2005年09月02日(金)
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苦手なんだけど・・・・だけど好き |
あたくしは暑いのに滅法弱い。 何度もこの日記にも書いてきたけれど、クールダウンの機能が麻痺しているのか、 汗はかけるのだけれど、それに伴って体温を下げる・・・・というのがどうもヘタクソのようで、 真夏日の日中、体温は平気で微熱の粋に達する。たまに高熱になったりする( ̄∇ ̄;) それでも最近では、寝起きの所謂「基礎体温」自体は普通の温度になってきていて、 そこそこ寝汗もかく。 以前は、何があろうとも、1年以上、微熱が続いていて、ホントにどうしようもなかったんだけど。
が。こういう季節に限って、「あつくるしい番組」というのが組まれるのである。 一昔前は、稲川淳二が出てきて、如何に涼しさを提供するか・・・・というスタンスだった気がするけれど もう昨今、気が狂うような暑さが毎年続いているのもあって、 その暑さを逆手にとって、「暑さ・熱さともに満喫!!」というスタンスが主流になった。
伝統の塊、高校野球も、美白ブーム台頭の現在でも日焼けを惜しまず頑張る女の子(チア)が目立つし、 最近、急にブームになりだした男子シンクロなんか、とても素人とは思えない演技で、 またその男臭さがいいような気がして、何となく関連番組は全部見てしまう。
そして、夏の定番!! 「高校生クイズ」ですよ!!
数えること25回。人生でたった3回しかチャンスのないこの番組にかける若者がもんすごく多い。 しかし、その3年間っていうのは、人生の中で最も忙しかった時期のような気もして、 あたくしは、コレだけクイズが大好きなのに、ぎっしり詰まっていたスケジュールをこなすのが精一杯で 予選にも行かずしてチャンスを逃してしまった大バカモノなのである( ̄∇ ̄;) 今更悔いても遅いのだけど、高校時代の夏休み前後というのは、学業はともかく、 その他のことで物凄く忙しかった記憶がある。
高校1年・・・・16歳。 予選の時期は部が大会を控えており、上を下への大騒ぎ。 加えて、試験の結果でキャストがほとんど総入れ替え( ̄∇ ̄;) クラスより部の方の仲間と一緒にいることが多く、決まった友達が まだ夏にはそんなにいなかったというのもあり、予選の日程すら調べず。 番組の放送があって、「あ、自分、高校生やん」と初めて気付いた(爆)。
高校2年・・・・17歳。 予選当日、模試があった( ̄∇ ̄;) いやに空席が目立つので クラスメイトに聞いたところ、皆、模試をすっぽかして会場へ行ったらしい。 更にこの年、地区大会を勝ち抜いて県大会にも進めることが決定したので、 野球のチアを別の子に代わってもらうくらいの目まぐるしい忙しさだった。 ほとぼりがさめた頃に番組が放送。切実に「冬やってくれ」と思った(苦笑)
高校3年・・・・18歳。 そうじゃなくても受験の天王山といわれるこの夏休み、一応、部は引退したけど 応援団は続けることになり、この年に限って野球部が県大会決勝まで進出。 メンバーは塾の夏期講習とかを何日もサボりつつ毎日球場へ。連日酷暑。 真っ黒に日焼けして、とても受験生には見えなかったものの、この活動は 学校祭が終わるまで続き、例年、他団とはあまり交流がなく活動していたのが この年はやたらとそっちの活動に熱が入り、加えること、3年女子限定の 花形種目、「マスゲーム」の製作もあったため、9月初旬まで全部潰れる。 放送された番組は見たけれど、もう出られないと思うと虚しさだけが漂った。
高校時代の夏は、凡そ、こんな感じで、正に伊吹颪の如く疾風のように過ぎ去っていった。 どこかへ出かけるとかそういうのも滅多になく、夏休みだというのに、ほとんど学校にいた覚えがある。 しかも、学業の補填が目的ではなく、他活動がメインで、16時まで部活、それ以降閉門まで援団の稽古。 3年次に至っては、昼前にマスゲームダンスの打ち合わせや練習、それが終わった頃から援団稽古・・・・ という具合で、夏はほとんど勉強なんか一切せずに乗り切った覚えがある。 すげぇコツコツと受験勉強をしていた人たちに申し訳が立たないくらい、他活動ばっかりだった。 さすがに3年になった頃は、当時付き合っていた別高校の彼氏と、予定のない日に一緒に図書館で・・・・ というメニューもそこに追加されたけれど、この彼氏も生粋の「お祭人間」で、 3年前期なのに生徒会執行部に所属していたので、9月になるや否や、互いに学校祭に入れ込んでいた。 「高校生クイズ」には非常に出たかったんだけど、それを上回る時間割が夏休みを占領していたので、 叶わなかった・・・・今考えると非常に惜しい。
いやぁ・・・・暑いのは生来苦手なんですが、暑苦しい企画はかなり好きで(爆)、 親も呆れるほどの熱の入れようだったと思う。 文化部所属なのに、毎年夏になると真っ黒に日焼けしていて、とても健康的だった。 もう、南国常夏娘(爆笑)・・・・歩くメラニン色素だったわ( ̄∇ ̄;)
暑苦しい企画に関しては、何も高校時代で全部卒業したわけではなく、大学に入ってからも その片鱗は見え隠れしていた(笑)。 学祭に一切関りない人間ばっかりで、何やかんやと、法に触れない程度に外ではしゃぎまくった。 無論、8月、9月あたりに芝居が入っている時は稽古一本で何も出来ないわけだけど、 芝居がはねた瞬間に、総出でぶっ壊れていた記憶があったり・・・・なかったり・・・・(苦笑)。 大学生ともなると、男女の情から云々・・・・みたいなことも多かれ少なかれ予想の範疇ではありますが、 どうしてか、地元の人間にせよ、大学の仲間にせよ、バカをやってはしゃぐのみの団体ご一行の中では そういうのが皆無に等しかった。女の子もバカ限界に挑戦するので、異性の対象として なかなか見てもらえなかったというのも理由の一つではないかと推察される(笑)。 ステディの有無に関らず、そうやって一緒にはしゃぐメンバーは男だろうが女だろうが、 とりあえずは「同志」なのである。 不思議と、メンバーの大半は別のところ・・・・バカが見えないところにステディがいたりした(爆笑)。 この切り替えが、やっぱり面白かったんだろうな。
そういえば、大学に入って直後。学食にて高校生クイズのことが話題に上った時、 同席していたメンツのほとんどが、何やかんやで忙しい、当時はそういう熱血関連に一切興味がなかった そのどちらかで、誰も予選会場にすら足を運んでいなかったことが判明した。 あたくしのように、学校内での他活動ばっかりやっていたり、 当時から少々浮世離れした趣味を持っていて、それに没頭していたりで、 誰一人、参加歴がないとわかったのだ。 その瞬間、暑苦しい企画が持ち上がった(笑)。
「・・・・ニューヨークへ行きたいか?」
「!!」
「面白そうじゃん♪」
「金は何とかなる・・・・時間もたっぷりあるじゃん( ̄ー ̄)ニヤリッ」
「ニューヨークへ行きたいかぁ〜〜〜〜っっ!?」
日本各地から集まった皆は、そうだよ、今は東京ドームなんて目と鼻の先♪ 高校時代のように夏に課題がある授業なんて皆無♪ 何かやりたいことがあるんなら今しかない!! つか、面白そうなことは片っ端からだぜ!! みたいな勢いで、怒号のような雄叫びを挙げようと思った瞬間、千葉出身のふくちゃん(♂)が 静かに呟くようにこう言った。
「アレ、今年から打ち切りになったんだよね・・・・(-。-) ぼそっ」
「何ですと〜〜〜〜〜っっ?????」
これぞ、お祭騒ぎの企画が出鼻で挫かれた瞬間であった( ̄∇ ̄;) 奇しくもバブル崩壊から数年。あの金のかかる企画が局を押しつぶそうとしている実態くらい 大学生でも容易に想像がつく、その生々しさが妙にリアルで、この年の夏、 誰もニューヨークに行くことなく、行こうともせず、終わっていったのであった。 「高校生クイズ」が終わっても「ウルトラクイズ」があるさ♪ と安穏と構えていた矢先の出来事である。
そんな寂しい夏の出来事を回想しながら、この日の高校生クイズを視聴していた。 皆、一所懸命で、楽しそう。 知力のみならず、体力も試される、究極の番組。 クイズ自体はそれほど難易度の高いものではなくて、普通のクイズ番組に比べると楽しめるレベルだけど 回答権を奪取するまでの脳内酸素を全て筋肉で消費してしまうかのような、 数々の企画に関しては毎度頭が下がる(笑)。 沖縄予選なんか、決勝で海に沈められての早押しクイズだったもんな・・・・ムチャクチャだよ(爆)。 一番、元気のある年代だし、体力もあるし、きちんと勉強していれば学力だってそこそこある、 人生の中で、一番満たされた年代をターゲットにするのは、あながち間違いではないのかも。 だから毎年、地方予選にも物凄い人数の高校生たちが殺到し、決勝も盛り上がるのかもしれない。
あたくし、今でもやっぱり暑いのは苦手ですが、暑苦しい企画は大好きです♪
そうか・・・・。工学系と違って、早押しボタンを作る人材がいなかったのかもしれん( ̄□ ̄;)!! わけのわからん問題を作る人材は、他に比べて余るほどいたように思うんだけど・・・・。 やっぱりクイズの三要素、「知力・体力・時の運」というのはどれが欠けてもダメなのね( ̄∇ ̄;) 「時の運」系は強い人がゴロゴロいましたが、あのままウルトラクイズが開催されても、 恐らく誰もニューヨークへはいけてなかった気がする・・・・ そんな、暑さを持て余す今日この頃なのでありました。
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