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2001年02月24日(土) 「強くなければ生きてゆけない・・・」

説明会・説明会・説明会の日々。
今日の某保険会社では月曜日に別の保険会社で
知り合った人と遭遇。洗面所の鏡を見ていたら、
隣の顔、どこかで見たなあ、と。
徐々にお互い視線をずらしていったら、
あら、こんにちは。

そんな日々の中、2人の先輩の話を聞く機会があった。
これはどちらも不安感とやりきれなさに苛まれた挙句、
こちらから頼み込んで機会を作って頂いた。

有益で具体的なアドバイスが聞けて本当に感謝している。
それ以上に、精神的にどん詰まりであったのが大分楽になった。
自分ひとりが辛いと思い込んでいたが、先輩も含めて皆同じなんだ、
と当たり前のことに気づかされた。
セミナーに来ている僕も含めて一様なリクルートスーツの
一人一人が進路を必死になって考えているんだなあ、と。

どういう結果が出るかはわからないけれど、
自分は全力を尽くすつもりだし、きっとどうにかなるはず。

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説明会ラッシュで、ダイレクトメールがこれでもかと送りつけられ、
家にいるときはパソコンとにらめっこ。
就職にばかり根詰めている反動のせいか、無性に小説が読みたい。
今はチャンドラーの『プレイバック』を読んでいる。
この小説は

「強くなければ生きてゆけない、優しくなければ生きている資格が無い」

という名セリフで知られている。確か・・・。
よく「あなたの好きな言葉は?」なんて言う質問で見かけるフレーズ。
今の時期にこのセリフに再び巡り会えたのを嬉しく思う。


2001年02月19日(月) HERO

夕食時、居間のテレビはフジがついていた。
番組は高視聴率で話題になっている「HERO」。
僕はドラマはほとんど見ないのだが、食事の時間とたまたま
重なったので、つい見てしまった。

ちなみに、一緒に見ていたうちの親父は松たかこを見て、
「これがあの松嶋菜々子とかいう女優だろ?」
と知ったかぶりをするのでいっぱいいっぱい。
松嶋菜々子を知っていた努力は認めよう。
まあ、僕も大してテレビを見ていないので、
笑うことは出来ないのだが。

思わず最後まで見てしまった、エンデイングは宇多田ヒカル。
ドラマの人気の要因とはざっくり言ってしまえば
キャスト、音楽、ストーリーが挙げられるのではないか。
そう考えると、木村拓哉・松たかこ主演、宇多田ヒカルの曲
という時点で2つの要因はクリアしているといえるだろう。
そして、この2つはお金さえかければどうにかなると
言えない事も無いだろう。

ストーリーを考えてみる。
このドラマはどうやら検事ものらしい。
解決のシーンは思わず見入ってしまったが、
この話は典型的な勧善懲悪ものと言える。
やっぱり自分は勧善懲悪もの好きなんだな、と。

ただ、こういう場合の善、正義って何だろう?
検事は果たして正義?最近のあるニュースは
こういう認識に修正を迫ったし。

帰りの電車で読んだ『戦後の日本経済』(橋本寿郎著・岩波)
という本に、カメラの位置に関して、興味深い記述があった。
60年安保の時、カメラの位置はデモ隊と警官隊の
ちょうど中間にあった。そして、それ以後の学生運動からは
カメラは警官隊の後ろ側に位置していた、と。

それは政治運動の沈静化やそれに対する世論の支持低下と、
偶然かもしれないが、歩を同じにしていないだろうか?
僕に正義を語るほどの能力も知識もないけれど、
このことは人々の抱く正義と関連させて考える時、
示唆に富んだ事実じゃないか。

ドラマを見てこんな理屈をこねたところで、
面白くないと言われるのが関の山なんだろうけど。

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今日は某保険会社の説明会。
隣の席が同じ大学・学部・学科の人だったのにはびっくり。
どこの説明会に行っても、同じ学科の人間を見かける。
まあ、900人近くもいれば当然か。

会社を周り始めて改めて、自分が何をやりたいのか分からなくなった。
もちろんまだ、大した数をこなしたわけでもないし、自分のやりたい
ことがあやふやなせいもあるだろう。けれど、説明を聞いていると
違和感を感じることも多い。特に今日の企業はそうだった。

この違和感が果たして本当に自分にあっていないことを示すのか、
それとも決断を回避する単なるモラトリアムの延長に過ぎないのか
いまだに見極めがつかない。


2001年02月14日(水) 名前差別

なんかここのところ、更新ペースが早い。
というかこのくらいが普通なのだろうけど。
「日記」なのだし。
大学も無く、周りもみな就職活動やらで
友達とあまり話す機会もないのが原因だろうけど、
だからネットって言うのも・・。

1週間前までは、エントリーした企業からさっぱり反応が無く
「住んでいる所が田舎だからダメなのかな」とか
「名前が良くないのかな」とか「携帯の通話料半年滞納
したからブラックリスト載っちゃったのかな?」とか
「そういえばソネットの接続料も毎月滞納していたな」とか
「110番にいたずら電話したのを妹のせいにしたのがまずかったかな」
とか、いつの間にか今までの人生の総懺悔。

学歴差別、男女差別ならぬ名前差別。
あったらどうなるんだろう?
<シミュレーション>
人事部A「『あきこ』って昔振られた彼女の名前なんだよなあ。
だからダメ」
人事部B「今年は『たけし』っていう名前の奴を重点的に採用。
バイタリテイありそうじゃない?(根拠なし)。」
人事部C「なんか近年『太郎』が多すぎるから今年は抑えよう」

僕だったら、「さやか」という名前の女の子は無条件で内定。
「さやか」はひらがな限定、漢字はダメ。
いいですよね、「さやか」って言う名前。
名前だけでノックアウト。他意はないけど。
まわりにこの名前の子はいないし・・。

話を戻す。
今は来るは来るはダイレクトメール。
頼んでもいない会社から溢れんばかり。
うちの郵便受け、大きくしないと、ほんとに。
大手もあるけれど、ほとんどは名前全く知らない会社ばかり。
企業の99%は中小企業というのを実感。

なんか今日はいい具合に壊れている感じがする。
お酒は飲んでいないのに。
明日(14日)は気分転換に泳いでくるつもり。
転換するほど根、詰めてもいないけど。
くだらないことを冗長に書きすぎた。
ルーテインワークに戻るとするか。


2001年02月13日(火) 久しぶりに映画の話

前の話になるが、土曜日に久しぶりに映画を見てきた。
メグライアン、ヘレンハント主演「ハートオブウーマン」。
メグライアン扮する広告代理店のクリエーターがある日
突然女性の心の声が聞こえるようになってストーリーが
展開してゆく。半分コメデイ。ずいぶんと笑わせてもらった。
ヘレンハントって確か「恋愛小説家」に出てたような。
あの映画ちょっと個人的にいわくつきで
タイトルを聞くとちょっとどぎまぎしてしまう。

就職活動、人より遅れをとっているのを自覚しながら
なかなか進まない。志望動機、会社案内の感想など簡単に
書くことが出来ない。今働いている人たちも就職活動時に
それぞれの選択をしてきたのかと思うと、頭が下がる。
選択の主体は他でもない自分。
当然のことなのに思うようにいかないのは、きっと今まで
主体的な選択をする機会があまりに少なかったからだろうか。
そんなはずはない、と自己PRを書きながら今までを
振り返っている。


2001年02月11日(日) 「笑いは思考の拒絶」

今日は家で1日中缶詰。
就職活動のはずだったが、HPの更新に精を出してしまいました。
友達紹介とかリンクのコメントなど少し手を加えてみたので、
よかったら見てください。
書評、早く完成させます。
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塾講師をしていると、居心地の悪い笑顔に触れることがある。
それは例えば生徒が友達とふざけてて見せる笑顔ではなく、
授業中、こちらの返答に窮したときに見せるやりきれない笑顔だ。
僕は余り好きではない。

今日の日記の題名は最近読んだある小説の中に出てきた言葉だ。
切羽詰ったり、どうしようもない時、時に人は思わず笑ってしまう。
笑うというよりは、はにかむ。
生徒が笑うのが好きでないと言うのは、別に生徒がわからない
ことに腹を立てているわけではない。せめて「わかりません」と
素直に言って欲しい。

叫ぶこと、泣くこと、そして笑うこと、それらは思考することを
放棄した時点で始まる動作だ。このように感情を表現することを、
決して否定するつもりはないけれど、自分は極力物事を考える
人間でいたい。本当は自分に塾の生徒にとやかく言う権利など無い。
「思考したい」、それは思考力不足を焦る今の自分の切実な思いだ。


2001年02月08日(木) 制服雑感

どうやらHP上でのむやみな会社の実名公開は危ないようだ。
指摘を受けた。特に就職活動中は。
インターネット上では当たり前と言えば当たり前だけど・・。
というわけでやっぱりやめる。
小心者?その通り。

ええと今日の日記のタイトルを見て少なからず
心踊ってしまった男性諸氏、どうやら期待に
応えることは出来ません。^^

今日は新幹線を走らせているある会社の懇談会。
大学限定だったせいか、知り合いと顔を合わす。
みんなしっかり就職活動ファッション。
今まで長髪だったり、ひげをはやしていた奴が
短く刈り上げて、紺のお決まりのスーツ姿なのは
ちょっと喜劇的でもある。内定が取れたら、
またすぐに戻るんだろう。電車の中でもチラホラと
似たような服装をした就職活動中らしき学生を見かけた。

小学生のランドセル、中学高校の制服、指定カバン、
そして大学生の就職活動ファッション。
こういうのを見るとどうしても違和感を感じざるを得ない。
小学校の朝礼や中学の詰襟、セーラー服といった「軍隊式教育」
の名残は「社会生活を学習」なんていう御題目で片付けられる有様で、
ある後輩曰く「学校なんて異質性を排除する場」とのことだから
そもそも学校に多様性を求めることは筋違いなのかもしれない。

このことから「日本社会は横並び」なんていうどこかで聞いたことが
あるような議論をするつもりはない。ただ、自分は制服だとか
そういったものに、どうしても違和感を感じずにはいられない。
グレーや紺のスーツに白いシャツ、地味なネクタイを
身にまとう自分を鏡で見る度、どこか似合わないと感じつつも、
説明会の質問の時に「御社」なんてすらっと言えてしまった自分に、
思わず笑ってしまった。





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