ヒトリゴト partIII
 Moritty



SLIPPERY WHEN WET

2005年04月26日(火)



週末の疲れがたまっているせいか、仕事中に居眠りをしていたら、パチパチと激しい音でハッと目覚めて外を見ると、窓ガラスを大粒の雨がたたきつけていた。ついさっきまで晴れて汗ばむ陽気だったのに。季節外れの夕立だ。

尼崎の列車事故の報道がされるたびに「一寸先は闇」だと思う。誰も想像していなかった事故。ほんの少し前まで一緒にいた人が突然いなくなる。同じように、自分も突然いなくなるかもしれない。亡くなる直前、みんな何を考えたのだろうか。あまりにも一瞬の出来事で、考える暇もなかったかもしれない。嫌なことやネガティブなことや色々な思いはあるけれども、私が最後に伝えたい言葉はひとつだけ。

「ありがとう」

きっと、亡くなられた方々もそうだったと思う。

(写真:「滑りやすいので注意しましょう」、香港)



危機感

2005年04月15日(金)



今週は忙しかったけれど、やっと一週間が終わった。忙しかったせいか月曜日が遠い昔のようだ。月曜日には排出量取引のセミナーがあった。雨で寒い日であまり人が集まらないかと思ったけれど、タイミングが良かったのか予想以上の参加者だった。プレゼンの内容は興味深かったが、かなり危機感を煽るものだった。「あくまでも個人的見解ですが」と断りつつ、「政府がこのまま無策であれば、単純計算したら2008年には50億ドルを国が負担しなければならなくなるでしょう」と言っていた。環境大臣をクビにした程度では済まされないようだ。日本の地名がついた唯一の国際条約なんだから、国として責任ある対応を期待する。中国のことだって日本として喫緊の対策必要だと思うのにやっぱり無策だし(少なくともそう見える)、信念を持つことは大切だけど、郵政民営化だけが仕事じゃないのにね。

(写真:蒋介石の後姿、故宮博物館、台北)



煩悩の犬は追えども去らず。

2005年04月12日(火)



姫路と神戸で過ごした週末は初夏のように汗ばむ陽気だったのに、東京に帰ったとたん冬のような寒さでまいってしまう。美しく咲き誇っていたアークヒルズ脇の桜も、冷たい花散らしの雨のせいで既に葉桜になってきている。

私もやわな人間だなぁと情けなくなるけれど、仕事のプレッシャーやら私的な悩みやらでなかなか夜眠れない。姫路の友達は、最近悩みが全くなくて薄っぺらい人間になってしまったと嘆いていたけれど、私はこの歳にして悩みが絶えない。だからって厚みのある人間のように高尚なことで悩んでいるわけでもなく、俗な悩みで夜眠れなくて翌朝顔にクマができたことに本気で悩んでいる人間なわけで。バクって悩みを食べてくれるんだっけ?悪夢だっけ?どっちでもいいから、食べてほしい。

(写真:姫路城と桜)



花のにほひに誘われて

2005年04月05日(火)



昨日の冷え込みが嘘のように今日は朝から暖かかった。お昼ごはんを食べにちょっと外に出たら、桜が3割ほど咲いていて春の匂いが辺りに漂っていた。そんな陽気に誘われて、というわけではないけれど、今週末に姫路&神戸に行くことにした。姫路に住む友達が「姫路城の桜は見ずに死ねないよ」と大袈裟なことを言うので、そんなに綺麗なら見ておかねばなるまい、とまじめな私は思ってしまった。ちょうど今週末がソメイヨシノの見頃らしい。土曜日の朝に新横浜からのぞみに乗って、お昼前には姫路に着くのでゆっくりランチをして、その後白鷺城の桜を堪能してから、車で「ラスト・サムライ」のロケ地だった書写山圓教寺を訪れる。そして、そのまま六甲までドライブして宿泊地の神戸の街に入るというプラン。日曜日はのんびりして午後発ののぞみに乗って東京に帰る。割と直前にもかかわらず、ホテルも新幹線も空いていたのでネットで予約した。

来週はNYから(最近すごく嫌いになった)上司が来るので実は結構忙しいのだが、桜は来週末まで待ってくれないだろうから、今週金曜日までにプレゼン資料をなんとか仕上げて、週末はゆっくり過ごそうと思う。そんな風に思えるのは、少しだけ、余裕が出てきたのかもしれない。週末、晴れるといいな。

(写真:ランブラス通りの花屋、バルセロナ)

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