紫
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なんか。
めんどくさい。
学生のころ。
貧乏だった私に「ちょっとしたぜいたく」が、いくつかありました。
たとえば、古本屋で本を買いあさること。学食で360円のラーメンを食べること。
なんにもない部屋に花を飾ること。友から来た絵はがきを壁に貼り付けること。
それから、喫茶店に入ってメニューを見ずに、「コーヒーとトースト」と頼むこと。
トーストがメニューに載っている喫茶店は、あまりありません。
ないけれど、だいたいの店は、トーストを出してくれます。
19、20歳のころの私の小さな冒険でもあり、「都会人」の仲間入りをしたようなちょっとしたぜいたくでした。
そんなぜいたくを楽しんでいるときに、偶然、観た映画があります。
「ティファニーで朝食を」
ニューヨークにある宝石店「ティファニー」の前で、毎朝、ショーウインドウの宝石を眺めながら、カフェで買ったコーヒーとパンで朝食をとるコールガールのホリー。
ティファニーに憧れていた彼女にとってみれば、その時間が最高にぜいたくな時間だったのでしょう。
私と同じような「ぜいたく」を楽しんでいたんだ。
映画を観終わったあとに、そんなことを考えて、ちょっとうれしくなったのも、また「ぜいたく」。
今も、朝、コーヒーを飲んでいるときに、ふと「ティファニーで朝食を」の冒頭のシーンを思い出します。
それもまた、ちょっと「ぜいたく」な気分にさせてくれるのです。
仕事帰り、ふらりとラーメン屋に入りました。
疲れていたのと、自分で作って食べる気力がなかったのと。
それと、「ひとり」になりたくなかったのと。
生ビールと「バターラーメン」を頼みました。
ラーメン屋の店主であるお父さんと野球をしている高校1年生の息子の会話に聞き入りました。
どうやら、明日は野球の試合の様子。
「明日、6時半に家を出るねん」
「そうか」
「朝ごはん、食べるで」
「朝ごはんなんか、食わんでもいい」
「朝ごはん、食べないと、昼までもたへんで」
「腹が減っているからこそ、次に食べるメシがうまいんや」
……。
確かにうまいとは思いますが、朝ごはんはしっかり食べないと…。
「なんでやねん! 朝ごはんは食べろって家庭科の授業でも言ってたで!」
「毎日、4〜5食も食ってるんやから、朝飯くらい食うな」
「う………」
黙りこくってしまった息子。
さらに追い討ちをかけるように、またお父さん。
「俺がメシ屋なんかしていなかったら、お前に4〜5食も食わさん」
おかしくて吹き出してしまうのを必死にこらえながら、ラーメンをすすりました。
きっと、なんだかんだといっていても、明日の朝6時には、野球の試合に行く息子のために、朝ごはんが用意されているのでしょう。
あたたかーい気持ちになって、帰ることができました。
おやすみ。
なんか、もう疲れた。
疲れた。
疲れた疲れた疲れた。
「神戸クラシックカーパレード・ポンテ・ペルレ2004」に行ってきました。
100台近いクラシックカーが、3日間かけて、阪神・淡路をパレードします。
23日に大阪のユニバーサルスタジオジャパンを出発。いくつかのチェックポイントを経て、六甲にゴールします。
今日はその最終日。
クラシックカーの定義はよくわかりませんが、見たこともない車が、最後の中継点「姫路城」の前に勢ぞろい。
1952年の「ALLARD J2X」や1950年の「JAGUAR XK-120」、そのほかいろいろ。
車種を聞いても知らない名前ばかり。
それでも、ドライバーのものごしといい、話し方といい、車に積んでいるヴィトンのバックの大きさといい。
まさに「ブルジョワ」な人たちが、大集合していました。
この「不景気」と言われる世の中。
こんなお金持ちの遊びが成り立つんだなぁ、と車よりもドライバーの顔とか服装とかばかりに目が行きました。
お金があるって、こんなにもさわやかな笑顔になれるんだ。
そんなひねくれたことを感じた今日。
ビンボーでも豊かな心を。
「ガンッ」
なーんか道路の向こう側から大きな音がしたなぁ……とのんきにかまえていたら……。
えぇっ!
なんと、路駐していた私の車のうしろに、2トントラックがぴったりとくっついていました。
あらららら……。
「すみません。サイドがあまかった…」
どうやら私の車の後ろに路駐して、車内で作業をしていたところ、サイドブレーキをきっちりをひいていなかったため、車が知らず知らずのうちに前進。
いきなり、ガンっといった様子。
ドライバーは、白髪頭の人のよさげなおじさん。
私の車は、バンパーがほんの少しはげた程度。
きっと私一人だったら、「いいですよ」と、甘いことを言って、あとで悔やんでいたところでしょう。
「きちんと、警察を呼んだほうがいい」
そうだ。警察。
友の助言に従って警察を呼ぼうと思ったけれど、なにやら新鮮な魚をこれからどこかまで配達しなければいけないとか。
う〜ん、魚が死んで、取引停止になるのもかわいそう。
もしや、点数とかも引かれる?
もう、おじいさんだし、どうしよう。
う〜ん。
「示談ということで…」
おじさんが、財布の中からお札を何枚か出してきました。
修理にいくらかかるのか、まったくわかりません。
わからないけれど、なんとなくそのおじさんの人柄を信用して、「示談」を受けました。
「これ以上、かかるようだったら、連絡して。逃げも隠れもしいひんよ」
最初は、ちょっと困った表情だったおじさんも、最後は笑顔になっていました。
私もついつい笑顔がこぼれます。
思えば、生まれてこのかた、車にぶつけられたことが過去に3回。
1回は、歩いていて。
2回目は、レンタカーで。
3回目は、今日。
すべて円満に片付いているのは、きっと運がいいのでしょう。
おじさんから預かった修理代で、その日は、銀行に行かずにすみました。
安全運転をしていても、「事故」は周囲からやってきます。
そのときに、きちんと対応できるように、最低限の車の知識くらいは持っておかねば、と思いました。
あ〜、忙しかった。
びっくりだ。
早朝5時半から、14時まで「ドトールコーヒー」でアルバイトをしたことがあります。
大学4年生のころに2カ月ほど。
カウンター越に接客する、いわゆるファストフードの店で働くのは初めて。
レジを打つのも初めて。
コーヒーを入れたり、お客さん用にサンドイッチやホットドックを作ったりするのも初めて。
初めてづくしにどきどきしました。
ファストフードのアルバイト。
それまでは、「適当」というイメージしかありませんでした。
それが、いざ、自分がアルバイトを始めてからは、「適当」なんてイメージは消えてしまいました。
ほんの短い時間の接客で、いかに気分よくなってもらうかに、アルバイトといえども、一生懸命、です。
毎朝、出社前に立ち寄ってくれる会社員に、「行ってらっしゃい」と声をかけたり、コーヒー豆を買うときに迷っている人にアドバイスをしたり。
そんなときにかえってくる笑顔が、とてもうれしかったのを覚えています。
もしかしたら、その店の「教育」がよかったからかもしれません。
みんながいつもと同じ笑顔で接客していました。
最近は、ほとんどファーストフードに入らなくなりました。
ファーストフードには入らなくなったけれど、よく入るガソリンスタンドの、あのマニュアルどおりの接客には、かなりイライラ。
期待するだけ、無駄、とは思いたくないけど、やっぱり無駄なのでしょう。
ぷんぷん。
おやすみっ。
「今度、塗り薬を持ってくるから、背中に塗ってや」
「いいよ。持っといで」
銭湯の番台のおばさんと、もう80歳にはなるだろうおばあさんとの会話です。
「カゴを拾ってきてんけど、アンタ、いらんか?」
「いらんわ、そんなもん」
はっきり断る番台のおばさんのセリフに思わず、くすっ。
最近の銭湯は、番台が脱衣所に面してないところが増えてきました。
だから、番台のおばさんとも着替えながらゆっくり話し込む、というシーンが減りました。
おじさんが番台に座っている銭湯は、ちょっと困るけれど、それでも懐かしい気もちでいっぱいになるこの銭湯が、私は大好きです。
ジェットバスと、サウナ、そして水風呂しかない銭湯だけど、なんとなく最近忘れがちな「人と人とのつながり」を思い出させてくれるようで、今、どこよりも愛用している私の「お風呂」です。
「アンタ、パンツ、反対にはいとるで」
「ええ。ホンマや。まぁ、えぇわ」
……。
ホントに、「えぇ」んでしょうか。
おやすみ。
今日は、穀雨で仏滅。
静かに、おやすみ。
左の手先が、最近、よくしびれます。
腰痛からくるしびれだと思います。
運動、し〜よぅっと。
ということで、今日は早めに、おやすみ。
印刷用語を覚えなくても、編集ができる時代。
なんとも悲し。
でも、ときどき会話が通じないときに、いちいち用語を説明しなければいけません。
DTPの世の中。
それでも、最低限、知っておかなければいけないことは、あります。
でも、それが、印刷屋さん側の言葉が、編集者の言葉になってきているような気がします。
どんどん進化をしていく業界に、取り残されているのは、もしかして私?
そんなことはない。
そう思い込んでいる今日、このごろ、です。
最近、得意の「昔話」ではなく、「今日、起こったこと」を日記に書いていこう、と思っています。
きっとそれが本来の「日記」なのでしょう。
といっても、「昔」のことも、何かのきっかけで、「今日、思い出したこと」なので、日記の定義にあてはまってはいると思います。
たぶん。
私が「今日」のことを書くと、感情の赴くままに生々しく書きすぎて、あとできっと後悔する、と思います。
現にずいぶん前に書いていた日記は、読みにくかったり感情が入りすぎていたり、酔っ払っていたり(笑)。
それに、家で仕事をするようになってからは、人とあまり会わなくなり、緊張感も減っているようにも思います。
そんなこんなで、毎日の刺激が減ったから、「今日、起こったこと」がなかなか書けなくなったのでしょう。
………。
と、思った今日1日。
これも「日記」です。
くすん。
「大切にしていたもの」が、パキっと音を立てて壊れました。
仕方がないので、しばらくはこのまま。
しばらく…といっても、もう、修復はできないけれど、壊れた形にいつしか慣れるでしょう。
そんなこんなで、割り切って、いきましょうか。
おやすみ。
家から携帯電話に着信がありました。
いつもなら、留守番電話に何かメッセージを残してあるのですが、今日はなんにも残っていません。
すぐにかけなおすと、話中。
なんだか不吉な予感。
そこらじゅうに電話をしているのかも。
もしかしたら、老人ホームにいるおばぁちゃんが………。
それとも、所在不明の兄が……。
または、先日、頭を切ったばかりの父?
と、よくない想像が頭をめぐります。
何度かかけなおしたあと、ようやく電話がつながりました。
どきどき。
「もしもし」
「あ、もう消してしまったわ」
「え?」
「文字の入力ができないねん」
「あ…、あぁ〜」
……。
パソコンの話でした。
「言語バー」がどこかに隠れて見つからないとか。
言語バーの出し方を伝えて、電話を切りました。
ふぅ。
心配性って、疲れます。
これも、母譲り。
おやすみ。
「ちょっと、見てみる?」
テレビの前で、エアロビ体操をしている母を呼びました。
毎日、30分ほどですが、母はエアロビ体操の番組のお姉さんといっしょに、体を動かしています。
もしかしたら、私より運動しているかも。
そんな話はさておき。
私が呼んだのは、母にぜひパソコンを覚えてもらおう、と思ったためです。
数年前にも少し教えてはいたのですが、私のあげたパソコンが古すぎて、母の作った年賀状がうまく印刷できず、そのまま使わなくなってしまいました。
一つのことができないと、ほかのこともできない、と思ったのでしょう。
今回、再び、パソコンに興味をもちだした母。
ここぞとばかりに、数年ぶりに「母と子のパソコン教室」再開です。
日帰りの旅好きな母は、テレビを見ながら「この場所ってどこにあるのかなぁ」とよく聞いてきます。
それをインターネットで検索してもらおう。
画面の文字をほぼ最大にして、クリックの速度もいちばん遅くして、ブラウザを立ち上げると、すぐにヤフーの画面が出るように設定して。
すっかり母モードにパソコンを設定。
これで大丈夫でしょう………。
あっ!!
老眼でキーボードの字が見えない!
……。こればっかりは、仕方ありません。
ただ、母は人差し指にあたる部分の突起を覚えていて、それを探し出すと、ゆっくりゆっくりのブラインドタッチを始めました。
すばらしい記憶力。
キーボードの字の問題は、それでクリアです。
これで大丈夫………。
ああっ!!
「カチ、カチ…。あれ?」
ダブルクリックが、できない!
クリックの速度、というよりも、マウスに慣れない手がちょっと動いてしまいます。
う〜ん。クリックができないのは、キーボードの字が見えないよりも問題かも…。
う〜ん、う〜ん。
う〜ん…。
おっ!
ノートパソコンなので、マウスを使わずに指でポインタを動かせます。
これなら、固定しているので、大丈夫。
カチカチ。
うん。うまくいきました。
そんなこんなで、私のノートパソコンのキーボードは、母がわかりやすいように、「電源(パワースイッチ)」「消す(バックスペース)」「オッケー(Enterキー)」「変換(スペースキー)」「カチ(左クリック)」とシールがペタペタ。
画面の文字、最大。
う〜ん。
使いにくいっ(笑)。
「今日は抽選会やねん」
昨日、母が、私の部屋をのぞきながら言いました。
「無料のパソコン教室があるねん」
よく話を聞くと、近所の公民館で半年間、無料でパソコンを教えてくれるらしい。
もともと機械に弱いほうではない母。
ワープロだけど、我流に使いこなしているし、ゆっくりだけどブラインドタッチもできます。
数年前に、インターネットのやり方も何回かにわたって教えているので、おそらくまったくの初心者よりは、使えるはず。
指を使ってボケ防止にもなるし、いいじゃないですか。
なーんて考えていたら、夕方ころ。
「抽選に落ちてん」
そう言いながら、母が私の部屋をのぞきました。
またまたよく聞くと、去年までは、60歳以上の募集だったのが、今年からは年齢制限なしになっていたとか。
ご近所の若い奥さま方が、こぞって抽選に来ていたそうです。
去年、還暦を迎えた母。
実は、今年のパソコン教室の募集を心待ちにしていたようす。
う〜ん、かわいそう。
「でも、健康体操に申し込んできた」
え? 健康体操?
「ジャズダンスをするみたい。ジャズダンスって、エアロビクスみたいなものやんなぁ」
え? ジャズダンス??
エアロビクスとは、ちょっと違うんじゃないですか。
それでも、なにやら楽しみな様子。
ころんでもタダでは起きぬ。
子として、見習わねばいけないところです。
おやすみ。
先週の日曜日。
「今日は、お風呂には入れないよ」
と母。
不思議そうな顔をしている私にまた一言。
「お父さんが頭を切って、とんでもない状態やねん」
!!
父が頭を切った?
それは一大事なのでは?
ここ数カ月。
膝に水がたまって、歩くのもおっくうな父。
そのうえ、頭を切ったなんて、これから先、どうするのだろう。
わけあって、まだ年金もおりないのに、この先、無収入になってしまったら、我が家は路頭に迷ってしまう。
そんなことよりも、頭を切って父は意気消沈しているはず。
むむ? もしやお風呂場は、血だらけ?!
不安が胸をよぎります…。
ん? で、父はどこに?
そのとき、玄関が開き、いつもの独り言をつぶやきながら父が帰ってきました。
なんだか元気そう。
「今日は、お風呂、入れへん」
母が父に言いました。
「なんで?」
と父。
「頭を切ったから、そこらじゅうに髪の毛が飛んでいて、どうしようもないやん。明日、大掃除やわ。でもさっぱりしたなぁ」
………。
……………………。
父が切ったのは、頭そのものではなくて、髪の毛だったようす。
1日くらいお風呂に入れなくても、いいのです。
怪我もなく元気でいてくれれば。
おやすみ。
今日は、ちょっとお昼寝タイムがありました。
気持ちよいひととき。
るん♪
おやすみ。
二十歳を過ぎて、親に甘えることはしても、わがままを言ってはいけない。
そう思っています。
だから、わがままを言っている人を見ると、かなり気になります。
気になるというより、腹立たしい。
というか、それが当たり前なのかな。
ごく普通の家庭は。
なんとなく、旅に出たい今日このごろ。
ゴールデンウイークにどこかに出かけようかな。
そんなことを思い、いろいろ調べてみると……。
いやはや。
高い!
会社員時代は、年末年始、ゴールデンウイークに盆休みは、ここぞとばかりに旅をしてきたけれど、今は、むりやりゴールデンウイークに行くことはないし…。
とはいいつつ、世間が休む日に旅をしないと、宿が閉館していることもあり。
そんなことをいろいろ考えながらも。
やはりゴールデンウイークは、近所をぶらぶらしていることに決めました。
だって。
お金、ないんだもん。
おやすみ。
免許をとってから、違反で捕まったのは、過去に3回。
1回は、246号線。
Uターン禁止の道路を、白バイの前で堂々とUターン。
すぐさまつかまりました。
2回めは、赤坂のアークヒルズ。
同僚と昼食中に、レッカー移動されていました。
そして3回めは、去年。
とあるところで、駐車禁止のシールがペタリ。
今度、免許更新があります。
さよなら、ゴールド。
また何年後かに会いましょう。
ただいま、春の交通安全週間の真っ最中。
がんばってるよぅっ!
立ち食い蕎麦・うどんに、よく入ります。
移動の途中で、時間がないときとか、旅先の駅のホームとか。
早くて安い。
味は、場所によって当たり外れがあるけれど、「うまい」立ち食いの店は、なんとなくですが雰囲気でわかります。
今のところ、新大阪駅の立ち食いうどんが一押し。
それから、私の住む町の商店街にある立ち食いうどん。
関西によくあるみやこ蕎麦のラーメンもまあまあ。
関東ローカル富士そばのねぎ入れ放題は魅力的(今は知りません)。
そのほかも、けっこう食べ歩きました。
最近は、車の旅が増えてきたけれど、学生のときは、1人旅に出ると、駅の立ち食い蕎麦を必ず食べるようにしていました。
蕎麦を名物としている地域の駅は、やはりおいしい蕎麦を出してくれます。
高校時代は、女子高生が1人で立ち食い蕎麦を食べているために、周囲からじろじろと見られましたが、学生になってからは、あまり見られることなく、落ち着いて食べられるようになりました。
最近では、ここで食べているのが当たり前かのように、堂々としています。
でも、バシっとスーツで決めているときは、やはりじろじろと見られますが…。
最近、よく行く立ち食い蕎麦屋さんは、駅の中。
このあいだ、初めて「まいど!」と声がかかりました。
その一言で、このダシがおいしい立ち食い蕎麦屋さん。
よく行く店のひとつ、に加わりました。
また、行かなくちゃ、です。
新設高校に入学しました。
もちろん、一期生です。
先輩なんていません。
だから、中学校の延長のような「高校」でした。
勉強も然り、いろんな部活ががんばっていました。
野球部も、がんばっていました。
それでも、やはり負けが続いていました。
みんなで、夏の甲子園の予選に応援に行きました。
対戦校は、甲子園に常連の高校。
見事に大差で負けたけれど、9回裏には「ここ、一本」と掛け声が飛びました。
新設高校。
とかく、馬鹿にされます。
そのなかでも、「負けてたまるか」という気持だけは、強かったと思います。
今日は、高校野球の決勝戦。
まったくの新設…というわけではないけれど、意地を見せてがんばっていた高校が優勝しました。
「がんばれるんだ」
負けた高校も、最後までがんばっていました。
「がんばれる」
単なる「思い出」じゃなくて、これからも「がんばれる」。
そう確信した試合を、ありがとう。
ホントに。
ありがとう。
私の「桜」は、なんといっても中学校の「桜」でしょうか。
3歳のときに、中学校の前に引っ越しました。
校門から校舎までのスロープの両側に、桜の花が植えられています。
毎年、見事なほどに、花を咲かせます。
もともと、自衛隊所有だったその土地の一部を、中学校と幼稚園に分け与えられたそうです。
歴史はかなり古く、元・爆薬庫などもあって、「地雷踏み探検」と称して、近所の仲間と遊んでいました。
もちろん、地雷なんてありません。
それから、ずっと2歳上の兄と私は、毎年、その中学校の桜を見て育ちました。
3月の終わりになると、当たり前のように咲くその花の名を、「桜(さくら)」と覚えたのは、いつのことでしょう。
見慣れた桜のなかを、遊びなれた校舎に「生徒」として入学した日を、私は忘れません。
よじのぼって遊んでいた桜が、こう語りかけていました。
「今日から、よじ登っちゃダメ。中学生なんだから」
泣きたくなる気持ちをせいいっぱいこらえて、中学生としての正門をくぐりました。
桜と話をしたのは、それが最後。
毎年、花は咲いてくれるけれど、「みんなの桜」になってしまった桜。
それでも、私のなかでは「とっておきの桜」です。
そして、今日はお花見。
時間が空いたので、ちょっと早めに行くと、もうすでにブルーシートを敷いて場所を取ってくれていました。
どうもありがとう。
3人でちびりちびりとビールを飲みだしたのが17時50分。
それから、1人増え、2人増え、最後は総勢10人。
ビール2本と押すと温まるお酒を2本。
お寿司とそのほかスナック菓子をいただき、寒さに耐えながらわいわいと盛り上がり、それから、カラオケに流れたのが、もう22時近くだったと思います。
それから………?
いやはや、いつもながらに楽しい夜でした。
いまだに「姉(ねえ)やん」と呼んでくれる仲間に。
「楽しい夜を、ありがとう」
九段下の靖国神社で、毎年、花見をしていました。
事前にお寿司やお惣菜を注文して、ブルーシートと段ボールを持って場所取り。
携帯電話が今ほど普及していなかったため、1人が場所を取って1人が会社に電話をかけに行って、だいたいの場所を知らせます。
会社にいた人は、みんなに場所を知らせて、注文していたお寿司やお惣菜を受け取って来ます。
最初は、ガランとしていたブルーシートに、どんどん人が集まってきて、ビールの空き缶がどんどん増えて。
夜桜を眺める人はほとんどなくて、わいわいとくだらない話で盛り上がって。
めったにいっしょに飲まない人たちが集まるこの年に1度のこの花見。
私の年間行事の1つでした。
場所は、靖国神社から吹田(すいた)の江坂公園に移り、いっしょに花を眺める顔ぶれも変わったけれど、毎年、欠かさず夜桜をながめながら、花見をしています。
春になると、そわそわする理由の一つ、ですかね。
おやすみ。
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