サヨナライツカ
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2003年01月29日(水)<<<気づいているのなら

 ひさしぶりにまとまった雪が降った。
 研究室の仲間と遊びにでかけた帰り道、
 駅周辺で渋滞にはまって二時間近く立ち往生。

 車のなかで、以前に好意を持っていた同輩と二人きり。

 これが去年の夏だったら。

 あなたに近づく前だったら、
 もっと違う感情を抱いていたのかもしれないけれど。

 いまの私は
 自分でも信じられないくらいにあなたのことを考えてしまう。


 だけどもう、
 私からあなたへ送るメールに返事はなくて
 このままフェイドアウトを狙われてるのはまちがいない。

 わかっていても。


 まだどこかで期待してしまう。


 ねえ。

 私の気持ちに気づいているのなら、
 いっそきれいにふってください。
 気づかないふりをして、なかったことにしてしまわないで。

2003年01月25日(土)<<<どうすることもできない

 一昨日から部屋のメインライトが壊れてしまって、
 夜はロフトに取りつけたクリップライトが頼り。
 特に不便は感じないけれど
 薄暗いところにひとりでいるのはけっこう寂しい。

 だから。

 依存した文面にはならないように気をつけて
 あなたにメールを送った。

 やっぱり返事はこなかった。

 あなたと「友達」だった時期なんてないから、
 私に対するいまのあなたの態度が
 どれだけの意味をもっているのかわかりにくい。
 それでも、距離をおきたがっているのは明白で。

 私にはそれをどうすることもできない。


 これがあなたの結論だって、
 すんなり受け入れられることができれば楽なのに。

2003年01月22日(水)<<<そんなはずがないのに

 一方通行のメール。
 ひさしぶりに会えてしまうと
 無意識でもいろんなことを都合よく考える。

 たとえば昨日、
 あなたが私に触れなかったのは
 私のほうで近づこうとしなかったからかもしれない、とか。


 そんなはずがないのに。



 あなたにとって、
 私はどれだけの存在ですか。

2003年01月21日(火)<<<あなたの結論

 ひさしぶりに届くあなたからのメール。
 見慣れた笑顔と愛用の香水。
 すこし疲れた雰囲気。

 部屋にいるあいだ、
 結局、一度も触れようとはしなかった。
 それがあなたの結論ですか。

 私がなにも言わないのは、
 平気なふりをしているだけ。


 くやしいけれど。

2003年01月19日(日)<<<矛盾

 卒業式は三月下旬。
 あなたとは、それまでに何度会えるだろう。

 そんなことを最近よく考える。

 だけどきっと、
 こんなにも会いたいと思っているのは私だけだ。
 あなたが見据えているのはいまも昔も彼女だけで、
 私はそういうところも含めてあなたを好きなんだからしかたがない。

 きれいごとだと言われるかもしれないけれど
 彼女の存在がなければいまのあなたもないと思う。

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 相変わらず彼女への罪悪感は微塵もなくて。
 あなたからのメールの事務的な文面に傷ついたりした。
 迷惑をかけたくないと言いながらあなたを困らせる、
 この矛盾した現状はなんだろう。

2003年01月14日(火)<<<HERO

 鳴らない携帯。
 それがどういうことを意味するのか、
 考えなくてもわかるけれど。

 クリスマスや元旦にあなたがくれた幸せも
 すこしずつ薄れてきて
 二ヶ月前のいろいろな瞬間を思い出してみたりする。

 忙しそうなこの時期に
 彼女でもない私が
 会いたいなんてわがままは言えないから。
 卒論提出の報告とプリテスト協力へのお礼を口実にメールした。

 すぐに届いた返信。
 最近かまってあげられなくてごめんっていうあなたの言葉。
 また複雑な気持ちになる。

 それでも、

 10日ぶりに鳴るあなたからのメール着信音。
 残る作業も課題もがんばろうと思った。

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 憧れになろうだなんて

 大それた気持ちはない

 でもヒーローになりたい

 ただ一人 君にとっての

 つまずいたり 転んだりするようなら

 そっと手を差し伸べるよ

                        Mr.Children 「HERO」

2003年01月04日(土)<<<優しさ

 彼女と過ごす時間のことを、
 言わないでいてくれるのはあなたの優しさですか。

 そんなふうに考えたりもしたけれど。

 ただ、私が訊かないから言わないだけで
 あなた自身はそこまで深く考えていないのかもしれない。

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 今日の返信で
 彼女と会っていることを知った。
 年始だから、それはやっぱり当然なんだろうと思う。

 嫉妬するというよりも
 ふたりがうまくいっていることに安心する。
 できれば、あなたのかなしむ姿は見たくない。


 あなたが
 いつ、誰となにをしているか
 それを特に知りたいとは思わないけれど

 たとえば。

 彼女と暮らし始めるときや結婚するとき。

 なにか大きな転機を迎えるときには、
 ほかの誰かからではなくて
 あなたが私に教えてほしいと思う。


 たぶん、無理だろうとは思うけれど。

2003年01月01日(水)<<<メールひとつで

 年があけてすぐに
 あなたから届いたメール。

 それはきっと、
 私だけに向けられたものじゃなくて
 親しい人たちへ一括で送られているんだろうけど。


 それでも。


 数行の、そのメールひとつで
 こんなにも幸せになれる。

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