スナックおのれ
毛。



 ひりひりと、鈍感。

どっかでぼんやりしながら、コピーライターを続けています。コピーライターを始めた頃にあった、ひりひりした部分、とんがった部分、クセの部分、イヤな部分、クソな部分、味な部分、それらすべてを鈍感にして過ごすことになれてしまいました。それでも、お仕事をこうして続けられることに感謝しつつ、申し訳なく思いつつ。
そんななか、今更ながら、眞木準死去の事実を知り、驚愕。絶対に生きている人だと思っていたばっかりに、現実感ゼロ。一番最初に会えた、唯一会えた、大好きなコピーライターの巨匠。その時、無知だった私は眞木準なんて全く知らず、まわりにいわれるまま名刺交換。だれだよ、と思いながら、口をもぐもぐさせての名刺交換。でも、その後、コピーのカッコよさや文章の裏側に潜む配慮にやられ、いつかきっとと思ってきました。けど、それも例の鈍感さでもって忘れるようにして。
 昨年ようやく買えた「眞木準コピー新発売」は、油紙につつまれて、まだきれい。眞木準にもらった名刺は、封印の箱にいれっぱなし。少し、ひりひり。まだ、ひりひり。

2010年01月12日(火)



 開きっぱなしのブランク。

間違いなくいえるのは、うかうかしているということ。本を読むのが遅いのです。もともとあまり本を読む習慣がなかったので、本を読むようになって10年ちかくたった今でもなれていません。そのため、最近の小説を240P読むのに6時間くらいかかります。ちょっと古い小説や文学とはっきり分けられているものになれば、さらに1.5倍。
たぶん、その理由は、うかうかしているから。読んでいる最中に、別のことを考え始めて、目で追う文章と頭でなぞる物語とか、完全に分離。はっとして、数ページ前に戻るを繰り返す。さながら、読書すごろく。1コマ進んで、3コマ戻る。途中、事件が起こって、1回休み。
一体、いつになったら1日1冊のペースになるのか。一体、いつになったら、620Pとかの本の前で、呆然としなくなるのか。「本を読んでいます」または「本が好きです」という方々とのブランクは、ひらくばかりです。

2010年01月07日(木)



 ひな壇の読書感想文

小学生、中学生と、読書感想文が苦手でした。なかでも「物語」の感想が地獄。当時の私は「正解」以外のことを考えたことがなかったので、自分の意見がなく、それで書けば数文字で終了。よって物語のあらすじにそって、茶々を入れる、ひな壇芸人形式ばりの読書感想文へとなっていったわけです。でも、今思えば、何でも書いちゃえば良かったじゃないかと思うんです。登場人物の嫌いなところとか、好きな場面のことだけとか。やりようがあったのにな、と思うのと同時に、同級生のすばらしい読書感想文を思い出し、彼女たちの悟り具合に驚嘆。今ですら勝てる気がまったくしない。本の数なのかしら。いや、でも、もしかしたら「おのれ度」なのではないか、そんな気も。

2010年01月05日(火)
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