「愛している」という言葉 - 2004年06月26日(土) 「愛している」と呟いている 言葉の意味もわからないまま 心と体の繋がりのようで 姿も形も見えない 「愛されている」と受けとめている 言葉の意味もわからないまま 君と僕との関係のようで 姿も形も見えない 何も言わずに抱き合っていたい 互いの体を寄せ合っていたい 猫の瞳の奥底のようで 深くて暗くて見えない 言葉を使わず呟いている 言葉の意味がわからないから けれど 全身全霊で名前を呼ぶのさ 君の名を呼ぶのさ 擦り寄ってくる猫のように 何も語らない猫のように ただ ここに居るだけで ただ ここに居るだけの 声が聞こえるかな 愛という言葉の方が 恋という言葉よりも伝わると思ってた けれど ただ 届けと願うこの気持ち その方が今では わかる 「愛している」と囁いている 聞こえないくらいの小さな声で そっと溢さないように そっと風に乗せて 君の胸に届けばいい 胸の奥に届けばいい - 寝床の唄 - 2004年06月25日(金) 掃いて捨てるほど 有り余るような 食べ切れないほど 有り余るような 目の前の花ではなく その周りの景色 降り積もった落ち葉の フカフカとした ひとつではない たくさんの気配 自分勝手に手に取って 食い散らかすように 手放して構わない 終りが来ることを思わせずに 苦しみもせず 哀しみもせず 無限に続いていくような 何気ない鼻歌に 思い出の中で気付くような 過ぎ去った季節を 数えて気付くような ちょっと笑って眠りに着いた そんな感情で 居られたならいいのになぁ - 朝起きて、生きるか死ぬかを決める - 2004年06月24日(木) まだ生きていた 死んだ方がマシだと思った昨日と続いている 生きるか死ぬか 生きると決めて またこの社会と繋がるんだ昨日から続いている 生きる 選ばなかった選択肢はどこへ 生きると決めて 世界へと意識を向ける昨日と同じように 生きているのか 生きるとは何か また今日の中で繰り返す昨日と同じように 死ぬ 選んだはずの選択肢が外れた 眠りを経過した後で また繰り返し続く同じ選択と問いを 答えの出ない問いを繰り返している 続きと繋がりの中で それは選択から生まれた その選択から生まれたのは 一体、誰なんだ 朝起きて、生きるか死ぬかを決める という選択から -
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