とてもいい匂いで
ほっとする。
そらは青いし。
いいにおいの空気とまじって
とけてしまいたくなる。
昨日はへとへとだった。
イタリアの停電の影響で、
空港で１０時間の足留めをくらったのだ。
空港で１０時間。
おもしろ日本人としりあって
しゃべったりのんだりたべたり、
イタリア人ともめたり、のんだり、
のんだりしゃべったりして、
それなりに面白くすごした。
１３時間のフライトで、夜帰宅。
そのまま、
今朝は重い身体を
布団からひきずりだして仕事だったのだ。
ああ、旅の余韻に浸る間もなく、
日常がおそってくる。
おもいだす、
教会と青空。
アッシジの街はとても気持ちがよかった。
城壁に囲まれた丘の上の街。
石畳と細い坂道とレンガの家
鐘の音とオリーブ畑。
好奇心のおもむくまま
ふらふらと散歩をした。
いろんな街の人をみた。
犬にやさしい人見知りの青年。
謎のよっぱらいハーモニカおじさんには、
イタリア語で熱弁されるし。
修道士さんといったら、
物静かなイメージだったのだが、
冗談をいいあって大笑いしていた。
木工職人の御夫婦は、
英伊辞典片手に、
日本の小さな島（北海道のことだった）で
地震があったことをおしえてくれた。
アッシジでは97年に大きな地震があり、
大きな被害があったらしい。
街の人々は地震に敏感なのだ。
街の裏道に入っていくと、
今でも壊れかけた家がある。
窓から覗くと、
倒れた家具がそのままだったりする。
夜は人気がなくなって、
星がピカピカしていた。
天の川がみえて、
２０年前うちの田舎の空をおもいだした。
今もあの街は
あの空気がながれているんだろうな。
日本は今キンモクセイだ。
こっちもなかなかすてたもんじゃない。
そして、
わたしは、明日の仕事のために、
いまからひとがんばりふたがんばり。
次は
どこを旅しよう。
なつかしの日本に、
なつかしのわがねぐらに
帰ってきた。
ただいま。
おかえり。
地球はでっかいし、
世界はひろいよ。
日本について一番最初にたべたのは、
家の近所の立ち食いうどん、３００円。
きのうはライブで
あすから旅にでる。
やることがいっぱいなのに
うだうだゴロゴロして
頭の中が迷路みたいなので
カレーをたべた。
寒かったのに
汗がいっぱいでた。
自分の生活をもっと
シンプルに
好きなものでうめつくしたい。
クスクス笑いみたな
力のぬけた生活。
いつもやらねばいけないことと
やりたいことの間で
おいかけっこしている。
時々はっとして
まわりの風景を確認する。
ひさびさに
写真をとりたいなあと
１０年前に買った一眼レフをだしてみたら
シャッターがおりなくなっていた。
ゴメン。
随分ほったらかしにしていたものなあ…。
修理にだしたら
３週間はかかるという。
外は小雨。
洗濯物をたたんで
掃除機をかけて
いらないものをすてて
さあ
旅の準備。
| 2003年09月19日(金) |
整体ジーパン裂け事件 |
中途半端に時間があったので、
中国整体にいった。
いたぎもちよくて
ふろあがりみたいになった。
でも
右足と左足の長さをそろえる時に、
ビリっとおとがして
ジーパンのおしりがやぶけてしまった。
家も遠いし、
そのあと仕事がはいっていたので、
いそいで服屋さんにはしる。
整体してやぶけたんで！
なんでもいいんで！
と試着してみたが、
サイズがあったのがみつからないうちに
タイムアウト。
買うのを諦めて
試着室をでて靴をはいているときに、
店のおねえさんに、
“ほんとに破けてますねえ。
ちょっとエロい！”
とニコニコしながらいわれてしまった。
エロいって言葉をひさびさにきいた。
そのおねえさんの言い方の方が
エロいとおもった。
カバンでかくし大作戦で
イチニチのりきり、
まあまあおわってみれば
ほどほどに
よいいちにちでした。
なんだかさいきん
せわしないです。
連休はもう思う存分
好きなことをした。
ずっと誰かと一緒にいた気がする。
ライブをして
おもしろい人たちと話しをして
山の近くの一軒家にとまって
ライブして
おもしろい人たちと話をして
相方が終電のらずにうちにとまって
バンドの練習して
遠くからやってきた５年ぶりの友と会って
昔の友だちや仕事や結婚や方言の話をして
途中でいろんな人たちと一緒になって
夜と朝の間にかえってきた。
そしてねむって
バンドの録音にいって
きのうは
早くからサスペンスビデオをみながら
すこし心を仕事にきりかえながら
深く深く泥みたいにねむった。
阪神も優勝したしね。
さあ、仕事だ。
胸がいっぱいで
ちょっとひやひやする。
がんばるべ。
いろんな人が
いろんな意見をもっていて
それがぶつかりあって
かさなりあって
いろんなレベルで交差して
ぐるぐるまわる空間にいた。
いつもなら
こういうものは、
帰ったらきりすてるのだけれど、
今日は、
これをかかえたまんま
よりわけて
必要な分だけ
摂取するつもり。
わたしも
オトナになったものだ。
ああ、
あつくてねむい。
これから
また
ひとしごと。
目が
しょぼしょぼ。
いよいよ忙しい。
これから２週間は油断ならない。
わたしはいつも
直前までなんにもしない。
今日は
義務教育時代の夏休みの最終日と
まるで同じ気分だ。
やらなきゃいけないことが山積みなのに、
なんにもすすまないので
ついつい、
以前から気になっていた
中国整体にいってしまった。
中国語訛りの美人な奥さんに受け付けでお茶をいただき、
奥さんと全く同じ顔の娘にニコっとわらいかけられ、
まったくタイプの違う太って汗かきの旦那さんが整体施術。
ちょっと首をさわって、
「ああ、これは…」とか独り言で言うので、
なになになに？？
と、いっぱいどきどきした。
ときどき家族同志で中国語しゃべって、
笑ったりしているので、
またそれもどきどき。
３０分ほど
おしたりひっぱったりされたあと、
眼を休めた方がいいとか、
睡眠はしっかりとったらいいとか、
0.5センチからだが歪んでるとか、
右側の首から背中の奥にこりがたまってるとか、
ストレスはたまっていないかとか、
頭痛はもしかしたら眼の手術のせいもあるかも…とか、
いろいろいわれて、終了。
なんとなく
気持ちがよくなった。
整体自体がすごくよかったというよりも、
その家族の雰囲気とか、
整体してるときの旦那さんの独り言とか、
現実離れした感じがわたしの好みなのだ。
またいくかもしれないなあ。
さてさて、
現実です。
もう
直前なのでにげられません。
がんばります。
デパートのペットショップに
やどかりを探しにいったら、
眼に力があって、
存在感のある男の人が、
子どもと犬をみていた。
なにげなくとおりすぎて
また別の場所でその人と一緒になった時、
横にいた相棒が、
「絶対ソウルフラワーユニオンの人だ！」
とさわぎだす。
やっぱり
そういうひとってなにか
オーラがでているものよなあ。
結局やどかりちゃんにはめぐりあえず。
残念だなあ。
最近、やどかりちゃんを
かいたくてしかたがないのだ。
そんなに痛くないとおもっていたら
結構痛かった
とげとげのささった傷は
今夜ももちこし
夜はながく
ぽっちりと
さみしい
本日は妹の誕生日で、
久々に妹とめいに会う。
ろばやうさぎのいるお店でごはん。
さんぽ。
冷たいお茶とフルーツのムース。
妹は
ひょうひょうと
楽しそうに
子育てをしていて、
ふんわり
まるいわっかがまわりにういている感じ。
わたしとはぜんぜんタイプが違うけれど
一緒にいると
なんだかおちつく。
めいは
今にも泣きそうで
口がへの字になった瞬間の顔が
すごくいい。
あかちゃんは
ねてるだけで
いろんなところに移動できるから
いいなあ。
でも、突然しらないおばちゃんに
ほっぺたをさわられたり
のぞきこまれたりするから
それも
たいへんかもなあ。
カラダから
たくさんの水蒸気をだした。
四川ラーメンがそれに拍車をかけた。
そして
ぼんやり
仕事をする自分のアイデンティティーと
音楽をする自分のアイデンティティーと
わたしというナマの人間と
そのみっつの関係について考えていた。
自分の人生の最後の一点において
なかなかいい作品だとおもえるような
そんな人生をおくりたいもんだねえ。
九月になってしまった。
夏休みは終わりだ。
ああさよなら２０代の夏休み…。？
昨日は財布をなくしたので、
警察に届けにいって、
警察の仕事の遅さにイライラ。
調書かくのになんで４０分もかかるのだろうか。
こっちはただでさえブルーで、
はやくかえってふろにはいって
ゴロゴロしたかったというのに。
少しぐらい
財布をなくしてあせっている
かわいそうなわたしに
テンションをあわせろよー、
とおもってしまった。
仕事のひとつひとつが
のんびりだらだらしてすぎる。
やっと解放されて、
もういちど探しにいったら
さっき自転車でころびかけた場所の塀の上に
わたしの財布はのせてあった。
ころびそうになって手に持っていた財布を
本能的に塀の上にのせたらしい。
もうでてこないとおもっていたものだから
うれしくて飛び跳ねたくらいだ。
結局は、
財布は完全型でみつかったし、
警察の仕事の遅さを
体験しただけの夜だったのでした。
でも、
わたしが一時でも財布をなくしたことによって
何人の人生がかわったのだろう？と考える。
ちょっとしたことでいろんな人の運命がかわる。
人生はみんな網の目状につながっているのだ。
|