2005年04月07日(木)
長編の宿命


昨日も少々触れたけれど、あたくしには今、書きかけの長編小説が3本ある。
どれも収拾がつかないが(爆)、設定だけはきちんとしているつもりで、その設定さえ揺らぐことがなければ
今後、きちんと書き続けて、いつか終焉を迎えることができると思う(うん・・・・多分できるだろう)。


「鉄拳」をやっていたら、無性にそのうちの1本に手を入れたくなったのだけど、抱えている3本のうち
この1本が一番長い( ̄∇ ̄;)
既に原稿用紙で換算すると1500枚を猶に超える量になってしまっている。
勿論、書きっ放しでどんどん物語を進行させていたので、削っても大丈夫なところはかなりあると思うので
いくらか量は減らせると思うけれど、ピンポイントで上手く削れたとしても、
恐らく、1000枚以下にすることは無理だろう( ̄∇ ̄;)

かつて太田出版が目をつけて、一大センセーションを巻き起こし、遂には映画化までされた
「バトル・ロワイヤル」・・・・あれも相当分厚いですが、あれと同じくらいの量でしかも未完・・・・
というのが手元にある、そう御想像願いたい。


主人公は1人の少女。
物語開始当時15歳だったが、小説の中でも微妙な月日の流れは存在させているので
今書き上げている時点で、17歳になっている。
完結している800枚ちょっとの長編小説の続編で、そっちはわざと高校時代のみをすっ飛ばして書いた。
書き終わる頃には、登場人物たちにものすごく愛着が沸いてしまい、終わるに忍びなくなってしまった。
そこで、わざわざ高校時代を空けておいたんだから、この3年間にあぁいう女が出来上がる、
その過程を書いてみよう・・・・なんて始めたら、どえらいことになってしまって、
まだその頃は、PCなんてなかったものだから、FD保存のワープロで、せっせせっせと書いていたんだ。
一応感熱紙には出力してあるんだけど、この紙には寿命がある( ̄∇ ̄;)
一刻も早く、WRDなり何なりに移し替えなければならない。
しかし、しぶとい主人公で(笑)今でも彼女に関する何らかのエピソードはそれこそ、湯水のように
頭の中に湧いて来て、書くのには苦労しないのだけど(爆)。
魅力的かどうかはさておき、あたくしはきっと彼女と一緒に人生の3分の1くらいを過ごした。

↑1500枚を一言で言えねぇ(爆)

コレだけじゃないんだよねぇ・・・・実際は(苦笑)。
それを説明しだすと、「1500枚」なのだ(爆)。
無論、異様に人間臭いところもあったり、真逆に異様すぎるほどに無機質になったりと、
彼女はコロコロと表情を変える・・・・人格が変わるみたいに。
しかし、それは、あたくしも通ってきた道なんだけど、
「社会」に対する顔と、「自分自身」に対する顔を使い分けると、誰しもがそういうふうになる・・・・
というのを、彼女に代弁してもらっているだけなんだけど、彼女が極端すぎる故、一言で説明しづらく、
しかし、極端にしないと輪郭がクッキリしなくてそれこそ「何でもアリ」の無法地帯になってしまう。
彼女が小説の中とはいえ、絶対にしないことはただひとつ・・・・。

許せないと思ったことを見過ごすこと。

コレだけ。
しかし、コレを貫くには、肉体的にも精神的にもどえらいパワーが必要だということを
書いていて思い知らされる。
主人公:凌子の痛みは、直接、あたくしの痛みでもあり、
彼女に関る沢山の人たちの痛みでもあったりする。
彼女の周りには何でか人が集まるので、痛みを共有する人間も自然と多くなる。
彼女は変わらないが、彼女と接した人間たちは変わっていく。
あたくしが彼女をずっと描き続けてきて、一番感じるのはそれ。
17歳で、ガツリと1本、芯が通っている少女というのは稀だけど、
日本中を探せば、リアルタイムで現存しそうな気もする。
世で言う「ジーニアス」というのはそのくらいの確率で存在していて、
最初は、変人扱いされたりもするんだけど、結句「ジーニアス」にきちんとなっていく。
ガツリと芯が通っているっていうのはそういうことなんだ。
彼女は、そういう意味で「ジーニアス」ではあるのだけど、それ以前に
多少、はずれてはいるものの「普遍的」でもあり、
「普遍的」であるが故に、本編では大学在学中に絶命する運命にある。
がっ!! 更にもう1本抱えている長編では、彼女が生きているという設定で、
今説明している高校時代編と、完結した15歳から22歳までの記録を少々改竄し、
その後の時間軸で話を進めていっている。うぅ・・・・あたくしは彼女に入れ込みすぎだな( ̄∇ ̄;)

↑オニ作者(-。-) ぼそっ

彼女が認められるためには、何らかの形で世に送り出してやらなければならない。
容量がデカすぎるので、今、色んな方法を模索中。
書けといわれればいくらでも書く・・・・と明言している理由がコレだった、というわけ。
凌子という、架空の少女がいる限り、あたくしは様々な苦難を彼女に投影し続けるのかもしれない。

あぅ・・・・。そんなことより、早く、「雑」の連載を終わらせる方法を考えなくちゃ(爆)。
あれも放っておくと、ものすごく長くなりそうでやだわ。
100〜200枚程度に収まったら、どこかに出してみようかな・・・・(そんなことより、完結へ導け!)
時代の方が先走り過ぎな感も否めないので、今更出したところで新鮮味には欠けるだろうが、
韓国ドラマがウケている間に、どっかの年齢層が食いついてくれれば・・・・そういう甘い空想を抱きつつ
本日も、平穏無事に過ぎてくれれば・・・・と、ホント呑気に考えているアサミンジャーなのでした。

あさみ


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