「思考」...rainman

 

 

光 - 2004年05月09日(日)


哀しみの底 苦悩の闇

激痛の滝 混乱の嵐


暗い 暗い 暗い

君はさまよっているのか

暗闇の中を



君は知っているか

君は感じることができるか


どんなに暗い闇の底にでも

届く その光を


君の中にある

一条の光を




-

時が過ぎれば - 2004年05月08日(土)


うまく言えないんだ

キミのこととなると

違うんだ

そんなんじゃないんだ


辛いんだ

だから 今じゃだめなんだ

苦しいんだ 

だから キミじゃだめなんだ


言えない気持ち

言ってしまった



うまく伝わらない

キミにだけこの気持ち

おせっかいでも

笑ってほしくて


好きなんだ

けれど 今じゃだめなんだ

愛している

けれど キミじゃだめなんだ


言いたい気持ち

言えないままで



うまく伝えたい

キミにだけこの気持ち

笑ってほしくて

笑ってほしくて




-

オーロラが見たい - 2004年05月07日(金)


もし、願いが叶うなら 僕は

オーロラが見たい

シロナガスクジラが見たい

トンビのように飛びたい

アリになりたい

一番綺麗な 夕焼けを見たい


孤独って言葉を

使えないほどの

自然の中に 取り囲まれて


そうしたら 僕は

何を思うだろう


「綺麗だ」って

それだけ 思えるんだろうか


たった ひとつ

それだけ 思えるんだろうか


自然という その中に

生きていられるんだろうか


辛いことや 悲しいことの

果てにある 

何かに届くのだろうか


思考を超えて

感情を超えて


永遠に繋がるような 気持ち




-

触っていたもの - 2004年05月06日(木)


浮かれて吐いてた

言葉たちをよく見てみたら

知らずに触った

血のようなヌメヌメがある


また傷つけてたなんて

思いたくもないだろうに

知らずに触った

血のようなヌメヌメがある


擦っても取れない

毎日がある

ボロボロと垢みたいに

こぼれてる



真っさらな気持ちで

やり直したいんだろ

抜け出した布団の

ぬくもりよりも


目覚まし時計が

新しいベルを鳴らす

まだ今日は

始まったばかりって


真っさらな気持ちで

やり直したいのに

抜け出した布団の

ぬくもり



知らずに触っていたもの

血のような

血のような

血のような


厚かましくも

繰り返したのは

薄っぺらい

馴れ合いの仲なのか




-

どっかに居るだろ - 2004年05月05日(水)


あっちへ 行ったり

こっちへ 来たり

忙しい奴だぜ

あんまり 焦んなよ


「どこに 居ても

 自分の位置は 変わらない」

そう言って 居なくなった

お前は 今 どこに居る


あっちで 泣いて

こっちで 笑って

いい加減な奴だぜ

あんまり 調子に乗るなよ


どっかの 事件も

俺には 関係無いか

そう言って 自分だけ

のけ者に なったか


あっちで 傷つけて

こっちで 裏切って

まるで卑怯者だな

今夜も 自己嫌悪にはまって


あっちへ 行っても

こっちへ 来ても

どっかに 居るだろ

どっかに 居るだろ

お前と お前を愛するような

そんな奴が 

どっかに 居るだろ

焦んなよ 

へこむなよ






-

一年草 - 2004年05月04日(火)

勝手に大事に

思ってたよ

隅っこの方の

小さな草


誰かが

引っこ抜いて

穴ぼこが

空いてた


闇より暗くて

深い穴ぼこだった


春に見つけて

きれいな夏の花

秋、枯れたとしても

大事に思ってたよ



雨と風にさらされ

冷たく硬い冬

雪に埋もれても

埋らない穴ぼこだった


穴ぼこを見る度

心がしわくちゃになるよ


しわくちゃ心は

梅干みたいだね


気がつかなかっただけ

また春が来るよ

雪が解けていくよ

穴ぼこが

また見えた


気がつかなかっただけ

もう春なんだよ

雪が解けたあとに

小さな芽が出てた


気がつかなかっただけ

それだけなんだよ

小さな一年草

種ができてたんだよ


穴ぼこに

小さな芽が出てた


誰かの落し文

ラブレターだね


気がつかなかっただけ

ずっとそうだったんだよ

今までも

いつだって

種はできてたんだよ



ちゃんと見ていたから

やっと見つけられた

辛い気持ちに

優しく日が当る


深いはずの

穴ぼこだったのに

もう底が見えるよ

小さな芽を出して

穴がしぼんでいくよ



一年の思い出は

草をはげまして

温かい気持ちが

種に届いたよ


いつかまた

季節も巡って

誰かが通る時

大事に思ってくれるさ

夏には花も咲くもの


秋、枯れたとしても

そういう花なんだよ

ちょっと気づかない

そういう花なんだよ



一年草

季節をまっしぐらに

追いかける草





-

風という名の - 2004年05月03日(月)

一筋の糸 

ぶら下がり

ゆらゆら


揺れていたのか

揺られていたのか



重ならんと

欲した

硬い外骨格


触れていたのは

触れられていたのは



土に成り果てた

笑い声


幾億かの

奪われし熱の抜殻



一つの願いを

笑う者

風に吹かれよ


-

行かないで - 2004年05月02日(日)


ああ キミが泣く

行かないで

行かないでと


ああ 日が沈む

ゆっくり

ゆっくりと


知らないはずもない

また 日は昇る


まるで もう

二度と夜が

明けぬかのように


ああ キミが泣く


忘れるはずもない

大丈夫 笑ってみせる


けれど もう

二度と僕は

戻れないかのように



-

チリチリチリ - 2004年05月01日(土)


チリチリチリ

チリチリチリ


そっちへ行っては

いけません


チリチリチリ

チリチリチリ


真っ黒い

真っ黒い

端っこ


振り返りもせず

ブラブラと

足 投げ出して



チリチリチリ

チリチリチリ


帰っておいで

と呼び声


遠い星の光

親しき人の光


されど

足 投げ出して


チリチリチリ

チリチリチリ


まだ 

帰れそうにないよ



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