後悔はしないような気がします

 まァ、なんというか…私は常に、「できる」と「したい」と「しよう」の条件が重ならないと「する」には至らないわけで。色々な面で。
 溺れない、流されないということが美点になるわけでは必ずしもないとは思うけれど。
 それにしてもばかなことをした。
 ン〜…考えるのよそう。




 M.ナイト・シャマランの『ヴィレッジ』を観た日から、思考が停滞しているような気がする。ア、常に停滞したまんまでしたか。
 もう十年以上も考えていたことの結論を「気が変わるかも知れない」と先延ばしにしていたのですが、やはり気が変わらない。
 そうこうしているうちに結論を急ぐ理由ができました。そろそろ締切のようです。


 自分の抱える中途半端なアイデンティティ、「ザイニチ」という不確かな地盤、その業を、後世に特に自分の子供に引き継ぐということを自分に許せるだろうか。
 自分の子供に、何を教えられるだろう。
 自分が迷い惑っているというのに、どうしてなにかを教えることができよう。
 テケトーに誤魔化すか?色々とテケトーに誤魔化されて育ってきた私も、それなりにこうして過ごしているからナ。マ、それなりに育てられるだろうサ。
 自分ならいい。自分がどうなっても自分の所為だし、自分で納得するほかない。
 けれど子供は自分じゃない。自分とは別の意志と人生を持つ存在だ。
 ただ、それを自分は許せるか。それが問題だ。


 結局私はとても利己的なのだ。
 自分がそれを許せない。だから躊躇するのサ。
 子供のためなんかじゃない。
 自分のために決断しよう。
 ま〜なんとなくだけれど、後悔はしないような気がします。
 なんせ十数年も思い悩んだ末の結論だからナ。
2004年09月26日(日)

何かが変わるとは思わない

 君と躰をつなぐことが物理的に可能なのだと、私は初めて意識した。
 知ってはいたけれども、ただ自分の身におこりえるとは思えなかったのだ。
 なぜこんなことになったのだろう。
 巧みなキスに体中が粟立つ感覚を覚えながら、私は自分のなかから君を好きだと叫ぶ細胞を探そうとした。
 口実が欲しかったのかも知れない。
 それはけれど徒労に終った。
 醒めて冷めてゆく自分を自覚したら可笑しくなって躰を離した。
 君の熱に気付かないふりをして、笑って誤魔化した。
 君も誤魔化すように笑った。
 互いの心がないことを、私たちはよく知っていた。


 何かが変わるとは思わない。
 こんなことで何かが変わるとは思わないよ、私は。
 互いに心がないことは、私たちがよく知っていたじゃないか。
2004年09月20日(月)

時間切れの心配なんて必要なかった

 そういえば先のウィンブルドンで引退したゴラン・イバニセビッチが、これまで戦ってきた相手ではフェデラーが最も強かったと話したという記事をどこかで読みました。サンプラスの記録を超えるかはわからないが、とにかく抜きん出た強さだと。
 さもありなん…。

 USオープンテニス、男子シングルスはスイスのロジャー・フェデラーが優勝。
 時間切れの心配なんて必要なかった。
 6-0、7-6、6-0、なんじゃこのスコア。一回戦ではなくファイナルですヨ。しかも相手はそこらへんのペンペン草じゃありませんヨ、ここんとこ好調のレイトン・ヒューイットですヨ。なんじゃあの強さ。キモイ。強すぎてキモイ。
 今シーズン、フェデラーは四大大会のうち全豪、全英、全米の、三つのタイトルを制覇ということに。うわッハ!すごい。本当にすごい。
 近年は南米、アジア、それに黒人選手が台頭してきているテニス界に於いて、男子シングルスは層が厚く本当に厳しいレースですが、フェデラーの強さは実に抜きん出ています。
 破れたヒューイットはインタビューでも清々しく…頑張って欲しいです。




 札幌と東京からお偉方が来仙。
 「仙台暑いね!」「仙台涼しいね!」と口々に。
 どうでもいいけど、ホント宮城県は過ごしやすい地域だと思うのですよね。
 夏はほどほどに暑く、冬はほどほどに雪が降り。
 ほどほどに栄えながら、ほどほどに自然もあり。
 台風は直撃せず、米は魚も旨いし。
 地震だけは不安だけれど、去年の大きな地震は死者が出なかったし。
 とても住みやすいと思うのです。
 ほかの地域を知らないからかなあ…。
2004年09月13日(月)

今夜は早寝

 映画『イノセンス』の犬オルゴール付きDVD「リミテッドエディションVOLUME1 DOG BOX」が、オルゴールの生産が間に合わず発売延期とのこと。ギャフン…。ま、急いで品質が落ちるよりはいいです。待ちます。


 今週末は何を置いてもまずは定禅寺ジャズ!
 昨年行けなかった鬱憤を晴らしたいところ…でしたが、今年もやはり仕事でした。この時期に休めるわけがなかった…。
 結局今年も知り合いのストリート演奏を聴けただけ。会社に戻ってまたひとり残業というところまで去年と同じ…。哀しい。
 昨年はゲストに土濃塚隆一郎さんが来ていて、後でTVを見て激しく歯軋りさせられましたが、今年はどうだったンでしょうか。
 年々ゲストも規模も大きくなりつつあり、もう少し市民バンドをフルイにかけてもよさそうなものじゃないだろうか、とは思ったりも。玉石混交というか、プロもアマも楽しめるのがウリであることも承知しているのですが…。


 マ、それはそうと、USオープンテニス、女子シングルスはロシアのクズネツォワが初優勝。ロシア勢の勢いは本当にすごいですね。これで今年の四大大会のうち、三つのタイトルをロシア勢がとったことになります。
 一方男子シングルスはロジャー・フェデラーとレイトン・ヒューイットの対決ということに。うおー!こりゃ面白そうダ!
 というわけで、明日の早朝からファイナルの放送があるので、今夜は早く寝るとします。
 ほかの四大大会と違いUSオープンテニスだけは、ファイナルセットもタイブレークがあります。どちらかといえば2ゲーム差がつくまでやる方がおいらは好きなのですが。マ、そのおかげで出社時間までには終わってくれるかも知れません。
2004年09月12日(日)

ネックは常に

 テニスはUSオープン開催中です。
 浅越選手と杉山選手の活躍に隠れているようですが、ガウディオやフェレーロが二回戦で消えたり、オリビエ・ロクスがカルロス・モヤを破ったり(だーからロクス弟は要注意だって云ったでショ〜にひひ)と、男子シングルスは面白いな〜。ひょっひょっひょ。フェデラー、ヒューイットはともかくとして、ベテランのアガシがこのところ充実していてそれも楽しみです。
 それにしても放送時間…厳しい!


 一方ワタシはといえば、相変わらず通勤時間と仕事で銀行に出かける以外は全く運動のウの字が見える気配すらない毎日。
 階段上っただけで息が切れるし…、さすがに危機感を覚えています。
 秋ですし、思い切って何かしてみたいような気も。
 ま、色々作戦を練っています。ネックは常に「時間」、なんですが。




八月の乱読覚書

・「生埋め」(サーデグ・ヘダーヤト/国書刊行会)
・「慟哭」(貫井徳郎/創元推理文庫)
・「追憶のかけら」(貫井徳郎/実業之日本社)
・「ICO −霧の城−」(宮部みゆき/講談社)


 もう1冊くらいあったような気がするけど…忘れた。
 サーデグ・ヘダーヤトに出会ったことが、その後の嗜好に大きな影響を与えたことは疑いようがありません(尤もそう思われる小説や映画はこれまたたくさんあって、これが友人某氏に云わせると「分裂症気味な」嗜好の偏重や興味の対象の拡散の、その所以ということになりそうなのですが)。
 面白いです。

 「ICO」はゲームが好きでした。
 デュアルショックは苦手ですが(バイオハザードでは最初のブルブルでコントローラー放り出したくらいですから…)そういうのを越えたショック。
 廉価版が出ているはずなので、機会があれば是非。
2004年09月04日(土)

メイテイノテイ / チドリアシ

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