痒痛 ☆ 日記 
お酒と音楽と変人と。菫色の日々。

2010年08月20日(金)  サマーデビュー

わたくしは中学生から酒もタバコもやっておりましたが、
単にマセていて生意気だっただけなので、派手なヤンキーデビューはありませんでした。
高校から私服だったので、大学に入ったからといって お洒落や化粧に目覚めての突然のオンナデビューもありませんでした。
芸能活動も一旦はTVとかに首を突っ込んだもののマスコミにすぐ厭きてアングラーな世界に引きこもってしまったので、これがデビューだ というのも特別ないのです。
歌の仕事もその続きみたいになんとなく始まったわけです。

それがこの夏 思ってもいなかったデビューを迎えてしまいました。
それは、一人居酒屋デビューです。
独りと書きかけてやめたのはのは そこまで自虐的に思っていないから。
いっそもっと早くデビューすればよかった。
しかしノーメイク 銭湯帰りだよ。
ああ やはり今の年くらいでよかったのか。

昨日 わたくしはある事情で午後の四時すぎに起床し、起きたときには汗だくで腹ペコでした。
まずお風呂に行きました。
風呂やで もう帰ってから何かつくるのは面倒だし 待てない!と思い、
帰りにどこかで外食しようと思いました。
ところが自分が何を食べたいのか分からず、風呂やから家まで 数件ある店を悩みつつも全部素通りしてしまったのです。
もううちだ。
でもコンビニはいやだ。
もう一度どこかの店にもどろうか。
でもナニを食べるの? どこの店?
ふと目をやると、昔からある チェーンの焼き鳥系居酒屋が目に入りました。
外にメニューもおいてあります。
居酒屋ならなんでもある。
とりあえず、ナニか一品でなく メニューから食べたいようなものをいくつか頼める。
でも一人だし・・・ と躊躇していたらカウンターにお兄さんが一人。
マンガを読みながらビールを飲み、ナニか食べている。
お仲間いると思うと 不思議なことになんのこだわりもなく吸い込まれるように店に入り 
「一人です」
と店員さんに告げていました。
「生ビール」
が届くと勢いづき、サラダ チキン南蛮 鳥皮(塩で)焼きおにぎりと普通にご飯を食べていました。
つきだしが舞茸だったのも嬉しかった。
しかし 居酒屋の料理はどんなに小さな皿でも 一人前には多いですね。
二人で突くくらいの量なんだな。
食べすぎ&夕食の予算からはオーバーでしたがたまにはいいか。
あと、最近のタルタルソースはどこも甘すぎる。
中学の調理実習で、白身魚のムニエルに添えるために自分達でマヨネーズからつくった シャキシャキした玉ねぎと粗微塵にした茹で卵とピクルスをいっぱい入れたタルタルソースが我が人生で一番のタルタルソースです。
なんで店のタルタルは甘いのだろう?

あーあ デビューしちゃった。
夏休みも終わりです。



2010年08月12日(木)  おお新潟

画像掲示板に写真をアップしました。
お暇ならみてよねー。

さてわたくしも夏休み。
いつもよりもっとグータラするつもりです。
それから次のライブは 9月7日です。
掲示板のお知らせが後ろにいってしまったので、そのうちまた上にあげますよ。



2010年08月11日(水)  悔〜し〜い〜

いま仕事から帰ってきました。
ら、またGキBリに待ち伏せされていました。
が、今日は奴め、足元にいやがったので一瞬のすきに部屋に入られてしまいました。
ううう まだこの部屋のどこかにいる。

なんて頭がいい(のか?) 鋭い適応力をもった生き物なのだ。

悔しいよー。
今日は仕事でも負けたよー。
世間のなんたるかを忘れさった爺に怒鳴られたよー。
自分が何を言っているのか分からんぐらいに興奮していたが、
今晩 脳の血管が何本かブチッといっても自業自得だ。

二敗は悔しい。
せめてもの慰めは、あの瞬間湯沸かし器じいさんの娘に生まれてこなかったことぐらいだぜ。
うちの親だって完璧じゃないけど理不尽なことで怒鳴ったりしたことないし、
罵声を聞いたことはないぜ。


!!!
やっぱりGキBリはバカだ。
わたくしが眠るまでじっとしていればいいのに、コソコソでてきやがったぜ。
またもや箒で激しく戦いました。
今回は、奴の絶命まで見とどけた。
が、ううう 汁が・・・


こんな風に 日記の間があいている時には、お洗濯して ご飯を食べて たまに仕事して 害虫と戦って 普通に独りで暮らしているのです。



2010年08月07日(土)  撃退

仕事を終えて帰宅する。
玄関の鍵をあけたところ、わたくしより先に部屋に入ろうとする巨大なGキBリと戦闘になる。
箒にて撃退せり。

多大な勇気を要する戦いであった。

虫の分際で人が帰ってくるのを待ち伏せするな!



2010年08月05日(木)  ベーシックとは

わたくしはポテトチップスは、のり塩 が標準だと思っていました。
食べ終わったら前歯を気にする食べ物なのだと。
コイケ屋世代だからです。
最近 気が付いたのです。

ポテチって日本発祥じゃないよね。
外人 のり食わねーじゃん と。



2010年08月04日(水)  頭がピーマン

これまた懐いことばを持ってきましたね。

今日のお昼ににんにくナポリタンスパゲッチーを作っていて思ったのです。
なぜピーマン族は中身を充填させなかったのか。
大切な種を守るために、ふかふかの しかも苦いカバーを用意したのは分かる。
しかし人間は種などに用は無い。
いや増やすためにはいるけど。
しかもせっかくの武器 苦さ を利用されてしまうのだ。
苦い を通り越して 辛い というもっとも過激な防衛に走ったトウガラシ派も同じことだ。
むなしい。
メロンはどうだろう。
種にもふかふか種クッションにも用はないので、切ったらすぐに抉って捨てられるのは同じ。
しかしメロン族は ふしぎな網目をつくって人を驚かせる派 以外は中が腐っても破れない程度に固い皮しかもたず、なぜか皮と種との間にみっしりと水分と糖分を充填させたのだ。
なぜだ。
防衛の意味でよく分からん。
でもどっちが人間はうれしいかっていったら・・・
同じかなあ。
メロン嫌いな人もいるし。
苦いのや辛いのが好きなひともいるし。
残念な野菜たち。
あ、でも虫よけにはいいのか。
人間のことは考えてなかったのだな。
これから野菜の対人間種防衛作は進化するかもしれない。

にんにくナポリタンはピーマンを入れすぎて、青炒肉絲みたいでした。
青椒肉絲 とどっちが正しいのかな。
ナポリタンにはピーマンだよね。




2010年08月03日(火)  ラリーの夏

夏 JR それは ボゲモンラリーの季節。

この時期は平日の朝の改札でさえ油断できない。
ラリャー達は100cmに満たない奴らも多く、
逆走もなんのその、おかまいなしに150cm強のわたくしの鳩尾あたりに突進してくるのだ。

前だけ向いて生きていくのは危険である と夏は教えてくれる。
足元も見ないとね。
お金を拾うかもしれないし。



2010年08月01日(日)  いろは

八月だ。
家賃も払った。
ちょっちリンパの流れが悪いのか調子よくないっす。
のんびりやる。
そうそう、10月の前、つまり9月 7日に六本木でライブやりますよ。
あとで掲示板に載せておきます。

さてて、ここしばらくなんとなく大和うるわし話が多かったような気がしますが、
それは夏のせい ではなく読んでいた本に影響されていたのですね。
新潟から帰ってずっと古代日本語や中世日本語に関する本を読んでいたのです。
わたくしはミュージシャンですが楽器は弾けないのです。
人前でなにをするかといえば、うたを歌うわけです。
シンプルに考えれば声が楽器ともいえます。
でもスキャットやハミングだけの歌手はいない。
リズム メロディ テンポ バイブレーション そこに詞をのせる。
詞は文字と考えると音楽と全然関係ないけど、ことばと考えればやはり音であります。
そしてことばであるからには意味がありますです。
意味なんかいらねー ゴロさえよけりゃいいんだよー というロックなご意見もありますが、残念なことに人の脳みそは聞き取れる言葉から勝手に意味を拾っちゃうんだよね。
そしてネイティブならどんな言語でもそうだと思うけれど、ことばは
一語は一意味ではなく、二重三重に意味があり、
自然や歴史や文学が豊かであればあるほど何重ものイメージの喚起がある。
だからなるだけ自分でも翻訳した意味しか分からないような外国語の歌はやらないのです。
イメージを圧倒する声の力なんてものを持ち合わせず歌手をやっているわたくしとしては、ことばの力 聴くひとのイメージの広がり が唯一の武器なのです。

ただし言葉が好きだから歌手になる人もいないと思います。
音楽が好きだから、となればサウンド。声質やピッチなどは置いておいて、
ここで言いたいのは ことばの響きについてであります。

耳をすましたお客さんの前でたくさん歌っていると最後にはいつもフレーズの終わり、ことばの語尾の音が自分の中で一番の問題になります。
意識的でも無意識でも どこまで伸ばすのか どんな風に響かせるのか 強調するのか 消え入るようにするのか
わたくしの考えでは 元々のことばに強いアクセントや強調・弱調、高低のあまりないことばである日本語では終わりをどんな風に発音するかで印象は大きく変わります。意味が変わっちゃうときもあるよね。
そして日本語は 例外である ん 以外は母音で終わるしかない定めなのです。

♪ 好きだから ぁ〜
♪ 会いたい ぃ〜
♪ 愛してる ぅ〜
♪ ちょっと待って ぇ〜
♪ わかっていたの ぉ〜

適当で陳腐な歌詞でもこの通り。全部! 全部なんです!
「あいうえお」をどう響かせるか はイメージの方向を決める。
「あいうえお」が日本人の情念を握っている。
この情念性を嫌って 語尾を伸ばさない という歌い方もあるしやっている人たちもいる。
わたくしもどうにも逃れられないこの母音の魔力を少しでも探ろうと本を読んでみたのですが、
母音どころではなかった。
子音もだよ。サ行もマ行も。みんな文字が伝わる前からこの島ではある程度共通したイメージが発音される音にあるんだもん。
いっぱい外来語も増えたけど、人間のいとなみ 自然のはたらき、現象 気持ちとその動き 少しづつ変わっても単語の大元になる音はほとんど古代からそのまま使っている。
3〜4冊読んでみて、これ以上は 音声言語学 民族学 記紀学 神道学 と泥沼への道行き。
またトンデモ本と学術本の隙間を縫っての本探しにも疲れ、いったん収束させました。
これから先もわたくしの歌は、風邪と母音との闘いであります。

先日も書いたけど すみれ と なべ(鍋だよ)が古代からの古い日本語だと分かったのがスマートさん的には嬉し楽しい知識だったな。

日本人というのは遠い遠いご先祖から、結局は住みやすいこの島にずっとずっと暮らし、海外のいいなあ〜と思うものだけ摂取して、ほとんどどこにも行かなかった、
というのが古代と現代の日本語の状況からわかります。


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