2005年05月06日(金)
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「曲がり角の彼女」vs「anego」 |
今クール。 まるで競合するかのようにCXとNTVが似たようなドラマをぶつけあわせている。 曜日が違うとはいえ、明らかにどっちかが間違った(爆)。 いや、両方とも走り出してから、企画がかぶっていたことに気付いたのかもしれない。 なので、どっちとも退くに退けないのだろう。 退いたら最後、企画が潰れる。潰れるくらいならぶつけてみたほうがいいと思ったのかもしれない。
方や、主演は稲森いずみ。ホテルの企画営業部に携わる33歳独身という設定。 悲しいかな正義感とお酒が滅法強く、若さがない分、仕事ができる。 これでいいのか!?と幸せを模索し、ノートに箇条書きまでするが、いつもどこかで裏目に出てしまう。 気になるのはお尻のたるみと、疲れるとすぐに出てくるクマ。 厄除けにいつ行こうか、今度誘われる合コンが最後なのでは、と内心、ビクビクしている。 不倫経験、アリ。
方や、主演は篠原涼子。商社の営業戦略部で活躍する32歳独身という設定。 こちらも何故か、正義感とお酒には強いらしく、みんなの相談役。 派遣社員や契約社員や一般職の女子社員と見比べられ、明らかに行き遅れの烙印を押され、 新顔の男性に心をときめかせつつも、若い男の子の考えていることが読めない。 結婚をしたいわけでもしたくないわけでもなく、周囲がオノレを焦らせる・・・・。 ポリシーとして不倫は絶対にダメ!
この2人・・・・つい最近まで、こういったドラマの主演ではなく、言うなら脇でキャピキャピしている側の 女の子を演じていたはずなのに、いつの間にっ!? と、驚いたのは31歳のあたくしである(爆)。 自分でもよくわからないうちに、30の誕生日の5日前に入籍することが勢いで決まってしまった身としては 強ちこの2人を笑って見ていられるはずもなく、 かといって、両作品に登場するいわば「勝ち組」と称される、主婦であったり まだこの先、どんどん売込みが可能な若い子たちを前にすると、きっとこの主人公たちと 同じ気持ちになっちゃうんじゃないかなぁ・・・・なんていう、奇妙な感覚に襲われる。
つか、前にも書いたけれど、「勝ち犬」「負け犬」妄想ってまだ続いてたのか?? こんなふうに、同じクールでドラマが2本も打たれるくらいに??
この春の大改編だったか、年明けの改編だったか忘れたんだけど、 確かに先駆けのドラマは見た。原作と同じタイトル「負け犬の遠吠え」。 主演は久本雅美だった。こっちも仕事がバリバリできるオンナだった気がする。
あたくしはお勤めをしないまま、この生活にスライドするかのように進入して1年。 何ら不満もなく、いつも誰かが助けてくれて、まるでお姫様みたいな気分を味わわせてもらっている。 ま、多分それも最初のうちだけで、子供ができたり何やかんやしていると、 ドラマに出てくるような「勝ち組専業主婦」みたいな悩みも噴出するのかもしれない。 が、今は違うので、どこにも属さない、一番人間らしい位置取りにいられる幸せ者だ(苦笑)。 そう、犬じゃないだけマシ・・・・そんな感じで。
加えて。 あたくしは若い頃に、合コンすら参加したことがない。オトコは自力で調達。 なので、団体戦においての駆け引きを一切知らない。 つか、恋愛に団体戦もクソもあるかっつうの( ̄^ ̄) 嗚呼、あたくしってつくづく、個人戦向きなのね( ̄∇ ̄;)
団体戦だろうと個人戦だろうと、ちょっと捨て置けない要素が彼女たちにも、そしてあたくしにもある。 あたくしは若い時期にそのポイントを乗り切って、完全にまっとうしきったので、救いがあったけれど、 もし、この人生・・・・例えば就職活動をして、そこらの企業に就職し、頑張って仕事をしていたら、 絶対に彼女たちのようになっていた・・・・自分でそう思ってしまうのである。 相対的に「勝ち組」の方にいると思われている立場のあたくしは、 実は蓋を開ければ、「負け組」と称される人たちのカラーとそっくりだったりするのである。 まずは・・・・就職活動を放棄してよかった、とだけ言っておこう(ニート礼賛ではないですからっ!!)
その要素とは・・・・「姐御体質」もしくは「相談室体質」というヤツである。
あたくしはこれを学生時代と養成所時代に全部やり終わって、ダラダラ続けなかった。 そりゃ、「体質」なので気性として残りはするものの、必要なくなれば出さなければいいだけの話で、 決まったコミュニティに長く属していなかったあたくしは、早々に解放された。そんな感じだ。 無論、親友や旧友の相談の捌け口には今も喜んでなるし、 そういう人たちに対しては、無償で動くこともする。 もしも・・・・の話だが、同じコミュニティ・・・・例えばそれが「職場」であるとかそういうものだったりして、 勤続10年・・・・みたいな形になると、あたくしみたいなのはもう明らかに、 稲森や篠原のようになっていく・・・・簡単に想像がつくし、自分でも確信できてしまう( ̄∇ ̄;)
「負け犬」と呼ばれる立場じゃないのに、こんなにも負け犬の気持ちがわかるなんて どうかしていると、自分でも思う。 そして、既婚=専業主婦=勝っている=大変! とも思っていない。 正直なところ、自分は明らかに負け犬的要素をたくさん持っていて、そうなる可能性を十分に蓄えていて 放っておけば確実にそうなったはずなのに、どこかで人生の歯車が狂ってしまい、 自分でも今の環境や、置かされている立場に戸惑いを隠しきれないというのが本当のところ。
結婚する前に、1回くらいお見合いをして見るのも悪くないなと思っていたし、 本腰の入った合コンにも行ってみたかった。 敗戦覚悟で、「経験」として通り過ぎるのも悪くないなと、きちんと考えていたのに。 どうしてこうなっちゃったんだろう(苦笑)。
かといって、仕事ばかりがバリバリできるのを特別に羨ましいとも思わないし、 あぁなりたかった・・・・とも考えが及ばない。 恐らく自分は、一生フワフワとひとりでいるんじゃないかなぁ・・・・と、勝手に考えていたから。
確かにぷよ2と出会う前までは、勢いのある恋愛を立て続けにこなしていた気がする。 恋愛でなく、火遊びと括られる範疇のこともいっぱいしてきた。 ぷよ2と出逢って、交際期間が長くなるにつれ、結婚を意識したかというとそうでもなく 多分、ここで別れてもこの先、何らかの形で「安らぎ」くらいは調達してみせるさ・・・・と 実に安穏と構えていた。 でも世間はそんなに甘くはないのかもしれない。その警鐘が、あのドラマなのかもしれない。
それでもあたくしには、何でか奇妙な確信があって、 例えば今、結婚していない生活っていうのがどういうものなのか、簡単に想像がつく。 落ちぶれて、うらぶれて、オトコ探しに躍起になっているとも思えない。 過去、ずっとそういう場所にいたから、余計にそうなのかもしれない。
結句。 あぁいう女性って本当に増えているのだろうか? 段取りよく結婚できる人とそうでない人の差って、そんなに大きなものだろうか? そして、30過ぎた未婚女性と既婚女性の違いって、そんなに大きなものなんだろうか? あたくしにはよくわからない。 とりあえず、20代を終える5日前に1つの答えを出してしまい、 「みそじの恋」なるものを知らずにきてしまったから、わからないのも当然か・・・・。
確かに、10代や20代の時の恋愛をそのまま今の自分にあてはめても、体力がもたないだろう(笑)。 いちいちときめいていたら、睡眠不足になるし(爆)、 睡眠不足になったら、次の日に響くお年頃なのだ(爆笑)。 不倫をするほど暇でもないし、お金もない( ̄∇ ̄;)
あたくしの結婚相手は、高学歴でも高収入でも高身長でもない。 ただ、人より丈夫で頑丈だから、あたくしが倒れても大丈夫(笑)。それに、強い。 暴れん坊・アサミンジャーを巧いこと丸め込むには、学歴や収入や見てくれなんかより、 とにかく基本的に、ど根性と体力と腕力がなけりゃね♪(あ・・・・悪魔( ̄∇ ̄;)) 東京6大学卒、年収700万円以上、身長185cm・・・・こう来られると、投げ飛ばしたくなる(爆)。
曲がり角に立っていた、アネゴなあたくし・・・・( ̄∇ ̄;) (実際「アネゴ」呼ばわりの時期も何度かぼちぼちあったし(┬┬_┬┬)) 2本のドラマを見比べながら、オノレが既婚女性なのにもかかわらず、 彼女たちのことが他人事に思えない日常を送っている。 あたくしも今年中に、厄除けに行こうかしらと、本気でそう考えている(自爆)。
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