紫
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先日、大阪の道具屋筋に行ってきました。
東京で言えば「かっぱ橋道具街」になります。
飲食店の調理道具や厨房設備、食器、のれん、メニュー、食品サンプルなどが売られているところです。。
東京に比べて規模は小さいけれど、活気があって楽しい。
道具屋筋の話はさておき。
その近所に、ちょっと有名なうどん屋があります。
「肉うどん、千とせ」
土日に行くと、お客さんがけっこう並んでいる店で、メニューは丼ものも蕎麦もありますが、表ののれんに「肉うどん」書いてあるのみです。
うどんが切れると、もちろん閉店。
たとえ蕎麦やごはんがたくさんあっても、閉店。
うどんで勝負!と言うほど、うどん自体がうまいというわけではありません。
実はこの店、看板メニューは「肉うどん」だけど、「肉吸い」という肉うどんのうどんなしパターンにごはんというのが、真の看板メニューなのでした。
かつて、吉本興業のだれかが、「肉うどん、うどん抜きで!」と言って頼んだのが、発祥の由来とか。
それだけ、おダシがうまいのでしょう。
肉の苦手な私は、天ぷらうどんやきつねうどんしか食べたことがありませんが、肉うどんも肉吸いも、絶品!(らしい)。
やや気になるのは、メニューに載っていないものを平気で頼む人たち。
もちろん「常連」さんです。
ある人は、「だしまきと小ごはん、ちょうだい」(だしまきなんてメニューにないぞ〜)
とある人は、「肉吸い豆腐入り!」(と、豆腐〜??)
そして、こんな人が…。
「肉吸い豆腐入り小玉」
???
しょ、小玉?!
この「小玉」。
小さいたまごだとか、うどん半分だとか、いやいや小ライスのことだろうなどなどといろんな議論がかもしだされていましたが、どれもあまりしっくりきません。
はたしてその真相は………?
ということで、この間、きょう、明らかになりました。
「肉吸い豆腐入り小玉」の正体、破れたり!
これは、まだ、ないしょ、です。
おやすみ。
「きょうは、私たちのために集まっていただいてありがとうございました」
先日、高校を卒業したばかりの友が、最後のあいさつで「手紙」を読んでくれました。
初めて会ったときは、15歳。
高校1年生でした。
親や先生以外の「おとな」と会話をするのに慣れていない彼女に、私も何をしゃべっていいかまったくわからず、おそるおそる会話をしていたように思います。
喜怒哀楽をあまり表に出さなかった彼女の表情が、だんだんと明るくなってきたのは、いつのころからでしょうか。
自分から周りに話しかけられるようになったのは、いつだったでしょう。
初めて会ったときは、「やっぱり子どもだな、高校生って」と思っていたのに、いつの間にか「私が高校3年生のときって、こんなにおとなびていたっけ」と思うくらいに、みるみると成長した彼女。
人に対する気遣いは、おとな顔負けです。
きょうは、そんな彼女とその友の卒業パーティー。
ふたりとも、とてもとてもやさしくて素直な高校生でした。
そしてそんなふたりのために集まった仲間から、言葉の贈り物。
きょうの日を、いつまでもいつまでも覚えていてほしいな、と思いました。
それから、いつもいつの日もふたりのことを心配している仲間がいることを、心強く感じてほしいな、と思いました。
きょう、ふたりがあいさつをする姿を見ながら思ったこと。
「このふたりに会えてよかった」
心からそう感じざるをえない夜になりました。
卒業、おめでとう。
花粉休み。
つらい。
菜の花畠に 入り日薄れ
見渡す山の端 霞み深し
春風そよ吹く 空を見れば
夕月かかりて 匂い淡し
♪
私が、この時期になるとよく口ずさむ歌詞です。
中学校の音楽の教科書に載っていた「朧月夜(おぼろづきよ)」という文部省唱歌です。
朧月というのは、実は春の季語で、今晩、空に浮かんでいる月のことを言う、というのは、ここ2〜3年の間に知りました。
春が来たことによって、こういう小学校唱歌を思い出す人は、あまりいないのかもしれません。
でも、ついつい、口ずさんでしまうこの歌。
春がきた、って証拠ですかね。
おやすみ。
年度末の忙しさに、いろんな日記が滞っています。
ま、いいか。
日記だもーん(投げやり)。
仕事も花粉も、精神的にも、ヨレヨレ。
傷つく電話に、ますますヨボヨボ。
はふ〜。
仕事も花粉も、クタクタ。
久々に「ヒガオンの会」が開催されました。
ほぼ2年ぶり。いや、もっと?
「ヒガオン」というのは、「日帰り温泉の会」の略で、私がまだ会社勤めをしていたころに、同僚と4人で作りました。
活動は………、きょうで4回目くらい。
私は一応、年功序列で「監督」です。
日帰り温泉が「練習」で、1泊2日の温泉の旅が「合宿」。
関西以外の温泉に行くと「試合」。
そんなふうに決まりを決めた初回。
このあと、初回のメンバーがイッキに会すことはありません。
きょうは久々にヒガオン。
旧福知山線を、映画『スタンドバイミー』のように歩いて、そのあと武田尾温泉に入る予定だったけれど、時間切れ。
急きょ、有馬温泉に向かいました。
久々の「金の湯」。
やっぱり気持ちがいいです。
それから、中華を食べて楽しいおしゃべりをして、きょうはいい1日でした。
ホントに。
明日から、また仕事三昧です。
明日からの1週間が正念場!
がんばります!
花粉、今年はすごいです。
予告どおり。
つらい季節、です。
今月末までに、インタビューをまとめる仕事が入ってきました。
私がインタビューをしたわけではなく、誰かと誰かの対談を記事にします。
毎年、この時期に同じ人から頼まれる恒例のお仕事。
2〜3時間のテープを聞いて、記事に仕上げます。
今年もいつもの調子で、「はいはい」とお引き受けしました。
先週、テープが送られてきました。
紐解いてみると……、なんと10時間!
ぎょぎょっ!
10時間のテープを起こしている時間は当然なく、とうとう外注さんにお願いしてしまいました。
しゃべっている言葉をそのまま文字にしてもらうまでの仕事。
それを「テープ起こし」と言うのは、業界用語?
そのテープ起こしの原稿を見て、私が記事にまとめます。
もちろん自腹で払いますが、仕事の穴をあけるよりはマシでしょう。
「損して得とれ」
です(涙)。
ありとあらゆる仕事の予定がどんどん押して、ぎゅうぎゅうすし詰め状態です。
当初の予定では、まったく別の時期の仕事だったのに、なぜか押しに押されて、とうとう忙しい時期が重なってしまいました。
それと、新しく、しかも急ぎで依頼された仕事が数点。
うれしい悲鳴なのだけど、今はもすこし眠りたい…zzz...。
「これ、どうやるんでしたっけ」
古巣で仕事をしていると、社員同士が話していました。
「えーー、やったことがない。知らない〜」
どうやら、ネームシールを打ち出すマシンのシールシートが切れた様子。
新しいシートを補充しなければいけません。
でも、周囲に知っている人がいないらしく、立ち往生していました。
その様子を見ていて、ふと私が入社して間もないときのことを思い出しました。
きょうと同じく、シートが切れてどうしよう、とやはり立ち往生していると、「取り替えましょうか」と、声を掛けてくれた人がいました。
「覚えてくださいよ」
そう言いながら、丁寧に補充の仕方を教えてくれました。
そして、当時の私のメモ帳には、しっかりと「ネームシートの補充方法」が記されました。
当時は、いろんな人がその方法を知っていたように思います。
もちろん、私も実際にメモを見ながら取り替えたことがあります。
そして、私が教えてもらったときと同じように、補充方法を教えたこともあります。
「取り替えましょうか」
言い慣れた言葉が喉のすぐそこまで出掛かっていたのですが、飲み込んでしまいました。
補充方法を覚えているわけはなく、当時のメモ帳も、今は押し入れのダンボールの中で眠っています。
古巣とはいえ、辞めた会社。
仕事以外のことに、でしゃばらない立ち入らない。
そんなふうにしていないと、ふと覚える錯覚に自分の居場所を見失ってしまいそう。
古巣のなかで仕事をする。
一抹の寂しさを感じる瞬間に、ときどき出会います。
ぶるるっ、ぶるるっ。
あまりにも寒くて身震いが……。
って話ではなく、15時を過ぎて究極に眠気に襲われだしたころ。
ぶるるっ、ぶるるっ。
ポケットのなかで携帯が震えました。
着信ナンバーは、まったく知らない番号。
市外局番は、028。
宇都宮からです。
知らない番号には出ないようにしている私ですが、宇都宮に友が数人住んでおり、そのうちのだれかかもしれない。
ふと、そんなことを思って、電話に出てみることにしました。
「もしもし」
「もしもし、イケタニと申します。ヤマダさまの携帯ですか?」
「違います」
「え? ヤマダ○○イチさまの携帯ではないんですか?」
「違います」
「……? いつ携帯を変わられたんですか?」
「失礼ですけど、いったい何番におかけですか(怒)」
電話口の声は女性で、おそらくクレジットカード関係の会社の人だと、直感でわかりました。
「銀行から引き落としできませんでしたので、云々」と思われます。
先方が言った電話番号は、まさしく私が十年来使っている番号で、きっと間違えて登録したか嘘を教えられたかでしょう。
それにしても、失礼すぎる電話の応対に、ふと一抹の不安が…。
新手の詐欺だったら、どうしよう!
あいにく、悪巧みはできても悪知恵は働かないため、どういう詐欺かはひらめきませんでしたが、ホンモノのカード会社の電話口の女性は、教育がみっちりされているため、電話応対はとてもいいはず。
それが、悪印象を与えるなんて、もしやニセモノ?!
不安は、積もりに積もって、思わずネットで検索。
「○○○株式会社宇都宮支店」
ある有名なローン会社でした。
なんだよ、ちゃんと教育しろよ!とパソコンの画面に向かって、心の中で叫びながら、「詐欺じゃなくてよかった」とそっと胸をなでおろした私。
………。
小心者だわ〜(小声)。
2005年03月13日(日) |
2004年のしがらみ |
今日の予定の仕事を終えて、ようやく確定申告を始めました。
資料は整理していたので、あとは入力。
国税庁のホームページに行って、申告用紙に入力していきます。
昨年から郵送で確定申告をするようになった私。
ホントに楽チンです。
不慣れは私でも、こうして無事にできているのだから、慣れっこの人も郵送にすれば、税務署でのイライラがなくなるのでは?
なんとなく優越感にひたりながら、ポストに投函。
あ、切手代はもちろん実費。
でも来年、経費で落とそうっと。
これでようやく2004年のしがらみともおさらば、です。
ぐっすりおやすみ。
今年初の東海自然歩道に出かけました。
コースは、京都の上桂から嵐山まで。
当初の予定は、高尾まで行くつもりだったのですが、大雨・強風の厳寒な気候だったため、嵐山まで行って帰ることにしました。
ハイキングというよりは、お寺巡り。
鈴虫寺や月読神社、お酒の神様と言われる松尾大社に立ち寄り、桂川沿いを横殴りの雨にびしょびしょになりながら、それでもてくてくと歩きました。
そして、約3時間後。
4人で、湯豆腐の鍋を囲んでいました。
京都の老舗「森嘉」の豆腐を使った湯豆腐屋さん。
6品で3100円のコースは、豆腐はもちろん、一品一品がどれも味わい深くおいしくて、満足なランチになりました。
シアワセ〜♪
次回は、嵐山から高雄山神護寺に向けて歩く予定。
季節によっては、日本三百名山でもある「愛宕山」(924メートル)登山も兼ねてみようと思います。
寄り道ばかりしていて、いつになったら高尾にたどりつくのでしょうか。
ま、いずれ着くでしょう。
おやすみ。
花粉!
もう朝から、くしゃみの連続です。
いえ、くしゃみが出ればいいのですが、うまく出てくれずすっきりしない。
あ、あ、出る出るっというときに、「あの〜」なんて話しかけられて、思わず「きっ」とにらんでしまうこともしばしば。
喉もいがいがするし、目もかゆいし、困った顔をしていると不機嫌そうに思われるし。
毎年、この時期になると、同じような内容の日記を書いている私。
でも、去年はまだましだったな。
あぁ、早く春が通り過ぎてくれないかな。
ぐるぢぃ…。
くしゃんっ!
早朝から仕事でした。
長い長い1日でした。
ぐったり疲れて、おやすみ。
「受かったって!!」
高校を卒業したばかりの彼女が、携帯電話を片手に満面の笑みで言いました。
「えーーっ! おめでとう!!」
電話の相手は母親らしく、たった今、家に電話があったとのこと。
自分のこと以上にうれしい報告でした。
高校を卒業してから、これからの進路もまだ決まらないまま、身分の定まらない彼女。
本人がいちばん不安だろうと、なるべく本人が口を開くまでは、進路については触れないようにしてきました。
でも、今日からは4月からのことを、たくさんおしゃべりできます。
受験勉強を始めるのが、ちょっと遅かった彼女だけど、努力すればしたぶんだけの成果は出ます。
志望校に合格したのは、ひとつのゴールでもあるけれど、これからもっともっと勉強を重ねていかなければならないスタート地点でもあります。
でも、きょうは、無事にゴールに到達したことだけをお祝いしていたい。
おめでとう。
ホントにおめでとう。
つい先日、高校を卒業したばかりの友といっしょに、蕎麦を食べに行きました。
彼女が15歳のときは、何をしゃべっていいのかもわからないくらいだったのに、今はなんでもかんでもしゃべっています。
彼女が、子どもからおとなになっていく過程を見ることができて、ホントによかったです。
彼女を見ているだけで、私が高校生だったときのいろんなことを思い出し、比較し、驚嘆する。
そうして彼女は、私の心のなかに残っていく。
気になるのは、まだ進路が確定していないこと。
志望校に、合格できていますように。
おねがい。
何をしたかもう忘れました。
とにかく忙しい。
今、ほしいもの。
睡眠時間…。
いろんな人が作る塩ラーメンを食べています。
ひとえにインスタントラーメンといえども、作る人の個性がふんだんに表れます。
硬い麺が好きな人や柔らかい麺が好きな人。
野菜をたっぷり入れて煮込むのが好きな人。
生野菜を上に載せて、生野菜ラーメンにする人。
バターを入れて、塩バターラーメン。
麺を先に食べて、残った汁にごはんを入れるラーメン雑炊にする人がいると思えば、麺とごはんを一緒にぐつぐつと煮込んで、仕上げに溶き卵&きざみねぎを入れる「うどんすき」ならぬ「らーめんすき」。
私も試したことがある「フライパンで焼き塩ラーメン」。
なぜかお酢をたらして、隠し味塩ラーメン。
隠し味パターンその2として、ラー油を少々もあるとか。
定番価格88円の塩ラーメンでも、その作り方・食べ方は千差万別です。
とはいえ、私はやっぱり溶き卵と万能ねぎ。
これがいちばん好きかな。
あ、台所にゴマがあればゴマ増量すると尚良し。
いやぁ、奥が深いっす。
塩ラーメン。
兄の勤めていた会社が、年末に倒産していたそうです。
詳しくは知りませんが、せっかくがんばって働いていたのに、かわいそうだなぁ、と同時に、今は何をしているのだろう、とちょっと心配。
子どものころから、頭の良すぎた兄でした。
誇張した言い方をするならば、「天才」だったように、妹ながらに思います。
兄とは逆に、小学校のころは私はテストで「0点」に近い点数を、何度も取ってきたことがあります。
勉強のできない私にけっして「勉強しろ」とは言わない母でしたが、0点に近い答案用紙を見たときは、ちょっと残念そうな顔をしていました。
そんな母を見るのがいやで、小学校4年の夏休みに猛勉強をした覚えがあります。
猛勉強といっても、塾に通うでもなく、参考書を買うでもなく、しかも、机に向かうでもなく、ただ教科書を「読む」のです。
言わば、「予習・復習」です。
もともと勉強はできないので、理解しようなんて思いません。
ただ、出てくる「文字」に慣れてみよう、と思ったのでした。
その小さな努力の甲斐あってか、2学期から、成績は少しずつよくなりました。
それでも、兄の成績表にはまったく追いつきません。
私の「内緒の努力」を知っていた兄は、いつしか私に「歴史」の話を聞かせてくれるようになりました。
歴史の話で言えば、第二次世界大戦の話とか、坂本竜馬の話、織田信長や徳川家康の話、世界史でいえば、アキレスの話、ギリシャ神話などなど。
ときには、歴史の話から転じて、映画の話で盛り上がりました。
そのことは、成績には反映されませんでしたが、私は今も歴史のロマンに感動することができるし、映画を観ると、「この映画は兄はどんな感想をもつかな」などと考えます。
私に大きく影響を与えている兄。
また、やりがいのある仕事を見つけてくれることを願っています。
おやすみ。
きょう、誕生日だった同僚と飲みに行きました。
いい一日の終わりでした。
きょう、誕生日を迎えてくれて、ありがとう。
きょうは、ひな祭り。
それから………。
うふふ。
おやすみ。
ここ数年、芋焼酎がブームを迎えています。
私が初めて芋焼酎を飲んだのは、かれこれ10年前。
鹿児島出身の同僚に、神田神保町の「さつましゃも」という店に連れていってもらったときです。
「黒じょか」というきゅうすみたいな酒器に入れられて、芋焼酎がお燗されて出てきたときは、びっくりしました。
鹿児島では、「黒じょか」で飲むのは当たり前とのこと。
「くさいっていって、みんな飲まないんだけど、すごくおいしいよ」
そういいながら、盃に焼酎の熱燗をついでくれた友。
「………!!」
盃に口を近づけた瞬間。
なんともいい香りがぷんとして、口のなかに甘く広がります。
「すっごいいい香り!」
一口飲んで思わず友に言いました。
友はもちろん、店の人まで「そうでしょそうでしょ」と喜んでくれたのを覚えています。
飲んだ銘柄は覚えていません。
でも、それまでは、ビールのあとは日本酒だった私は、その日から「焼酎お湯割り」を頼むようになりました。
いろんな飲み方を試したけれど、やっぱりお湯割りがいちばんおいしく感じます。
そんなこんなで、きょうは久々に黒麹芋焼酎「萬膳(まんぜん)」。
三代続いた蔵を杜氏の急死で一度は製造をやめ、ずっと途絶えてきた焼酎造りを、1999年に孫の代でようやく再開。
今は高いところでは1万円を超える値がつけられているそうです。
1つの蔵に、1つの歴史有り。
焼酎の味を楽しみながら、その歴史を味わう。
こんな飲みかたも、いいものですよ。
おやすみ。
古巣で仕事の日々が続いています。
山登りをするときとほぼ同じような服装で行っていますが、社員のときは、ほぼ毎日、スーツで会社に行っていました。
これって、新卒で入った会社での教育の賜物(?)でしょう。
「いつ、何が起こるかわからないから、スーツを来てこい!」
女性初の営業社員として入社した私。
男性は上下スーツにネクタイだけど、私はどんな服装をしていっていいのかまったくわからず、入社早々は、入社式に合わせて買ったスーツを着まわしていました。
会社にも慣れ、初夏にさしかかり、ジャケットをはおるには、そろそろ汗ばむ季節になったころ。
ブラウスとスカートで会社に行きました。
スーパーで会ったほかのメーカーの女性営業さんが、やはりブラウスとスカートで営業をしていたのを見かけたからです。
朝の掃除を終えて、机に向かって1日の行動予定を書いているところに、私の教育担当の怖い上司がやってきました。
「お前、上着はどうした?」
「え、きょうは暑いので……」
「ばかやろーっ! 何を考えてんだ! 取りに帰ってこいっ!」
いきなり大声で怒鳴られました。
周囲がシーンとなったなかを、私はあわてて家にジャケットを取りに帰り、そのあと、私を怒鳴った上司と合流して、営業に出たのを覚えています。
今から考えれば、営業を職としていた私はスーツで仕事に行くのは当たり前。
そういう常識が、身についていなかった新卒時代。
そういう社会の常識を教えてくれた先輩・上司に今は感謝しています。
「あの人がこうしているから、私もしてもいいんだ」
なんて甘い考えかたをしているようでは、いけないということですね。
それでも、もうスーツはなかなか着られません。
あ、着られない…というより、入らなくなったというほうが、適切でしょうか。
おやすみ。
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