2006年09月08日(金)
クロワッサンをデリバリー♪(3) 「滾々と湧くイノチのいずみ」の巻
よく食べる母とよく飲む子のタッグマッチ!!


妊娠後期のあたくしは、「ごはん」(=米)をほとんど食べなかった。
1日の始まりを大好きなパンで迎えたいため、朝食にパンを食べることだけは好きにさせてもらう代わりに
それ以降の食事では、なるべく炭水化物を摂らない生活をずっと続けていた。
低脂肪の牛乳に低脂肪or無脂肪のヨーグルト、肉を食べる時は鶏肉・・・・ささみかむね肉にして、
動物性たんぱく質はなるべく、魚から摂取するようにした。
後は植物性のたんぱく質・・・・いわゆる大豆加工食品だ・・・・で栄養を補填。
トマト、きゅうり、バナナ、キウイ、すいかを順繰りに食べながら、体の中に余分なものが残らないように
常に排出できるように心がけていた。
無論、減塩&減油脂食にも切り替えた。それでも美味しい食事ができるようにと。


妊娠中期までにバカみたいに体重が増えてしまったあたくしは一念発起。
母子手帳に「カロリー制限・減食」のハンコが2回連続で押された次の健診時には、
都合1.4kg減量して行ったくらい。
妊婦が減量?? と驚かれる人もいるかもしれないけれど、太りすぎた場合はそのくらいやっても
別段、医学的に咎められることもなく、むしろ、推奨されるくらいだったりもする。
1kgや2kg減らしたところで、腹の中の赤ん坊は自分の体重を増やすことをやめたりしないし、
それまでに母体が蓄えた脂肪や栄養を上手に取り込むことを知っている。
ただ、元々すごく痩せている人がこういうことをやると、あっという間に低体重児の出来上がりなので
注意されたい。
あくまでも栄養過多の人間に適用される方法論(苦笑)。
体重を増やしすぎて高リスクのお産にならないように、産む方もあれこれと工夫しなきゃなのだ。
食事を制限したのは勿論のことだけれど、中期の間にあたくしはバカみたいにせっせと歩いていた。
妊婦にできる数少ない運動方法で、お金をかけずに、気軽に、いつでもどこでも・・・・となると
もう、歩くしか道が残されておらず、孤独に1人でせっせと歩きまくっていた。
後期になる頃には入梅するわ、暑いわで、とても外を歩ける環境じゃなくなってしまったけれど、
一番体重が増えるだろう時期が、あたくしの場合は気候に恵まれていたというのもあって、
それまでは自転車で行くのも億劫だった場所に、徒歩オンリーで行ったりもした。


そういうことをしつつ、炭水化物は朝のパンだけ・・・・という生活だったので
あたくしの身体は、すっかり飢えていた。
そんなわけで入院生活中、三度の食事+三時のおやつは少しも残さず
ぺろりと、それはきれいに平らげ続けていたのであります♪ ┐( ̄∇ ̄)┌オホホ


朝7時と午後1時に、看護師さんが検温と血圧を計りにきてくれて、
その時に、便通の様子であるとか、あたくしは産後すぐに尾骨痛と腰痛も出たのでその様子、
おしもの傷の状態、悪露に異常はないか、子宮収縮に伴うお腹の痛み、おしっこの回数、
その他に体に異変はないか等々・・・・あと、食事の摂取状況であるとかも一緒に聞かれるのですが。


「朝とお昼はどのくらい食べられました?」

「あ、ハイ♪ 全部食べました♪」



と、毎日毎日答えていくうちに、何だかやたらと不安になってきたりもして(笑)。
という話を、見舞いに来てくれたぷよ2に話したところ、


「そういえば、昨日、食器を下げに行ったら、他の部屋の人たちはけっこう残してるみたいだなぁ。
サラダとごはんを一口ずつだけで、そのまま返してあったヤツもあったし。」


「( ̄□ ̄;)!! え・・・・? みんな、そんなに食べてないの??」

「いいじゃない♪ 食べれるっていうのはいいことだよ。おっぱいも出さなきゃいけないんだから、
お腹が空くなら我慢せずに、ちゃんと食べた方がいいよ♪」


「う〜ん・・・・そうなんだけどさぁ。」



他の人たちが、そんなに食べずにいたとは( ̄□ ̄;)!!
毎日毎日、「美味しく頂きました〜(●⌒∇⌒●)」と答え続けるあたくし、
やっぱりちょっと恥ずかしかったり(苦笑)。
もう、明日が退院・・・・くらいの時期になって、ポツリと看護師さんの前で漏らした。


「私くらいですよね、毎日毎日、きちんと完食してるのって(苦笑)。
この子を産んだら、毎日ご飯が美味しくって・・・・食べすぎでしょうか。」


「あら♪ 赤ちゃんが飲むおっぱいのためには、そのくらいのほうがいいのよ〜♪
制限しない方がよく出るし、気にすることないですよ^^」



とはいうものの、食べすぎなんじゃないかなぁと思うのにはそれなりのワケというか
何も脈絡ナシにそう思ったわけじゃなく・・・・。


とにかく、バカみたいによく出るみたいなのだ・・・・あたくしのおっぱい( ̄∇ ̄;)
そして、クロワさんときたら、またバカみたいにはりきってよく飲むんだな、コレが( ̄∇ ̄;)
初乳を口にした時のあのはりきり具合が、ず〜っと続いているというわけ。
あの食欲は、まさに「生まれついて」のものだったらしい(爆)。


授乳室と、入院しているフロアの廊下にはスケールが置いてあって、
授乳前と授乳後に赤ちゃんの体重測定をして、母乳がどのくらい出ているのかというのを確認したり
授乳量や授乳時間をそれで調節する。
母乳だけでは明らかに足りないと思われる時はミルクを足すなどする。
・・・・しかし。
この方法って、まるで「赤ちゃん=単なる入れ物」みたいな感覚で、ちょっと笑えるんですけど(笑)。

で、だ。

母子同室になっても、授乳時間には授乳室に行って指導を受けながら色々やったりするものなんですが。


「今、何分ずつでやってみえる?」

「昨日は、5分ずつを2往復ってとこまでいってますけど。」

「どのくらい飲んでる? (記録紙を見て)・・・・出てるねぇっ!! この子も上手に吸えるんやね〜♪
あら♪ げっぷも上手に出せるわねぇ。日野さん、もうお部屋で全部やっていいわよ。」


「へっ?? あ、そうですか??」



母体のコンディションの良さと、新生児の哺乳能力の良さが相俟って、
音速を超える勢いで、授乳指導は早々と終了(爆)。
アサミンジャークロワさんの「野放しフリーダム授乳生活」はこうしてスタートしたのでした。
周囲を見ていると、乳頭に亀裂が入ってとても痛そうにしている人や、
全然出なくて赤ちゃんの体重にちっとも数字として反映されない人、
母乳は溢れるほど出るのに、赤ちゃんの方が上手に吸えなくて足並みが揃わない親子、
あれやこれやとプチトラブルを抱えつつ、悪戦苦闘しているのがどうやら平均的な姿のようで、
あっという間に授乳室から追い出されてしまう、ある意味で優等生的なうちら親子は
逆に珍しいみたいだった。


実は、同室になる前から授乳指導は徐々に始まっていて、
その初日はとにかく咥えさせる練習みたいなものなんだけど。
そんなお試し期間の時ですら、うちのクロワさんの気合に衰えはない( ̄^ ̄)


「飲ませる前に体重を量ったら、片方5分ずつくらいのペースであげてください。
このタイマー、赤ちゃんのベッドに引っ掛けときますから使ってくださいね♪」


「は〜い♪」



ピピピピピピピピ・・・・(終了)


「じゃあ、げっぷさせて、授乳後の体重測定をしましょう♪
量ったらさっきの数字の横に今の数字を書いて、どのくらい飲んだかの数字をこっちに書きます。」


「え〜っと・・・・10g、弱ってとこかなぁ。8gです。」

「あら♪ ちゃんと数字に出たわねぇ!! 飲める子でも初日は数字に出にくいのに。優秀♪ 優秀♪」

「へぇ。そんなもんなんですかぁ。」

「足りない分は、ミルクで補填しましょう。今日は20ccくらいでいいですよ。」



記録紙を見ると、他の人たちの初日の記録はほとんどゼロ行進。
一方、キッチリ飲んでるクロワさん・・・・( ̄∇ ̄;) キミはまがいようもなく、わが子だと思った(爆)。


野放しフリーダム授乳生活とはいえ、看護師さんたちがどのくらい飲めているかを毎日チェックしてくれる。
検温の時に、一緒に記録紙を見て、授乳方針が少しずつ進んでいく。


「どうです〜? どのくらい飲めてる?」

「大体1回に50〜70くらい飲んでるんですけど・・・・多いんですか? 少ないんですか?」

「よく出てるねぇっ!! 日野さん、もしアレならもう体重測定しなくていいよ。
そんだけ飲んでるなら、もう量らなくても大丈夫♪ 飲んだ時間と回数だけチェックしとけばいいわ。」


「ハ、ハーイ( ̄∇ ̄;)」



まだ入院中だというのに、どんどん簡略化が推し進められる、われら親子の授乳生活(爆)。
他の人たちは授乳室に通って、助産師さんにあれこれアドバイスをもらいながら、
その都度足りているんだろうか、どうなんだろうかと不安になったり気にしたりしながら
すごく大変そうにおっぱいをあげているみたいだったけれど、
うちはとうとう体重測定まで免除されちゃって、マイペースこの上ない(笑)。
昼間でも夜中でも、飲みたいときに飲ませるような生活が入院中から板についてしまった(⌒_⌒;
遂には、せっかく封を切ったミルク缶だったけれど、
授乳室に行っていた2日間のほんの数回飲ませただけで、あとは本当に完母!!
下手すると、片方だけでも足りている時もあるみたいで、
この規模の食欲の子がもう1人いても、余裕で育てられそうな勢い(笑)。
勿体無いけれど、あのミルク缶はほとんど活躍することがないまま廃棄されることとなった。


更には!!
病室に看護師さんが飛び込んできて、


「日野さん、ごめんなさいね〜。哺乳瓶、使ってみえる?」

「あ、いいですよ。私、ほとんど母乳で足りてるみたいなんで使ってないんですよ。」

「じゃあ、持ってっていいですか?」

「どうぞ♪」



数分後、同じ看護師さんが再び現れて・・・・


「度々ごめんなさいね(⌒▽⌒;) あのぉ・・・・ミルトンのセットは・・・・」

「(笑)使ってないからお返ししますね〜。」



そうなの。
ちょうどあたくしが退院する1〜2日前、それこそ新生児室は満員御礼の賑やかさ。
普段はせいぜい、3人も並んでいれば「多いな〜」って感じのところに、何と7人の赤ちゃんがずらり!
個室が9つ。産後2日目には母子同室になるので、2日間に7人がここで産んだということになる。
あたくしが入院する少し前くらいから、普段は起動していない2人部屋までが産婦さんでいっぱいという
空前の出産ラッシュで、実はあたくしも入院してきたその日は部屋がなくて、
2人部屋に一時避難させられていたのだ。
そうなると、授乳室で稼動するはずの哺乳瓶セットも今までの数じゃ当然足りなくなるわけで、
普段なら、個室に置きっぱなしにしておくはずのものも回収しなくちゃいけないくらいに
新生児室は大忙しだったみたいなのだ。
そりゃ、母乳が滾々と湧き出ているところに、哺乳瓶を遊ばせておく余裕なんかないわなぁ(笑)。
そんなわけで、環境的にも母乳のみでやってちょうだい的な状況に追い込まれ、
われら親子は、ますますミルクから遠ざかったというわけ(爆)。


そうこうしているうちに、あたくしが生産する母乳はあっという間に供給ラインをオーバー。
本当に、溢れんばかりにどんどんどんどん湧き出てくるので、
しまいにはクロワさんがむせだす有様( ̄∇ ̄;)
あの食欲の女王が「ちょっとタンマ!!」とヒキまくるくらいに出まくる母乳・・・・。
お互いのために、搾乳しないとどうにもならないようになってしまった(笑)。
しかも、保存したところで後から後から出てくるものだから、新鮮なものから与えていると
保存の意味もなく、搾乳したものは、搾ったそばからどんどん捨てていて、
すご〜く勿体無いことをしている気分になっちゃうのだ。
マジで、欲しいという親子がいたら快く差し上げたい・・・・今もそんな生活が続いている。

↑つか、限度を知れ、うちら親子( ̄∇ ̄;)


こんな調子で母乳を生産し続けているので、お腹は空くし喉も渇く。
で、好き放題に食べていたら、産後、ちっとも痩せていかないということに気付いた( ̄□ ̄;)!!
でも、さすが母乳だな!!と思うのは、アレだけ毎回、腹いっぱいになるまで
好き放題飲んでいるはずのクロワさんの体型が、赤ちゃんにしてはかっちりしていて、
だんだん肉付きよくなってはきたものの、ぷよぷよしすぎていないことかもしれない。
クロワさんは身長も体重も平均的で、成長率もごくごく普通。
女の子はもっと柔らかい感じだと思うんだけど、彼女は肉付きがどうも男の子っぽい気がする(笑)。
あの食欲で、混合もしくはミルクオンリーだったら、今頃どんなおデブになっていたことやら・・・・。
父ちゃんも母ちゃんも、遺伝子的にとっても不安な要素を持っている手前、
なるべくならクロワさんには同じ苦痛を味わわせたくないなと思うわけで(苦笑)。
ちょうど今のクロワさんと同じくらいの月齢の時、あたくしはすげぇデブデブで見るも無残だったのよ。
母親が会社勤めをしていたから、ミルク中心の混合だったそうだ。

だから、母乳ってすごいよね・・・・正にイノチのいずみだよ!!

あさみ


投票ボタンです。押すとアサミンジャーがはしゃぎます♪


あなたの毎日にずぅむいん・・・・

My追加




めーるはこちら♪

宿帖直通(BBS)