2005年06月06日(月)
|
歌を聞かせたかったのに(笑) |
昨日は話の枕になりましたが、今日はこっちを本題で。 TM Networkの名曲、「Still Love Her(失われた風景)」という名曲がある。 我々世代がどっぷりとハマった「CITY HUNTER」がアニメ化された時に、 「GET WILD」とほぼ同時期くらい(ほぼね、ほぼ)にテレビからもよく流れてきた。
折りしも、あたくしが中学に上がったばかりの年というのはTM花盛り(レボレボではない)。 新鮮なサウンドと、少年が追いかけている恋のような歌詞、そしてまだ知らない大人の世界・・・・ その3つが思春期のうちらの心を上手に擽ったものだ。 この3人組のことを特別に知らなくても、「CITY HUNTER」のことを知っていれば、 自然と流れ込んでくる楽曲だったりもして、そういう部分に「何てすごい!」と感動したりもした。
TM礼賛はこのへんにして、この曲で一体どこをどう勘違いできるのか、 そのへんがまた不思議だったりするんですが、あたくしの友人がアルバム「CAROL」を焼いて 譲ってくれた時くらいに発覚したんだと思う。 車の中で、2人して鼻歌交じりにご機嫌よく歌っていた時に、ぷよ2がまたもや衝撃の告白をした。
「この曲でさぁ、俺、最初聞いてからしばらく、とんでもない勘違いをしてたんだよね。」
「( ̄∇ ̄;)『こんだら』だけじゃなかったのっ!?」
「あれは小さい頃の話じゃん。これはもう、いっぱしに音楽を聴くようになってからだから、 気づいた時には相当はずかしかったんだけど・・・・。」
「い、一体どんな間違いを・・・・」
「2番の歌詞にさ、『遠〜い空を見〜つめ ハーモニー奏でておく〜れ♪』ってのがあるじゃん。」
「え? え? これをどうやって間違えるの??」
マジでわからなかった。 あたくしは聴いた当初から、字面通りの歌詞だと思いこんでいたので、間違うパターンが 本当に思い浮かばなくて、本当に「?????」だったのだ。
「それでもいい歌詞だなぁって思い込んでたんだよ。ここの前の部分がさぁ、 『も〜し あの歌を 君がまだ覚えていた〜ら♪』じゃん?」
「(゜゜)(。。)(゜゜)(。。)うんうん そこは合ってるよな。」
「だからさぁ、ある種の願望が込められてるんだと解釈したんだよね。」
「そこまでも問題なさそうに見えるんですが・・・・。」
「『あの歌をまだ覚えていたんだったら、遠い空を見つめながら ハーモニカを撫でてほしい』だと思ってた(笑)。」
「(* ̄m ̄) ププッ・・・・ぎゃははははははは _(__)/彡☆ばんばん!」
「だって、歌ってみ? そういうふうにも聞こえるって!!」
「♪〜 ハーモニーかなでておく〜れ♪ ??? ♪〜 ハーモニーかなでておく〜れ♪ ??? な、なるか? しかもTMの曲で『撫でておくれ』っていう歌詞に、そもそも違和感が( ̄∇ ̄;)」
「俺の頭の中ではしばらく、まだ好きだった恋人と一緒に歌ったあの曲を、 彼女にプレゼントしたとされるハーモニカを見て、その彼女が思い出してくれたら、 プレゼントしたハーモニカを撫でてくれればいいな♪とかいう絵面しか出てこなくって。」
「つか、『ハーモニカをプレゼントした』とかいう新事実を、初めて聞いたんですが( ̄∇ ̄;)」
「あぁ、それはその時、俺が勝手に想像して・・・・」
「(爆笑)普段はそうでもないのに、ある一瞬だけ、とてつもない想像力を発揮するね、キミ。」
「俺もそう思う〜(笑)。」
「小室が泣くよ(苦笑)。」
これが所謂、「小節またぎ」から発生すると思われる、勘違いです(爆)。 ですがっ!! これは、極端な例だとあたくしは思います。 今、書きながら、この曲を思いだして、メロディーラインを追ってみたんだけど、 どう考えても、「ハーモニー」と「奏でて」の「か」は一緒になるべき流れじゃないと確信した。 「ハーモニカ」という言葉を入れる旋律にしたいのならば、わざわざ小節をまたぐことなく すっきりと言葉を区切る方が、伝えたいメロディーもハッキリするだろうし。 (そもそも1番の該当部分では、やっぱり言葉の長さで譜割がちょこっと違う) (ってことは、曲が先でも詞が先でも、「ハーモニカ」は絶対ありえない(爆))
恐らく・・・・これは本人に確認をとってないのであたくしの憶測の域を出ないことなのですが。 この曲の間奏で、あれはブルースハープかしら? とにかく、伴奏に乗せてハーモニカの音が 綺麗に入っているんですわ。 その音と、歌詞とを無理矢理結び付けた結果、彼の頭の中では 小室が創ったものとは別ワールドが出来上がってしまって、恋人にハーモニカをプレゼントした・・・・ なんていうふうになってしまったんだと思う(笑)。
あたくしはこの曲を聴くと、条件反射的に「CITY HUNTER」のスタッフロールも一緒に 甦ってくるわけなんだけど(笑)、何となく当時から、この曲のことを
「恋人同士だった2人は、男性の方が音楽を創り、女性の方が歌っている」
というイメージだった。勿論、男性の方も歌っているイメージがあったんだけど、 宇都宮氏の声だけでは表現されない、女性の声の思い出がこの中にあるんだな・・・・と、 13、4ですごくませたことを考えていた(爆)。 だって表題が「まだ彼女のことを愛している」とかいう言葉だし、サブタイトルが「失われた風景」だし。 「風景」に彼女の歌声まで一緒に投影するなんて、大人の恋って何て素敵・・・・と 恋に恋する気分ではなく、そういう感覚がまだ眠っていたはずのあたくしの「ゲージツ家」魂を 思いっきり刺激したのだ。
カラオケに行くと、たまにこの曲がぷよ2によって登場するのだが・・・・。
天下の名曲も、ぷよ2の手にかかると、斯くも恐ろしい変身を遂げる(爆)。 しかし、詞の中には一切出てこない「ハーモニカをプレゼントしたんだろう」という彼なりの推測は けっこう光っていると思う。 後年、よくあたくしが「1人の目線で考えるな! 俯瞰視せよ!」と注意を促していたりもしたので 彼なりの重大発表だったのかもしれない。 国語の授業と一緒にしたくはないが、曲の歌詞というものの行間を読むと、 このような目に遭うこともあるので(笑)、素直に入ってきたもののみをまずは噛み締め、 想像力を逞しくさせるのはそれから・・・・と、少し段階を踏んだ方がいいかと思われます。
こういうふうに言うと、彼の機嫌を損ねるかもしれないけれど・・・・。 実は、人生における総読書量と文章読解力は、ぷよ2の方が上なんですわ。 数字としてガツッと残っている記録。 今までの人生を総括して考えると、あたくしは丁度15、6くらいを境に、あんまり本を読まなくなった。 1冊の作品を楽しむ・・・・ということをやめてしまって、自分が書くのに必要な資料を 図書館や古本屋を巡って探してきては、部分的に熟読するスタイルになった。 よって、想像力はぷよ2に劣らぬほどに逞しいが、こういうやり方をしていると 国語の点数は取れない。
違う場所で、同じ時、同じ曲を聴いていても、コレだけの差が生じるっていうことは これ、即ち「個性」とかいうヤツかもなぁ・・・・。
実は、高校に上がって1年の時にだけあった音楽の授業での最後の課題は、何曲かのスコアの中から 自分たちで選んで、グループごとに演奏発表するものだったんだけど、 その中に、この曲も入っていたっけ・・・・。 あたくしは別の曲でデジタルサックスに挑戦したけれど、この曲は相当難しかったのか、 うちのクラスでは、誰も挑戦しなかった。 TM好きが多いようにも見えたんだが、局部的にB’zの波が来ていて、それに押された感も否めない。 そう。 今やヒットメーカーのあのB’zがデビューしたのは、うちらが高校1年の時の出来事なのでした。
あたくしは前者の方が好きなんですが、如何せんマイナーすぎて誰も知らない( ̄∇ ̄;) あの2人組が、後にとんでもない記録を打ち立てるようなミュージシャンになるとは、 当時、微塵も考えなかっただけに、パッと反応してハマっていた子たちの感性が羨ましい。
やっぱりイナバ・・・・100人乗っても大丈夫!!(誤)
|