蹴文修記

2006年02月28日(火) ボスニア・ヘルツェゴビナ×日本

ワールドカップのメンバー発表前の、
最後の国際マッチデー。
これから欧州リーグは佳境に入るから、
もう海外組は呼べないからね。

その試合にジーコは4バックを選択した。
システム云々ではなく、最終ラインに
宮本、中澤、三都主、加地を並べ、
その前が福西と中田。小笠原と中村が攻撃の
核となり、前線には高原と久保。

稲本や小野をベンチに置いておいたってことは、
これが今ジーコが考えるベストの布陣ってことか?
欧州組の最終テストではなく、このメンバーで
通用するかどうかってことで。

結果、ワールドカップに出ないボスヘルにやっとの
ドロー。本戦では確実に勝ち点を計算しなければ
ならないレベルの相手なので、最低限の結果は
残したと言えるけれど…。

**

この布陣で本戦に挑むならば、やっぱり守備の
人数が足りなくなるのは明らかだと思う。
サイドを崩されると、DFとボランチだけの
対応になってしまう。小笠原やましてや中村が
サイドまで相手を追い込むということはめったに
ないのだから。

特に、前線の人間が、一度振り切られたら、
そのまま追わないのが気にかかる。
ボランチやサイドバックが時間を稼いでも、
守備の人数が増えるわけではなく、逆に相手の
進入を許してしまうことになるよね。

おまけに中澤がサイドに誘い出されたら中央の
高さが足りなくなるし、特に川口もそんなに大きな
GKじゃないから、制空権を相手に簡単に
与えてしまうことになる。

中村が消えていることが多いのは、こりゃ彼の
プレーの性質上仕方ないし、FKで得点を決めたり
決定的なチャンスを作り出す才能があるのは認める
けれど、守備の時に消えてしまうのは、今のサッカー
ではきついですよ。

前線の2人に加えて中村まで消えてたら、守備時の
数的不利は明らかだもんね。少なくともセカンドボール
をきっちり拾う、競れるところにいないと…。
鈴木がいたときは、代わりに守備してくれたから
よかったものの、ね。

**

4バックで行くならば、そして宮本のキャプテンシーを
生かして、中澤の高さを残したいならば、両サイドバック
にやっぱり本職を入れるべきだし、ボランチの位置に
稲本を入れた方がいいと思うんだけどな〜。
第一、隠していたのかもしれないけれど、ミドル打つ
選手は皆無だったよね。稲本はたまに日本人離れした
ミドルが打てるので、貴重な選手だと思う。

そして三都主の裏が日本の弱点だというのはもう世界的
な常識になりつつあるので、そこは本職…と言いたいが
いないんだよねぇ(苦笑)
村井は無難だけど、国際舞台での経験が少ないし、
駒野は左もできるけれど、やっぱきついよなぁ…。

だからやっぱり3バックにして、中は宮本、中澤、坪井
(かなり戻ってきたねぇ)でいいじゃん!
そして左サイドに松井(これも隠している気がするけど)、
右が加地。中盤の底に稲本、前に中田と小笠原。
トップ下に中村入れて自由に動いてもらって、ワントップ
が高原でどうですか?
松井をジョーカーにするならば、先発は中田浩で。

全然話は変わるけど、加地のキャップ数が秋田豊に
並んだのね(笑)すげぇ、あの驚きの抜擢から
そんなに時季が経過しているなんて…。

あと気になるのは、川口の競争相手がいないのが心配。
彼は穏やかになったけれど、やっぱり戦わせなきゃ
いけない人なので、楢崎の復帰を熱望。

**

こんなこと言ってられるのもあと100日なんだよね。
でも先発メンバーが誰、招集されるのは誰、布陣は
4バック?3バック?なんて言ってられる、今の時期
が一番楽しいのかもしれないね(笑)

実際に試合が始まったら、もう信じて応援するしかないもの。



2006年02月24日(金) イチローってすごい

改めて言うのも何だけど、イチローってすごいわ。

ワールドベースボールクラシック壮行試合。

注目のイチローの第一打席。
甘く入って来たのは確かだけど、
ダルビッシュ投じたボールを「当たり前」のように
ライト前へ持っていく。

そして3塁まで進み、打者は松中。
鋭い当たりがセカンド正面に。
普通にテレビを観ていた感覚では、
この打球の速さじゃホームに帰るのは無理。
セカンドは走者をけん制しつつ、1塁に送球。

これが脳内イメージ。

しかしテレビの画面が切り替わった瞬間、
イチローはホームを駆け抜けていた!

この判断力、スタートの速さ。
当たり前のことを普通にできるイチロー。
すごいやね。



2006年02月23日(木) チェルシー×バルセロナ

嫌がらせとしか思えないCLのR16組み合わせ。
それも2年連続。
ホントにくじ運悪いよな、最近のチェルシーは。
カップ戦でも次々と上位チームと先に当たるしさ。

まあ、決まってしまったものは仕方ない。

この試合、ガチガチになるとは予想してました。
お互いのいい所を潰し合い、スコアレスになると
考えておりました。

が、その予想はすっかり外れてしまった。
それもかなり悪い方向に。

前半、1枚の赤紙。チェルシーのデルオルノ。
その対象となったプレー、そりゃ赤でも仕方ない。
空振りした勢いでメッシに突っ込んで行って
しまったんだけど、危険なプレーであることは
間違いない。サイドではあったけれど、得点機会
阻止と取られている可能性もある。

しかしながら、あえてチェルシー寄りで言うけど
(いつものことだけどね〜)、審判による
それまでの試合コントロールがダメすぎ。
この因縁の両チーム。マスコミに散々悪口を
書かれているチェルシーと、2年連続で負ける
わけにはいかないバルセロナ。
熱くなるなというのが無理だ。

20分にプジョルにイエローが出される。
それから両チームの選手のプレーが熱くなる。
そして審判の判定のレベル(どこまで取るのか
取らないのか)が一定しないから、いちいち
ファウルの笛に苛立つ両軍の選手。

勢いよく回っている独楽が、何かの拍子で
その端が欠け、バランスが悪くなって安定感を
失い、そこで止めて修復すれば再び美しく回る
はずなのに、放置したもんだから更に欠けた
部分が大きくなり、終いには空中分解して
しまったような感じ。

それまでの不穏な雰囲気を修正できる主審って
いたかどうかはわからないけど、この大一番を
裁くべき審判ではなかったと思う。
イングランドとスペインの最高のチームが
お互いに持てる魅力を存分にぶつけあう試合。
そんな試合を観たかったな。

前半40分くらいで10人になって、それでも
最後まで「バルセロナ」相手に懸命に戦った
ブルーズに誇りを感じるよ。

それにしてもメッシはすごいわ(苦笑)



2006年02月22日(水) 日本×インド

心配していたほど寒くなくてよかった。
2月の横浜国際なんて、インドに対する
嫌がらせとしか思えないもんね。

気温が高めだったせいか、ユニホームの色が
イメージと違ってさわやかなインド代表は、
前半よく粘った。しっかりと自陣を固めて、
前の2人のカウンターにかける。

でもやっぱり、運不運もあれど、1点入ると
その頑張りって、切れちゃうんだよね。
そして後半に入り体力も気持も切れてきて、
大量失点を喫してしまう。

インドの監督としては、これから先のグループ
リーグを戦っていくうえで、大量失点だけは
避けたかったろうに・・・。

逆に日本代表としては、最良の形の予選スタート
だったわけで。ジーコ監督が残した勝ち点3、
得失点差+6ってのは、次の監督に対する
最高のプレゼントになるよね。

8月のイエメン戦の監督は誰なんだろうなぁ。
なんかしみじみと考えてしまったよ。



2006年02月18日(土) 日本×フィンランド

無駄にでかかったねぇフィンランドのひとたち。
テレビで観てあれだけの差を感じるのだから、
実際にピッチに立ったときはかなりの威圧感を
感じたに違いない。

でもまあ、しょせんワールドカップにもユーロ
本戦にも出たことがないフィンランド。
日本のしつこいサッカーになすすべなし。
一生懸命に守って、2失点で終えたことは収穫か。

アメリカ戦から帰国して、日本代表のフィジカル
も上がってきた感じで、動きには軽さが感じられた。
特に、三都主に代わって先発した村井の動きは
新鮮で、坪井も持ち直してきたかな、って感じ。

2得点にからんだ小笠原はこの時期では珍しい
好調ぶりで、ピークが早すぎるんじゃないかと
心配するくらい。その余裕が超ロングシュートを
生み出したんだと思う。

57メートルだか知らないけど、彼はいつも
あのシュートを狙っている。ボールを受け、
前を向き、最初の選択肢はまずシュート。
次にスペースが開いていれば自分でドリブル。
そしてDFが寄ってくれば受け手を探す。
その基本に忠実なだけだと思う。

ヒデも同じような感覚でサッカーしているように
感じるけれど、正確性というところでは小笠原に
劣っていると思う。メンタリティとか強さでは
ヒデが上かな。どちらがピッチにいても、普通に
試合が出来るというのは、ジーコにとって幸運だと
思うよ。2人一緒に出ると、いい所を消しあって
しまうからダメなんだけれど・・・。

久保の変人ぶりは相変わらずだね(笑)
なぜあんなところでああいう足の出し方ができる
のか、さっぱりわかりませんわ。凡人には・・・。
巻はよく頑張っていたね。鈴木と巻、どちらかが
ドイツに行くことになるのかな。

2点しか取れなかったことを問題視するひとも
いるだろうけど、あれだけ大きくて、強くて、
頑丈な選手がゴール前を固めていたら、欧州の
強国でもそうそう得点できませんて。
攻めないから、あれだけの守備ができる。

全然攻めてこないからって、そこらの高校生と
試合してるんじゃないんだから・・・。
国と国の代表が戦っているんだから、相手は
懸命だわな。
よく、日本代表の実力のほどは?世界で?
って言われるけど、今日の試合なんか観ると、
欧州中堅国よりもちょっと下くらい、
ってのがわかりやすくて、妥当だと思う。

強豪国にはなかなか勝てないけれど・・・
ユーロ本戦には出れるか出れないか・・・
くらいのところ。



2006年02月14日(火) エジプト×コートジボワール

アフリカ選手権決勝。
やっと観ることができた。

結果も知っていたけど、それでも楽しめるのが
サッカー好きのいいところだと思ってる(笑)

いや、すごい試合だった。
レベルが違うよ、この2国は。
エジプトがなぜワールドカップに出ていないんだろう。
この前、アメリカ×日本のグダグダな試合を観ていた
せいもあるだろうけど、戦術や統率感、個々の技量や
身体能力に驚きの連続。

そりゃ、やっと始動したばかりの日本代表と、選手権の
決勝戦に出ていた両国を比べるのは酷かもしれないけど、
どうあがいても日本やアメリカはエジプト、コートジ
ボワールには勝てない気がした。

きれいなオレンジ色(みかん色)のコートジボワールの
選手は、かつてのディープアフリカのイメージとは
全く違って、気まぐれでボールを蹴ることなんて皆無。
きちんと試合の流れややらなきゃならないことを
理解していて、非常に統率が取れている。
それでいて普通のリズムでは捕らえきれないドリブル
とか、信じられない動きで相手をかわしたりする。
ワールドカップで観てみたい国のひとつになった。

対するエジプトは、自国開催ということもあろうけれど、
非常にシステマチックな動きが徹底されていて、どの
選手も労力を惜しまない。気がつくとボールのまわり
には2人、3人と集まってくる。延長になってもその
運動量は変わらなかった。

このレベルの高い試合で、それでも欠けていたのは
エジプトの決定力とコートジボワールの3人目の動き。
エジプトはいい形に何回も持ち込みながら、最後の
最後、決定的な仕事が出来る選手がいなかった。
コートジボワールは、個人技で攻め込みいい形を
作るのだけど、ドログバにボールが集中し、その次の
選手がいなかった。集中力の高いエジプトの守備は
最後まで破綻せず。

それにしても、変なミスらしいミスはなかったし、
荒れがちなアフリカ選手権の決勝を冷静に裁いた
レフリーもよかった。7万人以上が詰め掛けた
会場の雰囲気もよくて、延長までスコアレス、
PK決着でエジプト優勝というのは、第三者的に
観ていて、すごく円満な結果で(笑)

ドログバがカップを掲げるところが見れなかったのは
残念だったけれど、ケガしているのにあそこまでよく
頑張った。ますます応援したくなったよ。
チェルシーのときと違って、かなりお茶目だし(笑)



2006年02月11日(土) アメリカ×日本

テレビ東京で観戦。他局と違って落ち着いてていい。
最後には競馬中継が入ってくるんじゃないかと
冷や冷やしたけれど・・・。

今年最初のテストマッチの相手としてはきつかった。
アメリカは1ヵ月前から始動していて、フィジカルの
差は歴然としていた。

だいたい、DFラインの3人の判断ミスとか普段は
あり得ないものだったし。福西とか遠藤はどこに
いるのかわからなかったしね。中盤がゴタゴタしてて
やりたいことがわからなかった。

前半の失点は、DFのせいじゃない。
そりゃもちろん、最後で食い止められればいいんだけど、
中盤のチェックが甘すぎて、相手にいい形を作らせすぎ。

ワントップを試すのはいい。久保はあれだけボールが
入らなきゃ仕事ができないのは当然で・・・。
加地くんがガンバっぽくなってたのは笑ったが、
あなた滑りすぎ(笑)
小笠原はもっとシンプルにやらせなきゃダメ。
中盤でつないで、なんてのは彼の持ち味じゃないし。
小野は連携が全然取れていないし。

でも、これらはこれからフィジカルを上げ、試合を通して
連携を高めていけばなんとかなること。
ただ、三都主だけは納得いかない!

よく、相手チームが警戒すべき選手として名を上げるけど、
そりゃ、ブラジルから帰化した選手がいるという情報を
見たら当たり前だよね。確かに、危険な選手ではある。
でも、日本が目指すべきサッカーを考えれば、僕は不要な
選手だと思う。

まず守備から入って、ボールポゼッションを高めて、運動量
の多さで相手チームを圧倒するサッカー。
チャレンジするのはいいけど、ボールの動きが止まるんだよ、
三都主のところでね。相手はそれで寄せやすくなるし、
周りが連動しようとしても、ボールが出てこないし。
それが、召集してすぐの選手だったら我慢もするさ。
でもね、もうずっとやってるんだよ?

守備の面でも、三都主の裏は日本の弱点だし。
中澤がカバーしようとすると、中の高さが足りなくなるし。
もう我慢するのも限界だよね〜、いいときの三都主は
もう帰ってこないし。
リズムを変えられる選手でもあるけれど、小野とか松井に
任せればいいと思うんだけど・・・

後半については、アメリカが前半行き過ぎて疲れたせいも
あって、あんまり参考にはならないけど、技術がどうのこうの
よりも、交代で出た選手がみんなガツガツとアピールして
いたのが面白かった。
これからWCまで、下からの突き上げが絶対に必要。
新しい選手は1〜2人だと思うけれど、巻とか寿人みたいな
選手が代表に刺激を与えないとね。

今回の先発メンバー。ほとんどが当落線上の選手だと
思うんだけど、自分は絶対にWC行くんだ!っていう気概が
感じられなかったのは残念だね。アジアカップで燃え尽きた
のかな?あの頃は結構面白かったのだが・・・

ワールドカップを目前にしてるのに、競争意識が薄いのが気になる。



2006年02月09日(木) ナイジェリア×セネガル

この過酷なアフリカ選手権で、中1日で
3位決定戦やるってどういうことよ?

てっきり決勝と同じ日にやると思ってた。
決勝までの中2日もきついけど、高校生じゃ
ないんだからもうちょっと・・・ねぇ。
いろいろ事情はあるんだろうけれど。

案の定、準決勝で観られたすごいプレーも
なく、試合はお互いにリスクを負わない
淡々とした展開になってしまった。
それでも随所に、おっ、と思う場面も
あるけれど、続かない。単発の攻撃のみ。

その中で存在感を示していたのはやっぱりね
ナイジェリアのオコチャ!
攻撃時には必ず彼を通してボールが動くし、
受け手があと一歩足らないので決定的な
チャンスは作れなかったけれど、これが通れば、
というパスを供給し続ける。

そんなオコチャは32歳だそうな。
ワールドカップ出場を逃しているため、
多分これが代表引退の試合だ、と。
まだまだ必要なんじゃないかなぁ。
動きは悪くなかったけれど、後半途中で交代
させられ、その後のナイジェリアのボール支配率は
グンと落ちたもん・・・。

代わりにこれからのナイジェリアを引っ張って
行きそうなのはFWのマルティンス。
インテルで初めて観たとき、まだ10代だったっけ?
こりゃ怪物かと思った。びっくりした。
ブラジルのアドリアーノのパワーに、スピードと
瞬発力2割増、みたいな衝撃。
でもさすがに中1日じゃぁキレもなかったな、今日は。

そんなこんなでも、一瞬のスキを突いてナイジェリアが
貴重な1点を叩き出し、セネガルの反撃を抑えて完勝。
ワールドカップにナイジェリアもカメルーンもいない
のは寂しいよね。当たりたくはないけど(笑)

さて、明日は決勝戦だ!
昨日交代の時に騒ぎを起こしたエジプトのミドは
協会から出場停止を食らったそうな・・・試合的には残念。
ドログバ頑張れ!



2006年02月08日(水) トトさん・・・

昨夜はアフリカ選手権観て騒いでたけど・・・
そのウラで、富樫さん、取材中に急死の報・・・

エジプトで取材中。
報じられているところでは、死因は就寝中に
痰を喉に詰まらせてって?

それだけじゃないでしょ?
そんなことで人って死んじゃうのかい?

この業界、対象が地球の裏だから
生活も不規則だったろうし、海外出張も
多かったことでしょうが・・・

大好きなサッカー、ドイツ大会も楽しみに
していただろうに・・・
イタリア好きは鼻についたけれど、
それだけ好きなものを堂々と主張できる、
たいしたおっちゃんだと思ってた。

一度会って話してみたかったな。

享年54歳。ご冥福をお祈りします。。。



2006年02月07日(火) エジプト×セネガル

あんまりこの日記書いてないときも、
いろんなスポーツとか観てまっせ、
と主張するわけではないけど、
Jリーグのシーズンオフの活動を
ここ数日、書き綴っております。

今日はアフリカネーションズカップの準決勝、
エジプト×セネガル戦のことを。

ドイツワールドカップ出場国が次々に
敗退していっている今回のアフリカ選手権。
(残っていたのはチュニジアだけかと思って
いたら、コートジボワールも勝ってたのね、
ごめんねドログバ・・・)

準決勝の2試合目は開催国エジプト×セネガル。
1試合目はナチュラルに見逃した・・・。
ぷっすまとロウ見てる場合じゃなかった・・・。
コートジボワールが決勝進出を決めたというのに。
ごめんねドログバ・・・。

いや、でも、このエジプト×セネガル!
すごく面白かった!
ピッチ外の色んなドラマもあり(解説が後藤さん
だったからもう、最高でしたわ)、終盤の
スリリングな展開もあり、夜中だというのに
おぉーっ、とか、あっー、とか奇声を発さずに
いられませんでした。

以下、後藤さんの受け売りなんだけど、
ほとんど国内リーグに所属している選手で構成
されているエジプト代表。
その理由は、待遇がすごくいいかららしい。
外に出なくても富と名声が手に入るんだろうな。
基本的には細かいパスをつないでサイドアタック
攻撃が中心の戦術。

対するセネガルは、2002年のワールドカップ
以降、フランスやイングランドで活躍する選手で
構成され、その身体能力を生かした個人技が中心。

この相対する個性を持った国同士がぶつかる準決勝。
まずは前半、エジプトがPKで先制。
いくら小さくてもセネガルの選手、エリア内で競った
時に手でボールをはたいてはいけません・・・。
それでも前半はお互いに探り合いで終わる。

そして後半、一瞬の隙を突いた素早い動きでマークを
外したセネガルの選手(名前は覚えてないっす)が
サイドからのクロスを頭で決めて同点。
この一瞬の動きは、なかなか見れるものではないですよ。

ここからはもうお互いに攻め合う展開に入る。
得点機はエジプトに多くあったけれど、決定的なチャンス
はセネガルが多く造り出していた。
そしてセネガルは切り札ディウフを投入。
ケガをしていたそうで、先発ではなかったみたい。

対するエジプトは、後藤さんによると運動量が落ちていた
前線の選手を交代させることを選ぶ。
この交代の時に、信じられないような騒動が・・・。

交代させられた選手は、
「おれ?おれかい?おれを変えるのか?」
と烈火のごとく怒り出す。
すると監督は、
「ああオマエさ、動けなくなったから変えるんだ、さっさと
ピッチから出やがれ!」
(当然聞こえないし、聞こえてもわからないから推測)

この騒ぎはベンチからコーチやら選手やらが多数出てきて
収めなけりゃいけないほどの騒動に。
ああ、こりゃ、エジプトの選手はみんな動揺するし、
勝ったとしても次はどうかなぁ、なんて思っていたら・・・

この騒ぎで油断したのはセネガルだった(笑)
なんだかキレちゃったみたいで、ぽわ〜んと試合再開。
サイドでのチェックが甘くなり、簡単にクロスを入れさせる。
そして合わせたエジプトの選手は、なんと交代で入った選手!

おおー、ゴールを決めた選手はもちろん、ベンチも大騒ぎ。
7万人だか9万人だか入ったホームのスタジアムは大狂乱。
交代させられた選手も、納得せざるを得ない素晴らしいゴール!

ええ、これでエジプトはひとつになりましたさ。
そのまま守りきり、試合終了。

セネガルは、交代で入ったディウフはずっと消えたまま。
なんだかみんな、他国でのプレーが長くなって、あの4年前の
衝撃的な動きやらポテンシャルが萎んじゃった気がするな。
もっと伸び伸びとサッカーしてたのにね。

中2日で決勝らしいですよ。
エジプト×コートジボワール。
観なきゃいけんね〜。

アフリカ選手権が生で観れるなんて、いい時代だね。



2006年02月06日(月) スーパーボウル

アメフトにはたいして興味はないけれど、
東京ドームに社会人リーグ(今のXリーグ)
観に行ったことがあったり、アメリカにいた
ころには本場アメフトをテレビでずっと観て
いたり(会社の話題に付いていくには必要だった)
したので、少しはルールもわかっていて、多分
普通のひとよりは楽しく観れる(笑)。

そして今はすっかりサッカー漬けになって
しまったので、テレビで観ることもなくなった
(そういやラグビーも観てないなぁ)けれど、
スーパーボウルだけはやっぱり特別。
眠くても早起きしてでも観ちゃうよね。

今年の組み合わせは、シーホークス×スティーラーズ。
僕みたいな年イチ観戦者には???という組み合わせ。
スーパースターはいないし、野球で言うとロッテ対中日
みたいなもんか(苦笑)。

それでもワクワクしながら観始めたのだが・・・
組み合わせのせいなのか、試合内容はなんだか・・・う〜ん。
パスは通らないし、ランもいまいち。
お互いにミスばっかりでかなりなロースコアの試合。
年に1回観て、素人でもうわーすげーっていうのが
スーパーボウルだと信じていたのに、なんだかなぁ・・・。

実はこの試合で、2つのスーパーボウル記録が生まれて
いて、最長ランプレイと最長インターセプトリターン。
その場面も、なんだかチェックが甘いだけじゃないの?
と思わせるような感じだったし。
少なくとも、おぉっ!どこまで行くんだ!ではなくて
どこまで行かせちゃうの?って感じがしたもんな〜。

ひとつだけびっくりしたプレーは、勝ったスティーラーズ
が終盤に見せたスペシャルプレイ?
QBがスイッチしてランしないでTDパス決めたやつ。
(普段アメフトの文章書いてないので説明できない)
いや〜、鮮やかに決まって、この時だけは声を上げた。
来年はもっと面白い試合が観れるといいな。

お楽しみのハーフタイムショウはストーンズ。
今度日本に来るらしいね(チケ高いから行かない、いや
行けない、誰か連れて行ってくれるなら行く)。
でもね、ただのステージで、サプライズも気の効いた
演出もなく、あんまり面白くなかったなぁ。
ストーンズは大好きで、チャーリーワッツが動いている
だけで感動する僕なんだけど、それでもなんだか・・・

一昨年のあの事件以来、去年がポールさんだっけ、
なんだかもう無難に・・・みたいなのが見え見えでさぁ。
少しくらい驚かせてくれないとねぇ。

でもでも、アメリカの、テレビ文化の、1秒単位の
公演進行の正確さにはいつも感心させられるね。
すごいもん。WWEもそうだけど、ほんとテレビの世界
はきっちりしてる。
よく日本人はセコくて、アメリカ人はおおざっぱって
小さいときに刷り込まれた記憶があるけれど、絶対に
逆だから! あれほど細かいことにこだわる人種は
いないよね!



2006年02月05日(日) フットサル選手権


なんだか久しぶりのフットサル観戦。
1日2試合なら大丈夫だべ、と気軽に出かけた。
3試合以上観ると、目が回って疲れるんだよね〜。
ボールばっかり追いかけているせいかもしれないけど、
選手を見ててもぐるぐる回るもんだから目も回る・・・。
これはすごく個人的な問題なんだけどね。

でも今回は大丈夫だった。目も回らなかったし(笑)
会場が代々木体育館という大きなところだったせいも
あるのかな、割とゆったりと観戦することができた。
試合も1日目は面白かったし。

ただ2日目はねぇ、有料開催だったのに試合内容は
イマイチ。初めて来たような親子連れもいたから、
1日目の試合を見せてあげたかったなぁ。
3決だから仕方ないかもしれないけど、1試合目は
選手のモチベーションが上がっていなかったし、
決勝戦はなんだか途中でキレてしまって、
(もともと1日目からまとまりのないチームとは
思っていたけど)盛り上がりのないまま終わるし・・・。

あと、ラジオを貸し出していて、普段観ていない
人に説明をするのはいいと思うけど、ほとんどが
試合と関係ない話しているし、選手の名前だけで
背番号言ってくれないからどの選手だかわからないし
で、あんまり意味はなかったよなぁ。

ミッシェルも建さんも好きなんだけど、もうちょっと
初めての人に聞かせるってのを意識したらどうかと。
喋ってた2人のせいではないと思うんだけどね。
これを読んだ関係者の人、伝えておいてください。
僕も建さんと話する機会があれば、伝えます(笑)

キャプテンが、大会後のコメントで、今後賞金を出す
ことを考えている、と発言した模様。
でもまだ早すぎまっせ。いろいろ整備せにゃいかんこと
がもっとあると思うんですが・・・どうなんだろう?
サッカーの天皇杯みたいにしたいのかな。

でもまあ、理想を高く持つことは大事だからね。
ここ何年かで底辺がすごく広まっていることは実感
できるし、予想を上回るスピードで普及しているし。
おかげで思い通りにボールを蹴れなくなったり
してもいるんだけど・・・。

なんだろう、もっとオープンに、露出も増やして、
色んな意見を取り入れて、みたいなことできないかな?

ああ、なんだかサルのこと書くと小難しくなる(苦笑)
やっぱ観るだけ、は気楽なサッカーがいいな・・・。



2006年02月02日(木) 龍時01-02【ネタバレ注意】


今さらながら「龍時01-02 野沢尚著」読了。
これから読もうと思っているひと、
もうあんまりいないかもしれないけど、
ネタバレに注意してください。

主人公のリュウジは無名の高校生。
U17スペイン代表との親善試合に高校選抜と
して急遽召集されたことをきっかけに、
スペインへのサッカー留学、現地トップ
チームまで這い上がって行くというお話。

普通ならシンデレラストーリーなんだけど、
サッカーで生きて行くことの厳しさや
夢だけでは登って行けない現実との戦いが
綿密に描かれている。

どのサッカー選手も、ピッチの上だけではなく、
家庭環境やチーム内での人間関係、契約問題、
海外に出たらそのナショナリティと戦って
いるんだと再認識させてくれる小説だった。
テレビや新聞、雑誌で海外で活躍する日本人
選手の動向が報道される。試合に出れた出れない、
ゴールにからんだ途中交代した・・・。
そんなのはその選手のほんの一部だと。

プロの選手である限り、ピッチの上での結果だけ
が求められ、報道する側もそこに焦点を当てる。
当然のことだけど、その裏側には何倍もの
苦しみや努力があるんだよ、って考えさせられる。
テレビ見てああだこうだと酒飲んで騒いで楽しむ
エンターテイメントとしてはうわべだけでいい
とは思うんだけれど・・・。

リュウジのように、無名のうちから海外に行って、
戦っている選手ってどれくらいいるんだろう?
僕らが知らない原石みたいな選手はたくさん
いるんだろうな〜。

リュウジは最後にナショナリティの壁にぶつかる。
僕らは国を背負って生きているつもりはないけれど、
代表戦前には君が代を唄う。
五輪では日本代表を応援し、格闘技でも日本人の
戦いにはなぜか知らないけれど力が入る。

どこで刷り込まれたんだろう?
記憶している限り、あなたは日本人ですよ、国を
愛さなければいけませんよ、日の丸にはあなたたち
の魂が宿っていますよ・・・なんて教育は受けた覚えはない。
それどころか、排他的な考えには反発すら感じる。

でもスポーツの舞台はもちろん、日本語が通じない
ところに行くと、自分は日本人であり、普段は思うこと
もない誇りを感じてしまうことがある。
不思議だね。ナショナリティって。

**

リュウジの父親。
一応はライターであるという設定。
リュウジにサッカーを教え、独自の世界観を植え付け、
でも多分稼ぎがなくていろいろあって嫁には家を追い出され、
それでもリュウジを見守ってはいるんだけど、最後には
ダメ人間として我が子を利用しようとする。

本編には描かれていないんだけど、多分最後の場面には
様々な葛藤やウラがあるんだろうな・・・。
このストーリー、父親を主人公にした物語も面白いかもね。
少なからず、僕は自分の姿を投影してしまう(苦笑)

この小説を読んで、リュウジではなく父親に自分の
姿を見てしまうなんて・・・歳とったんだなぁ・・・。

**

話は変わるけれど連載中のキャプテン翼。
あまり面白くないよね?

連載再開当初はワクワクしながら読んでいたんだけど、
現実が物語の世界に追い付いているのか、昔のような
「この先どうなるんだろう?」「どこまで行くんだ?」
って期待感があまり持てなくなっている自分がいる。

昔は、サッカーで世界と対等に戦うなんて夢物語だった。
ワールドカップはまるで別世界の出来事。
でも今は、現実的ではないにしても優勝は夢ではない。
チャンスはあるのだから。

鉄腕アトムはまだ生まれていないけれど、翼は現実と
して存在していてもおかしくないからね。
だから妙に現実感があって・・・楽しめない。仕方ないのかな。

そりゃスカイラブハリケーンとかできないし、
タイガーショットでネット突き破ったり壁に穴を開ける
日本人はいないけどね(笑)


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しゅう [HOMEPAGE]

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