スナックおのれ
毛。
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ラブソング
真夏なのに、半袖では肌寒くて、小雨が降っている。それでも、林のなかではセミがなく。緑は雨のしずくで重く、沈んでいる。そんな日の午前中は、くるりのラブソングがハマりすぎて、息がつまる。大きななにかを思い出しそうで、思考をとめる、靄にする。半袖の腕にときどき水分を含んだ風があたる。目に見えない物理的な圧力に、また静かに息を吐く。
2018年08月08日(水)
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誘蛾灯。
肌に押し寄せてくる湿度の密度が高い。そのせいか、なつかしい人の夢をみる。私はあいかわらず、その人の後を追っていて、やっぱり未来がないと絶望している。それでも、その人に好かれたくて、たまらなくて、顔を上に向けて、その人の姿を追っている。誘蛾灯のようなもんだ。私は蛾で、誘蛾灯に誘われる習性。
目が覚めて、頭に残る誘蛾灯の残像と、現実、目の前にある電灯の明かりに少しずつまた意識が乖離していく。
2018年08月03日(金)
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