東京の片隅から
目次|きのう|あした
2008年09月30日(火) |
ここはマリネラではないので |
電車で前の席の人がΔのかたちに口を開けたまま携帯電話をずっといじっていて、口が開いたままで喉が渇かないのかとかつらつら考えていたのだが、ふと思った。
この口は何かに似ている。
↓
タマネギ部隊??
いや、眼鏡でもヅラでもなかったし(笑)そもそも女性だったし、何かの拍子に美人になる、ということは・・・たぶんない。
2008年09月29日(月) |
知らぬは本人ばかりなり |
昨日、寝ながら鼻歌を歌っていたらしい。曲は不明とのこと。
まーさんが鯵をしこたま釣ってきたので、流れ作業で捌き、鯵南蛮と開き(これは冷凍庫へ)にした。しばらく魚三昧の予定。
新しいプリンタを買った。7年前に買ったものもまだ動くし、正直買うつもりではなかったのだが、まーさんが持ち帰り仕事で両面印刷をする必要があり、別件で電気屋に寄ったら安かったのであった。 7年の歳月で周辺機器はえらく進歩していてそれはそれは感心しきり、なのであるが、いかんせんデカい。
2008年09月27日(土) |
ジョン・エヴァレット・ミレイ展 |
bunkamuraのジョン・エヴァレット・ミレイ展を見に行ってきた。もちろん目当ては「オフィーリア」。 以前上野でも見ている。テート・ギャラリー展だったか。そのときはなぜかこの絵はあまり人気がなく、ちょうどベンチが目の前に置いてあったので心ゆくまで見ていたのだが、今回はそういうわけにもいかないだろう。 土曜日の昼頃だったので、一番混雑しているであろうと予想していたのだが、思ったほどではなかった。東山魁夷の方がよほど混んでいた。 なんというか、「リアルだけど不自然な感じ」が魅力的で、デッサンではむしろイラストチックで下手な印象があるのに、油彩の本図になるとてきめんに変わる。その違いも面白かった。
旅行中のリンスインシャンプーで傷んだ髪がどうしても気になったので、夕方からいつもの美容院に行って、髪を切った。去年の年末に長さを整えてパーマを掛けて以来だから、なんと9箇月ぶりである。 パーマっ気がまだ残っていたので耳のすぐ下あたりまでばっさりカットし、少し色を入れてみた。
組織の破壊を謳いながら結局自分はその組織にどっぷり浸かって結局世襲か。
胃痛のタネだった発表会がなんとか終わった。しかしもう一度発表することになるかもしれない。嗚呼。
「なぜ芭蕉がここで歌を詠まなかったのか現地(松島)に行ってわかりました」というJR東日本のCMを見た瞬間、「行かなかったからだろ!」とテレビに向かって夫婦二人で突っ込むのもいかがなものか。
朝、バスに乗ったら老人でいっぱい。 シルバーパスで無料なだけではなさそう。なぜだろうと考えたら、今日はお彼岸の中日だった。道理で、だ。
午後、奈良土産を持って実家を訪ねる。皆元気そう。何より。
休み明けはさすがに忙しい。 考えなくてもできる簡単な仕事から一つずつ片づけるも、全部は終わらず、休み明けに仕事を持ち越すこととなった。 休みボケか、何となく仕事の効率が悪い。
短めのシャツワンピースにレギンスという最近の若い子(笑)のファッションが、どうしても
「ダンナのTシャツを適当に着てスパッツを穿いたおばちゃん」
に見えて仕方がない、今日この頃。どうなのよ。
一日洗濯と掃除と買い出し。遊んだ後は後始末が大変だ。
台風一過、いい天気なので、三輪に出かけた。 一度行ってみたかったので、大神神社に行ってみたのだが、どうも一の鳥居をくぐってから後、異界に踏み込んでしまったような気がしてならなかった。あの「ちょっと嫌な感じ」はナン・マドル遺跡(ミクロネシア)や沖縄の御嶽に似ている。 観光気分のこちらに対し、中にいる神職や拝礼している人々があまりにも真剣だったりして、長時間居づらい雰囲気であった。 なんだかエネルギーを吸い取られた感じがした。
せっかくなので、そうめんを食べて帰った。
京都で梅小路車庫にSLを見に行った。まーさんは子どもの頃SLマニアであったらしい。男子なら一度は通る道だが、「決められたルートの上しか走れない」ことに気づいてからは、電車の運転手になろうとは思わなくなったそうだ。私は運転手ではなくて改札係になりたかった時期はある。自動改札になってからは思わなくなった。
遅い夏休みもこれでおしまい。
台風が来ていたので、一日中博物館で過ごした。 学生の時は興福寺の阿修羅像にずいぶんと惹きつけられたものだが、今はどちらかというと飛鳥仏のほうに心がひきよせられる。 ちょうど西国33箇所霊場の展示が行われていて、そちらも併せて見た。どこぞの寺の如意輪観音が良かった。 でもやはり仏像は博物館ではなく、本来あるべき場所で見るものだな、とも思った。もっとも、博物館で見る場合は美術品として鑑賞し、寺社で見る場合は信仰の対象として拝礼するもので、そのあたりは自分の中で意識的に切り分けているような気がする。
夕方、駅でバスを待っていたら西の空に二重の虹が架かっていた。もうちょっと空の広いところで写真を撮ろうと思っていたら、その間に日が暮れて虹は消えてしまった。
雲行きが怪しかったので、斑鳩には電車で行った。結局一日天気は持ったので、自転車を借りて奈良市内から走っても良かったかもしれない。 法隆寺は高校の修学旅行以来だった。あのときは春で、ちょうど法隆寺では何かの法要が行われ、色とりどりの衣を着た僧侶の行列が練り歩き、夢殿の奥では救世観音がぼうっと光っていたのであった。小さいが、あれほど「力」のある仏像は初めて見た。秘仏にしてしまうのもわかるような気がした。あれは、はざまに立つ像だ。 時間があったので、法隆寺から塔を訪ねてさらにぶらぶらと歩いた。秋桜が綺麗だった。
帰りに、思い立って、大和郡山で降りて、溜め池の金魚を覗きながら散歩した。
奈良へ行った。
飛鳥で自転車を借りて、半日風に乗った。 キトラ古墳と高松塚古墳の惨状に呆然としながらも、刈り取り直前の田の脇を自転車で走るのは、気持ちのいいものであった。 時間切れで甘樫の丘に上れなかったのは残念。
帰りの電車で、どうひいき目に見てもあまり頭の良くなさそうな高校生たちと一緒になった。服装がだらしなく、電車に乗るマナーも全くなっていない。こんな子どもを大勢預かって高卒の学歴を与えるために「教育」を施さねばならぬ教師の苦労を思った。
用事があって、知らない街へ出かけた。 電車の窓からは見たことがあるが、降りたのは初めてだ。 予想どおりというか、予想以上というか、そんな感じの街だった。 用事はたいしたものではなかったのでその街にいた時間は正味1時間くらいだっただろうか。 何度か行けばそれなりに好きになるのかもしれないが、今日はまだそれほど親しみが湧く感じではなかった。
蒸し暑い日だ。 朝から用事が複数あってあっちへ行ったりこっちへ行ったり。 でも用事が一つ終わるとなぜか一つ増えるという・・・あれ? しかし気が乗っているうちに片づけなければならないのであった。飽きないうちに。
ひょんなことでボローニャのデニッシュ食パンなるものをもらう。 見るからにカロリーが恐ろしそうな代物であるが、これを厚めに切ってさっとトースターで焼き、蜂蜜かメールシロップをかけたらさぞ美味いであろう。
晩ご飯は、秋刀魚、栗ごはん、酢の物。
夫婦共通の知り合いに久しぶりに会ったのだが、その人の将来的なことについてちょっと懸念を抱く。 理想はいい。ただ、それで商売するには、商品(と便宜的に呼ぶ)の品質が水準に達していないのではないかと思う。 そのことについては、身内に関係者がいないわけでもないので、私自身も何となく聞きかじりの知識はある。 しょせん、素人だからあれこれ意見はしにくいが、近い知り合いとしてはきちんと進言すべきか、このまま様子を見て状況次第でフェードアウトするか。 人間としてはとてもいい人だが、商売人としては見通しが甘いのではないかと思わなくもない。
結論が出たことと出ないことと。一つずつ積み重ねていくしかないのだな。
午後、秋葉原へ買い物に出る。相変わらず人は多いが、こころなしか「イタい」人は減ったような気がする。単に今日が土曜日だからかもしれない。
まーさんが店をはしごして探すパーツのあれこれは私はわからないが、デザインは面白い。邪魔にならない程度に店内を見て回る。
タワーレコードでスガシカオのCDを購入。秋のツアーはレコ発は神奈川に行くつもり。東京はとれなかったので今回は見送り。「FUNK FIRE」のほうはとれなかった。 来週出かける予定の旅先のガイドブックを買う。何度か行ったことはあるので何となくはわかるが、一応念のため。晴れるといいな。
久しぶりに「ダース」を買ったら、味が変わっていてちょっとショック。もう買わないかも。
2008年09月11日(木) |
カラータイマーが鳴る前に |
今日も発表資料と格闘し、何度目かにやっと規定時間プラマイ誤差の範囲に収まりそうな気配。かなり早口になってしまうが、とにかく何となくでも形になったことにほっとした。
仕事帰りにライヴ。思いがけず「秋桜」のカヴァーを聴いてしまい、涙腺がゆるみそうになる。さだまヴァージョンでも山口百恵ヴァージョンでもあのメロディと歌詞はやばいよ。スピッツの「楓」とかもそう。涙もろくなってきたのは年のせいかな。
来週旅に出ることとした。
今日も一人でパワーポイントと格闘しつつリハーサル。 いろいろ話すことを足していったら、今度は規定の時間よりも3分長くなってしまった。んー微妙。
何の因果か、社内の発表会で発表をすることとなってしまった。 こういうのはものすごく苦手なのである。教育実習で教壇にも立ったのに(苦笑) ただ、この前の声の日記ではないが、声が低く、良く通ること(これは実習の時も唯一褒められた点)、なぜか妙に落ち着いて見えること、発表会は毎年あるのだが、他の人は一通り発表し終わったことから、タダの議事録係に発表役が回ってきたらしい。
発表は再来週。今机の上でパワーポイントを広げてぶつぶつと一人リハーサルをしているのだが・・・時間が余る!あと3分足りない。たかが3分、されど3分。
前を行く二人の女性。背丈も同じくらい。 どことなく雰囲気が似ているなぁと思っていたら、なんと同じスカートを履いている。 こちらもぼんやりしていたので、右にいた人が急に道路を横切って左側に移動したのかと思ったくらいだ。 左右に分かれて歩いているところを見ると、知り合い同士でわざとお揃いにしたわけではないらしい。 後ろを歩いていて二人を見ている私ですら気まずいんだから、本人同士はどう思っているやら。
そういえば、まーさんの出席した飲み会で「私の声が結構怖い」という話になったらしい。人のいないところでなに話してるんだか。 その飲み会のメンツは、直接の知り合いと、あとは仕事関係の人。私の仕事ともリンクしているので、直接会ったことのある人も多いし、ほとんどそうだったかも。そうでなくとも電話ではよく話している。
なぜ「怖い」と思われたのかは心当たりがあって(笑)声が太いのである。しかも、子どもの頃ピアノとソルフェージュを習っていて、歌わなくとも腹から声を出すのが基本になっている。しかも成人してから喉を2度壊し、さらに声が低くなった。 電話の声は普段よりも高めだとは思うのだが、それでも平均的な女性の声よりはかなり低いだろう。おそらく見た目とはちょっと(かなり?)ギャップがあるはずだ。
自分ではこの低い声はかなり気に入っているのだが、一般的には損しているのかなぁ。あぁ、でももうちょっと肺活量は欲しいなぁ。
東京都庭園美術館へ「舟越桂〜夏の邸宅」展を見に行く。 あのある意味クドいアールデコ邸宅で展覧会というのはどんなものかと思っていたのだが、意外としっくりくる。 あちこちの部屋にぽつんぽつんと飾ってある彫像を、割と近くに寄って見られるのは良かったなぁ。 最近のスフィンクスシリーズ、正面から見るとほほえんでいるんだけど横から見るとそうでもない、という表情の変化が面白くて、ぐるぐる像の周りを回りながら見ていた。基本的には男性の裸体に乳房がぽんとついている感じなんだけど(尻も女のもの)、妙にエロく見えるのはなぜだろうなぁ。 旧図書室に飾ってあった「夏のシャワー」が場の雰囲気にぴったり。
事前にホームページを見たら「ドレスコード割引」なるものがあるそうで、その展覧会にちなんだ格好をしてくれば割引、というものだ。映画館ではわりとあるけど、美術館では初めてかも。 今回は木彫なので、木に因んだもの、例えば木のボタンの付いた服、木のアクセサリーなどを身につけてくること、だそうで、木彫りの置物は不可だそう(笑) 木のボタンの付いたシャツと、ウッドビーズのブレスレットをつけてパスした。
外は蝉の声、室内は楠の香り。
2008年09月05日(金) |
モノクロからテクニカラーへ |
会社帰り、映画を見る。 古いフランス映画だ。「白い馬」と「赤い風船」。50年以上前の映画だから、「白い馬」はモノクロ、「赤い風船」はカラーだが、今回デジタルリマスタリングしたにもかかわらず、街の風景が何となく灰色。
いい映画だった。両方とも短編映画なのだが、短いだけにすべてのカットにムダがなく、必要なパーツだけきっちりはまった気持ちよさがあった。当時としてはかなり斬新だったであろう疾走感とか、光や風をきちんと計算して撮られた映像、少ないがそれで必要十分な台詞回し、それは「詩」だった。
「赤い風船」の方は、オールドカー好きにも堪らない世界だと思う(笑)走っている車がいちいち格好いい。いかにも坂道の途中でエンストしそうなワーゲンだったりシトロエンだったりするんだけど、そういうものが結構好きな自分としては、後ろから乗り降りするバスを見るだけでも楽しいのであった。子役がみんな茶色い革靴を履いておそろいの色の革鞄を手に提げているのも良かった。
さて、元ネタを理解したことだし、「候孝賢のレッド・バルーン」も見に行くかなぁ。間に合うかな。
まーさんの実家の犬が死んだ。 もう14歳だったし、去年の夏から体が辛そうだったので、そろそろかな、とは思っていた。
今までずっと犬がいた家なので、次もまた犬を飼うんだろうなぁ、と思う。
私が生まれた頃まで、実家には犬がいたらしい。外犬だ。紀州犬だから名前は那智(笑)。 ただ、父はあまりその犬のことを話さない。家業を継いで忙しかった頃だから、犬にかまう暇などあまりなかったのかもしれない。その後飼わないところを見ると、単純に四つ足の獣が好きじゃないだけかもしれない。 家にはなにがしかイキモノはいたけど、ドジョウにフナにアメリカザリガニに金魚。私が飼ったのはカブトムシやスズムシ。姉が飼ったのはセキセイインコ。だから、あまり動物を飼おうとは思わない。 飼い続ける人と飼わない人との差はどのあたりにあるのかな。
2008年09月03日(水) |
弱っているときはどうでもいいことを考えてしまうものだ |
8月中旬から続く体調不良は、今週に入って薬を変えてから回復傾向にある。成分を見る限り似たような薬(市販薬)だが、今の薬の方が味にパンチがある。それだけ強いのかもしれない。 今回、やばいかも?と思ってから薬を飲み始めるまでに10日ほど日があり、普段ならその間に自然回復するのだが、今回そうでなかったことを思うと、やはり体力が落ちてきているのだろう。
大分県の事件についていろいろ思うところはある。 教員や公務員の採用にコネが絡むのは暗黙の了解、というか、受験を考えた者ならば周知のことである。金銭が絡むのは問題外だが。 で、それが何十年と続いてきた慣習であることも知っている。そうでなければ「一族みんな公務員」とか「教員一族」とかは生まれにくい。単に職場結婚の繰り返しで世界が狭いだけかもしれないが。
で、今回クビを切った側の偉い人たちは、本当に実力で教員になったのかね?
ついに最後まで他人事のようであった。なんだかなぁ。
今朝のラジオで総理大臣辞任のニュースのあとスガシカオの「クライマックス」が流れた。歌詞はこんな風だ。
いま ぼくはもしかすると 世間一般で言ういわゆる 「ふられてしまう」という クライマックスに遭遇している・・・? ドラマの最終話で 主役じゃない方が ふられちゃうシーンみたいだ 君は白々しく言うんだ「ずっと友達でいよう」って ぼくはたぶん「今まで ありがとう・・・」 なんていうかもね 世界中のヤケクソは きっとこんな風に生まれてしまう
そしてここでフェードアウト(笑) 彼のヤケクソもきっとこんな風に生まれたんだな。
でもここで流すんだったらCOILの「あ・い・す・ま・せ・ん」だろう、と思った。歌詞はこんなんだ。
I'm down バカらしくなったんです アホらしくなったんです でイヤになったんです わらわれちゃうかなあ しかられちゃうかなあ でもまあいいや (中略) I'm sorry わかってはいるんです でもしょーがないんです それが僕なんです
やっぱこっちでしょ。
会社帰りのスーパーマーケット。ヴィトンの限定モノグラムのボストンをしょったチャラ男がいた。年金暮らしの年寄りや学生・サラリーマンばかりの店内で、そのチャラさは妙に目立つ。 で、レジを通過して、買ったものをやおらそのヴィトンにどんどん放り込む。赤いきつねやら牛乳やら。 斬新なエコバッグであった。というよりも、そんなでかいバッグなのにそれまでほとんどカラだったってことだ。
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