ぷよ2の友人に1人、こういうタイプの男性がいる。 恐らく年端はあたくしと一緒だったはず。 持って生まれたものなのか、それともこの30年間にあれこれと揉まれた結果の機微なのか、 とにかく、宴の中心、場の空気を一気に盛り上げる、人あたりもよく、底抜けに明るい。
あたくしはまだ、ほんの1、2回しかリアルで対面したことがないのだけど、たったそれだけで そこまで滲み出ているということは、ほとんど天性の領域といってもいいだろう。
そんな彼にも、致命的な欠点というのがないわけではなさそうだ。 ぷよ2が言うには、
「同じ年くらいで、『幸せで平和な交際』とか『結婚』とかを考えている人には あんまりお勧めしたくない物件でもあるんだな、コレが・・・・。」
オトコ目線で見てコレだから、恐らく、泣いた女性が未だ山積しているのだろう。 あたくしは聞いていて、それこそ「オンナの敵!!」とは思わなかったが、自分で見た感想として 至極納得してしまったのだ。 20代前半に通る「人生勉強」の一環としての火遊びならばいいんだろうけれども、 所帯を持つ・・・・という方向へ話が伸びた時、どうも彼との間にそういうのが想像できないというのが、 致命的のような気がする。
この彼は、詳細に渡る素性は愚か、彼の友人であるはずの人たちが、彼の本名を知らない(爆)。 「いいのかよっ!! そんなんで!!」と、何度か諭したこともあるが、 あたくしも実際に会話をしてみて、彼からはとうとう本名を聞き出せないまま終わってしまった。 あの底抜けの明るさの裏側に、ワケのわからぬ神秘性が備わると、もう無敵だ。 オンナは呼ばなくても寄ってくることだろう。 実際、ぷよ2の知っている限りの遍歴を聞いてみると、まぁかなり立派なもんで、 そこまでできるんなら、ホストにでもなれば?と思うんだが、ぷよ2に否定された上、こう付け加えられた。
「いや、彼に本当に向いているのは『ヒモ』だよ(笑)。」
「( ̄□ ̄;)!! 超・納得・・・・。」
「実際、そんなような生活をしてた時期もあったようだし・・・・。 2年くらい、オンナのところに転がり込んで、それで生活してた時期もあったみたいだし ある時期は、俺より7つくらい年上の女性に恐らく養ってもらいながら、生活してたようなことも。」
「そこまで来ると、憎めないっていうか・・・・もう、一種の才能だよね。 そうか・・・・『ホスト』より『ヒモ』ねぇ。アレだ、『お姉さんのツバメにならない?』みたいな・・・・。」
「そう、そう!! それ、それ!! それを実生活でやってた。」
「察するに、甘えの極意を知っていて、相手を喜ばせることに関しても才能を発揮し、 ギブアンドテイクの裏表の機微を全部知っているみたいだね。 ・・・・確かに、火遊びにはもってこいの相手だけど、結婚だけは遠慮したいかも(苦笑)。」
「だからさぁ、女性の友達に『誰かいい人紹介してよ♪』とか言われて、頭には浮かぶんだけど 女性側の気持ちを考えると、どうしてもお勧めできないわけよ(苦笑)。」
「(―‘`―;) ウーン 確かに。30前後の女性に、コレは結構きついかも。」
「基本的にはいいヤツなんだよね♪」
「それはわかる気がする。サービス精神旺盛そうだし。」
「飲んで騒ぐ場には、いてくれると非常に助かるし・・・・」
「とりあえず退屈はしなさそうよね。」
「でもなぁ。。。。」 「でもねぇ。。。。」
ハモったところで、同時にため息までユニゾン(笑)。 あたくしも、ぷよ2の友達のことを悪く言うつもりはサラサラないし、 実害を被ったわけではないので、恨むべき相手でもない。見た感じ、人あたりの感触を 素直に述べているだけに過ぎないのだけど、凡その概略はあたくしの見解で間違っていないみたいだ。
「うちらの結婚式の2次会の時からすごく気になってたことがあるんだけど・・・・。」
「何?」
「自称『あの人の彼女』っていう人が3次会までつきあってくれたじゃない? あの女性は、本当のところどうなの??」
「あぁ・・・・そこんとこも明かしてくんない(笑)。でもなぁ、長いんだよなぁ。 何だかんだいって、そろそろ2年くらいになるし。 ほら、●●くんとつきあってるはずが、彼とも寝たとか寝ないとかで大騒ぎになった一件があったろ。 アレ以来ずっとくっついてるみたいだから、2年だなぁ。」
「うわぁ・・・・騒ぎの元凶のオンナが、いけしゃあしゃあと2年も?? あの彼女も、相当だねぇ( ̄∇ ̄;)」
「どんなお付き合いなのかは、謎・・・・。」
「ゲーセンにはついてきてんの?」
「あぁ、しょっちゅう。」
「でも誰も触れない・・・・触れてはいけない、と。φ(.. )めもめも あの一件でさぁ、●●くん、ノイローゼ寸前・・・・つか、ほぼノイローゼ状態だって言ってたじゃん? ●●くんも彼も悪くないのにさぁ・・・・何か変じゃない?」
「変・・・・には違いないんだけどね。この件に関しては彼に否があるわけでもないし。」
「やっぱ、あのオンナの胆の据わり様が、ちと度を越えてんだな・・・・φ(.. )めもめも」
「女性一人をワルモノにする趣味はないんだけど、あの件に関してだけはなぁ。。。。」
「それにしても2年も繋ぎ止めとくなんて、やるよね。」
「まぁ、そうかもな。」
「3次会で席が近かったから、それとなく探りを入れてみたのよ。 パチンコ屋の店員だってのは聞いてたけど、それ以前はずっとオミズだったみたいでね。」
「そうやったんか。」
「コレは予見を超えないけれど、年齢的に無理が生じてきたから転職したのでは・・・・と。」
「なるほど。」
「あぁいう娘も飲みの席では重宝するから、1人いてくれると助かるには違いないんだけどさぁ。 ウラ取れちゃってると、何だかねぇ・・・・って感じで。悪い子じゃなさそうなんだけど。。。。」
元オミズ&生粋の放蕩人という、映画とか小説の中でしか見ないようなセットをオノレの結婚式の 2次会〜3次会でみっちり観察してしまい、未だに謎だけがプカプカしている状況で、 誰もそのことに触れない恐ろしい状況が2年も続いていて・・・・どっちかの心が破綻しないっていうのは 奇蹟に近い凄いこと・・・・そうに違いない(爆)。
教訓。【類は友を呼ぶ】
ぷよ2は彼の仕事の素性をハッキリと知らない。 恐らく、スロットで食ってんじゃないか・・・・? みたいなことを言っていた。 ま、それはそれでいい。 月収がわが家の倍とかになってるんだったら、問題ないし。職に貴賎なし♪ 彼女の方も、元オミズだろうが何だろうが、そんなことを言い出したらあたくしも同類項だし、 他人様のことをとやかく言えないわけだけど、この2人がセットでいると、向かうところ敵なし・・・・ というか、他人にケツを拭かせる事もあるけれど「だからどうした!?」みたいな雰囲気もあって、 完全な同類項とは言い難く、今後、この2人が巻き起こすであろう嵐に、関係者が巻き込まれませんように と、祈るだけである。
基本的に「底抜けに明るい人」というのは、何故か周囲から恨まれることが少ないので、 とってもお得な性格、人格・・・・という結論に達する。 根っからの放蕩人というのは、それこそ物語の主人公になってしまうほどに、類稀な存在ではあるが、 憎まれにくく、愛されやすい。フーテンの寅さんみたいに国民的な人気を博する場合もある。 そういう人が、自分のダンナの間近にいようとは、考えだにしなかったことだが、 愛される人の特徴を、いつもそばでよく見ているので、それはそれでいいか♪と思ってしまう、 あたくしも、そこそこ楽天家なんでしょうかね(笑)。 もし、ぷよ2が彼のような人だったら、例えば2年続いても結婚までには至らなかったと思う。
30オンナの悲哀が耳に届く環境で完全燃焼系の恋をするのは、きっととんでもないパワーを必要とし、 常識、定石などは一切通用せず、「結婚」という言葉はNGワードで、尽くし尽くされするけれど、 その後に何かが残るというのでもなく、生産性のないことを嫌うあたくしには、到底ムリ・・・・ という結論にも同時に達した(爆)。 底抜けに明るい人・・・・っていうのは大好きだけど、あたくしは自分の生産性を悉く邪魔されると 正直、キレるので(爆)、そういう人を友として確保しながら、1シーズンに1回会うくらいが 丁度いいのかも♪ などと、横着な結論にも同時に達したのでありましたとさ(笑)。
生気に満ちてんだよなぁ、こういう人って・・・・。 いい意味でも悪い意味でもなんだけど、周囲がどんどん所帯を持って落ち着いていく中、 あちこちに何人もオンナを作って、それを日常だと思えるのって、相当の度量がないとムリだ。 20歳前後の頃のフルスロットル状態を、今でも継続させているパワーと精神力は、 正直、別の分野で発揮するについては見習いたいところなんだけど(創造関係とか)、 居場所が確定した今、「そんなこともしていられないか♪」とあっさり諦めがつく(笑)。
恋人とかでも遠慮したいところだけど、こういう人は常々ポテンシャルの高い人が多いので、 「仕事仲間」としては、メチャクチャに大歓迎なんですが、これはあたくしのわがままです、ハイ(笑)。
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