Dailyみぅこむ
2002年08月27日(火) |
ハイソサエティ探検隊 |
世のMacFanがMac OS 10.2リリースに盛り上がっているなか、相変わらずOS9.2.2を使い続けているあたくしです。だってだって、いくらClassicで9のソフト使えるったって、なんだか面倒なんだもの。あとあのにゅるーんとした操作感が苦手なんだもの。綺麗だけど。綺麗な華にはトゲがある。あらごめんなさい、隠していたわけじゃないけど、一番の理由は買う余裕などないからよ。フン。 とかなんとか言っていても、いつかは乗り換える時も来るかもしれないのよね。そうなると困るのがセキュリティソフトのバージョンアップよ。OS Xなんて常時接続前提に作られたようなOSなんですもの。今常駐してるセキュリティソフトはXには対応していないから、もしXを買ったらそっちもどうにかしなきゃいけないののよね。それで今月末までは優待アップグレードをやってるんだけど、いつ買うかもわからないXのために、今のうちに9000円近くもお金出せるかというと、甚だ疑問ね。というわけであたくし、ここ2ヶ月間悩んだ結果、「いらない」ってことにしたわ。Xへの移行はまず予定がないんだもの。…でもいずれは必要になるかもしれないわね…その時優待キャンペーンしているとは限らないわけよ…そうなると定価で買わないといけないってことよね…あー結論でないわよっアンチキショウ!でももうあと悩めるのも4日のリミット。泣いても喚いても4日でどうするか決めなくてはいけないわ。ケチの花道の異名を取るあたくしとしては近ごろの一番の悩みだったわけよ。(<異名…?) 今日はこんな話をしに来たんじゃあないのよ。OS Xの話! え?10.2のことじゃないわよ、10.0.2の話!1にもなってないじゃないのよ、ナニこれ!ってアンタ言ったわね!失礼よ!これはOS Xが正式リリースされた(えーとつまりパブリックβ版じゃなくなった)時の、一番最初のOS Xよ、覚えてる?わたしはこのOS Xをほとんど使ってないわ!だってまどろっこしいじゃない、あの操作感!でもいい所ももちろんいっぱいあるんだけど…フリーズしないとことか、コマンドラインでマシン動かせるとことかね、うんうん。 あらでも今日はそんな話をしに来たんじゃないのよ。チェスの話! OS Xにはなぜかチェスのゲームが入ってるのよ。これがあんた、英語版だから何がなんだか!あたくしは始めから完全無視だったのだけど、今さらなぜか突然興味が湧いて来たのよ。でもこのゲーム、親切なの不親切なのってもう英語版の上にルール説明もナシよ!いきなりチェス版置かれたってそりゃいきなり碁盤置かれたアメリカ人って感じよ。大袈裟だったかしら?まあそんなこんなで、まずはルールを覚えなくちゃダメよね。ちょうどYahoo!ゲームにチェスの説明があったから、読むことにしたわ。 説明説明っと。ナニコレ、ルールサイトって書いてあるくせにクイズ形式じゃないのよ。何の知識もない人間にいきなりクイズで来るとはいい度胸じゃない。教える気ゼロね、アンタ。さすがよYahoo!ヤッホーて呼ぶわよ!一応ヒントはあるけど…これかしら?あ、正解よ!フフン!次の問題、かかってらっしゃい!えーと…分からないわよ!コレっ!あ、正解だわ。でもなんでこれで正解なの…?当たると説明もナシに次の問題が出てくるから分からないじゃないのよ!説明見るためにはわざわざ間違えないとダメって、屈辱的なルール説明ね。これはアレね、テレビの教育番組でわざと博士に間違えた答えを言うお姉さんの気分だわ! とにかくブツブツ言いながらも全問終わったわよ。意外とあっさりしてたわね。じゃあ早速OS Xのチェスで試してみるわよ!ゲッツ! しかし3Dって綺麗ね。さて、やるわよ!えーと、じゃあまずポーンを2つ前に…2つ前…2つよ、1つじゃないったら(マウスをぐりぐり)、初めは2つ動けるルールでしょっ?!なんで強制的にひとつなのよ! まあいいわよ…次はナイトを出すわよ、出すったら、出すのよっ!(マウスをぐりぐり)なんで勝手にポーンが1つ前にでるのよっ!!コレ、メチャクチャ操作しづらいわっ!そうこうしているうちにさっさとポーンが取られたわよ、こっちは思い通りに駒を動かせないってのに!なんなの、このゲーム! 試しに2Dに切り替えてやってみたけど、結果は同じよ。操作しづらすぎよ。 あら、なんだか横にマイクのマークが出てるわ。なにかしら…仕方ないから英語読んであげるわ。 …なんですって?!声で操作できるの?!「Knight A4」って言えばそこに駒が進むの?!素敵だわ!やるじゃないアップル! …でもこのMacには内臓マイクはないのよ。 決めたわ。あたくし、今週の日曜日にはヘッドセットマイクを買うわ。だからやっぱりセキュリティソフトのバージョンアップはナシよ!オーホホホ!
行って来ましたよ。大曲花火大会!初参加。 わたしは、花火は偶然見られたらそれでいいや、くらいにしか思っていない人種なもので、「今年の夏は大曲花火大会に!」などとは、夏の始まりには毛頭思っていなかったのです。 それがなぜ行くことになったのか、それは親友はづきの一言でした。 「大曲の花火は凄いらしい。行った人行った人みんな口を揃えてそう言う」 確かこのようなセリフでございました。 今年の夏、特に何の計画もなく、お盆休みも連休3日しかないわたしとしては、バスツアーの1泊2日で行けるこの小さな旅が非常に魅力的に思えたわけです。それ以前に、とにかくはづきと何処かへ行きたいぞと思っていたわけです。 「凄いってンなら凄かろう!行くぞなもし〜!」 というわけで、大曲に対する大した知識もないままに、ツアー申し込みと相成ったのでありました。
そして当日。 ご存知の方はご存知と思いますが、大曲、雨でした。 普通の雨じゃないよ、土砂降りだよ。 地元仙台の花火大会だったら、まず間違いなく中止になるくらいの雨だよ。 土手は底なし泥沼と言うのが適切なコンディション! 履いていたスニーカーが、気付けば泥の塊になっているのを見た時には、笑えました。 雨は気紛れ、止んだかと思えば、鬼のような大粒を叩き付けてくる。 わたしたち観覧者は、必死で耐え忍ぶのです。 バラバラと強くなり始めると、人々は大急ぎで傘を開き、肩を寄せあい、シートを引き寄せ、ひたすら気紛れな神様が機嫌を直すのを待つのです。 神様は雷神まで呼び寄せての大宴会。ただじっと待つのみのわたしたちの目を楽しませてくれました。 雨が弱くなると、人々は小さな幸せに喜び、足取り軽く泥を飛び散らせながら屋台へと足を運びます。 そしてひたすらひたすら、ただ待つのです。
はづきとわたしが持参した小さなシートには、座っている重みでお尻の回りに水が流れ込んで来ます。これをタオルでかき出し、タオルを絞り、またかき出し、タオルを絞る。涙ぐましい共同作業が幾度となく展開されました。 この作業、何かに似ている。はっ、そうだ。 「こりゃ浸水したボートの水を小さなお玉でかき出している感じに似てるな!」
雨は服を濡らし、体温を奪います。レインポンチョ(コートではない、ポンチョである)を着ていたわたしは平気でしたが、そうじゃないはづきは相当寒かったようで、白い顔がさらに白く、カットソーから腕を抜いて、縮こまらなくてはならないほど。 わたしといえば、ポンチョで足をすっぽり被い、ダルマに。 寒い時には、温かい食べ物を摂取したくなるのが心理です。 今日のかき氷屋とアイスクリーム屋は可哀想なほどにあがったりな様子。 アイスクリーム屋のおやじは相当不機嫌と見えて、となりの焼き鳥屋の長蛇の列が自分の屋台の前に伸びてしまったことに対して、アッチ行け、ここに並ぶなとわめいておりました。 無理無理、人の流れが激しくて、縦になんか並べないヨ。 おやじもきっとそんなこと分かってたんでしょうが、どこかにぶつけなくてはやってられなかったのでしょう。 目の前の屋台で調達したゆでトウモロコシを必死で食べていたら、ジャリジャリと砂利の音が聞こえましたがこの時はどうでもよいことでした。取りあえず温かい食べ物が体内に入ってくるだけでも幸せです。砂利どうのと言っている場合ではない、というよりも、手がすでにドロドロ、タオルもドロドロ、みんなドロドロなので袋に入っていたトウモロコシ以上に清潔なものは望みようがないのです。
人間、状況でどうにでもなるものです。
で、花火がどうだったかと言うと。 行った人行った人みんな口を揃えて凄いと言うことに納得です。 打ち上げ場が1キロに及ぶだけに、目の前の夜空いっぱいに、頭上に落ちんとばかりに華開く様子は圧巻でした。凄い、凄いぞ大曲! 花火が始まると、もうそれで満足、よし、帰るぞという気分がなきにしもあらずなどと言ったりもしていたのですが、やはり日本一の花火大会は凄い。
そして、花火大会が終わってみて思うのは、 「甘かった…」 ということでした。
大曲の花火が凄いのは、花火だけじゃなくて、それは特大の寿司折を二つも下げたおじさんだとか、そこで暮らせそうなほどでかいテントを張る人々だとか、小奇麗なワンピースに華奢なミュールを履いているお姉さんだとか、どんなに大雨でもめげない人々なのです。
大曲の天気が危ぶまれる時に必要なものは以下のものです。 ・大きな傘 ・イス ・大きなレインコート ・長靴 ・中身が濡れないバック ・タオル(何枚あっても足りない) ・ティッシュ(何個あっても足りない) そして、 ・忍耐 です。
それでもまた来年、行きたくなっちゃう心理が、大曲に何十万人を呼び込んでしまうのでしょう。 この旅は、忘れようにも忘れられないメモワールになりました。
2002年08月19日(月) |
指折り数えてごらんなさい |
なんと、更新停止から9ヶ月ぶりの新作デイリーです。 この間本当にいろいろとありまして、さんざん卒論と言い散らかしていたあの11月から、卒論終了、年明け、卒業、入社…と、もう一度やれと言われても二つ返事でオコトワリな濃い毎日でした。 突然更新をやめた理由とかはあったりなかったりするわけですが、自分を顧みるための期間でもありました。詳しく書いてもいいのですが、書いたところでなんというか、背中がムズムズしちゃってウズウズなので、やめておきます。 ところで、今までのDailyをひさしぶりに読み返してみましたが、なんだか他人の文章を読んでいるような気分でした。自分が書いたものとは思えない。これにはかなり驚いています。今同じように書けるかと聞かれたら、真似することはできても、意図的にそうしない限りは無理じゃないかと。 文章は内面を映す鏡です。 「昔よりオトナになった」と思っていた頃を改めて振り返ると、それがまたかなりガキな振る舞いをしてしまっていたことに気付くわけです。今もきっとそうです。前よりも、と思っても、大して変わってはいなかったりして。 というわけで、社会人になってちょびっと変化したであろう新生みぅこむ、始動でございます。おつきあい下さいませ。
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