信用できないのは、常に自分だ。
 自分が一番、不可解でナゾで、コントロールできない。


 そのほかの信用するものたちを裏切りたくないのなら、
 まだ好きで、まだ関わりたいと望むのなら、
 己を律し、コントロール、しなくては。


 なんのことはない。これもまた、選択なのだ。

2003年05月31日(土)

無事です、元気です。

 このところ、自分で自分の情緒を制御できずにいるというか。
 変な方向に向かっていて、どうもコントロールできません。

 世間一般に於ける常識を忘れたわけではないし(そもそもそんなものを知っているかという議論はサテオキ)、斯様な状態に陥るに至った要因を探して解決しようと努める自分も、ワタシのなかには確かにいて、其奴の尽力を以って取り敢えず社会生活を営むにあたって差し支えのない程度には、まあ、それなりになんとか取り繕っているというか。アカラサマに「オカシイ」ヒトではないという自覚はある、というよりアカラサマに「オカシイ」ヒトにならないよう努めている、というべきか…ゴニョゴニョ…。
 油断すると知らず「夏の思い出」を熱唱している自分に気づいたりもして。
 要するに尾瀬に行って水芭蕉が見たいらしいです(ほんとか?)。



 う〜ん、PCに向かったはいいが、何を書いたものか。
 あっ、地震!すごかったですね。
 本棚と押し入れ上部に縦積みにしていた本とビデオ、DVD類がナダレをおこしていました。ちっ、こないだ整理したばっかなのによう…。
 被害と言えばそんな程度。
 無事です、元気です。取り敢えず肉体的には。
2003年05月27日(火)

ID

 知識として「空は青い」と知っている事と、
 見上げて「空が青い」と気づく事は全く異なる



 「GLAMOROUS GOSSIP」(華不魅/新書館)より。


 部屋の壁中に貼られたグラビアや記事を「自分」だと男が云う。

 「興味を持ったこと、欲しいと思った物、何が好きで何が嫌いか。『俺』を形成するものを覚えておくために貼ってある」


 人工生命体であるギーは、興味を持ったものを集めることで、ともすれば見失ってしまう曖昧な「自分」を戒め、アイデンティティーを確立しようと足掻く。
 脇役ですが、最も共感を覚えた人物です。


 「自分」とは、なんだろう。
 好きなものはなんで好きなんだろう。
 何が好きだと思わせるのだろう。
 カラダはカラダでしかない。
 好きなものを好きだと感じる、なにかがこのカラダの中に確かにある。
 「空が青い」と、気づくなにかが。
 それが「自分」だろうか。
 「自分」を形成するもの、だろうか。

 好きなものを集めていって、自分の中の何がそれを好きだと思わせるのかを突き詰めていったら、「自分」が見えるような気がする。
 「自分」が如何なる人間なのかが、見えてくるような気がする。
 だから好きなものを追わずにはいられない。

2003年05月16日(金)

復刊希望

 一応昇進したことはしたのだけど。
 よくよく考えてみたら、いや考えなくても、やっぱりこの数年、なにもモノになっとらんよーな気がする。ていうかなっとらん。
 相変わらず世間知らずの物知らず。いつも行く銀行の窓口のやろっこには、完全に侮られています。
 30歳までにはなにかヒトツ、モノにしたいなあ…。



 復刊ドットコムが楽しいです。
 岡田あーみん大先生のコミックス未収録作品の出版交渉は、なかなか難航している模様です。
 それにしても、「お父さんは心配性」は割と最近文庫化されたように思うのだけど、「著者連絡がつかない」というのが何とも納得がいかないなあ。
 集英社が嫌がってるのかしら…。頑張っていただきたいものです。

 一冊リクエストしました。
 リブロポートの「教皇庁の闇の奥 キリストの代理人たち」(ピーター・デ・ローザ著)を。
 高校のとき図書館で借りて大変面白く読んだのだけど、最近買おうと思い立ったところ、どうやら絶版らしいと聞き及び。
 興味のある方はゼヒ投票してけさいん。
2003年05月15日(木)

吾唯足知

 昇進してカタガキが付きました。
 する仕事も特に変わらないし、直属の部下ができたわけでもないし。
 特に目立った変化があるわけではないのだけど。
 お給料はちょ〜っとアップする、のかな?


 根が貧乏性なのか、お給料に関しては、暮らしていけるだけ貰えたら万々歳だと思っています。勿論上がるのは嬉しいけど。
 多分生きていくのに必要不可欠なものって、本当に限られていていると思うし。
 資本主義のお国に住んでいて、水洗トイレの家に住む限り、水道代が払えなければ排泄もままならないわけですから(や、できるけど衛生的に問題が…)、当然お金は必要だけど。
 水道光熱費が払えて、食べるものに困らず、ふかふかで清潔なお布団で眠れて、そんで心身ともに健康でいられたら、あとはラッキーなオマケだなーと思うわけです。
 「吾唯足知」ってンじゃないけど。
 映画が観れて、本が読めて、音楽が聴けて、演奏できて、ときどき旨い酒が飲めたらそらもうハッピーなオマケです(結構贅沢かな…)。
 扶養家族が犬一匹という気楽な一人身ですからねー。

 ま、お給料はともかく認められるのは嬉しいです。
 慢心せず頑張ろうと思います。
2003年05月13日(火)

だらだらと

 いつものように休日は自宅でだらだらと。
 思い出したように本棚から適当な本を引っ張り出したり、ビデオを見たり。見るともなしにTV番組を見てみたり。
 以前にも書いたけど、久々にTVをつけると、面白い番組に当るのが不思議。
 ツマンナイという認識は実は誤りで、本当はいつも面白いのかしら。

 TVチャンピオンのリポーターはいつの間にミスターちん氏に代ったのだろうか。中村有志さんは好きでしたが、毎週欠かさず見るほど好きな番組というわけではなかったので交代に気付きませんでした。
 ま、それはともかく、おにぎり屋対決は仙台の斎藤さんが優勝。わーい!
 斎藤さんのお店「更紗」(若林区新寺)は、ワタシもよく行くお店です。嬉しい。
 決勝戦で小学生に出した茶巾風おにぎりが限定で出てたのを食べたことアリ。おいしかった!
 決勝戦で出たようなハマグリや芯舌を使った豪華なおにぎりもおいしそうだけど、一見何の変哲もない昆布やシャケのおにぎりがとってもおいしいのです。あそこのおにぎり食べたら、コンビニエンスストアのおにぎりが食べられないよ〜。斎藤さん、おめでとう!万歳!


 N響アワーは、アンドラーシュ・シフによるブラームスピアノ協奏曲第2番。
 この曲は大好きなのですが、シフというピアニストは初めて。
 とても素敵でした。特に三楽章。録画すればよかった!

 ブラームスのピアノコンチェルト2番と云えば、高村薫さんの小説「リヴィエラを撃て」での、サー・ノーマン・シンクレアが弾く演奏の描写が忘れがたい。
 シンクレアは登場人物のひとりで、勿論存在しないピアニストなのだけど、高村薫さんは一体だれの演奏を思い描いて書いたのだろうか。
 あれほどまでに美しい、音楽の(文字による)表現を、ほかに知らない。巷に転がる「クラシック評」がひどく陳腐なものに思われます。
 高村さんも罪なことをなさる。読後架空のピアニストの幻影に囚われ、「シンクレアの演奏」を探し求めたのはワタシだけではないはず。

 そんなことを思いながら「リヴィエラ〜」を読み返してみたり。
 だらだら過ごした休日でしたとさ。
2003年05月11日(日)

意外に小心者?

 今年12月から半年間、劇団四季が県民会館大ホールを貸しきっているのですが、どうやら演目は「キャッツ」のようです。
 ストレートプレイの集客はムズカシイのかしら。
 ロングランと云えば、昨年8月に観たリタラリー・ギルド・シアターによるレイ・クーニーのお芝居「Run For Your Wife」が今夏再び、今度は一ヶ月間上演されるという新聞記事を見ました(場所はビーブ)。
 ワオ!
 仙台の演劇事情に詳しいわけではないのでメッタなこと書けないのですが、地元劇団では恐らく初めての試み、だと思う。
 「これぞファルス(笑劇)!」というよーな面白いお芝居です。
 是非また観たい。楽しみです。



 いくら「演りたい」「演りたい」と云っていても、モノがなければしょーがない。まず先立つモノは楽器、なんだよなあ。
 しかし新品なんてとてもじゃないが手が出ない(仙台には置いてる店少ないし)。
 そんなわけで、最近オークションサイトをぶらぶら覗いてみているのですが。
 ナカナカ楽しいですねー、見るだけでも。
 中古ならそれなりに手が届きそうだし、なかには「ナ、ナニ〜!?」と思わせるレアなものも出ていたりして心踊ります。
 しかしオークションだと試しに吹いてみるということができない。
 手作りが多い海外メーカーは、吹き手との相性や当り外れがある、なんて話もよく聞くことだし、まあ、ワタシの如きヘナチョコプレイヤーにはわからんような、高レベルでの小さな差なのだろうけど、それでもミズテンは慎重になります。
 それに新品のおよそ半値とは云え、25年の人生に於いて一番高い買い物だったDynabookちゃんをカルぅ〜く超えるのだ。高い!

 そういえば、Dynabookちゃんを買ったときも、かなりの勇気を要しました。
 胃が痛くなって、脂汗をかきながら、やっとの思いで「これ下さい」と云いました。店員さんの目にはサゾカシ挙動不審に写ったことだろう。

 あ、買えるな、買おうかな、と思ったとたん、もう胃がギュウ〜ッと(笑)。
 根が庶民なのかね。それとも単に吝嗇なのかね。
 モノの価値より金額のケタにビビる。
 これでも一旦決断すると早いンだけど。
 高い買い物はニガテです。
 でも小さい買い物は好きなので、お金は貯まらないのです。とほー。
2003年05月09日(金)

ヤマイ

 仕事を休んで溜め込んだ私用を片付けました。
 平日しかできないこともありますからねー。
 なんとかひと段落。くたびれたぁ。
 帰宅後はミュンシュ+パリ管の幻想交響曲を聴きながら部屋のお片付け。

 そう云えば先日、新星堂に行ったら、ベルリオさんの生誕だか没後だか何周年だかで(←あやふやにも程というものがあろう…)幻想のコーナーが出来ていました。欲しかったクレンペラー盤がなく、手ぶらで帰ってきましたが。
 それにしても仙台の「クラシック」CD事情はヒジョーに悪くて困ります。
 「選べる」ほど置いている店も少ないけど、店員と会話が成立する店は更に少ない。マニアではないワタシでさえ苛々するのだから、マニアの心痛は如何ばかりか。

 まあなんというか…。
 マニアではなく、ヤマイだな、と。
 ふとした時にも、演奏したい〜〜〜!!とうずうず。
 最早不治の病ですね、これは。

 このところこの「演りたい病」が深刻化しています。
 結婚式で部活の連中に会ったのもマズかった。
 勿論連中は大好きだし、彼らとわいわいやるのも楽しいのだけど。
 何より自分が演りたい。
 とは云え「今年の演奏会、また出てよネ」などと気楽に云われても、昨年のヘナチョコ具合を思い返せば、如何なノーテンキなワタシと云えども快諾はできない感じで。
 やはり毎日練習する環境にない人間には荷が重いのですヨ。
 一日休めば取り戻すのに三日かかる、とはよく云いますが、果たして何日練習すれば現役時代に戻れるというのか。計算するのもアホらしい。

 とかなんとか云いながら、タンギングが鈍くなるから飴を舐めるな、という当時の戒めを未だに守り続け、トローチも噛み砕いていたりするワタシは、なんだかんだ云って、やっぱり演りたいのですね。
2003年05月06日(火)

祝!

 昨日は、高校時代の恩師の結婚式で東京に行ってきました。
 部活の指導教員だったので卒業後も割と親しくはしていましたが、マサカ呼ばれるとは思わず、招待状が届いたときは驚きました。嬉しいなア。


 今回初めてお会いしましたが、チョットゥリ(冠)輝く朝鮮の婚礼衣装に身を包んだお嫁サン、とってもビューティフル。
 ヤツにゃ勿体ね〜!考え直すなら今ヨ?!
 などとゲラゲラ笑っていた我々はあまり良い客とは云えなかったかも。
 や、嬉しさの裏返しですってば、ほんとに。


 新郎新婦の同級生が多く集まるであろう二次会は遠慮して、部活の仲間と上野で飲みなおし。
 この面子はヤバいナと思ったら、案の定すごいことに。
 マッタク、コリアンときたら、飲むとなると容赦ナイ。

 「結婚した〜い、ブライダルチョゴリ着た〜い!」
 と叫ぶ後輩Oに、日本人と結婚して今や一児の母であるMが
 「結婚はアマイもんじゃないよ」などと諭すのが印象的でした。
 結婚式も大変そうだが、結婚生活の方が遥かに大変そうだ。
 ゴールインだなんてダレが云ったんだろう。
 新たなスタートですよね。

 なんにせよオメデタイ。
 先生、ほんとうにおめでとう。ヨメさん大事にしろヨ。
 結婚してもまた時々飲みにつれてってネ。
2003年05月05日(月)

メイテイノテイ / チドリアシ

My追加 エンピツユニオン
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