彩紀の戯言
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2006年07月24日(月) ほぼ初・にっこり。

とりあえず…退院いたしました!

と言っても、カルテを覗き見したところ「要安静」が取れただけらしい。
ってか、安静にしてなきゃいけなかったのか?
38度の熱でもウロウロしてたぞ、私。

自由を得たのは数日前だけど、通院での点滴の日々は変わらず…
もう待ち時間の長さにヘロヘロ。入院してるときが恋しかったりもする。
待たなくていいしぃ、テレビを見ながらの点滴だしぃ。


今回のほぼ初にゅーいん。
いちばん私を救ってくれたもののひとつが看護師さんたちのにっこり。
だったと思う。

「ほぼ初」だし、わたしはオコチャマだし…。
とにかくものすごく不安不安不安、だったし。
温かいミルクのようにホッとさせてくれたのは看護師さんたちの「にっこり」。

彩紀さ〜ん、今日、担当の○○でーす。にっこり。
彩紀さ〜ん、お変わりないですかぁ?にっこり。
彩紀さ〜ん、お熱はどうですか〜?にっこり。

怖いどころか、キツイとさえ感じる看護師さんは一人もいなかった。
患者に不安なんか与えない、むしろ患者の不安を取り除いてくれる看護師さんたち。
看護とはそうあることが理想だとは思うけど、
それを常に実行できることはまた別のような気もする。

それに対して患者の私にできること。
「ありがとうございました」
ことあるごとに口にしていた。この言葉。
あまりに言い過ぎて挨拶のようになってたかも。

彼女たちの「天使のにっこり」の回数には及ばないけれど、
わたしの気持ちが伝わってたらうれしいなぁ。

でも。
退院のとき、エレベーターの扉が閉まる瞬間…
ウルウルしちゃったのは内緒。てへ。


2006年07月19日(水) ほぼ初・びょーいん食。

パジャマに着替えて小1時間後、食事の時間となった。
見るからに、美味しくなさそう…。想定内。
しかも、私にとってはすんごい量。

くるくる寿司や食べ放題ビュッフェなんていつも見るだけで満腹なのに、
見るからに不味そう…失礼…体にものすごく良さそうなおかず達が
視覚で私を苦しめる。

当初、成人女性の標準量が出されていたんだけど…その量を食べられない。
もともと小食な上に、食欲不振が続いてたこともあってぜったい無理。
日頃食べないものばかりだし、立派な(?)病人になってしまったらしく
驚いたことに胃がぜんぜん受け付けない。あ〜〜、胃が小さくなってるわ…。

だいだい3食お米だなんて生まれてこの方経験したことがない。
もし食べるなら朝食はパン。お昼はぜったいに麺類。
夜は…まぁ、知る人ぞ知る、で…米不足になってもまったく困らない人種なのだ。

話を戻して。
とにかくカロリーを摂取して欲しいとおっしゃる栄養士さんは
おかずを半量にし不足分を高カロリードリンクやゼリーで補う作戦に出た。
いや、提案してくださった。

カロリーを減らすことに頭を悩ませたことが過去に何度かあったが、
いかにしてカロリーを取るか、で苦労する日が来るとは夢にも思わなかった。
150kcalのゼリーってなに???

しかもっ!!ワガママもつぶやいてみるものである。
なんと!主食はパンもうどんも可能だと言うのだ!!
やたっ!これならきっと食べられる…。

んが、ご飯一膳の変わりに「ドンブリ1杯のうどん」…。
キャパ的に無理だろっ!!



…数日後。
私の胃はそれに耐えられるキャパになったのか…
ただただ、徐々に脱病人っ!なのか…
しっかり、「ドンブリうどん」を平らげるようになっていた。

ごろごろしててこの食欲。
体重計が怖い。


2006年07月17日(月) ほぼ初・ちょードキドキ。

今回、○○という症状で病院の門をくぐった。いちおー、総合病院。
いきなり総合病院を受診したのはそれなりの検査を受ける雰囲気を感じたからであって、
何科を受診すべきかいまいち判らなかったから…ではない。たぶん。
内科に印を付けたら外科を受診するように言われた事実は存在するが…。

幸か不幸か2度目の診察で血液検査と尿検査をすることなった。
町医者では結果が出るまでに1週間を要する可能性があるので
「でかした!?彩紀!」ってところか。
すると血液検査で××な数値が発見されてしまった。いや、発見していただいた。
「らっきー!?彩紀!」追加。

ということで、次はCTである。これも総合病院さまさま(?)ですぐに結果が出た。
このときの彩紀時間では爪が1mmくらい伸びたと思えるくらい長かったが、
地球の回転速度からすれば「すぐ」という表現で間違っていないと思う。
そしてCTくんは△△という症状まで発掘してきてしまった。いや、運よく見つけてくれた。
ぼろぼろだな、あたし。「実はアンラッキー!?でないか?彩紀?」。

××な数値にはBという病名が付けられた。自覚症状無し。
△△な症状は原因が判らず、要精検なカンジ。自覚症状無し。

さて。肝心な自覚症状ありありな○○。
原因がBという可能性もあるがかなり稀だとおっしゃる。
Bの治療により○○も治まる…かもしれない、と。

なんと不確かな…なんとアバウトな…なんと不安な(涙。

このびみょーなグレー部分が精神的によろしくない。
とりあえず最悪な事態を想定しようとする自己防衛反応が働いてしまうのだ。
ただでさえ病人なのに…。よれよれ〜。

「病は気から」とはよく言ったものである。
前日には発熱してもライブに行ったくせに、
入院を告げられた瞬間からしっかり「病人」と化していった。

健康な人間には当たり前な「生活をする」という行為をがんばらなくなる。
いや、がんばっていたんだなぁ、と初めて認識する。
なんか、ぐったりぃぃぃぃ。

それでも上げる必要のないテンションを何とか上げながら、いざ、入院。
部屋に入って一言。

「うわぁぁぁ!広〜〜〜い!景色抜群だぁ!」



この人、旅館かホテルかなんかと間違えている…


2006年07月13日(木) ほぼ初・ちょー親不孝

「ほぼ初」にゅーいん、と書いてあるのは、文字通りほぼ初めての入院だから。
先天性内反足で生まれ、生後1年で手術をした当時の私は
「大部屋のアイドル」だったらしい。もちろんそんなオイシイ(のか?)記憶は欠片もない。

手術室に入る前に「ぎゃんぎゃん」泣き喚いたことを覚えているか?と問う、
天然な部分を持つ母はカワイイのだけれど…
今回、見舞いに来て開口一発「ったく、もー。情けないねぇ。」とやっぱり言った。
「もー、見舞いに来たんじゃないなら、帰ってよ!」と、準備しておいた言葉で返す私。
言いたい放題の親子関係は変わらない。それもこれもアイなのだ。たぶん。

とはいえ。
今回の入院を母に知らせるときは、さすがの私も申し訳ない気持ちになった。
「高齢」と呼ばれる世代がどんどん高齢化してきたこの時代に敬老パスを持つ母だが…
あの人は未だかつて一度も入院をしたことがない。出産以外では。

入院どころか歯医者以外ではとくに通院したこともなく、
休日診察の耳鼻科にに駆け込んだ原因は「耳の中に虫が入ったから」だ。
音が聞こえなくなって耳鼻科の診察を受けたら
「耳のゴミが奥に入り込んでいた」という娘の母に相応しい。

とにかく。
健康だけが取り柄の(失礼!)そんな母だから…子供たちにその手の心配をかけたことがない。
それなのに順番を間違って親より先に入院することになるなんて…
たとえ点滴入院とはいえ…。とほほほほ。
健康だけが取り柄の娘だったのに。ごめんよ。母。←本人に言え

あ〜。先日はいまいち食欲がなかったから見舞いの品は辞退したけど
次はあの喫茶店の「タマゴサンド」と、あのケーキ屋の「シュークリーム」…
ぜひとも、持参して来ておくれっ!!


2006年07月10日(月) ほぼ初・個室にゅーいん。

是が非でも「個室」を希望した私は次にある選択を迫られることになった。

トイレありか無しか?
金額にして1日2000円の差額。
な、悩む…。

私は親兄弟と同じくトイレ好きである。なんのこっちゃ。
弟は「トイレで飯を食ったほうがいいんじゃないか」と人生最大のヒットを飛ばしたが、
私はお腹を抱えて笑いながらも密かに同意した。

つまるところ、いや、まったくつまってないのだが…
ロケット鉛筆なのだ。←知らない人のほうが多いとか。
食べたらすぐ出す。いや、勝手に出る。のだ。

そんな腸を持っている私だけれど、
今回は消化器系でにゅーいんしている訳でもなく、手術をする訳でもないため、
トイレに2000円はもったいない、という理由でトイレ無しの個室を選ぶことに。





点滴ってこんなにトイレに行きたくなるの???
夜中でもへっちゃらで行きたいんですけど…。

ここの病院のトイレは廊下に直接1つのトイレが点在してるタイプ。
部屋のほぼ正面にあるのはありがたいが、隣の部屋のほぼ正面でもある。
お隣さんは車椅子利用だから常にドアは開放されて、カーテンもかなりオープン。
夜は特に気を遣う…。なんで12時まで照明がついてるのよ…。

しかも…二人部屋だけど実質個室…。
ほとんどの二人部屋がそんな感じ…。

多少のリスクはあるけど格安個室…。

2000円のトイレよりも超格安裏技個室をちと羨ましく思う、今日この頃。


2006年07月09日(日) 「ほぼ初…」

知りたい情報のほとんどは簡単に入手できるインターネット。
でも、知りたくなかった情報までももれなく付いてきちゃうこともあるので
「ふるい分け」能力を高めないと「気持ち」がバンジージャンプしてしまう…。

とくに人間の身体についての情報。


ちょっぴり(いや、かなりだったかな?)気になる症状があったので珍しく病院へ。

不安そうな私に「1週間で治りますからっ!」と言ってのけた先生。
心の中で万歳三唱。頭の中で胴上げ。先生にハグ!…したい気分だった。

んが。嘘つき!!ぜんぜん治んないじゃん!!ぶーぶー。

「宝くじ1等が当たったよ!」「あっ、組違いだった」レベルに凹んだ私。
最来院してドキドキな検査をして…顔面蒼白になり、もうブルブル。
長すぎる待ち時間に殺されるかと思った…。

「とりあえず点滴治療からだね」と先生。

先生 「入院できる?」

さいき 「は?入院ですか?」…しなくていいならそっちを選ぶぞ、ふつう。

さいき 「で、できますけど…ぶつぶつぶつ。」

先生 「じゃ、してください(きっぱり)。点滴は毎日なので。」…あえ?毎日、来てもいいよ…。

さいき 「した方がいいですか?」

先生 「その方が早く治りますから。」…あう。常套句らぁぁぁ。

先生 「明日、10時に」…早っ!じゅ、準備がぁぁぁぁぁ。

先生 「4人部屋でいいですか?」…いやらぁぁぁぁ。

さいき 「個室空いてます?」…『いざ』ってときがやってきた!でも、うれしくない〜〜。

先生 カタカタカタ「空いてるようです。」

さいき 「じゃぁ、個室で…」



というわけで…
「3食昼寝付き、PCし放題」の生活が突然始まった…。題して「ほぼ初にゅーいんせいかつ」。
 ↑こう書くといつもの生活と何ら変わりがないような…


P.S. 入院中だけど元気なのでご心配なく!!


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