蹴文修記

2006年03月11日(土) 京都パープルサンガ×川崎フロンターレ、など

本当はカシマまで序盤の大一番を観に行きたかったけど、
細々仕事があったのと、決して裕福ではない状態なので、
自宅にて怒涛のサッカーテレビ観戦。
切りのいいところで書いてるから、結果を反映して
いないとこもあるけれど、忘れないうちに次の試合を
観ながら書いてます。

(湘南ベルマーレ×東京ヴェルディ、前半と終盤のみ)

これがJ2なのだ。

初戦、徳島相手に個々の強さを発揮したヴェルディ。
開幕前に、「多分ヴェルディはJ2サッカーに苦しめ
られるだろうなぁ」「でも開幕は徳島でしょ?徳島じゃ
なぁ…」という会話をした覚えがある。

徳島はJ2の中では異質。つなごうという意識が強い
チームで、それはいいと思うんだけど、年間を通しては
それで戦えない。だからヴェルディは圧倒することが
できた。しかし今日の相手はJ2の猛者?湘南。
大事なところでは本当に嫌らしいサッカーをする。

ラモス監督は早く気付かないと大変なことになるよ?
謙虚に、J2のサッカー。相手をしっかり研究しないと。
勝ち点を奪いたい気持ちはわかる。でもロスタイムに
なって前線に人数をかけ過ぎ、更に失点を重ねるような
サッカーをしていては、長いシーズンは戦えないよ。

(ヴィッセル神戸×愛媛FC、前半のみ)

愛媛は面白いサッカーをするね。
徳島といい、広島もそうだけど、瀬戸内サッカーと
呼びたくなるようなボール回しだね〜。

でも同じ瀬戸内海に接しているけれど、神戸は全く異質。
ある意味、愛媛よりもJ2っぽいサッカーをするよね。
ヴェルディや柏と違ってあまりメンバーが変わっていない
から、昇格候補の一番手と思っていた。
でも開幕戦は草津相手に惨敗。何やっとるねん?

前半だけ観てわかったけど、その変わってなさがいかん
のかな? 刺激がない。必死さがない。元気がない…。
ホームでこれじゃ、サポーターもつらいだろうなぁ。
東京から来た近藤だけがいい動きをしていたけど、
ひとりじゃどうにもこうにも…。

さて後半は?

おお、近藤点取ってんじゃん(笑)

(アルビレックス新潟×FC東京、前半のみ)

いま加茂さんが面白いこと言った。
「新潟の監督が自分とこのサッカーはつなぐサッカーと
言ってるけど、チャンスはすべて速攻カウンターですね」
……さすが、試合を読む、語らせたら天下一品だね(笑)

いまのところ、新潟は前節と同じ感じだね。
その速攻でチャンスを作るけれど、最後が決まらない。
ホームなので中盤からプレスガンガン行ってるけど、
それが自分たちの攻撃をもバタバタさせてるんだろうな。

東京は我慢の時間が続いてるね。新潟の勢いが弱まる
までじっくり構えてればいいんじゃないかな。
それにしても、「土肥神」今年も健在ですな。

もうひとりの神、ジャーンはお休み中だけど、その分、
みんなでしっかりと守らなきゃ、と意識しているのが
いいのかな。最後の最後のところで新潟の勢いを凌いで
いるね。徳永はあんまりよくないなぁ…大学生のころの
方がよかったんじゃね?

さて後半は?

ああ、耐え切れなかったのね…。

(京都パープルサンガ×川崎フロンターレ)

いやいや、うまく行き過ぎが2週続くと怖くなるね。
去年のFC東京の例もあるし(苦笑)

今季の川崎フロンターレ、昨年と決定的に変わったのは
前線から中盤にかけての守備。最終ラインも少し高い。
千葉とか石崎サッカーのように、鬼のようなプレスを
かけるのではなく、正確な位置取りで相手の攻撃の自由度
を奪ってしまう。

相手の攻撃が限定的になるってことは、最終ラインも
しっかりと押し上げができて、中盤の守備もやりやすい。
そして先週にも書いたように、守備レベルが2段階くらい
上がった個人個人が1対1の勝負に勝ちやすくなる。

そして中盤で奪ったボールを素早く展開。左のマルコンと
右の森が深い所まで持ち込み、中央のトップと押し上げて
きたマルクスと中村がチャンスに絡む。
そう、しっかり守ってるから速攻が効くのだ。
相手の「嫌なボールの取られ方」をゲームで何度演出できる
かが大きなポイントなのだ。

別に攻撃力が格段に上がったわけでもない。ジュニーニョは
J2時代でもこれだけスペシャルだったし、我那覇が覚醒
したと言っても、自分ひとりで打開できる選手ではない。
中心選手がもう4年間も一緒にサッカーをしているので、
その熟成具合が高いことがもうひとつの理由だけど。

京都は、うまく川崎のサッカーにハマってしまったって感じ。
みんなJ2時代に勝っていたイメージを持っていたから、
臆することなく自分たちのサッカーを展開できたんだろう。

でもさすがに後半、2試合連続の大量得点で試合は緩み、
後の方でミスが出るようなになった。仕方ないけどね〜。
ここで新しい戦力を試すチャンスでもあったと思うけど、
関塚監督はレギュラーメンバーの更なる熟成を狙ったのかな。
怪我したと噂の米山がベンチにいれば、きっと彼が真ん中
に入って寺田がボランチのオプションを試せたんだろうが…。

次は甲府、実は小瀬では一昨年も勝っていない。
ほんとうはホームに帰ってきてもう一度、気を引き締めて
サッカーをしたいんだが…。
いずれにしても首位(笑)気分はいいもんだ〜。

(アビスパ福岡×大宮アルディージャ)

いや、びっくりした。福岡の変わりように。
聞けば今の監督が就任して、劇的に変わったそうだ。

一昨年、等々力で戦ってた頃の荒くれな、乱暴なサッカー
は影を潜め、速攻中心ながらもきれいな試合を見せてくれた。
まあ、だからJ1昇格したんだろうがね…。
このサッカーで、若手が成長したらもっといいサッカーを
見せてくれるんではないだろうか?
なんせ、金古、千代反田、中村北斗、アレックスが最終
ラインにいるんだからね…。伸び代は大きいよ。
前のほうはあれだけど…。怪我人多すぎ。

箕輪の使いっ走りに使われていたというアレックスが
川崎から移籍して、大きく成長していた姿もうれしかった。

対する大宮は、三浦監督がまだパズルを完成させていない
みたいだね。たくさん選手買ってもらって、さてどう
組み合わせよう。でも怪我人も出ちゃったしな…。
ここが誰であそこが誰で…。サカつく状態だね(笑)
うまく行けば好きな大物食いも可能なチームだな。

(チェルシー×スパーズ)

さすがに疲れて途中で落ちてしまった…。

スタンフォードブリッジの芝生が、すっかりきれいに
なっていたのにびっくり。こんなに短期間で張り替えて、
しっかりと根付かせるなんて…。
変なとこにイングランドサッカーの歴史を感じた(笑)




2006年03月08日(水) アーセナル×レアルマドリー

チェルシー好き、実はバルセロナも好きな僕にとって、
アーセナルとレアルマドリーは、共に敵である。
その2チームが戦って、こんな感動させられるなんて…。

昨日のチェル×バルサが、お互いの持てる能力を
存分にぶつけ合う、ガードをしっかり固めて相手の隙を
伺う試合であったとするならば、今日の試合はまるで
ノーガードの打ち合い。

1点取らなきゃ始まらないレアルは、本当にチームは
バラバラだ(笑)ロナウドは他の選手と呼吸も気持ちも
合っていないし、ベッカムはどこかケガしてんじゃない
かと思うほど、彼にしてはキックの精度が悪かった。
ジダンも然り、周りがこんな状態だから効果的な動きは
できていなかった。一番のビッグチャンスを演出した
ラウルは途中でベンチに下げられた(こりゃ納得いかん)

もともとバラバラなチームだけど、この試合は本当に
個人個人が別々の方向を向いているように感じられた。

アーセナルも、かつての華麗なサッカーではなく、
アンリの絶対君主制のもと、不器用ながらもトゥレや
センデロス、フレブらが懸命に守り、リュンベリや
レジェスがチームを盛り立てる。

こんな2チームだけど、お互いにベストではないけれど
試合となれば別。中盤より下のレアルの選手たちの
気迫とプライド。アーセナルの守備陣が、この試合を
とんでもなく白熱したものに仕立て上げた。

スコアレスでこれだけ面白いってのは久しぶりだ。
バチバチに殴り合って、両者ともダウンを奪えず、
判定でも差がつかずにドローって感じ。

それにしてもアンリ。いや昔からすごかったんだけど、
凄みを増した?って感じる場面が多かった。
貫禄というのだろうか、決してキャプテンシーのある
選手ではなかったんだけど、立派にチームを引っ張ってた。
守備に対する貢献度も高かったしね。

反面、ロナウドはもうワールドカップに心が飛んでいる
のかな?たぶん監督はまた交代だろうな。カッサーノは
何のために出てきたのかな?ロビーニョをもっと見せて
くれれば、シシーニョがいたら結果は違っただろうにな…。
など、いろんな疑問を持ったけれど、銀河系には
銀河系の、凡人にはわからない悩みがあるんだろう。

そんな疑問もたくさんあるけど、とにかく両者の攻防は
激しく、面白い試合だった。うまく伝えられないな。
録画でもなんでもいいから観てください(笑)
ダイジェストだけじゃもったいないよ、きっと。



2006年03月07日(火) バルセロナ×チェルシー

CLR16第2戦。

2年連続で決勝戦をR16でやらなくてもいいのに。
と言いつつ、去年チェルシーは優勝できなかった。
今年も事実上の決勝戦と言われているが…。

いや、チェルシー好きとしては、今日は完全に、

「やられた」

もう、完膚なきまでに叩きのめされた。

そりゃスコアは1−1のドロー。
最後によく1点返したと見えるかもしれんが、

「何もできなかった」

のが正直なところだと思う。PKはおまけだ。

バルセロナに完璧なサッカーをやられた。
2点のアウェーゴールを守る戦い方。
中盤の守りは磐石で、ロッベンもダフも、期待して
いたジョーコールも一瞬たりとも自由にさせてもらえず。
サイド攻撃を完全に封じられたチェルシーはロングボール
で前線に放り込むことしかできず。そのドログバへの
ボールはほとんどカットされ、渡ったところですぐに2人
3人のDFに囲まれる。

メッシが負傷して交代し、楽になるかと思いきや、
ラーションが入って違う意味でのケアを必要とされた。
それほどバルセロナが攻撃に重きを置いていたわけでも
なかったから、チェルシーのDFたちは最後のところで
耐えていたし、ツェフのセーブも安定していた。

が、しかし、宇宙人みたいなロナウジーニョの突破を
たった1回許して、致命的な1点を失ってしまう。
テリーがペナルティエリアの外で、競り合ってはじき
飛ばされる場面なんて初めて見た。

後半、クレスポとグジョンセンが入って、スペース
メイクができるようになってからチャンスも生まれたが、
その時にはランパードもマケレレも疲労困憊。
最後の最後まで集中力が切れなかったバルセロナ守備陣
がこの試合を制したと言ってもいい。

テレビのひと、今日の試合のポイントは、ロナウジーニョ
のゴールではなくて(いやあれも特別だけど)、バルサの
ディフェンス陣ですよ。

こんな完璧なバルセロナは初めて観た。
絶対にどんなチームでも勝てないよ。
いつもは守備の綻びとか精神的な脆さとかが見えたり
するチームなんだけど…ノーミスだったね。

チェルシーも悪かったわけじゃない。
けれど今日のバルセロナに対抗するには、
スーパーなチェルシーでないと無理。
去年のスタンフォードブリッジで見たような、
神がかったランパードとかテリー。

悔しいが完敗。

モウリーニョが、戦いは終わったとばかりに
試合終了後、両軍選手を称えていたのが印象的だった。
やっぱ役者やな(笑)
ライカールトとは握手したんだろうか?




2006年03月06日(月) サンフレッチェ広島×鹿島アントラーズ

スカパーのディレイ放送で観たこの試合、
いや〜面白かった。開幕イチではなかろうか。

柳沢が戻ってきた鹿島の華麗なボール回し、
新人内田の積極的な攻め上がり…。
対する広島はウェズレイの加入で前線に強さが
加わった。寿人は相変わらず嫌らしい動き。

お互いに攻めあい、最後まで気を抜くことが
できなかったこの試合。本当に面白かった。

でもあれだね、広島って相手のいいところを
引き出しちゃって、いいサッカーなんだけど
勝てない宿命なんだよなぁ…。

鹿島はまあ、次のホーム開幕戦、横浜FMとの
試合が早くも山場となりそうだね。
柳沢と久保の戦い。これも面白そうだ!




2006年03月05日(日) 川崎フロンターレ×アルビレックス新潟

きれいに晴れ渡った開幕日和。
風は冷たいけど、体温を奪うほどではない。
暖かい陽射しに包まれ、2006年J1開幕を待つ。

J1復帰2年目、川崎の開幕ゲームの相手は新潟。
2年前まではJ2で広島を含めた奇妙な三角関係で
戦っていただけに、J1開幕という雰囲気は正直な
ところ、実感することはできなかったけれど…。

そう、Jリーグノートがなくなったのも寂しい(笑)
今や僕のデザイン帳になっているのにさぁ。
開幕イベントもはっきり言ってグダグダ…。
練習始まって選手コールが起きてるときに、市長とか
スポンサーとか挨拶しても誰も聞いちゃいないだろ。
始球式もなんだか端っこでちょろっと蹴るだけだし。
キックオフ前に真ん中でやるもんじゃないのか?

などなど、突っ込みどころ満載の試合開始前だけど、
選手紹介が終わり、ファンファーレが鳴って選手が
入場してくるとそんなこたぁすっかり忘れてる。
去年、サポーターの募金を集めて作ったビッグフラッグ
が広げられると、もう気分は最高潮に達した!




試合開始直後、やっぱり選手も緊張しているのか、
動きが少し固い。新潟の、3バックの裏を突く、
そしてたまに3トップ気味になって一気呵成に
サイド攻撃を仕掛けてくる攻撃に守勢に回る場面が
続いていた。嫌なことばかりやってきやがる(苦笑)

でも、相澤が抜け出した相手FWとの1対1を
落ち着いて対応したころから、去年とは違う一面が
見え始めてくる。やたらとボールを追うことはせず、
じっくりと構えて、なおかつ人数をかけて相手を
食い止める。ポジション取りがよくなっている。
そしてサカつくで言うと、守備レベルが2ランク
くらい上がったような感じで、1対1で圧倒的に
新潟の攻撃を止めていた。

そうしているうちに新潟のパス回しに綻びが生まれ、
素早いカウンター攻撃が繰り広げられる。しかし
ながら慌てることなく、最良の選択ができるように
なっているのだ!進化したねぇ、オフの間に。
これが新潟相手だからできたのかどうかは先の
試合を観なきゃわからないけど、がむしゃらに
ボールを取りに行ってた、やたらと縦に急ぐ姿は
見られなかった。うん、次が楽しみだ。

新戦力のマルコン。相手も味方もまだ慣れていない
からやりたい放題(笑)アウグストに柔らかさを
加えたようなスタイルの選手。アウグストの突破力
や力強いキックは大きな武器だったけど、マルコン
はどちらかと言うと技術のあるタイプかな。
もちろん、体は大きくてフィジカルも強いけどね。

途中出場だけど、帰ってきた茂原。石崎監督時代を
思い出す鬼プレスで新潟を翻弄し、終盤の大量得点を
見事にアシストしていた。

いや〜、最高の開幕だね!第一節だけど、首位ですよ!
気分いいや!
しばらくはJ2時代の仲間との試合が続くので、
前半戦で貯金しておかないとね!
どうせまたいろんな病気が出てくるんだろうから、
せめて今のうちは快勝の余韻にひたっておこう…。



2006年03月04日(土) Jリーグ開幕!

今日はテレビで3試合も観戦。
さすがに疲れて、夜中のヒデや俊輔の試合は
流してるだけで、ほとんど記憶にないです。

(東京ヴェルディ1969×徳島ヴォルティス)

ベルディのベンチは豪華だねぇ!
ラモスに都並に菊池新吉、柱谷哲二とフラビオ
もいるよ(笑)
なんか集中治療室に入った患者を名だたる医師が
見守っているって感じがした(名医かどうかは?)

ピッチを見てみれば、かなり小粒にはなったものの
J2という舞台では十分な戦力が揃っていた。
平本によく知らないブラジル人、横浜から来た大橋、
柏にいた大野、久しぶりに顔を見る永井もいた。

でもJ2ってところは顔だけで勝てるほど甘くない
んだよ。しっかり戦ってくれヴォルティス。
と思って、数ある生中継の中からこの試合をチョイス。
(本当は国立行こうかとも思ったんだけどね…)

最初は徳島のペース。J2ではあまりフィットしない
細かいパス回しを中心に組み立てるサッカーは、
今年も健在のようだ。監督代わってないから当然か。
でも悲しいのは、それが1試合、1シーズン続かないこと。
いつも息切れしちゃって最後にはドカンボンでやられる。

この試合はちょっと様相が違ったけれど、時間が経つ
ごとに個々の力の差が顕著になってきた。
僕が勝手にJ2屈指のセンターフォワードと思っている
徳島のハジとベルデから来た玉乃はよかったけれど、
これもまた途中で集中力が切れたりするんだな〜。

結果はまあ順当。チーム力の差を考えればこんなもん。
でもベルディがこのまま順調に勝ち点を重ねていける
とは思わない。J1でやってたサッカーで1年戦える
ことはまずないから。どこかで絶対にペースは落ちる。
柏はドロー、神戸は負け(なんで草津に3点取られるの?)
と明暗分かれた第一節だけど、恐らくこの3チームに
今日はすっかり存在を忘れていた仙台が加わり、
水戸と山形が嫌がらせを続けるという団子状態の展開
が予想されますね。今年のJ2は。

それにしても、今日はスカパーで観戦してたにも
かかわらず、実況と解説がベルデ寄りで気分悪かった。
多分この試合は日テレの中継を買っていたんだろうな…。
スカパーだから、せめて北沢にすればよかったのに。
武田じゃ、なぁ(苦笑)

(ガンバ大阪×浦和レッズ)

やっぱり三都主の裏は日本の穴で浦和の穴だよ(笑)

試合開始2分でワシントンのゴールが決まったとき、
はっきり言って今日も一方的な展開になるかと…、
日本唯一のビッグクラブがその力を見せるのかと…、
覚悟しましたわよ。

でもやっぱりガンバにもディフェンディングチャンピオン
の意地がある。そう!シジクレイが頑張った!
宮本が欠場で、山口とセンターバックを組んでいたけど、
守りはもちろん、攻めにも獅子奮迅の大活躍。
不可解なジャッジで頭を抱えるのも本当に可哀想になった。

浦和は、たぶん最初の1点が早すぎたんだと思う。
先制後しばらくは厚みのある攻撃を仕掛けていたけれど、
次第に前線が孤立。トゥーリオがたまに狂ったように
攻めあがっていたけれど、前は前、後は後、みたいな
感じになって、ガンバのボール支配率が高まっていった。

ガンバの明神は、いい買い物だったと思う。
個人としての能力はトルシエにより開花されたものが、
(10人の明神がいるチームは嫌だけど強いと思う、笑)
柏ではうまく使いこなせていなかったけれど、ガンバでは
いい感じで生かせるんじゃないかな。気分一新も大きいし。
そしてマグノ。まだまだチームに溶け込んでいないけど、
これが合い始めたらかなり得点力が上がるんじゃないかな。

そして同点ゴールを決めた加地。かっこよかったよ〜
三都主の裏を着いて浮き球を肩でコントロールするだけで
置き去りにし、左足を振り抜いた。おいらの脳内イメージ
は(左だったから)宇宙開発だったけど、なんとゴールに
突き刺さりましたよ。びっくりだ。

浦和はねぇ…、弾頭補強したものの、やることは去年と一緒。
あんなんじゃ小野を取った意味ないじゃん…。
でもまあ地力が違うから優勝争いにはからんでくるんだろうな。

(WBA×チェルシー)

いやもう書き疲れてきたけれど、最後にプレミアシップを。

はっきり言って、前半はつまんなかった。
ランパードとカルバーリョを休ませるという余裕の
チェルシーは、まったりしたペースで試合を進める。
ホームのWBAは、それにお付き合いしたのか、
これもまたまったりと攻撃を仕掛ける。

試合が動いたのは判定が荒れ出した後半(笑)
監督同士のせめぎ合いがつまらない試合を盛り上げた…。

これっていいのかな、悪いのかな?
よく、どんな優秀な監督がいても、戦うのは選手だから
最後のところは選手が試合を決めるのだ、というけど、
この試合の主導権を握ったのは明らかにモウリーニョ。

まず、ハーフタイムが終わってWBAの選手がピッチに
現れる。しかしなかなかチェルシーの選手が出てこない。
前半の不甲斐ない出来に、ご立腹で説教が長引いたのか?
そしてだらだらと選手は出てきたが、まだ足りない。
主審がボールをセットしてようやくドログバが出てきた。
ところが所定の位置には向かわず、主審にちょっと待って
くれと頼み込む。ガラスがまだ来てないんだ…。

裏で何があったか知りませんが、WBAの監督、ロブソン
は時計を指差してかなり怒り心頭の様子。

そんなこんなで始まった後半、サポーターの後押しもあり
前半とはうって変わって激しい展開になる。
チェルシー的には、動き出せばこっちのもの、ドログバが
先制点を叩き出す。その後に事件が起こる。

ロッベンの激しいタックルに主審が一発レッド。
彼はタックル下手で、よく足に行ってしまうのだが、
一発レッドに値するようなプレーではなかったと思う。
イエロー2枚目ならば退場でも仕方ないが…。

そこでモウリーニョがセンターライン付近まで出て
主審と副審、相手ベンチに向かって拍手(苦笑)
悪役に徹しているのねこの人は…。
するとロブソンはまたまた激怒。それが選手にも伝わる。
ますます試合は荒れ模様になり、試合はグダグダに。

グダグダになった時に威力を発揮するのがチェルシーの
攻撃。ドログバとジョーコールだけで2点目をゲット。
それも相手をあざ笑うかのような決め方。
モウリーニョはガッツポーズをしながらまたもや相手
ベンチに向かって威嚇。怒りが沸点を超えるロブソン。

またモウリーニョは罰金とかベンチ入り禁止とか
食らうんだろうな(苦笑)

カヌの超人的なゴールで1点を返したものの時既に遅し。
ベンチの騒ぎで、ロッベンのカードを覚えている
ひとは少なくなっただろう。
そう、計算だかどうだか知らないけど、モウリーニョ
って悪役を一手に引き受けているんだよね。
そして相手とか審判とかに悪態をつくけれど、
決して自軍の選手を責めることはしない。
率いるチームと勝ち点が最優先なんだな、きっと。

もちろん、試合終了後は選手に駆け寄り、恒例の
監督同士の握手はなし…。

きっと、来週のバルサ戦では新たなドラマが展開される
ことでしょうね。

途中でベンチに引っ込んだ稲本は、こんな光景を
どんな思いで眺めているんだろう…。




2006年03月01日(水) 国際マッチデー

仕事が先延ばしになっていて、
暇なおいらは夜中から朝方にかけて
国際マッチデーに行われたテストマッチ
をいくつかザッピングしながら観てしまった。
スカパーさんありがとう。

(韓国×アンゴラ)

たぶん韓国のどこかのスタジアムでやってたんだろう。
実況も画面の表示もハングルなので、わけわからん。
雪が舞うピッチでは、半袖のアンゴラの選手たちが
寒そうに走ってた…(長袖はないのか?)

相変わらず、生意気な韓国の若造どもは元気に走ってた。
一時の韓国代表危機説(監督の問題だろうけど)が
嘘のように試合を支配していたね。
でも決定力不足ってのは世界的な問題らしく、
最後の最後で決まらない場面が多く見られた。

アンゴラ。この前のアフリカ選手権では早々に姿を
消したから観る機会がなかったんだけど、案外しぶとい。
普通なら(アフリカの中堅国のイメージ)試合を投げて
しまいたくなるような雰囲気(圧倒的なアウェー)でも、
我慢強く守備をし、最小失点に抑えていた。それも半袖(笑)

アフリカ諸国に守備的なシステムが導入されて、以前の
自由奔放なサッカーが観れなくなってきているのは寂しい。
けれど、逆に、本番の対戦国としてはかなり苦労をさせ
られることになるんだろうな。

(ポルトガル×サウジアラビア)

サウジって本当に、アジアでは強くて、予選は突破できる
んだけど、どうして本番ではあんなにメタメタなんだろう?
イランは国際舞台でも強いイメージがあるのにね。
今回も予選リーグの練習相手になってしまうのだろうか?
あんまりよく知らないから、偉そうには言えないけれど。

ポルトガルは、粒が小さいチームだけど、かなり面白い。
ユナイテッドでは浮いているCロナウドはもうエースだし、
デコは中盤の王様。チェルシーでは危なっかしくて見ちゃ
いられないマニシェまで堂々とプレーしているから面白い。

力で潰しにくる強豪国相手だとキツイかもしれないけれど、
本戦同グループのイラン、メキシコ、アンゴラとかだと
かなり面白いポルトガルが観れるかもしれないよ。
ああ、ポルトガル×イランの試合チケットが欲しい!

(オランダ×エクアドル)

時間にしてあんまり観なかったけれど、エクアドルの
固い守備は健在。根気強いねぇ、相変わらず。

オランダ、ベストメンバーではないけれど、
これじゃあのC組を勝ち抜くのは厳しかろう。

まあ、はっきり言ってロッベン以外は見てなかったので、
なんとも言えませんが…。

(クロアチア×アルゼンチン)

いやいや、素晴らしい試合でした。
お互いの持ち味を存分に堪能できた密度の濃い90分。
最近、スカパーで原くん解説の試合はアタリが多い(笑)

ザッピングしてて、最初の10分を見逃したら、
既にスコアは1対2。何が起こっていたんだ!
それから得点が動かない時間帯が続いたので、
普通ならああ、あの10分が〜、と悔やむところだけど、
この試合には見どころがいっぱい。

前半のアルゼンチンの中盤。
メッシ、テベス、リケルメ。このちっちゃいの3人で
面白いようにパスが回る回る。
これでアイマールがベンチにいるんだよ(笑)
アイマールとテベスは同居できないという監督の判断が
あるらしいけれど、これ4人出したらすごいことになるよ。
そうなったら守りは知らんけど(苦笑)
前線では孤高の飛び出しプレーを続けるクレスポが
いるし、サムエルは中盤でどっしりと重石になる。
非常に得点の匂いを感じさせてくれた前半のアルゼンチン。

しかし、後半に入りクロアチアがこの攻撃陣にフタをする。
人数をかけてスペースを埋め、飛び込まずに我慢して、
頑強な城を築いて進入を許さない。
この修正は見事だったね。さすがにアルゼンチンは根負け
したもの。攻撃はカウンターだけになってしまったが…。

試合の結果を分けたのは、ちょっと不安定なアルゼンチン
のGKと守備陣。日ごろ見ていない選手が多かったから
実力のほどはわからないけれど、攻めたい中盤と崩したく
ない守備陣との間に溝があったような気がする。
それでも、テベスが最終ラインまで守備に戻るんだぜ。
中村君見習ってくれよ(苦笑)
メッシも小さな身体で大きなクロアチア人に体当たりするし。

**

試合中、倉敷さんと原くんで日本ならどう戦うか、
なんて話をしてました。

クロアチアのボール回しはプレッシャーに弱いとか、
大きい選手が多いからクロスも考えないと、とか。

でも、決定的なこと……。クロアチア、仕上がりすぎ。
倉敷さんをして、僕はクロアチアがこんなに強いとは
思いませんでした、と言わしめるほどの調子の良さ。

倉敷さんが知らないような強いクロアチアが、この先
3ヵ月も維持されることはないということだ。
もしされたら仕方ない(苦笑)、クロアチアはブラジル
とも対等に戦ったようだし、ベスト4が狙えるだろう。

それは…あり得ないよね?

ないと言って(笑)

はっきり言って、昨日の日本では、今日のクロアチアには
手も足も出ません。。。


 < 過去  INDEX  未来 >


しゅう [HOMEPAGE]

My追加