2005年06月26日(日)
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ここ数年、なかったこと |
この日。大垣は梅雨の中休みとはいえ、真夏が到来したかのような猛暑だった。
昔は田んぼだったところを次々に埋め立てて、新しいアパートやマンションが出来始めたのは ここ数年来のことで、今あたくしが住んでいるところは、元は生粋の田園地帯だったのに、 今や、ちょっとオシャレなアパートやマンションが次々に乱立している。 乱立しているわりには、まだまだ田んぼも多くて、夜になればかえるの大合唱が聞こえてくる、 自然豊かな場所・・・・ではあるものの、どんどん『人間』が進出していて、微妙な均衡を保っている。
猛暑ともなれば、大きな道路へ出るまでの田んぼ道は草いきれで蒸し暑さが更に演出され、 遮る高い建物がないので、直射日光をバンバンと浴びながらの道程となる。 オマケに通年吹き荒れる伊吹颪は、街を西から東に常に吹き抜けていて、空気は動いているものの、 草いきれまで一緒に動いている感じで、あんまり気持ちのいいものではない(苦笑)。
この日、何を思ったのか、あたくしらは駅まで出るのに、自転車で家を出た。 頑張ってこげば15分ほどの道程だけれど、頑張るとへたってしまうほどに暑かったので あんまり頑張らずのんびりと行くことにしたのだけど、駅に到着するころには見事な汗だく(笑)。 電車に乗ってからもしばらくは、その汗も引くことがなく、 この日1日、あたくしの体はもってくれるのかなぁ・・・・?と半信半疑のまま、 待ち合わせの1時間前くらいに名古屋に到着してしまった。
ここに1人の女性と1人の男性が加わり、今日は4人で映画を見たり食事をしたりして過ごす計画。
名古屋もバカみたいに暑かった。 ここ数年の夏を乗り越えてきて思うのが、こんなに暑いと、あたくしの体温は急上昇してしまい、 遂には下がらず、微熱だか高熱だかを持て余してぶっ倒れてしまう・・・・所謂、 軽い熱中症みたいなのが心配なところであったのだが、 家を出るときからこいできた自転車とあちこちを歩き回っている間にかいた汗が、 何とかクールダウンに一役買っていてくれるようだった。
「デ・ラ・ファンタジア」の中にある劇場で「電車男」を鑑賞する( ̄∇ ̄;) うきょ〜!! さ・・・・さすが、万博のサテライト会場、別名「ポケモンパーク」というだけあって、 ウジャウジャと子供ばかり(笑)。映画館の上映予告看板も「ガッシュベル」とか「ハガレン」とか その他アニメ映画ばっか(爆)。 何ていうところにきてしまったんだろう・・・・と思えども、ピカチュウのお帽子をかぶった子供が 足元をトテトテ歩いている光景は、何か和むな(笑)。さすが日曜の午後(爆)。
う〜む・・・・映画の感想は・・・・う〜む、う〜む・・・・上手に表現できないというのが本音のところ。 話そのものは面白くないわけでもないし、キャスティングにいたっては最高だった。 んだが、恐らく、話が「映画」というメディアに向いてないんだろうな。 適度に楽しめた・・・・とだけ(笑)。 いつも映画を見た後にやる、「あたくしならば、この人を起用!」の企画も、 あんまりにもキャスティングには満足してしまったので、やらずじまい。 ま、邦画なので、よっぽどのことがない限り、こんな感じでしょう(笑)。 個人的には、「白い巨塔」でおなじみの佐々木蔵之介氏が非常に良かったです♪ 予想以上にいい感じ♪ キャスティングにつられて見に行ったのはいいんですが、嬉しい誤算も! 主要キャストではないものの、松田悟志&田中幸太朗という特撮コンビも出てた(爆)。 これは、エンドロールが出てくるまで気付かず( ̄∇ ̄;) 松田氏は劇中すぐに分かったが、田中氏・・・・アンタ一体、どこにいたのさっ!?(爆笑) 劇場の外には子供がいっぱいいたんですが、この映画館はチケット購入時に全席指定になっていたのが 非常にありがたく、時間ギリギリまで適当に時間を潰せたのが良かったです。 いつも、多くても2人で見るのが通常だったんだけど、4人一緒に並んで席を取るのは 結構、面倒だったりするので、全席指定、万歳でした(笑)。
そんなこんなで、特急速度で「電車男」も行ってしまい(笑)、ちょっと移動して、 サナエが以前よく行っていたというお店で飲み食いすることに。 ・・・・おぉ。あたくしの体力もまだもっているようだぞぉ(笑)。 色々な料理を美味しくいただけたし、話も弾み、何だかいい雰囲気じゃないの・・・・ねぇ?(爆)
ここ数年、真夏にこんなことってなかったなぁ。(まだ梅雨明けしてないけど) ミュージカルの稽古をしている時は、それなりに汗をかいて、体を動かし・・・・というのを 週に1度くらいのペースでこなしてきたけれど、あれには確固たる自分だけの「目的」があったから 乗り越えられてきたようなもので、実質たった数時間の稽古でも、家に帰ってきた瞬間にダウンしていた。 真夏の稽古は、稽古場への移動で体力を消耗したし、まだ完全に復活を遂げていなかったから、 最初のうちは、5階にある稽古場へも、エレベーターが怖くて階段で行ってて、 そういうのもあったりして、余計に無駄な体力を消費してたっていうのもあったり。 それがある時、本当に遅刻しそうで、ひょんなことからエレベーターが平気になってから、 あたくしの調子も上昇してきたんだった。
どこかへ遊びに出かけるにしても、今日みたいな日曜日に、わざわざ人が集まるようなところを 選んで行ったりしなかった。・・・・アゴラフォビアがひょっこり顔を見せたら たちまち遊んでもいられなくなってしまうからだ。人ごみは鬼門。 でも、今日は平気だったなぁ。ここ数年、なかったことだよ。 いつもは歩かない距離を歩いても、鬼門の人ごみに入っても、わりと元気なまま。 日常生活が、基本的に「ひとり」の時間が長いので、たまのことだったりすると余計に怖いのですが、 今日、出かけたことで、そういうのも少しは払拭できたかも♪
何ごとも、とりあえずは「きっかけ」みたいなものが必要で、 『ダメだ、ダメだ』と思い込んでいる事柄を、一旦リセットする必要があるのかもしれないなぁ。 おかげで、この日一日、あたくしもすごく楽しかったし♪
サナエが連れて行ってくれたお店を出て、急いでツインタワーに行こうという話になり、 うわぁ・・・・デイトコースですよ〜( ̄ー ̄)ニヤリッ みたいな雰囲気で、一気に地上51階まで駆け上り 夜景を満喫。 以前、ツインタワーに上った時、夕暮れ時で、眼下では夕立でも降り始めたのか、空が紫色。 名古屋のあちこちで稲光を拝める・・・・なんていう、クレイジーな状況だったんだけど、 今日は普通人と一緒なだけに、普通だった(爆)。 地上245mの高さから見下ろす街並みは、悲しいほどに寂しげで、灯がついていない場所が殺風景。 しかしそれが現実でもあるんだ・・・・そんなことを思った。
22時頃に名古屋在住の2人と別れ、うちらは大垣に帰ることに。 疲れたけれど、いつもの倦怠感とは違い、心地好い疲労であった。 電車に乗って一心地ついたのはいいが、あたくしは大事なことを1つ忘れかけていたのであった!
家に帰ってからテレビをつけると、全日本バレーがブラジルを相手に、かなりいい試合をしていたことが 報じられていた。フルセットの上、第5セットは15点で終わるはずなのに、20対18・・・・。 かなりのシーソーゲームで、アドバンテージから終止符を打ったのはブラジルの方だったけれど、 日本が相当頑張っていたことが数字を見ただけで窺えた。 あたくしは大友のダブルクイックにも劣らぬ速攻で化粧を落とし(爆)、 次の日の朝のことなんか考えずにベッドに入った。 恐らく起きられないだろう(苦笑)。 「それでもいいよ」とぷよ2が言ってくれたから。
月曜日だけちょこっと休憩して、また動き出せばいいや。 6月中にやらねばならぬことは、全部これで終わったもの。 コレからどんどん暑くなるけれど、頑張っていける気がした。
本当の意味で、ここ数年なかった「ときめき」を感じさせてくれる、粋な幕切れなのでした。
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