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■ 火
静寂の中 水面に黒く澱んだ
投げ入れた遺物に 精神は反発した
静かだった水面に広がる波紋は 共鳴し響き合い やがて覆い尽くす
吐いた火は消えること無く 毒は身体を犯し続ける
過ちと解かっていても 屈辱に耐えるのに飽きたのだろう
信じることの行為も 掛け違えている ボタンのようにズレている
ただ 君が吐いた ため息が 君を信じている人を侮辱した
それが 空しかった
そして 許せなかった
この世界を愛していたのは 君だけではないのに 君のため息一つで崩そうとしないで
修正することにも飽きた 足並みを揃えるのもウンザリだ 身勝手な政治家の決断に 躍らされる 「貴方が戦地へ赴くわけでもない」
見下すだけなら誰でもできる
ここにきて ちゃんと見て
君にとって何が一番重要で 大事だったのか
消えていく大地も 風も 鳥も 人も 全ては 空しく声を上げる
君は自分だけを見ている。
ここにきて 初めて胸の痛みを知る。
自分のではなく 血を流し消えていく人々の 痛みを。
僕の周りの 血の塊を。
2001年04月26日(木)
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