東京の片隅から
目次|きのう|あした
2003年03月31日(月) |
ふたたび(食事中の方はご遠慮ください) |
朝からなんだか調子が悪かった。そうしたらばやはりというかなんというか、午後になって血尿。本当に赤いのである。15分おきにトイレに行くので、まるっきり仕事にならない。17時までは残っていたが、時間で帰って医者に行く。年末にもやった膀胱炎の再発だろうとのことだが、3箇月かそこらで再発したのは理由があるかもしれない、あまり頻発するようならきちんと検査しましょう、とのこと。とりあえず薬を貰って帰ってきた。 年度末でトイレに行く暇もない状況だったのは確かだが、本当は一度ちゃんとした検査を受けた方がいいのかなぁと思う。今年の健康診断は引っかかるかもしれない。
ぶらぶらと散歩に出る。路地裏を抜けてあちこちの猫に挨拶しつつ谷中の朝倉彫塑館まで。そしてまたぶらぶらと戻ってくる。 「谷根千(谷中・根津・千駄木)」と一口にくくられることの多い地域だが、実は街の雰囲気は全然違う。歩いてみるとそれがよくわかる。どこも寺町だが谷中は芸大、根津は東大、千駄木は日本医科大学を抱えている。それぞれの学校の雰囲気が町に影響を与えているように思う。
谷中霊園は花見の客でいっぱいだった。面白いのが、基本的に花見客は近所の人で占められていること。ごく普通の(脚を折り畳めない)ちゃぶだいを持ってきているグループ、外国人だらけのワールドワイドなグループ、ウッドベースやギターなどを持ち込んでジャズセッションと化しているグループなど、どれも個性豊かである。嫌な雰囲気ではないのは、昼間の花見だからだろう。もっとも夜の墓地で花見をする気にはならないが。
2003年03月29日(土) |
サクラ花粉症ってあるらしい |
1週間たまった洗濯物を片づけてから、ぶらりと自転車で市ヶ谷へ。木蓮や桜の下をのんびり走る。土手の上はお花見の人が宴会中。といっても四谷〜飯田橋の土手の上はわりとのんびりした花見が多く、雰囲気は和やかである。
なぜ市ヶ谷へ行ったかというと、10数年来の謎である「市ヶ谷フィッシングセンター」へ行ったのである。名前は知らなくても、総武線で通った人はみんな知っている、ホームから見える釣り堀、平日の昼間にどう見ても仕事をさぼっているとおぼしきスーツ姿の男性がいたりする、アレだ。 といっても釣りをしたわけではなく、金魚藻を買いに行っただけ。沼エビも欲しかったのだがいなかった。私は食わない釣りには興味がない、ということも判明した。 そして、どうやらまーさんに「サクラ花粉症」の疑いが勃発。一度医者に行ってちゃんと抗体検査をしてもらうべきかもしれない。アレルギー持ちの私に花粉症が出ないのが不思議だ。
アメリカの大統領がただのファザコンに思えてしまうのは私だけか。
毎年恒例、年度末怒濤の進行も、今日の報告書の入稿で私の仕事はどうやら一段落付いたようだ。 通勤時間が1.5倍になったためか、単に体力の低下か、今回はなんだか疲れた。今週は全然家のことをしていない。二人で飲み屋や回転寿司ですませてしまったりとか、洗濯もしていないし、掃除なんてもってのほか。すみません。週末はちゃんと家事をやります。
東京は桜の開花宣言が出たらしい。暖かい。エレファントカシマシの「孤独な旅人」が頭をよぎる。「旅に出ようぜ」と歌う。そうだなぁ。 (レコード屋で最近出たエレカシカヴァーアルバム「花男」を聴いたけど、まるっきりただのコピーばかりだった、わざわざ出す価値はない)
会社近くのセブンイレブンの駐車場によく停まっている、おそらく経営者のものであろうステップワゴンのナンバーは「川崎*** * 07-11」である。
お昼ご飯を食べていたら歯の詰め物が取れた。総務に健康保険証有資格者証(だっけ?名前は不確か。そういうものがあるのだ、一時的な保険証のようなものである)を出してもらって、残業時間を過ぎてから歯医者に行った。
で、詰めて貰って言うのも何ですが、ミクロン単位でこれまでの歯よりも微妙に高いのだ。噛み合わせがちゃんとしていないようで、妙に気になる。やっぱり虫歯なんて作るんじゃなかったなぁとしみじみ後悔。きょうだいの中で私だけに虫歯があるのはどうにもコンプレックスである。学生時代にストレスで甘いもの一気食いをしていたのがいけないんだが。
コートを春物に替えた。彼岸を過ぎたら冬のコートは着ないことにしている。あとは根性(笑)。 問題は、コートをどこにクリーニングに出すかで、家から一番近いクリーニング屋は腕が悪く、生地が荒れるので、金輪際出さないことにしたのだ。
ところで、卒業式の袴姿を見かけるのだが、普段なら絶対着ないであろう芥子色×濃緑色のコンビとか着てしまうのはどうにも不思議だ。洋服の趣味も着物の趣味も同じだと思うのだが、着物だとどうしても無理に気張っている人が多いような気がする。ぼかしの袴も趣味悪いと思うのだが、どうしてもあれはなくならないものらしい。
1年半ぶりに映画を見た。「アカルイミライ」。久しぶりの映画館の雰囲気になぜか緊張した。でもやっぱり映画は映画館で見るに限る。家でビデオやテレビで見るとどうしても日常が入ってしまうのでストーリーに集中できないのだ。これは実家にいた頃から同じ。お金を払っているという緊張感かな。 ところで「アカルイミライ」、主演のオダギリジョーが住んでいるという設定の家、実家から徒歩3分である(笑)。あのへんロケ多いんだよね、新宿の超高層ビルと地上げで取り残されたぼろぼろの家というコントラストがいいらしい。
魚屋でおっちゃんに「スケソウダラのいいの入ったよ、1匹ぶつぎりだよ」と言われて飼ったのだが、家に帰ってみたら、頭は確かに1つなんだけど尻尾が3つある。そんな魚いたっけ(笑)
マンションの駐車場に赤いマーチが停まっているのだが、夕方には新型マーチに変わっていた。しかもパプリカオレンジ。「赤い(赤っぽい)マーチが好きな人」らしい。
戦争が始まったらしい。仕事中なのでよくわからないが、たまたまネット検索をかけていた人がYahooで見たようで、そんな情報が何となく伝わってくる。 結局「正義」はお題目で、実際には「利益」が目的なのだろう。
体調が悪い。このところ睡眠時間が減っていたので、そのせいかと思う。あとは肩こり。
夜、スガシカオのチケット争奪戦に参加。玉砕。 どうもイベンター先行(これも抽選だった)では取れたようなので、なんとか1年ぶりに行かれそうだ。 それにしても、東京2、神奈川1、埼玉1って、少なくないか?東京だったら余ってもいいから公演数を増やすべきだろう。発売日に買える人だけがファンとは限らないのだ。
よく民主主義とか正義とか平和とか言うけれど、その言葉の中身についてきちんと語ってくれる人は少ない。
夜9時過ぎのスーパーは女の子ばかりだった。たまたまそうだったのかもしれない。主婦はとっくに買い物を終わらせている時間だし、その時間に材料を買うのはこれから家に帰って食事を作る人だから、働いている人(学生のバイトを含む)のはずだ。当たり前といえばごく当たり前の光景。でもそこには女の子たちが醸し出す独特の華やかさや若さは見あたらなくて、みんなひとりで押し黙ったままぼんやりと買い物をしている。華やかさや若さを醸し出すのは女の子「たち」であって、ひとりひとりはそんなものかもしれない。ただ、普段のにぎやかさとのギャップが大きいだけ、陰があるような気がする。みんないろいろあるのだ。 地下鉄の改札口のそばによく置いてある熱帯魚の水槽を思い出した。そんな感じだった。
仕事柄、メーカー、それも現場レベルの人と話をする機会があるのだが、最近「とにかく持ってくるから全部見てくれ」みたいな、他人任せの人が多いような気がする。世の中の流れが速すぎて自信を喪ってしまっているのかもしれない。でも、そんな電話ばかり受けていると、日本の製造業の競争力が落ちた、といわれるのもわかる気がする。総理大臣からして丸投げだから日本全体がそうなのかもしれない。
今シーズン最後(たぶん)のスキーに行って、板もチューニングして貰って、ご機嫌で滑っていたら、上のモーグルコースからおっちゃんが降ってきた。目の前をものすごい勢いで通過していって、上から帽子→ゴーグル→私→板1本→おっちゃん→板1本と2mおきに並んでいるのはなかなか見ものだった。しかし一応保険に入ってはいても避けた方がよかったのは言うまでもない。ちなみに「保険が下りると車が買える」と体験者(死にかけ)は語っている。 そして最後に、ゲレンデと駐車場をつなぐ階段で板を持ったまま落ちた。両膝青タン。板が無事で良かった(爆)。
骨なし魚というのが最近売り出されているというニュースを見た。TVで見たそれは工場のまな板の上で白衣にビニール手袋の人たちが魚を腹開きにして骨を抜いてまた畳んで元に戻す(!)という作業を行っている。ぐちゃぐちゃにいじられてしまったさかなはどう見ても食欲を失う代物なのだが、給食需要などを中心に結構売れているらしい。どうやら「おさかな天国」の追い風があるうちに、子どもの魚離れを防ぎたいというもくろみがあるようだが、怠慢だなぁと思った。骨が嫌いなら、一緒に食べながら親が取ってやればいいんじゃないか。「子どものため」といいながら、実際に面倒くさがっているのは親の方じゃないかと思う。骨を歯茎や喉に刺して痛い思いをすることも必要かと思うが。とりあえず初心者向けとして鮭をお勧めするということでまーさんと私の意見は一致した。 ちゃんと旬のおいしい魚を食べさせていれば、まず嫌いになることなどないと思うのだが。ただ、会社の釣り部に入っている人と話をすると、奥さんが魚嫌いで持ち込み禁止・もしくはさわれないのでさばいて持ち込むという家が結構あるくらいだから、私が思う以上にこの商品の需要は多いのかもしれない。
年度末恒例「気が付くと17時」。もうちょっと早く仕事を振ってくれよと思うのだが、他の人は私以上にてんてこまいなのでどうしようもない。自分のハマリ性な性格が災いしているのもいうまでもないので、半分は自業自得なのだが。 昨日今日と本当は残りたかったのだが、都合により1時間だけ。
帰りの電車の中で中島敦「南洋通信」を読む。実際に自分も行ったのだが、50年以上たってもほとんど変わっていないのが面白い。仕事で住んでいた姉に言わせると「離島に行くと50年で変わったのは(上半身はだかだったのが今は)Tシャツを着ていることくらい」だそうだ。しかし電車に酔った。だいぶ弱っている。胃薬を飲もう。
今朝の読売新聞、TV欄の読者投稿欄で、「SMAP×SMAP」に宇多田ヒカルが出たとき、宇多田に比べてSMAPの歌があまりにも下手だという指摘があったのだが、比較対象を間違えてやしないかというつっこみはこの場合アリだろうか。
「NAKATA、ボーダフォンを選ぶ。」というボーダフォンのポスター、それ自体は別に普通なのだが、ポスターに写っている中田のTシャツがQueenなのは、微妙だ。考え過ぎか。
そういえば昨日はミント普及協会なるものが選出した「ミントな人」の発表があったそうで、今年の「ミントな人」は永井大と吉岡美穂だそうだ。確か去年は和泉元弥じゃなかったか。さぞかし選んだ人は頭を抱えたであろう。
このところ肌荒れがひどい。それだけではなく、身体の内部からかゆいのである。季節の変わり目だからだけではなく、年明けから続いた引っ越し→スキー→葬式→スキーのサイクルで、ビタミン不足なんじゃないかと思い、このところ野菜強化週間である。それにビタミン剤とビオフェルミンをプラスして、ようやっとましになってきた。しかし油断は出来ない。また今週スキーがあるのだ。おいおい。 通勤時間が30分延びた分、八百屋や魚屋の閉店時間に間に合わなくなって、ずっとスーパーでの買い物が続いている。どうしても野菜が不足がち、手抜き料理が増える。もっとも相方はビールと6Pチーズがあればご機嫌なようだが。
職場が遠くなった分、休日のだらだら度は深まった。用事のない日は、はっきり言って何もしていない。良くない傾向。
久しぶりに池袋に行った。 元埼玉県民のまーさんにとって池袋は「東京の玄関口」であるのだが、東京都民の私にとっては「埼玉への玄関口」である。あるものの表裏なのだが、ちょっと面白かった。それにしても池袋は近いのに来たのは久しぶり。用事がないと来ないからなぁ。この前来たのは年末、池袋で乗り換えて忘年会に行くのに、デパートでお土産を買ったのだった。その前は3月である。他のターミナルに来ると、自分の地元は新宿なんだなぁとつくづく思う。
藤原紀香がユニクロのCMに出ているが、これは藤原紀香の出演料が安くなったのかユニクロが張り込んだのか、どっちだ。
のれそれというのはアナゴの稚魚である。といってもいわゆるアナゴとは形が違う。シラスウナギと同じく、柳の葉のように平たい形をしている。にゅるにゅるした感触でどうにもヘンテコなものなのだが、食べると旨い。
会社で以前飲みにいったときに食べたアレ、なんだっけ?という話になって、アナゴの稚魚から逆に検索して名前を思い出した。「のれそれ」ですよ、ネットで出てきました、と言うと、あちこちからのれそれ、だれそれ、あれこれそれどれ、などとぷつぷつと駄洒落が浮いてくる。みんながみんな同じような発想をするので、毒されてるなぁと誰かが言うが、誰に毒されているのかは謎である。
運転免許を更新してきた。 初回更新なので違反者講習と一緒に2時間の講義付き。 免許証の写真は顔や髪はきちんとチェックしたのにセーターの襟は見忘れて微妙に曲がっている。あぁ。これを3年間使うのか。
ところで去年の道路交通法の改正で、免許の更新が「誕生日1箇月前から誕生日まで」から、「誕生日1箇月前から誕生日1箇月後まで」に変わったらしい。2〜3月に仕事のピークが来る3月生まれの人間にとって、これはありがたい。
ネットで出会った人と自殺した、というニュース。 一人で死ねないのならば自殺する資格なんてない、と思うのは生きているもののおごりだろうか。
オトナになると誕生日は何となく過ぎてしまうもので、それはなぜかと考えた。 たぶん(たぶん、だ)、子供の頃は誕生日やクリスマス・正月などでないとケーキや肉が食べられなかったからだ。別に家は肉も食えないほど貧乏ではない。単に老人がいる世帯で動物性タンパク質といったら魚(特に、塩鮭とアジの干物)を指すため、「肉」は「御馳走」だという考えが染みついただけのことである。未だに「骨付き」とか「牛肉」にドキドキする(苦笑)。幸せが安上がりでいいかもしれない。
タイトルは意味ナシ。なんとなく浮かんだ言葉。でもよく自問自答している気がする。
雨上がりの夜、家の周りで蛙を2匹見た。ひきがえる。もうそんな季節なのか、と思う。啓蟄は3月6日前後だから、計算は合っている。蛙は好きだ。特にあの皮膚のしっとりした感じがなかなか良いと思う。ただじっと持っていると体温でぐったりしてしまうのは気の毒だ。一度飼ってみたいと思うのだが、なかなか難しそうである。そういえば家の風呂場に床下から入ってきてしまった蛙をたわしと間違えてつかんでしまったことがある。目が悪いのと、暗いところにいたせいで蛙だとは思わなかったのだ。暖かくて湿っている場所でご機嫌であったであろう蛙には悪いことをした。そのあと虫籠に入れて外へ放しに行ったと覚えている。 確か蛙は中国語で「わー」という。「わー」というのはあの鳴き声とも相まって彼らの呼び名にぴったりだと思う。わー。
2003年03月02日(日) |
13,000,000 |
何でも日本には今1,300万人の花粉症患者がいるそうで、日本の人口が1億3,000万だから1割。ものすごい国民病だなぁと思う。(でも一番は肩こりに違いない) 幸いというか何というか私はまだ発病していない。といっても安心していられるわけではない。きょうだい2人が既に発病済みであり、もともとアレルギー(薬疹)持ちなため、いつ発病してもおかしくないのである。 でも結局アレルギーって体の過剰反応なんだから、運動して体力を付けて食事に気を遣って健康的な生活をしていればいいんじゃないかと思う。大学時代運動をしていたらアレルギーが出にくくなったのだが、就職して体を動かさなくなったらてきめんにじんましんが出たので、そう思うのだ。 ところで花粉症って日本以外でもあるのか?
起きたら雨。二人ともなんだか異様に疲れていて、ごろごろしているうちに既に空は暗くなる。このままでは本当に何もしないで一日終わってしまうので、食料品の買い出しに出かけて、いろいろ買ってきたつもりが、実際に冷蔵庫に納めてみると野菜室は相変わらず隙間だらけなのであった。
雨がよく降るようになったということは、春が近いということだ。
|