サヨナライツカ
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2002年12月25日(水)<<<あなたにとっての私

 私の認識では、
 12月24日のクリスマスイヴこそが特別な日で
 だから昨日もメールを送らなかった。
 彼女と過ごしているんだろうと思ったから。

 だけど今日なら。

 そう思って、
 偶然見つけた綺麗な写真を添付した。

 それに対する予想外の返信とあなたの行動。


  クリスマスにはなにがほしい?


 いつかあなたが訊いた、
 そんな言葉はただの気まぐれだと思ってた。
 まさかほんとうに準備してくれてるなんて思わなくて。

 控えめな色の石がついた、ちいさなピアス。
 ポケットから無造作に取り出された銀色の箱。
 すこし困ったように笑ったあなたの顔。
 帰りぎわに抱きしめられた感覚と移り香。

 全部、泣きたくなるほど嬉しかった。

 一緒にいたいと言う私に、
 今日は特別な日だからそれはできないって
 謝りながら帰っていったあなたが

 それでもその「特別な日」に
 時間をつくって会いにきてくれたこと。


 だけどあなたが愛しているのはまちがいなく彼女で
 私にはそれをくつがえすほどの力がない。

 あなたにとって特別な日に、
 一緒にいられないっていうことは
 あなたにとっての私が特別な存在ではないっていうことだ。


 大丈夫。
 それだけはっきり言われたら、
 このさきどんなふうになったとしても期待しなくてすむと思う。




 だからって
 全然かなしくないわけじゃないけれど。

2002年12月24日(火)<<<イヴ

 偶然、あなたの友達に会った。
 そのことをメールしようかと思ったけど
 やっぱりそれはできなかった。

 彼女と一緒に過ごしているかもしれない日に
 私の存在を思い出させるなんてまちがってる。
 まだ、それくらいの判断力は残ってる。


 こんな日に会えるはずがないことくらい
 考えなくてもわかる。
 最初から全部わかってて踏み込んだ。


 だけど今日と明日が過ぎたらそのあと。

 年内にもう一度、
 あなたの腕のなかで眠りたいと思うのは
 許されないことですか。

2002年12月20日(金)<<<予防線

 昨日送ったメールに返事がきた。

  がんばれ

 っていうその言葉が嬉しくて笑ってしまう。
 だけど勢いづいて返したメールは、
 やっぱりそこで途絶えてしまった。


 返信しなきゃっていう重圧をかけたくないから
 あなたに対してはなるべく疑問文を使わない。
 もしかしたら、
 そんなことを気にしているのは私だけで
 あなたにとってはどうでもいいようなことなのかもしれないけど。


 あなたの前では泣かない、とか
 彼女の話を持ちださない、とか

 あなたに負担をかけたくない、なんて言いながら
 ほんとうはただ逃げているだけだ。

 そうしておけば自分が傷つかなくてすむから。


 たぶん、相手があなたじゃなくても
 私はそうやって予防線をはるんだろう。
 あのひとにしたのと同じように。

2002年12月19日(木)<<<ひとりでも

 あなたに、メールを送ってみた。
 返信はこなかった。


 ひとりでも平気にならなきゃいけない。

2002年12月17日(火)<<<わかってるのに

 あのひととのあいだに残る曖昧な関係を
 あなたに話すのはまちがっていると思う。

 わかってるのに。

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 一緒に過ごした一ヶ月、
 毎日あなたの忙しさを見てきたから
 会いたいなんてわがままは言えない。

 合鍵を取りにきたあなたの前でまた強がった。

 嫌われたくない。
 たとえ一瞬でも。


 あなたが目の前にいるそのときだけは嬉しくてなにも言えなくなる。
 いなくなったら一気に押さえられなくなる。

 アパートの階段をおりていく足音がつらくて
 思わずメールを送ったりして

 今日もあなたを困らせて、
 自己嫌悪で泣きそうになった。


 私の問題にあなたを巻き込むのはまちがってるって

 わかってるのに。


 このままじゃ
 いつかほんとうに愛想をつかされる。

2002年12月15日(日)<<<不安

 昨日の夜、気持ち悪そうに帰っていったのが気になって
 今日の昼間、メールを送った。

  昨日は大丈夫でしたか。

 あなたにとっては
 あれくらい、いつものことなのかもしれないけど。
 いままでそんな姿を見たことがなかったから
 なにかいやなことでもあったのかと思って心配になる。


 ずっと返信はこなかった。
 もともとまめな人ではないのかもしれないし
 私が調子にのらないようにわざとそうしてるのかもしれない。
 ただ忙しいだけなのかもしれない。
 でも確実に以前より減ってきたメール。


 夜になってようやく返ってきた言葉。

  これる?

 断るなんて考えられない。
 ますます都合のいい女化しているのがわかっていても。


 だけど名前を呼ばれなくなった。
 キスもメールも減った。
 もしかしたらこのままフェイドアウトかもっていう不安が消えない。

 ねえ。

 眠っているとき、
 身動きするたびに無意識でも抱きしめてくれるのは
 腕のなかにいるのが私じゃなくて彼女だと思っているからですか。


 必死で、まだ嫌われていないと思える要因を探してしまう。
 すごく不安でしかたがないのにぶつけられなくて
 ききわけのいいふりをしてしまう。

2002年12月14日(土)<<<重症

 誰かと話しているときも、無意識にあなたの姿を探す。
 見つけたらそれだけで嬉しくなる。

 三年前から変わらない習性。


 ずっと、対等になりたかった。
 フリーだったら面倒みてやれたのになって
 そんなふうに言われたこともあったけど、
 「面倒みてもらう」ような関係ならいらなかった。

 だけど。


 忘年会に遅れて現れたあなたは
 やっぱり手の届かない人に見えた。
 二次会も三次会も、わざと近くにいかなかった。
 彼女との結婚の話にも
 もうそんなに傷つかずにすんだ。

 だけど。


 今日は泊めてやれないって謝られたとき、
 複雑な気持ちになった。
 気にかけてくれたことが嬉しかったし、
 一緒に眠れないことが寂しかった。

 だけどその、
 「泊めてやろう」と思うのはどういう感情からですか。


 そんな関係なら、いらなかったはずなのに。


 ブーツ越しにつかまれた脚とか
 至近距離の眼差し。
 そのひとつひとつに動揺してしまう。

 重症だ。

2002年12月13日(金)<<<あなたの答え

 昨日はバイトが終わってから飲みにでかけて
 深夜、雪の降るなかを
 あなたとメールしながら歩いて帰宅した。

 部屋には誰もいないと思ってたのに
 なぜか電気がついていて、
 そこで普通に仕事をしているのはあのひとだった。

 どうして。

 今日、荷物をまとめたいから行ってもいいかっていう
 メールは確かに昼間送られてきてたけど。
 それを了承したのは私だけど。

 でもこの状況はおかしいと思った。
 あなたに、メールを送った。SOS。

 結局、いつもいつも頼ってしまう。
 ほんとうはこんなかたちで一緒にいたいわけじゃない。
 だけどすごく会いたかったから
 あのひとの予定外な行動を利用した。

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 一週間ぶりのあなたの部屋。
 彼女のものでも私のものでもない長い髪。
 見たことのない歯ブラシ。
 きれいに片づけられた台所。

 いとこが来てたんだって
 床に落ちた髪を拾いながら
 まるで弁解するみたいに説明して笑う。

 私は、あなたのことをなにも知らない。

 だから。

 しばらく部屋にいてもいいよって言ってくれたり、
 あんな時間からわざわざ迎えにきてくれる
 その言動でまだ嫌われていないことを確認して安心する。

 いてもいいよって、そう言ってもらえただけで十分。
 それに甘えるわけにはいかないけど
 言われなかったら不安になる。


 昨日の昼間、会いたいって送ったメールには返信がなかった。
 返信しないことがあなたの答え。
 変に思いあがられたら面倒だと思ってるのかもしれない。

2002年12月12日(木)<<<会いたい気持ち

 昨日はメールをしなかった。

 だけど週末あたり、
 会いたいって伝えたらだめかなって
 明日まで待って連絡してみようかなって

 そんなことを考えながら働いて、
 休憩時間に携帯を見たら
 あなたからのメールが届いてた。

 特別な内容じゃなかったけど
 すこしでも気にかけてもらえることが嬉しくて。


 会いたい気持ちを送ってみる。

 だって黙ってても伝わらないし、
 きっと気がついてはもらえない。


 いままで、私はいつも受け身だった。
 あのひとと一緒にいたときも意地をはって、
 結局、なにひとつ見せられないままだった。

 いつだって。

 完璧に愛される自分でありたかったから。

 ほんとうに会いたいときや
 どうしようもなく寂しいときこそ、
 強がって平気なふりをした。


 ここでまた、
 あなた相手に同じことをくり返しても意味がない。
 どんなに認めたくなくても
 現時点で追う側なのはあきらかに私のほうだ。


 あなたから、愛されるなんてありえない。

2002年12月10日(火)<<<一喜一憂

 会えない時間。

 部屋にひとりでいると
 あなたのことばかり考えてどうしようもないから、
 わざわざ大学まで行って勉強した。

 山間部にあるキャンパス。
 当然、雪も半端じゃない。

 そんなくだらないことでメールして、
 返信に一喜一憂した。

 あなたの笑顔ばかりが浮かんでくる。

 あの場所は私のものじゃないのに
 会いたくてしかたがなくなった。

 でもそんなこと言えないし、
 まだ誰の足跡もついてない
 白い雪の上をざくざく歩いて帰った。

 いま、ここにあなたがいてくれたら、
 なんて考える私はほんとうにどうしようもない。

2002年12月09日(月)<<<なんでもない言葉も

 夜中、雪が降った。

 ひとりでふらふら散歩して
 あなたに短いメールを送った。

 すぐに返信がきたから嬉しくなった。

 風邪ひくなよって、
 あなたにとってはきっとなんでもない言葉も大事に思う。

 ばかばかしいくらい。

 あんまり彼女っぽいことすると、
 困らせてしまいそうでこわいけど。

 うんざりされたらどうしようって
 臆病になるけど。

 それでも。

 あなたからのメールを待ってしまう。

2002年12月08日(日)<<<会えなくても

 不安が消えない。
 このままだんだん会えなくなって、
 いつのまにか
 終わってしまうような気がしてしかたがない。

 もしそうなってしまったとしても、
 私にはなにも言えないけど。

 あなたを、責めることすらできないけど。

 せめて次の約束があればもうすこし楽なのに、
 なんてわがままなことを思う。
 それが本音。

 だけど。

 連絡がつかないのはあなたの都合が悪いからで、
 まだ会いたいと思ってくれているなら
 そのうち電話がくるはずだとも思う。

 そう考えるしかない。

 どんなに居心地がよくても
 あなたを独占することはできないから。

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 夜、昨日のメールに返信がきて
 それだけでけっこう元気になった。

 会えなくても。

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 いままでみたいに意地をはって、
 寂しくても平気なふりをしたり
 強がったりするのはもうやめよう。

 重荷にはなりたくないけど、
 あなたといるあいだに
 なにかすこしでもプラスの方向をつくりたい。

 つらいことだけで終わりたくないから。

2002年12月07日(土)<<<待つしかない立場

 情けなくなるくらい卒論もなにも手につかない。
 この気持ちが恋愛なのか、
 それともただの甘えなのかわからない。

 次に会える約束がない。
 寂しさをぶつける術もない。


 苦しい。


 電話も、
 会いにいくこともできなくて。

 待つしかない立場。


 つらいかもしれない。
 これはちょっと思った以上。

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 送ったメールに返信はなかった。
 わかってたからそれはべつに平気。

 傷ついたりなんかしない。

 このくらいのことで。
 いちいち傷ついてなんかいられない。

 それでも。

 携帯の着信音とか、
 アパートの階段を登る足音とか。
 そのひとつひとつに反応して期待する。


 このままじゃだめだ。

2002年12月06日(金)<<<いま以上

 おはようのキス。

 それだけで安心する私は単純だ。
 だから思わず、期待してしまいそうになる。


 別れてほしいわけじゃない。
 だけどこの一ヶ月、
 あなたは予想外に
 彼女の存在を感じさせないでいてくれるから。

 先月の夜、
 枕元に置かれていたポラロイドはすぐ倒された。

 気を遣われてる。
 だから、錯覚しそうになる。


 前に偶然、
 あなたのBBSで見つけた彼女の言葉は
 とてもかわいかった。
 いまでもまだ忘れないくらいに。


 壊したりできない。したらいけない。

 こんなふうに考えるのは、
 もう、いま以上を望んでしまっているからだ。

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 今日は泊めてあげられない、ごめんって謝られて
 すごく寂しそうな顔してるって言われたから、
 強がるのは半分やめた。

 そうしたら笑って、
 おいでってキスしてくれた。
 すこし救われた。


 まだ、嫌われたわけじゃないのかな。

2002年12月05日(木)<<<認めたくないだけで

 夢見が悪くて目が覚めた。
 無意識にしがみついたあなたと目が合った。
 ちいさく笑われたような気がしたけど
 あとで訊いたら覚えてないって言われた。

 今朝はキスもされないままで、
 くだらないけどそんなことに傷ついたりした。


 ほんとうはすごく好きなのかもしれない。
 ただ認めたくないだけで。
 もう、いまさらどうすることもできないのに。

 だんだん卑屈になっていきそうな自分が、
 情けなくてかなしい。


 だって。


 愛してほしいなんて、とても言えない。
 せめて嫌われないように。

 あなたの近くにいられるように。

2002年12月04日(水)<<<私のためじゃなくても

 研究室で遊んでいるときにかかってきた電話。
 受話器から、いつもと変わらず響くあなたの声。

 一ヶ月が過ぎてもまだ慣れなくて、
 思わず笑ってしまいそうになる。

 毎晩、迎えにきてくれたり
 眠る前のわずかな時間でもかまってくれたり。
 絶対もう眠ってるだろうと思いながら
 お風呂からあがったときに、
 まだ起きてベース触ってる姿を見たときとか。

 それがたとえ、
 純粋に私のためじゃなくても嬉しくなる。


 罪悪感と優越感。


 ばかみたいだけど。

2002年12月03日(火)<<<愛人の掟

 第1条 いつもきれいにしていること
 第2条 最初の誘いは彼から
 第3条 彼への電話は控えること
 第4条 毎日会ってはいけない
 第5条 デート費用はすべて彼にまかせる
 第6条 自分の生活を彼にすべて明かさない
 第7条 合鍵を渡さないこと

 第10条 卑屈にならないこと
 第11条 彼の安らぎになること
 第12条 なるべく彼の前で泣かないこと
 第13条 彼を引き止めないこと
 第16条 奥さんや家族を恨まないこと
 第17条 彼の家庭にばれてしまったときは現状維持
 第18条 「愛してる」は彼が言うまで待って

 第24条 指輪をねだらないこと
 第25条 彼の生活に近づかないこと
 第26条 ほかの男性ともデートすること
 第27条 第三の女を許してはいけない

 第32条 夫婦の真似ごとをしないこと
 第33条 結婚の二文字は絶対に口にしないこと
 第34条 約束を信じて待たないこと
 第35条 何も望まないこと
 第36条 不倫を終わらせるのは必ず女性であること

                     「愛人の掟 1」梅田みか 一部抜粋

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 厳密に言えば、
 愛人というよりもただの浮気相手。

 だけどあなたに
 結婚を前提とした彼女がいるのはまぎれもない事実で、
 そのひとといまさら別れるはずがないことくらい
 言われなくてもよくわかってる。

 だからもう愛人でいい。

 どんなに表現を変えてみたって、
 結局、同じことだと思うから。

 だからせめて、そこに私の存在意義を。

2002年12月01日(日)<<<無力

 もうすっかり決まりごとのようになった
 短いメールを何度か交わして、
 夜、迎えにきてもらった。

 元気になっていて安心した。
 金曜日はほんとうにつらそうだったから。

 こういうとき、
 彼女の絶対的な力を痛感する。
 当然なんだけどやっぱり勝てないなあって
 考えたらすこしだけかなしくなった。

 私にはなにもできない。無力。

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 風邪もらってやるって
 たくさんキスされた。

 いっそ大きく開き直って、
 いま、この状況を楽しまなきゃもったいないのかも。


 たぶん、こんな機会は二度とない。

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