”BLACK BEAUTY”な日々
Paranoia Days INDEX|Did The Old Boogie|Wanna Do The New
Boogie
「ハーレー野郎」がドラマー候補者から外れた現在、候補者は「ソフト君」ただ一人となってしまった。 ベーシストと相談した結果、我々がとるべき方法は2つに絞られた。
1.ソフト君を正式にドラマーとする 2.再び、ドラマー探しの旅に出る
どちらの方法をとるにせよ、今回のメンバー募集あるいは参加させて頂いたバンドとのセッションの中で俺が強烈に実感した事がある。
それは「スキルとセンスがほどよく調和しているバンドマンは極めて少ない」ということだった。
スキルは個人練習、あるいはスクールに通う事で身につける事ができる。
問題はセンスの方である。曲を書く人間は当然ながら「カッコイイ曲」を作る事を望んでいる。そして楽曲の中の例えばイントロ、リフ、メロディー、転調などに「カッコよさ」を詰め込んでスタジオに持っていく。
そこでメンバーは作曲者が楽曲に込めた「カッコよさ」を即時に感じ取り、作曲者の考える「カッコよさ」を共有できなくてはならない。
要するにここで言うセンスとは「カッコいいもの」に対する嗅覚が優れているという事と同義となる。
では、その嗅覚を磨くためにはどうしたらいのか。 当然スクールではそんな事は教えてくれない。毎日楽器に触れていたとしても会得できるものでもない。
では、色々な音楽を幅広く聴き、感覚を養うという方法はどうだろうか。 これは一見、効果的に見えるけれど、絶対的なものではない。
何故なら、感覚というものは量の大小ではなく、はじめから備わっているか否かという有無の問題だからである。
自分の事を棚に上げ、偉そうな事を並べているのは十分承知のうえだが、結局特にドラマーに関しては、このセンスの有無がことのほか重要なのだとつくづく感じた。
結果、二つの方法のどちらをとるかの結論はいったん保留とした。
しかし、このメンバー探し、就職活動より骨の折れる作業である。
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