。
でも憲剛がいないから、とにかく前にボールを運ぶ。
谷口とジュニーニョ、テセをターゲットにして
どんどんボールを入れていく。

何か起こるだろう。
台風が通り過ぎたばかりでまだ強風の残るピッチ。
勝ち上がるには何か起こさなきゃいけない。

そこのある意味、吹っ切れた部分で甲府を上回った。
甲府も勝ち上がるにふさわしいサッカーをしていた。
でも、経験の差、かな。

去年のナビスコ、そしてACLの戦い。
その分だけ、川崎が上回った。



2007年07月14日(土) 日本×UAE(アジアカップ)

昨日観たアジアカップ、日本×UAE。
なんかイラクの試合のほうが印象に残った
ので先に書いちゃった(笑)

まあ、こちらは普通に、日本の勝ち。
だんだんチームが出来上がってきてるかな。
前めの2人、遠藤と俊輔を生かすために、
憲剛と啓太が懸命に走りボールを取り、散らす。

だからさぁ、前でもっと取ってくんないと(笑)

オシムが作っている途中のこのチーム。
柱になっているのは阿部、啓太、憲剛、高原。
あとは試合次第、相手次第、状況次第。

その象徴となったのが失点シーン。
憲剛がボールを持ったら前の選手はもう戻ること
なんて考えてないから、ここで奪われると大ピンチ。
カバーすべき啓太とはギャップがあって間に合わず。
阿部は前の試合の悪イメージがあったからハードに
寄せられず。。。

この3人が犯した唯一のミスで失点。
他の選手は、この3人に頼り切っていたから危機管理
が出来ていなかった。しようともしなかった。
あまりにも多くの信頼を置きすぎていた。

この失点を3人のせいにするのは酷。
ミスを責めるのは簡単だけど、それだけの重責を
背負って試合に挑んでいるんだからね。



2007年07月13日(金) イラク×オーストラリア(アジアカップ)

オーストラリアはどうしたのか。
この大会の本命とまで言われ、
W杯の実績とそのままのメンバーで挑んだのに。

まるでチームはバラバラ。
この湿気にやられてしまったのか。
いや、それはイラクも同じく苦しかったはず。

それにしてもイラクはいいサッカーをする。
前回の五輪でも、国内はとてもサッカーに
集中できる状況ではなかろうに。。。

彼らがどういう環境で練習し、生活してるのか知らない。
ひょっとしたら、一般のひとよりも恵まれているのかも
しれない。

でも、サッカーを見ていると、すごく献身的で真面目。
サッカーができる喜び、幸せを噛みしめているような
気がする。



2007年07月12日(木) 日本×チェコ(ワールドユース)

欧州の中堅国との対戦は、得意なはずだった。
そう、フル代表ではそこそこの試合をする。
南米やアフリカ勢よりはやりやすいはず。

そういう油断をしていたわけではないだろうけど、
なんだかわけわからないうちに負けてしまった。

試合は圧倒的に支配していた。2点先制。
ここから3点目を取れなかったのが敗因だけど、
取らせなかったチェコを称えるべきなのか…。
とにかく、捨て身の反攻に出たチェコを止められない。
ずるずると2失点して延長。PK。

調子乗りのこのチームは、試合のなかでシフトチェンジ
が出来なかったのかもしれない。いい試合はいい。
悪い試合は悪い、けど悪いなりになんとかしてきた。
でも試合の途中の切り替えは出来ていなかったのかも。

地力がなかったってことだね。
PKでの負けは不運だとは思わない。
実力通りだと思う。
いいチームだったけど、トーナメントを勝ち抜ける
だけの本当の力はなかったのだ。
そう思って、この敗戦を胸に、次の世代に進んでほしい。

彼らには、まだまだ取り返すチャンスはあるのだから。



2007年07月11日(水) 韓国×サウジアラビア(アジアカップ)

この大会、初のW杯経験国同士の対戦。
なかなかレベルが高かった。

が、韓国には熱が感じられず、サウジには
アジアでの圧倒的な強さが感じられずドロー。

韓国は主力、欧州で活躍している選手に怪我が
多くて、1.5軍といってもいい陣容。
サウジは世代交代の時期なのか、迫力なし。
サウジはあれかな、W杯ごとに強化してんのかな。

そして韓国、僕らは日本戦を必然的によく観るけど、
他国とやるとき、日本に対してやるような、
敵意むき出しの戦意がまったく見られないんだよ。
なんか理不尽だ、と思いつつ、これが韓国の抱える
問題なのかな、なんて思ってしまう。



2007年07月10日(火) インドネシア×バーレーン(アジアカップ)

アジアカップ、かなり面白いよ!

開催4カ国の実力に不安があったけれど、
フタを開けてみれば大健闘。
やはりサッカーのホーム力ってすごい。

インドネシアのサポーター、やっぱ熱い。
そして気候も暑い。

中東は暑いけれど、この湿気にやられるんだろう。
地元のインドネシアがバーレーンに勝っちゃった。

川崎とACLで戦ったアレママランや浦和とやった
ペルシクケディリの選手がいたりなんかするので、
なんとなくひいき目、応援したくなるね。

僕たちはアジアで戦っているんだな、と実感。
結果はどうであれ、ACLの体験って大きいよ。



2007年07月09日(月) 日本×カタール(アジアカップ)

非常に難しい試合だった。
アジアカップ開幕戦。

気候もピッチも、ただでさえ難しい大会初戦。
審判のジャッジ基準もわからぬまま。
圧倒的にボールを支配しながらも、
トドメを刺すことができず。

最後には失点してしまい、ドロースタート。

なんとなく試合が進み、なんとなく失点。
試合の終わらせ方を間違うとこうなってしまう。

まあ、最低限の結果は残したってことで。
悪くないチームだし。柱ができているしね。



2007年07月08日(日) 日本×ナイジェリア(ワールドユース)

控えメンバーでよくやった。
このチーム、本当によくまとまっている。

3試合ともに、違った状況に置かれながらも
結果を残しているところがすごいね。

相手も同じような立場で、ゴリゴリ来るような
感じではなかったけど、ナイジェリア相手に
これだけ奮闘したのは、すべての世代を通して
初めてかもしれない。

日本サッカー史に残してもいい試合だったかも。



2007年07月07日(土) ヴァンフォーレ甲府×川崎フロンターレ

ナビスコ準々決勝第1戦。

なぜ川崎は相手に合わせようとしちゃうのかな。
自分たちのサッカーを自信もってやれば、
そんなに難しい相手じゃないのにさ。

まあ、近年の取り合い合戦になって、
結果的にアウエーゴール2は大きいけどさ。

これがたとえばCLで、好きなチームが
アウエーで1点差負け。でアウエーゴールが2も
ありゃあもうなんか余裕なんだけどなぁ。

心配で仕方ないですわよ。
次はホーム開催とはいえ等々力ではなく国立。
飲まれなきゃいいけど。



2007年07月05日(木) コスタリカ×日本(ワールドユース)

はっきり言って、日本の出来は悪かった。
1試合目に照準を絞ってコンディショニングを
上げてきていたのがありあり。

それでもこのチームには勢いがあった。
コスタリカの決定力がイマイチだったのに
助けられた感はあるけれど、あの堅い守備陣
(ナイジェリアを1点に抑えた)から1点を
もぎ取り、勝ち点3奪取。

グループリーグ突破決定。
2連勝は初めてらしいね。

次はナイジェリアか、キツイな。
たぶん、先発の何人かは変わるはず。
日本も相手も。
それでもいいや。

個人個人でテーマを持って、ぶつかってこい。
休ませたいだろうけど、柏木と梅崎は出して
やってほしいなぁ。
やつらはまだまだ伸びシロがある。



2007年07月02日(月) 日本×スコットランド(ワールドユース)

代表、と名の付く試合で、
久しぶりに観た気持ちのいい試合。

とにかく全員攻める、守る。動く。
こうやって集中して試合をすれば、
ポジションなんて関係ない。
352やら442やらどうでもいい。

すべての選手がボールに、相手選手に集中して
気持ちを入れていれば、戦術なんて二の次。
スコットランドはびっくりしたろうな〜。
この世代、スペインでもこれだけ動かないよ。

点を取ったときのパフォーマンスもいい。
あれをやられた相手は、怒るか意気消沈するか。
この試合は後者。

2002年W杯で、フランスを破ったセネガルを
思い出させるような一場面だった。
調子に乗らなきゃいけないときに乗らないでどうする。
どんどんやれ。




2007年07月01日(日) 川崎×大宮(サテライト)

若いっていいね。

後のことは何も考えずにガンガン行ける。
前半は圧倒的に試合を支配して3−0。
そりゃトップチームに見せたいような出来。

しかし後半、案の定、体力切れ、集中力切れ。
くだらないミスで2失点。
河村がいなかったらどうなってたことか…。

でもスタンドで見ている監督とかにアピールするには、
行けるときに行かなきゃいかんしね。
結果はさておき、個人を見せる必要あるからねぇ。

ああ、サテライトはこれで終わり?
試合数少なくない? 
もうちょっと試合数増やさないと意味なくない?

でも大宮のベンチには交代選手が3人しか
いなかったからな…、これがJリーグの現実か。



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