東京の片隅から
目次|きのう|あした
フィギュアスケートの世界選手権。会場がアイスホッケーのリンクらしく、細長い。見慣れない縦横比、選手もやりにくいだろうなぁと思う。 それに、氷が柔らかいのか室温が高いのか、普段よりもスケートの痕が強く残る。氷の削り屑も多い印象。そのせいか、後半になると爪先が引っかかるような動きを見せる選手もいる。 他の日程では審判の目の前に大きな水たまり。おいおい。大会運営者はそれでいいのか。 そんな中際立つのがパトリック・チャンのスケーティング技術。普段の大会だとよく分からなかったけど、こういう条件の悪い場所では彼のすごさがわかる。順位は残念だったけど、いいものを見た。
2016年03月30日(水) |
越えてゆけと叫ぶ声が |
なぜだかいま無性に「二隻の舟」が聴きたい。
2016年03月29日(火) |
はがねとどうとあみとつな |
「鋼の錬金術師」がジャニーズの人主演で実写映画化されるという話で、ああまた駄作が生まれると思った。 もちろん企画がクズなのであってタレントさんをどうこういうのは筋が違う。 しかしどうして何でもかんでも実写化するのだろうか。オリジナル脚本で勝負するまっとうな映画関係者はいないのか。よしんば原作ありきであっても金髪横文字ファンタジーじゃなくて、日本を舞台にしたもっと文学的な作品はあったはずだ。というか十数巻もある漫画のどこをどう2時間に切り取るのか。この前の「ポーの一族」原案みたいに設定だけ持ってきて別物にするのか。 そしてアイドル映画は当たらないというジンクスは今は存在しないのか。昔はあったよね。いまはそもそも映画人口が少ないから、昔だったら「当たらない」レベルでも十分ヒットになるのかもしれないが。
しかし一番言いたいのは、「鋼の錬金術師」は「はがね」であって「銅」でも『綱」でも「網」でもありませんよ、ということだ。 主演タレントのファンの人で間違えている人が結構いるらしい。早速ネタにされている。 誤変換じゃ出てこないから、そもそも読めないか完全に勘違いしているのだと思われる。 ファンなら脊髄反射じゃなくてきちんと記事読もうね、普段アニヲタを馬鹿にしていると、こういうときジャニヲタは漢字も読めない、って逆襲されるよ、とおばちゃんは思うのであった。
このところの寒暖差で風邪を引いた。夜、会社の近くでは雪が降ったらしい。 ただでさえ眠い時期なうえ、薬も飲んでいるのでとても眠い。朦朧としながら仕事をする。
電車から富士山が見えなくなると、春本番だなと思う。
母に文書作成を頼まれたので、ノートパソコンを持って子どもと実家に行く。 趣味のサークルのお知らせ。 実家にはパソコンもプリンタもないので(はがきと写真だけ印刷できるミニプリンタはある)PDF化してUSBメモリに書き出し、近所のセブンイレブンで出力。 持って帰って家で印刷して郵送もしくは手渡しでも良かったのだけど、早い方がよいだろう。 文字だけで、ちょっと殺風景になってしまった。ネット環境がある自宅で、それらしきテーマのイラストとかダウンロードしておけば良かったな。
その後、あらかわ遊園で遊ぶ。花見にはまだ早いが、いい天気。
保育園の卒業式。今回は在園生代表として子どもだけ登園。迎えに行くと式が押していた。まだ終わっていなかったので、花道を作るのを手伝う。
ここからは備忘録代わり。 卒園生の格好は、男子はブレザーに半ズボン&ネクタイ、女子はボレロ&ワンピースが多い。胸にはおそろいのコサージュ。うちは親戚からのお下がりのジャケット&リボン付きブラウス&スカートの制服っぽい格好の予定。靴も一緒にいただいたので、靴下だけ購入する必要あり。 親の格好は、父親はスーツ、母親もスーツ。シャネルスーツタイプの丸首のジャケット&ワンピースの組合せが多いが、テーラードやパンツスタイルもいる。アクセサリはまちまち。色は紺、黒がほとんど。着物はいなかった。全体的に「ちょっときれいめな格好」だったらOK。 手持ちのベージュのシャネルタイプのスーツで大丈夫だが、インナーは濃い色にした方が締まるかも。
音楽番組で卒業をテーマにした曲を流していたのだが、今ひとつ実感がなかった。 学生時代が遙か遠くになってしまったせいもあるのだろうし、私が子どもの頃は歌謡曲を卒業式に歌うのはあまりなかったからかもしれないけど、そもそも歌謡曲と卒業式が相容れないもののような気がするのだ。 小学校の卒業式は「仰げば尊し」だったし、中学・高校はミッションスクールだったから「Hallelujah」と「Worthy is the Lamb - Amen」(どちらもヘンデル「メサイア」から)だった。
小学生の時、「贈る言葉」は子どもながらに「これは卒業の歌ではなく失恋の歌だ」と感じていた。 中学の時、尾崎豊の「卒業」は「いやそれやったら犯罪だから。ドロップアウトしたのにわざわざ『卒業』って歌うのは強がってるなぁ、何だか未練たらしいなぁ」と思っていた。 それでも、クラシックでない曲で敢えて挙げるなら「思い出のアルバム」かなと思う。幼稚園の卒園式で歌ったような気がする。
卒業式に涙を流す感覚を持たなかったので、今でも、あのハレの日には、広がりを持つ曲が似合うと思っている。
2016年03月24日(木) |
Flying Dutchman |
ヨハン・クライフ死去。 空飛ぶオランダ人は雲の彼方へ飛んで行ってしまった。 合掌。
普段ならこの時期毎日のように着物袴姿の女子大生を見かけるのだが、今年はほとんど見ない。今日初めて二人見かけた。 あの格好は流行ではなく定番となっているから(私も着たくらいだ)、偶々今年は自分の移動時間と彼女らの移動時間が合わないだけなのだろう。 それにしても、着物は、本来は式典なのだから色無地、できれば紋付が望ましいのだが、卒業式自体がセレモニーではなくイヴェントとなってしまっている昨今、振袖なのはまだギリギリ許そう。しかし着物の袖から襦袢がびらびらはみ出して袖が4枚になっているのは美しくない。あれはスカートの裾がまくれ上がってペチコートやショーツが見えているのと同じような感じで、本人は気づいていないが、周囲が気恥ずかしい。襦袢の袂におもりを入れれば解決する問題だ。あとは本人の所作の意識。着付師さんはなにも教えなかったのかな。
2016年03月22日(火) |
「なめらかで熱くて甘苦しくて」 |
川上弘美「なめらかで熱くて甘苦しくて」読了。 それぞれにaqua(水)、terra(土)、 aer(空気)、ignis(火)、そしてmundus(世界)という題の付いた短編集。 普段はゆったりとしている川上氏の文章だが、この作品集ではどちらかというとことばをせっかちに畳みかけるような文章で、後半になると実験小説的な色合いも帯びてくる。読んでいて若干息苦しい。 しかし自分と「しろもの」との関係の描き方には同意。ふわふわ甘いお花畑妊娠育児じゃなかった自分にとっては、この文章の親子関係が今まで読んだ中で一番自分の心にしっくり来た。
東京は桜の開花宣言が出たが、家の近所ではまだ咲く気配は見えない。 都心とこちらとでは気温が違うからなぁ。今週後半は寒くなるらしいし、4月まで花がもつかもしれない。 子どもが風邪気味なので、遠出はせず、近所の公園で遊ぶ。 桜の蕾はまだ固いが、雪柳が満開。足元にはオオイヌノフグリ。辛夷は終わりかけ、木蓮はもう少しもちそう。
この前ちらりと見た作家アリスシリーズのドラマ。 最終回なのでどういう決着をつけるのか、それとも最近ありがちな「続きは映画で」とかそういうやつなのか、と思って最後だけ見たら、まんまホームズvsモリアーティだった。
えええ?安直すぎないか??小学生でも本を読む子なら元ネタがわかるレベルのわかりやすさ・・・ この脚本でOKを出した原作者様の懐の広さに感服・・・。
そしてやはり「続きはwebドラマで」なのであった。
高校時代の友人と昼食〜お茶。 独身、シングルワーキングマザー、子なし既婚自営業、子あり既婚会社員と立場はばらばらだが、強いて言うなら何らかの形で仕事をしているところが共通点か。 でもそこに共通点が無くてもあの怒濤の6年間を同じ場所で過ごした戦友感(笑)は一生消えないと思う。 いつもどおりのマシンガントークだが、皆いろいろ分岐点にあるらしい。良くも悪くも私が一番変化のない毎日を送っている感じ。
放置していた万年筆にインクを入れようと思って文房具屋に寄ったのだが、結局迷って購入しなかった。 今持っているのはパーカーのソネット赤軸。勤続10年の記念品でもらって付属のインクを使い切って本体洗浄した後放置していた。 パーカーの万年筆&ブルーブラックのインクは学生時代につきあっていた人が愛用していたので、未だにちょっとトラウマ。何年前の話だというツッコミはご容赦ください。未だに小学生時代の自分のことばが夢でフラッシュバックして飛び起きる小心者です。
手紙魔の彼がいつも使っていたブルーブラックは入れたくないし、黒ではつまらないし、ブルーも色が強すぎる。 パイロットなど他社ではカラフルなインクを出しているのだが、果たして別メーカーのものを入れても大丈夫なのか、いろいろ調べた結果は「自己責任」。ソネットに入れている人もいることはいる。 ならば挑戦してみようと思ったのだが、いざ売り場に着くと怖じ気づき、結果手ぶらで売場をあとにした次第。 いろんな意味で、頑張れ自分。
昨日挨拶された人は誰だろうと考えてやっと思い出した。保育園に行く途中、いつも同じ時間帯で幼稚園の送迎バスを待っている奥さんだ。 わかって気分はすっきりしたが、本来すぐわからなければいけないのは自明のことである。
実家から土佐文旦をもらったものの冷蔵庫に放置して1カ月(爆) 剥いて食べる。 八朔や夏蜜柑もそうだが、幼い頃は苦手だったこの酸味が今はとても好きだ。 気がついたら一人で1個完食。 皮はマーマレードにする。 本来は3〜5回ゆでこぼして苦みをとるのだが、苦めのマーマレードが好きなのと、時間短縮の横着で、ゆでこぼしは1回のみ。 ゆでこぼしてから湯を切り、砂糖と水を足して似る。 お菓子作りは気持ちに余裕がないとできないな、と作りながら思う。
会社帰り、向こうから来た女性に挨拶された。 が、誰だか思い出せない(爆) 場所からして保育園の先生または保育園児(卒園生も含む)のお母さんの誰かの可能性が高くて、でもだれだったけなぁと悩むも、全く思い出せないのであった。 他人の顔を覚えるのは元々苦手だが、我ながらこれはひどい。 もうちょっと頑張ろう・・・。
2016年03月14日(月) |
叩けば叩くほど埃が出る |
もう今年のプロ野球は全部無観客試合でいいよ。 それか本拠地開催を禁止してシーズン全部地方巡業。
「2010年宇宙の旅」を書店で買おうと思ったら、当然だが隣に「2001年宇宙の旅」も並んでいる。 背表紙には[新装版]の文字が。つい2冊揃えて購入。 普段の生活の中ではあまり意識しないのだが、こういうとき自分はヲタク体質だと思う。
ついでに久しぶりにダ・ヴィンチをちらりと立ち読み。有栖川有栖氏のインタビュー記事で、今回のドラマ化について、今まで映像化の話は何件かあったが、譲れない条件を全てクリアしたのは今回の話が初めてだったらしい。流し読みしただけだったのでうろ覚えだが、舞台を関西(京都)とすること、火村と有栖の関係性を変えないこと、あとはトリックだっけ?ものすごく当たり前の話。 ってことは、今までの映像化提案が如何にポンコツだったかという話。あれか、ありがちなパターンとしてはアリスが女子大生になってて恋愛模様が入ってるとか、そもそもアリス抜きで火村が一人で活躍するとか、そういうやつか。 自分で思いついて頭が痛い。原作への敬意のかけらもない。 本当にそういう提案だったなら、その人は推理小説を通ってこなかったんだろう。 映像に絞っても、私自身テレビできちんと見た探偵ものはNHKでやっていたシャーロック・ホームズ(J・ブレット)と名探偵ポワロ(D・スーシェ)くらいだけど、でもワトソンのいないホームズ、ヘイスティングスのいないポワロはありえない。謎解きには必要なのは一人の超人的ヒーローじゃなく「会話」をしてくれる相棒だ。
雛人形をしまう。また来年。
今シーズン滑り納め。 ゲレンデはかなり狭くなっていたが、それでも朝一番はきちんと整備され、滑りやすい環境に。有り難いこと。 14時過ぎまで滑り、近くの超ローカル温泉(銭湯並の熱さ)に貸し切り状態で入り、帰宅。
雪が柔らかいため子どもは早々に疲れてしまい、午後はスキー場内のロッジに戻り、交代で滑る。 足元が悪いから小回りの練習には丁度いい。
朝食前、滑り初め、昼食後とどんどん雪の面積が少なくなってくる。3連休までは営業したいのだろうがこれでは難しいだろうな、と思っていたら、やはり今週末でクローズというアナウンスが。むべなるかな。
今シーズン2回目、最後のスキー。 暖冬でスキー場に雪がなく、ゲレンデの端、リフトの下はすでに芝が剥き出し。ゲレンデの上もあちこち土や芝が見えていて、コース取りが難しい場所も。
午後、子どもをスキースクールに入れる。 まーさんは他人を教えられるスキルはあるが、子どもがふざけてしまうので、敢えて他人である先生に託す。 平日なのでマンツーマンのレッスン。豪華だ。 あとで先生に伺うと、ヘタレながらも頑張った模様。
朝から運転免許証の更新。写真写りを考えて着るものに迷って結局グレーのセーターにしたが、出来上がりは大差ないのであった。 更新のあと、時間を無理やり捻出して上野の国立西洋美術館へカラヴァッジョを見に行く。 カラヴァッジョ展といいながら真筆は半分以下なのだが、それはラファエロでもそうだったから仕方ない。 画題ごとに当時のフォロワーの作品と並べて展示されているのだが、似ているようでそれぞれの個性が違って面白くはあった。 でも並べるとカラヴァッジョ本人のすごさが際立つ。なんだろうな、みんなそれぞれ上手いんだけど、なんか違う。明暗の表現のグラデーションか、人物の表情か、それ以外か、でもたぶん「すべて」。 ところで、5歳くらいの男の子を連れたお母さんが展覧会に来ていたのだが、楯に貼り込んだメデューサの絵を見て「・・・これすごいね」の連発。画題の説明があるから展示を選ぶけど、うちの子もそろそろ連れてこようかな、と思う。
午後、自宅近くに戻り、保育園の保護者会。今年度の話、来年度の話。その後来年度の卒対の話し合い。アルバム係になった。人数が多いので、今回は、連絡手段をどうするか、ファイル共有するか、作業で集まれるか等、みんながどこまでのスキルを持っているのか確認する段階。
帰宅後、スキーの準備。果たして雪はあるのか!?
2016年03月08日(火) |
ブレイブ・ストーリー |
ひょんなことから映画「ブレイブ・ストーリー」を見た。原作は読んでいないが、対になる作品である「英雄の書」は新聞連載時に読んでいる。同じような展開や世界観だろうと推測。
映画はわりとよくできていたとは思うが、いかんせんはしょりすぎ。世界観や構造が見えない。映画1本にまとめるには無理があったと思う。このエピソードだけで30分アニメ1話分だろ、みたいなのが5分で終わってる(苦笑) ちゃんと1クールアニメでやれば良かったのに…つくづく原作の無駄遣い。もったいない。
このところ急に鼻づまりがひどく、鼻呼吸ができないときも。 認めたくないが、ひょっとしたら花粉症を発症したのかもしれない。 姉妹が花粉症だし薬などの副作用も出やすい体質なので、発症の可能性は普通よりも高い、とは言われている。
今週末群馬に滑りに行くのだが、果たして雪は残っているのか。ダメだったら温泉でだらだらするか。
ネットサーフィンでpixiv百科事典にたどり着き、戯れに開いた「おっさん」という項目で、
もしかして →平沢進
に爆笑してしまった私はたぶん悪くない。
一つ歳を取ったけど、だからといって特に何も変化はないのであった。大人なんてそんなものだ。
YouTubeでスネークマンショーを見てゲラゲラ笑う5歳児。 本当に意味がわかっているのだろうか、と疑念はあるが、終わると次のを探して見始めるところを見ると、わかってるんだろうなぁ・・・。
まーさんがバイクの部品(ジャンク)を一山いくらで買ってきてにやにやしている。 一山いくらだから何に使うのかわからない部品もあるらしい。大丈夫か。
2016年03月01日(火) |
「2001年宇宙の旅」 |
実は読んでいなかった名作を読もうシリーズ(前回はアシモフ)、今回は「2001年宇宙の旅」。 映画のイメージが強すぎて果たしてどうなるかと思ったが、やはり映画、特に音楽がフラッシュバックする。キューブリックすごい。 冒頭から、ちゃんと映画を見ていない私でも脳内に「あの音楽」が鳴り響く(笑)。
「地球幼年期の終わり」と同じニオイがするのは書かれた時代が近いからかな。でも「2001年」のほうがより詩的で音楽的。 最後に響くのはバッハのゴルトベルクか。ハープシコードの小さな美しい音色が(あれは本当に音が小さい、全身全霊を傾けて壊れ物に触れるように鍵盤に指を落とすのだ)土星の果てに消えていく。 ストーリーとしては若干尻切れトンボ気味で、やや消化不良。これは「2010年」も読めと言うことか。
余談。作中に「地球の人口が60億人、そのうち中国が20億人」という記述があって、現実はちょっと違うのだけど、奥付を見るとこの作品が書かれたのは1968年。一人っ子政策が始まる前だから、当時の人口推計(いや、中国の統計が当てにならないのは常識に近いのだけど・汗)からするとかなり精度の高い推計なのではないかと思うのであった。
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