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■ 体内
毒を吐く 腐れオチタ塊を踏み潰して 大地は汚れを一飲みすると小さくため息を吐く。 毒を吐くことで浄化されるコノカラダ。 優しいコトバなどかけられない。 死を唄う声に耳を傾ければ永遠の眠りが 君を包む。 柔らかい日差しも美しい緑も この身体から吐き出される毒に汚される 全ては醜く 美しく 毒を吐くことでしか生きていけない そんな自分を 大地は呑み込む ただの一点も 汚れないきみの身体に 僕を呑み込むことで 僕をこの毒から解放しようとしてくれる 優しい君 だからこそ 僕は君を汚す自分が許せない
何故 ここに自分はあるのだろう 何のためにここに在るのだろう
何も残さず自分を消すことすら 出来ない僕を君はその大地に包んで。
―僕は君に出会うために生まれた だから君は僕に出会うために存在する―
ただ優しく揺れながら その手に僕の身体を包んで 揺れる大地は僕を再び体内へ誘った。
2001年03月24日(土)
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